好感度0になるまで終われません。

チョコパイ

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最果て

一水四見

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ディナーが終わりを迎える頃、ディアが私に話しかける。

「女王に聞きたいのだが…女王は国のためなら政略結婚を受け入れるのか?他に想い人がいたとしても…」

ディアは察したのだろう…私がもう二度と二人きりでディアと会うことがないことを…

ディアを真っ直ぐに見つめる。

「はい。
どんなに恋い焦がれても、互いに責任ある立場ならその責務をまっとうすべきだと思います。

本当に想いあっていれば来世ではきっと結ばれるでしょう…」

ディアが私を見つめかえす。

「他の人を愛せるのだろうか?
想い人を愛したように…」

胸が張り裂けそうになる。
好きなのに…大好きなのに…

「想いは消えないでしょう…でも熱はいつか冷めます。

その熱はきっと来世であった時の目印になるでしょう。

想いが深ければ深いほど…熱はきっと深く残ると信じています。」

ギュウッと手を握りしめる。

弱い自分を戒めるよう強く強く手を握りしめる。

ふわっ…

今にも泣き出したくなる私を覆い隠すようにそっと私の手を優しく包み込む大きな手…

グレン……

「レイヤ…それでも私は…レイヤを…」

ディアが言葉をのみこむ。

「ルディア!!」

声をあげたのは皇后陛下だった。

「貴方は帝国のたった一人の皇太子であり、帝国を背負うただ一人の後継者です。

そして女王もリボーン王国、唯一の女王です。

想いだけでは…
生きられぬのです。

貴方もフレイヤを想うのならば良き皇帝となって、後ろ盾となってフレイヤを支えなさい。

そうですよね…陛下…

陛下もそうだったのだから…

今でもフレイヤの母だけを愛しているのだから…

フレイヤ…貴女達母子は私から大切なものを奪うのね。

陛下の心も息子の愛も…」

皇后陛下は席を立つと私の頬を殴りつける。

「本当に母親にそっくりだわ…貴女の母も同じようなことを陛下に言ったのよ!!」

殴られた痛みより母も私と同じような想いを抱えていた事に衝撃をうけた。

「母上!!」

ディアが動く前にグレンが私と皇后の間に立つ。

「皇后、下がれ…」

陛下の冷たい怒号が皇后の怒りを余計に高める。

「貴方はいつもそうだわ…一度も私を見てはくれない!!

いつまでも初恋の女をあの女だけを想って…

フレイヤ…貴女は私の息子に夫みたいになれと言っているのよ。

私みたいな惨めな女をまたつくるのよ……

貴女達母子は呪いよ!!

何が聖女よ…何が……」

泣き叫ぶ皇后を陛下の合図と共に従者達が部屋の外へと連れ出す。

陛下が私の頬に手をあてる。

「皇后がすまなかった…」

陛下の瞳は私の中の母の面影を見つめているかのように優しく慈しむような温かなものだった。
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