好感度0になるまで終われません。

チョコパイ

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浮光

悔恨

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「やはりホーリー・ディッヒの言っていた事は本当だったのだな。」

皇帝は大きく息を吐くと

「信じられない話だと思っていたが…

王女の反応から見ても本当の話だったみたいだな。

まさか息子と王女が運命の相手だったとは…

遡った過去で無理に運命から二人を引き離したせいで、王女は死に息子は王女を生き返らせるために、生奪になって、時間を行き来しているとホーリーから聞いた時は呆れて言葉もでなかったが…」

皇帝が私を見つめる。

「生奪についてはどこまで知っている?」

「詳しくは知りません。

ただ生殺与奪から生奪(せいばく)と呼ばれていて、禍を力に変えるものだと…

私の記憶だと生奪は私がこの手で…

この手で…」

自分の手を見つめる。

皇帝は確かこう言った。

『王女を生き返らせるために、生奪になって、時間を行き来している』と…

あれ?

大きな矛盾に気がつく。

私を生き返らせるために生奪になるなんて…

そんなことはあり得ないのだ。

何故ならあの時、ディアの近くには見知らぬ女の魔術師がいて…

二人きりでよく部屋にこもっていた…

息子が死んだのは、確かあの魔術師が来てからすぐの事だった。

「私を生き返らせるためにとおっしゃいましたが、それはありえませんわ…

あの時、殿下の側には魔術師の女性がいつも一緒でした。

その女性が来てから、殿下は私を部屋に閉じこめ、子供達にすら会わせてもらえませんでした。

それに結局、二人の子供達も殿下の手によって奪われました。

そんな殿下が私の事を思って生奪になるわけがありません。」

あってはならない…
あって欲しくない…
何故なら…

「実はその魔術師がホーリーらしいのだ。 

身分違いの恋を成就させるため息子は王女と駆け落ちし、帝国から姿を消したそうだ。

ホーリーの家門は魔術師の家門で帝国を守る守護役だ。

生奪はいわば帝国を守る兵器だ。
各地に生奪を配備し、帝国に害をなす動きをしたら小さな禍を生奪の近くでおこす。

生奪によって禍が災いを呼び壊滅的な被害をもたらす……

息子は知らないうちに生奪の近くに国を作ってしまった。

息子を探すためにホーリーが生奪を起動させ、生奪の周囲に小さな災いが起き始める。

やがて禍が周囲に広がり、息子は気がつく…
自分の子供達が普通ではないと……」

 !!!

「子供達が普通ではないとはどういうことですか?」

「ホーリーの話だと、子供達は人ではなく禍そのものだったと…

特に上の子は人まで殺めていたらしい…

息子は言えなかったのであろうな…

禍を大きくする前に禍を消さなくてはいけないことを……

子供だと信じて愛し育んできた我が子が、実は禍で人を害していたなんて…

そして排除しなくてはいけないなんて…」

体が震える。
自分の愚かさとディアへの自責の念で思わずその場に座り込む。

私はディアの何を見てきたのだろうか…

「…それでこそ…レイヤだ…愛している…」

生奪のディアを短剣で刺した時、ディアは笑って私にそう言った。

愛している……と
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