異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!

枕崎 削節

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第126話 同盟

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    聡史たちが愛媛から戻ってきた翌日の朝、デビル&エンジェルは普段よりも遅めの朝食をとっている。昨日は美鈴たちの引っ越しなどがあって慌ただしくてゆっくり過ごせなかった分、食事をしながら今後の見通しなどを話し合っている。


「異世界との通路を確認していないダンジョンは、残り6か所になったな」

「お兄様、早く残りのダンジョンも攻略いたしましょう」

 いつものように桜が兄を煽っている。ここ2、3日ダンジョン攻略がご無沙汰なせいか、暴れ足りない影響で体がウズウズしているのが傍目からも明らか。よくもまあ毎日毎日これだけ闘争本能が騒ぎ出してくれるものだと、他のメンバーからは生暖かい視線が注がれている。桜がダンジョン攻略を諦める日は、おそらく命が燃え尽きる時だけであろう。

 だが、その桜に向かって反論する人物が出てくる。


「桜ちゃん、このところずっと日本と異世界の往復でしたから少しはお休みしましょうよ~」

 毎度のごとく明日香ちゃんはスローライフを志している。いや、ただ単にサボりたいだけなのだろう。


「ひとまずは、マリウスやディーナ王女が祖国に戻るルートは確保できたようだし、1週間くらいは学院生活に戻ってもいいような気もするわね」

 美鈴も明日香ちゃんに同意している。先日学院長に提出した魔法術式のレポートがどのように取り扱われているのか気懸かりな点なよう。

 その時、カレンのスマホに着信が入る。


「はい、カレンです。お母さん、何の御用ですか?」

 応答するカレンだが、話の内容からわかるように学院長からの連絡が入った模様。特に明日香ちゃんが「またロクでもない命令じゃないか」と身を固くしている。


「10時になったら第3会議室に集まってもらいたい。パーティーメンバー全員と例の魔族も一緒に来てくれ」

「はい、わかりました。時間になったら向かいます」

 突然入った学院長からの着信で、パーティーで話し合ってた今後の予定は有耶無耶となって終了する。学院長からもたらされた指示によって、時間がくるまで一同は部屋で待機するのであった。



   ◇◇◇◇◇



「失礼します」

 聡史を先頭にして、デビル&エンジェルとレイフェンは指定された第3会議室に入っていく。すると、室内には先客の姿がある。


「聡史たち、ダンジョンは攻略できたのかい?」

 そこにいるのは異世界からの来訪者5名。マリウスは勇者らしい朗らかな態度で聡史に聞いている。だがその横に座っているディーナ王女の表情は、何かを疑うような気配を浮かべている。


「皆さん、一緒にいるその男は一体何者でしょうか?」

 どうやら王女が最も魔族の気配に敏感なよう。レイフェンの体から放たれる魔族独特の魔力の波動に訝し気に目を光らせている。


「ディーナ王女、どうかご安心ください。ここにいるのは私の配下となったレイフェン=クロノワールと申します。レイフェン、自ら王女殿下に名乗りなさい」

「はっ、美鈴様からの下命とあらば名乗らせていただきまする。さて、そこにおられるはマハティール王国の王女殿下と勇者殿のようですな。手前は元々ナズディア王国の魔王様に仕えていた身で、マンスールと申しました。現在が美鈴様に身も心も捧げてお仕えいたしますレイフェンと申す者です」

「魔族の伯爵かぁぁ!」

 マリウスはいきり立って席を立ち上がる。腰の剣に手が掛かって、いまにもこの場で抜き放ちそうな勢い。マリウスだけでなくて、メルドス、アルメイダ、ロージーの三人も、瞳に憎しみの炎を滾らせてレイフェンを睨んでいる。


「勇者様、どうかお待ちください」

 そんな中で、ディーナ王女だけは表向き冷静な様子を保っている。この辺は王族として常に冷静に振る舞う教育を受けてきた影響かもしれない。ディーナの制止によってマリウスは一旦剣から手を戻す。


