好感度0になるまで終われません。

チョコパイ

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Kaleidoscope

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「お久しぶりです。殿下……」

金色の光に包まれてフワフワと空に浮かぶ生奪となった殿下を見上げる。

キラキラと輝いていた瞳は輝きを失い、もうすでに体の一部は生奪に変化している。

「レイヤは…幸せだろうか?」

殿下がたずねる。

わかっていた。
殿下にとって自分の命よりも大切で、愛する人。

生奪となっても、守りたい唯一の人。

フレイヤ……

幾千もの季節を通り過ぎても変わらないフレイヤへの想いが生奪にのみ込まれず自我を保てることが出来た理由だろう。

「はい。フレイヤ様は幸せに暮らしております。」

殿下の瞳に光が戻る。

「そうか…良かった。」

殿下の瞳から涙がこぼれ落ちる。

「ホーリー、私を殺しに来たのだろう?」

殿下が微笑む。

「殿下は馬鹿です。
一人の…たった一人の女のために…殿下は大馬鹿です…

こんな姿になって…
ウッ…ヒック…ヒック」

涙が邪魔して言葉が出てこない。

「お前の子孫にもよく怒られたものだ。

殿下は馬鹿だと…」

くしゃっと笑う殿下が大好きだった。

「殿下とフレイヤ様が出会う前に時が戻りました。」

「…そうか……
これでレイヤは私から離れられるのだな。」

殿下の気持ちは痛いほどわかる。

私も同じだからだ。

愛する人には知られたくない。
知られてはいけない…
想い……

「ホーリー
ありがとう。
私のわがままにつきあってくれて…」

殿下が目を閉じる。

陛下から頂いた炎の石を投げる。

生奪の殿下の身体が炎に包まれる。

「うわぁ……」

耳をつんざく殿下の悲鳴が心をしめつける。

早く…早く…フレイヤ女王…早く

炎に包まれた殿下の身体が青白い光に包まれる。

フレイヤ女王が殿下が贈った指輪を壊したのだ。

指輪にこめられた殿下の血と魔力…そしてフレイヤ女王の聖力が対の殿下の指輪に一気に流れこむ。

私は炎の中殿下の手を思いっきり引っ張る。

殿下の身体が生奪から離れる。

意識を失っている殿下の頬に口づける。

「殿下…愛しています。」

石棺に殿下を押し込むと魔方陣を描く。

殿下が入った石棺は殿下の執務室へと転送される。

そして……

私は燃え盛る生奪に身を投げる。

滅びの呪文と共に……
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