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最果て
千思万考
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息子の護衛から息子が女王と接触したことを聞いた時、何故か不安が胸をよぎった。
リボーン王国の女王は息子と同じ歳、彼女が女王でなければ皇太子妃としてむかえたいと思うほど、才色兼備でユーモアのある娘だった。
帝国の唯一の後継者と王国の唯一の後継者…
どう転んでも二人が結ばれることはない。
息子が婚約者に対して何の感情も抱いていないことは知っていた。
そもそも先代が勝手に決めた婚約…最悪は破棄してもかまわないと思っていたくらいだ。
愛のない結婚生活がどれ程、虚しく切ないものか私が一番知っている。
女王と会ったことで息子の中の何かが目覚めてしまわないか不安が胸をよぎった。
式典が始まる。
久しぶりに見る皇后は帝国の母としての仮面をかぶり見事に皇后としての役をこなす。
息子もそうだ。
隣にいる婚約者には目もくれないが……
皇太子として、また婚約者としての最低限のマナーは守っている。
皆が本音を隠して仮面をかぶる。
私の父と母も、祖父と祖母もそうだった。
帝国が力を持てば持つほど身動きがとれなくなる。
「リボーン王国、女王フレイヤ・リボーン。」
アナウンスと共に女王が入場したかと思えば女王が光輝く。
次の瞬間、黄金に輝く金虎があらわれ女王を背に乗せこちらへと向かってくる。
と、同時に頭の中に大量の物語が流れ込む。
息子が死に…
息子を取り戻すために禁忌を犯す。
息子は取り戻せたが、代わりにフレイヤは…
フレイヤを見つめる。
フレイヤが消えて世界は壊滅的な打撃をうけた。
黒死病…死をもたらす鼠が各地にあらわれ民を…国を…滅ぼしていく。
結果、取り戻したはずの息子は黒死病であっけなく死ぬ。
その時になって知ることになる。
黒死病を防ぐにはリボーン王国の聖獣、金虎が必要だったと…
息子へと視線を移す。
息子の眼差しが物語る。
結局、息子はフレイヤを愛してしまう。
何故なら二人は魂で繋がっているから…
帝国の皇帝として一人の父親として…
私に出来ることをしよう。
私は従者に自分の剣を持ってくるように命じる。
この方法が今、私に出来る最善だと信じて…
剣を手に舞うフレイヤはこの世のものとは思えないほどの美しさと神々しさを放つ。
感嘆の声があがり、誰もがフレイヤに見惚れる。
二人がどんな答えを出してもいいように
私はフレイヤに友好の抱擁をした後、高らかに宣言する。
「本日からリボーン王国は女王がいる限り帝国が後ろ盾となることをここに宣言する。」
割れんばかりの拍手喝采の中、フレイヤだけが不安げに私を見上げていた。
リボーン王国の女王は息子と同じ歳、彼女が女王でなければ皇太子妃としてむかえたいと思うほど、才色兼備でユーモアのある娘だった。
帝国の唯一の後継者と王国の唯一の後継者…
どう転んでも二人が結ばれることはない。
息子が婚約者に対して何の感情も抱いていないことは知っていた。
そもそも先代が勝手に決めた婚約…最悪は破棄してもかまわないと思っていたくらいだ。
愛のない結婚生活がどれ程、虚しく切ないものか私が一番知っている。
女王と会ったことで息子の中の何かが目覚めてしまわないか不安が胸をよぎった。
式典が始まる。
久しぶりに見る皇后は帝国の母としての仮面をかぶり見事に皇后としての役をこなす。
息子もそうだ。
隣にいる婚約者には目もくれないが……
皇太子として、また婚約者としての最低限のマナーは守っている。
皆が本音を隠して仮面をかぶる。
私の父と母も、祖父と祖母もそうだった。
帝国が力を持てば持つほど身動きがとれなくなる。
「リボーン王国、女王フレイヤ・リボーン。」
アナウンスと共に女王が入場したかと思えば女王が光輝く。
次の瞬間、黄金に輝く金虎があらわれ女王を背に乗せこちらへと向かってくる。
と、同時に頭の中に大量の物語が流れ込む。
息子が死に…
息子を取り戻すために禁忌を犯す。
息子は取り戻せたが、代わりにフレイヤは…
フレイヤを見つめる。
フレイヤが消えて世界は壊滅的な打撃をうけた。
黒死病…死をもたらす鼠が各地にあらわれ民を…国を…滅ぼしていく。
結果、取り戻したはずの息子は黒死病であっけなく死ぬ。
その時になって知ることになる。
黒死病を防ぐにはリボーン王国の聖獣、金虎が必要だったと…
息子へと視線を移す。
息子の眼差しが物語る。
結局、息子はフレイヤを愛してしまう。
何故なら二人は魂で繋がっているから…
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私に出来ることをしよう。
私は従者に自分の剣を持ってくるように命じる。
この方法が今、私に出来る最善だと信じて…
剣を手に舞うフレイヤはこの世のものとは思えないほどの美しさと神々しさを放つ。
感嘆の声があがり、誰もがフレイヤに見惚れる。
二人がどんな答えを出してもいいように
私はフレイヤに友好の抱擁をした後、高らかに宣言する。
「本日からリボーン王国は女王がいる限り帝国が後ろ盾となることをここに宣言する。」
割れんばかりの拍手喝采の中、フレイヤだけが不安げに私を見上げていた。
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