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第1話 そばに きてくれた ともだち
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ゆうくんには あそんでくれる ひとが だれも いない。
ともだちも ひとりも いない。
ずっと ひとりで いる。
いつも いっしょに いる おかあさんは いっしょにいても あそんでくれない。
「ねぇねぇ、おかあさん」
がっこうから かえってきた ゆうくんは ランドセルを つくえのうえに どさっと おくと
すぐに キッチンにいる おかあさんに こえを かけた。
「なぁに? どうしたの? いま、おやつ つくってたから まっててね」
「ねぇ、ねぇ!」
おかあさんの はなしを きかずに エプロンの すそを ぎゅっと つかんで ひっぱった。
「ちょっと!! いま、ホットケーキ つくってたんだから じゃま しないでよ」
ゆうくんは おかあさんの つくるホットケーキが だいすき だった。
でも、いまは たべたくない。
いまは だいすきな ホットケーキを たべることよりも おかあさんと いっしょに あそびたかった。
つかんでいた エプロンが きゅうに ながく ぎゅーんと のびて ロープのように ながく なった。
ぐるぐるとした くろい カーテンのまえに イライラしていた おかあさん。
おにのような かおで ゆうくんの かおを みている。
ゆうくんは おかあさんに あそびたいって いっちゃ だめなんだ と おちこんだ。
どろどろと まっくろい へやの なかで ゆうくんは ひざを かかえて うずくまる。
ゆうくんは、おかあさんと いっしょに ボールあそびを したかっただけ だった。
でも、おかあさんは いつも ずっと おこっている。
ゆうくんの あたまのうえから もくもくと くろいけむりが でてきた。
まるで おやまの ふんかみたいだ。
くろい けむりが へやの なかで いっぱいになると、
くろいけむりの なかから しろいけむりが わきでてきた。
ぴょこんと ほそながくのびる けのような ものが とびだした。
「ゆうちゃん!」
たかいこえで ゆうくんの なまえを よんでいる。
ゆうくんは なにが でてきたのかと けむりのなかを のぞこうとした。
すると、ガンッと あごに なにかが あたった。
しろい ふわふわして もこもこの ぬいぐるみのような いきものだった。
「ゆうちゃん、やっほー」
「な、なんだぁ?」
ふしぎで しかたない。ぬいぐるみが ふわふわと うごいて しゃべっている。
「ゆうちゃん いっしょに あそぼう」
そのぬいぐるみは よこに ちょきちょきと かにダンスをして いう。
あそびたくて しかたなかった ゆうくんは、しずかに ちかづいて
そっと ぬいぐるみの あたまに ふれた。
あたたかくて きもちよかった。もっと いっぱい さわっていたい くらい だった。
ゆうくんは、こころの そこから ふわっとした きもちに なっていた。
ともだちも ひとりも いない。
ずっと ひとりで いる。
いつも いっしょに いる おかあさんは いっしょにいても あそんでくれない。
「ねぇねぇ、おかあさん」
がっこうから かえってきた ゆうくんは ランドセルを つくえのうえに どさっと おくと
すぐに キッチンにいる おかあさんに こえを かけた。
「なぁに? どうしたの? いま、おやつ つくってたから まっててね」
「ねぇ、ねぇ!」
おかあさんの はなしを きかずに エプロンの すそを ぎゅっと つかんで ひっぱった。
「ちょっと!! いま、ホットケーキ つくってたんだから じゃま しないでよ」
ゆうくんは おかあさんの つくるホットケーキが だいすき だった。
でも、いまは たべたくない。
いまは だいすきな ホットケーキを たべることよりも おかあさんと いっしょに あそびたかった。
つかんでいた エプロンが きゅうに ながく ぎゅーんと のびて ロープのように ながく なった。
ぐるぐるとした くろい カーテンのまえに イライラしていた おかあさん。
おにのような かおで ゆうくんの かおを みている。
ゆうくんは おかあさんに あそびたいって いっちゃ だめなんだ と おちこんだ。
どろどろと まっくろい へやの なかで ゆうくんは ひざを かかえて うずくまる。
ゆうくんは、おかあさんと いっしょに ボールあそびを したかっただけ だった。
でも、おかあさんは いつも ずっと おこっている。
ゆうくんの あたまのうえから もくもくと くろいけむりが でてきた。
まるで おやまの ふんかみたいだ。
くろい けむりが へやの なかで いっぱいになると、
くろいけむりの なかから しろいけむりが わきでてきた。
ぴょこんと ほそながくのびる けのような ものが とびだした。
「ゆうちゃん!」
たかいこえで ゆうくんの なまえを よんでいる。
ゆうくんは なにが でてきたのかと けむりのなかを のぞこうとした。
すると、ガンッと あごに なにかが あたった。
しろい ふわふわして もこもこの ぬいぐるみのような いきものだった。
「ゆうちゃん、やっほー」
「な、なんだぁ?」
ふしぎで しかたない。ぬいぐるみが ふわふわと うごいて しゃべっている。
「ゆうちゃん いっしょに あそぼう」
そのぬいぐるみは よこに ちょきちょきと かにダンスをして いう。
あそびたくて しかたなかった ゆうくんは、しずかに ちかづいて
そっと ぬいぐるみの あたまに ふれた。
あたたかくて きもちよかった。もっと いっぱい さわっていたい くらい だった。
ゆうくんは、こころの そこから ふわっとした きもちに なっていた。
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