好感度0になるまで終われません。

チョコパイ

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生奪

そして物語は始まる

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やっと死ねるのね…

燃えさかる炎の中、ディアの腕の中、目を閉じる。

「レイヤ…愛してる。
今度は幸せになって…」

かすれたディアの声が聞こえたと思ったら、光の渦が私をのみ込む。



“姫を頼む‥”

“フレイヤ…私の可愛い子、すぐに迎えに行くから…それまで元気でいてね…”

“私の命にかえましても姫を必ずお護りします。
お二人もどうかご無事で…”

聖地リボーン王国は数年前から後継者争いで国が荒れていた。

現王妃の第二王子派と前王妃の第一王子派の後継者争いは王の突然の病で激化する一方だった。

王族派の第一王子と貴族派の第二王子で国は二つにわれていた。

そんな中の出産だった。
第一王子、フレデリックと王子妃ヘスティアの第一子としてフレイヤが世に誕生したのは…


・・・・・

って…私、死んでないじゃん。

えっ?
また転生したの……

“フレイヤに神のご加護がありますように…”

多分、私の母であろう女性が私のおでこに口づけると、私の右の薬指に指輪をはめる。

“フレイヤ、これはリボーン王国の王印だ。
これはリボーン王国の王族以外は外すことも、つけることも出来ないんだ。”

多分、父であろう男性が指輪に口づける。

“神の加護があらんことを…”

男性の合図で私は騎士のおじさんに抱かれリボーン王国から姿を消した。



…十五年後…

人生も五度目となれば、それなりに上手く立ち回れるようになる。

どうやら、ここは前世の娘が遊んでいた乙女ゲームの世界みたいだ。

とは言え、私はモブ中のモブなのでゲームには出てこない。

だからか…かなり自由でお気楽だ。
今までみたいに、余計な愛情を押しつけられることなく、傭兵の父と二人、穏やかにそして楽しく暮らしている。

「レイヤ、しばらく仕事で家には帰れそうもない。良い子で待ってるんだぞ!!」

父が私の頭をなでる。

「もう、お父さんたら、こう見えて私ももう十五歳なんだから、いつまでも子供扱いしないで!!

それに私だって明日からは先生よ!!

お父さんが遠くにお金を稼ぎにいかないように稼いで、私がお父さんを養ってあげるんだから……」

父の大きくてゴツゴツした手を握る。

「お父さん、無事に帰ってきてね。
怪我なんかしないでね…」

傭兵の父は半年に一度数日間、家を留守にする。

父が私の右手の薬指の指輪をなぞる。

「神の御加護があらんことを…」

父は必ず家を留守にする時は指輪に神の加護を願う。

その度にその情景に既視感を感じながら、父のおでこにキスをする。

誰に教えられたわけでも、強要されたわけでもなく、自然と身体が条件反射のように動くのだ。

「神の御加護があらんことを…」

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