「美鈴様、ご存じのように私たちは自らの命と祖国の存亡を懸けて魔族と戦っております。その私たちの目の前に魔族を連れてきた真意をお聞かせいただけますか?」

「真意と言われても、一緒にこの部屋に集まれと学院長から指示されたのよ。真意なら学院長から聞いてもらいたいわ」

「そうですか… わかりました。学院長がどのように考えているのかを聞いてからでも遅くはないでしょう」

 この集まりが学院長の意図のもとに召集されたことは、もちろんマリウスやディーナは承知している。どうやらこの場に魔族がいるのは、学院長に何らかの意図があるものと理解できたよう。他の異世界人はまだ心から承諾した表情ではないが、一旦場は収まり学院長の登場を待とうという空気が流れる。しばらくすると…


「待たせたな、全員揃っているか?」

 当の学院長が会議室へ入ってくる。その表情はいつも通りに厳しい顔付きをしている。テーブルの司会席に座ると、何の前置きもなく本題を切り出す。


「楢崎中尉、お前たちが異世界で繰り広げた戦いの報告を、この場で異世界からの来客に知らせてやれ」

「はい、秩父ダンジョンを攻略して異世界への通路を渡ると…」

 聡史はなるべく詳細に砦を攻略した件をこの場で知らせると、見る見る異世界からの来訪者の表情が変わっていく。


「ちょ、ちょっと待ってくれ! 聡史、砦に立て籠もる魔族を全滅させただって? 相手はどんな攻撃でも撥ね返す魔族なんだぞ!」

「魔族が展開するシールドは、桜の前では障子紙程度の役にも立たなかったな」

 異世界人に「障子紙」という表現はわかりにくかったようだが、まったく役に立たないという事実は理解できたよう。マリウスやディーナ王女からは驚きの視線が桜に向けられている。


「それで、その砦はどこにあるのか知っているのか?」

 異世界には砦などいくつも建造されている。人族の国家でも魔族の国でも、要所の防衛には砦や要塞を建造して兵を置くのが常なのは言うまでもない。


「どこと言われても、地名はよくわからないな。レイフェンは知っているのか?」

「左様、かの地はアライン砦と呼ばれております」

「アラインだと! 最も王都に近い位置まで侵攻してきた魔族軍が全滅したというのか?」

 マリウスをはじめとして他の異世界からの来客は、聡史とレイフェンの口から飛び出てきた情報に目を見張って驚いている。アライン砦を陥落されて窮地に陥っていたマハティール王国にとっては、両手を挙げて歓迎する事態というべきだろう。

 ここで、学院長が口を挟んでくる。


「マリウス、アライン砦から王都までは、馬車で何日かかるんだ?」

「およそ10日前後です。間にはマルレーンという人口7万人の街がありますが、そこ以外は小さな村が点在しているだけです」

「そうか、間一髪で助かったな。これでしばらくの間は王都に直接魔族軍が侵攻する危機は脱しただろう。どうだ、寝返った魔族は情報源として役に立つだろう」

 この学院長の指摘に、マリウスやディーナは首を縦に振らざるを得ないが、それでも複雑な表情を浮かべたまま。

 松山駐屯地で事前に聴取した内容によると、マンスール伯爵が率いる魔族軍は魔族の先兵としてキリの先端のようにマハティール王国内部に突出していたという話。その最前線の拠点が占領したアライン砦であり、ここに立て籠もる軍勢で王都に圧力を掛けながら、他の方面から前進してくる本隊を待つ戦略を用いていたとのこと。

 その肝心のキリの先端がなくなってしまった現在、魔族軍の侵攻はしばらくの間停滞と再編を余儀なくされるであろと学院長は見立てている。千人の魔族兵が全滅を喫したのはナズディア王国にとって致命傷ではないが、それなりに大きな作用をもたらすはずと読んでいるように窺える。


