好感度0になるまで終われません。

チョコパイ

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最果て

剛毅果断

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「どうしてここに?」

陛下主催のディナー、主催席には皇帝陛下と皇后陛下が座る。

皇帝側に皇太子と皇太子の婚約者、婚約者の母であり隣国イルデ王国の王妃・・・

皇后側に私、グレン、サイモン公爵・・・

隣に座るグレンにだけ聞こえるくらいの小さな声でたずねる。

「口説いて口説いて口説き落とすっていったでしょ…」

ニヤリと笑うグレンに思わず笑ってしまう。

向かい側に座るディアの視線に気づきながらも、なるべくそちらを見ないようにたち振る舞う。

ディアを見ると胸が苦しくなるのだ。

オードブルが目の前に置かれると陛下がグラス片手に

「今夜は友好を深めるための会だ。
気楽に楽しんでくれ…」

そう挨拶すると、グラスをかかげる。

「フレイヤ、確かまだ決まった相手がいないみたいだが…

家の息子はどうだろうか?」

陛下の言葉に空気が凍る。

「陛下!!お戯れがすぎます。」

イルデ王国の王妃が声をあげる。

「そなたもこの二人が幸せになれるとは思ってはいないだろう…互いに関心すら持っておらぬのだから…

それに…専従の護衛と夜な夜な抱き合っていると報告があったが…」

ガタン・・・
婚約者が勢いよく立ち上がると陛下にむかって

「私は…彼と一緒になりたいのです。

それにルディア殿下はそちらの女王様の事を想っています…

どうか円満に婚約を解消できませんでしょうか?」

ポタポタと涙をこぼし陛下に頭を下げる。

「父上、私からもお願いです。

私をリボーン王国の王配にしてもらえないでしょうか?

帝国にはサイモン皇弟がいます。
グレンが皇太子になれば……」

「いい加減にして下さい。」

ディアの言葉を遮って思わず声をあげる。

「まずは陛下、私の伴侶のことまでご心配頂き有り難うございます。

ただ私はつい三年前まで平民として暮らしてきました。
平民だと私の歳で伴侶がいる方が珍しいのです。

なので私はまだ伴侶を望んではいません。

次にイルデ王国の姫殿下、政治はままごとではありません。
貴女の行動と発言がイルデ王国に影響を及ぼす事を頭に入れてから口にして下さい。

そしてルディア殿下、私とルディア殿下の関係はずっとBFFです。

私から大切な友達を奪わないで下さい。」

正直、胸がときめいた。

私が女王でなかったら…ディアが皇太子でなかったら…迷わずその胸に飛び込んでいけるのに……

今の私はリボーン王国の女王で、ディアは帝国の皇太子だ。

お互いに背負っているものがある。

ギュウッと拳を握りしめる。

「レイヤ…」  

ディアがうつむく。

「私は私を愛してくれない人と一緒にはなりたくないのです。

ルディア殿下は一度も私を見てはくれなかった。

でも彼は違う…
彼は私だけを愛してくれている。」

姫殿下が涙ぐみながら声をあらげる。

正直、その純粋さと愚かさが羨ましかった。
姫殿下には守ってくれる家族がいて、我儘を言える環境があって…

でも私は違う。

「姫殿下、愛とは育むものです。
簡単に手に入るものは簡単に離れていきます。

そもそも護衛が姫殿下に想いを寄せるのは、職務怠慢です。

仮に想いを寄せたとしてもそれを行動に移すのは護衛として恥ずべきものです。」

パチパチ……

陛下が手を叩く。

「さすがフレイヤだ。

ルディア、国を背負うとはこういうことだ。

ルディア、リリアン。
皇族として生まれ、民の血税で生きているいじょう、己の全ては民のためにあると思え。

二人の婚姻は互いの国の平和のため先の陛下と王が決めたものだった。

今は愛がなくても愛を育む事はできたはずだ。

どちらにしろ過ぎた話だが…

イルデの王妃よ。
今回は破談にしようと思うのだが…

帝国は貞操観念に厳しい国柄でな…

淋しいからと言って護衛と関係を持つような者には帝国の母はつとまらない。

まぁ…そちらの国では貞操観念などないようだが…

そうであろう?
王妃よ……」

王妃は黙ったまま深々と頭を下げると姫の手をひいて席をたつ。

二人を見送った後、陛下は静かに話し出した。
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