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私、皇帝とディナーします。
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「うっ……動けない」
体が軋むとはこの事だろう。
「ごめん。無理させた」
朝の鍛練を終えた旦那様が
シュンと肩を落とす。
(貴方は体力お化けですか?)
確か、旦那様から解放されたのは空が明るくなる頃でしたよね?
旦那様が私をベッドから抱きかかえる。
「???あの、何故???」
「一緒に湯浴びでもしようかと思って」
爽やかに笑う旦那様に必死に抵抗するも、軋む体はどうすることも出来ず浴室へと連れさられる私であった。
アレキサンダーは日々、成長し続けとうとう歩くようになった。
歩くといっても、
ヨチヨチペタ
ヨチヨチヨチヨチペタと、
少しヨチヨチ歩きをしては
ペタッと地面に座る。
そしてまたヨチヨチ歩くの繰り返しだ。
ブンブンからピョンピョンに頭ガードが変わり、金髪の頭からピョコッと飛び出るピンクの長いお耳がとても可愛らしい。
(今ならショタの気持ちが良くわかる。)
かがんで手を広げ
「アレキ」と声をかける。
「マ~マ、マ~マ」
私を見つけると
ヨチヨチペタヨチヨチヨチヨチ
と、手を広げ寄ってくる。
抱きしめ
アレキの太陽みたいな温かな匂いに幸せを感じる。
(もうすぐ、1歳
私がこの世界に来てから1年になる)
「奥様、皇室からです。」
ジェームスが煌びやかな封筒がのったトレイを差し出す。
トレイから封筒を受け取り、侍女からペーパーナイフを受け取り封をあける。
「奥様、なんと?」
ジェームスが声を震わせながらたずねる。
「急いで、馬車と出掛ける準備をして、手土産は実家から贈られてきた薄藍色のシルクを包装して、さぁ時間がないわ。皆急いで……」
この時間にディナーの招待なんて、端から断らせるつもりがないっていうことでしょ。
それも旦那様が居ない日を狙うなんて、私に言いたいことがあるってばればれじゃない。
「こうなったら、雨が降ろうが槍が降ろうがやってやろうじゃないの!!」
私の言葉に顔を青くするジェームス。
「奥様、流石に槍が降ってきたら困ります…」
ジェームスの言葉に思わず笑ってしまった。
「そうよね。槍が降ってきたら困るわよね。
ジェームス、皇帝てどんな人?」
私の言葉にジェームスは真顔で答える。
「とても恐ろしい人」だと。
髪は編みこんだハーフアップにして、藍色のリボンで結ぶ。
ドレスはマーメイドラインの物で藍色のシルクと黒色のシルクが綺麗に織り込まれている。
耳元には旦那様がプレゼントしてくれた青玉のイヤリング。
「奥様、本当に綺麗です」
侍女がうっとりと私を見つめながら話す。
私
斎藤恵理31歳。
今日、皇帝とディナーします。
体が軋むとはこの事だろう。
「ごめん。無理させた」
朝の鍛練を終えた旦那様が
シュンと肩を落とす。
(貴方は体力お化けですか?)
確か、旦那様から解放されたのは空が明るくなる頃でしたよね?
旦那様が私をベッドから抱きかかえる。
「???あの、何故???」
「一緒に湯浴びでもしようかと思って」
爽やかに笑う旦那様に必死に抵抗するも、軋む体はどうすることも出来ず浴室へと連れさられる私であった。
アレキサンダーは日々、成長し続けとうとう歩くようになった。
歩くといっても、
ヨチヨチペタ
ヨチヨチヨチヨチペタと、
少しヨチヨチ歩きをしては
ペタッと地面に座る。
そしてまたヨチヨチ歩くの繰り返しだ。
ブンブンからピョンピョンに頭ガードが変わり、金髪の頭からピョコッと飛び出るピンクの長いお耳がとても可愛らしい。
(今ならショタの気持ちが良くわかる。)
かがんで手を広げ
「アレキ」と声をかける。
「マ~マ、マ~マ」
私を見つけると
ヨチヨチペタヨチヨチヨチヨチ
と、手を広げ寄ってくる。
抱きしめ
アレキの太陽みたいな温かな匂いに幸せを感じる。
(もうすぐ、1歳
私がこの世界に来てから1年になる)
「奥様、皇室からです。」
ジェームスが煌びやかな封筒がのったトレイを差し出す。
トレイから封筒を受け取り、侍女からペーパーナイフを受け取り封をあける。
「奥様、なんと?」
ジェームスが声を震わせながらたずねる。
「急いで、馬車と出掛ける準備をして、手土産は実家から贈られてきた薄藍色のシルクを包装して、さぁ時間がないわ。皆急いで……」
この時間にディナーの招待なんて、端から断らせるつもりがないっていうことでしょ。
それも旦那様が居ない日を狙うなんて、私に言いたいことがあるってばればれじゃない。
「こうなったら、雨が降ろうが槍が降ろうがやってやろうじゃないの!!」
私の言葉に顔を青くするジェームス。
「奥様、流石に槍が降ってきたら困ります…」
ジェームスの言葉に思わず笑ってしまった。
「そうよね。槍が降ってきたら困るわよね。
ジェームス、皇帝てどんな人?」
私の言葉にジェームスは真顔で答える。
「とても恐ろしい人」だと。
髪は編みこんだハーフアップにして、藍色のリボンで結ぶ。
ドレスはマーメイドラインの物で藍色のシルクと黒色のシルクが綺麗に織り込まれている。
耳元には旦那様がプレゼントしてくれた青玉のイヤリング。
「奥様、本当に綺麗です」
侍女がうっとりと私を見つめながら話す。
私
斎藤恵理31歳。
今日、皇帝とディナーします。
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