「さて楢崎中尉」

「何でしょうか?」

「ダンジョン管理室から貴官らに指令が下った。この場にいる5名の異世界からの客人とともにマハティール王国に赴いて、我が国と軍事同盟を結んで来い」

「えっ、軍事同盟ですか? それも俺たちが結んでくるって、相当な無茶に聞こえますが」

「最初から無茶は承知の上で貴官らに命じている。つべこべ言わずにもう一度異世界に行ってこい! そうだな… どうせだから秩父ダンジョンではなくて別のルートを探して向かうんだ」

 学院長からの大盤振る舞いの無茶振り指令が下されている。魔法学院の一生徒であり、中尉とはいえ自衛隊予備役に過ぎない聡史たちには、普通に考えて荷が重すぎる使命に感じられるが、彼ら以外には適任者がいないのも事実。

 そしてこの無茶振りを聞いて、瞳にキラキラの星を浮かべている人物がいる。いわずと知れた桜に他ならない。


「学院長、そのミッション、謹んでお受けいたしますわ。異世界の国と同盟を結んで、きっちりと魔族を型に嵌めてまいります!」

 すでにその表情は行き掛けの駄賃で魔王もろとも滅ぼさんばかりの勢いで、戦闘狂の血が沸騰しかけている。


「ああ、また桜ちゃんがひとりで突っ走っていきますよ~」

 せかっく新しい特待生寮で快適な生活が始まった矢先に、いま一度異世界行きを命じられた明日香ちゃんはテーブルに突っ伏したまま起き上がろうとしない。精神的に大ダメージを負って立ち直る切欠が見当たらない様子。

 そんな明日香ちゃんの心情などまるッと無視して、学院長が王女たちに語り掛ける。


「異世界から来た諸君も自らの手で帰還するためのルートを探してみるんだ。しかもレベルが上昇すれば魔族との戦いも楽になるぞ」

「もちろんです! 聡史たちのおかげで一旦危機は後退しましたが、自らの手で祖国を守らなければなりません。喜んでこの命を捧げる所存です」

 学院長の言葉にマリウスが立ち上がって決意を口にしている。


 こうして翌日から、デビル&エンジェルと異世界からの来客5名は合同でダンジョンの最下層から異世界に戻るル-トを探しに出掛けるのであった。




   ◇◇◇◇◇




 聡史たちは北海道の千歳駐屯地に飛んでいる。自衛隊の全面協力のもとヘリと輸送機を乗り継いで昨日の午後に到着していた。この日は早朝から攻略のために、ワゴン車で洞爺ダンジョンの駐車場に送ってもらったところ。


「うう、北海道は寒いですよ~」

 11月の後半ともなれば、旭川はすっかり冬支度に入っている時期。まだ本格的な雪こそ降ってはいないものの、肌を刺す寒気は関東地方の比ではない。明日香ちゃんは着ぶくれの雪ダルマのような姿でダンジョンに向かって歩いている。


「それにしても明日香ちゃんは寒がりですね~。一体何枚着込んでいるんですか?」

「セーターとジャケットを5枚重ね着していますよ~」

「おや、思ったほどの枚数じゃないですね~… ああ、そうでしたか! 中身が丸々しているから、雪ダルマのように見えるんですね」

「誰が雪ダルマですかぁぁ! 頭にバケツを載せられるんですかぁ!」

 明日香ちゃんはいつものように桜にイジられている。駐屯地で夕食に提供されたじゃがバターがあまりも美味しくて、いつものように手が止まらなかった。明日香ちゃんがデザート以外にこれほどの食欲を示すのだから、北海道はやはり食材の宝庫といえるだろう。


 こうしてこの日から3日をかけて、2つのパーティーは大雪ダンジョンの最下層に到着する。ラスボスは2体のアイスドラゴン。

 ギュオォォォォォォン!

 空間を震わす巨大な咆哮とともに、万物を凍て付かせる超低温のブレスがドラゴンの口から吐き出される。


「当たらなければ全然怖くありませんわ!」

 桜はドラゴンの視覚に捉え切れない高速で動き回って相手を翻弄しながら、2体交互にダメージを加えていく。それはもう鬼神が憑依したかのような圧巻の戦いぶりで、他のメンバーは一切手出しをせずに見学に回っている。

 初めて桜の能力全開の戦いぶりを目の当たりにした異世界からの来訪者たちは…


「どうなっているんだ? 残像が消え去った後からドラゴンの体が破壊されていくぞ!」

「桜さんは魔族を相手にしなかったという話が頷けてきます」

 マリウスとディーナ王女が、その尋常でない戦いに唖然とするのも無理はない。そして最後は…


「メガ盛り太極波ぁぁ×2!」

 両手から太極波を撃ち出してドラゴンを仕留めている。いい運動を終えたとばかりに、桜はカレンの天使の領域で保護されたメンバーたちの元へ戻ってくる。


「ラスボスにしては、大した歯応えがなかったですわ」

「「「「「いやいやいやいやいやいやいや!」」」」」

 それはおかしいでしょう! という反論が口から出てこないほど驚いている異世界の五人組。


 こうして一行は、空間の壁が崩壊してその先に広がっているお馴染みの宇宙空間へと踏み出していく。


「今度はどこに出るんでしょうね?」

 明日香ちゃんの不安そうな声が聞こえるが、先頭を進む桜は容赦なく空間の渦に身を躍らせていく。そして出た先は…


「桜ちゃん、い、いたる所に魔族の姿がありますよ~」

「どうやらかなり大きな基地のようですね。お兄様、いかがいたしましょうか?」

「ついでだから、ここも潰しておこうか」

 これから腹ごしらえでも始めるかのようなごくごく気楽な聡史の一言で、この地に集結している魔族の運命は決定した模様。聡史たちの眼前には、小さな建物がいくつか並んで、その周囲には天幕が張られた魔族の野営地が広がっている。


「今回は私たちに任せて!」

 すでに美鈴とカレンは翼を広げた大魔王と天使の本性を露わにしてスタンバイは完璧。

 そのまま大空に羽ばたいていくと、手始めに美鈴の闇魔法が炸裂する。


「グラビティー・インパクト!」

 美鈴の右手から得体のしれない黒い不定形の塊が地面に落とされていく。自由落下していく塊は徐々に高度を下げて音もたてずに地面に着地した瞬間… 超重力が弾ける。


「グワァァァァ! か、体が引き込まれるぅぅ!」

「何だ、何が起きたんだ? うわぁぁぁぁ!」

「逃げろぉぉぉ! 逃げるん… 誰かぁぁ、助けてくれぇぇぇ!」

 突如発生した重力場に、天幕を張って休んでいた魔族たちは一斉に吸い込まれていく。横方向に急激な重力が発生した結果、周辺に存在する人だろうが物だろうが構わずに高速でぶつかり合いながら1か所に凝縮されていく。

 弾けて広がった超重力は、今度は一転して収縮を開始。収縮しながらさらに大きな重力を振り撒いて、吸い込んだ物体をより小さく圧縮したのちに消え去っていく。大魔王の行使した術式で、2千人以上の魔族が得体の知れない塊となり果てている。

 これは美鈴がカレンのブラックホールをアレンジして作成した新たな術式の正体。カレンが時間でブラックホールの影響を限定したのに対して、美鈴は重力そのものを200Gまでに制限して周囲への影響を限定している。とはいえ人種の体に200Gもの超重力が加わったらひと溜まりもない。超重力の影響範囲内に存在した魔族やその他の物品は一所に集積されて、不気味な塊を創り上げている。

 どうやらここは魔族の野営地だったよう。おそらくこの地にあるダンジョンを攻略して日本への侵攻拠点とするつもりであったと見做して間違いないだろう。いまだ攻略途中で、攻略に従事する多くの兵がダンジョン付近で野営していたのは彼らにとっては大きな不幸だったに相違ない。

 さて、美鈴の魔法によって中心部にいた約2千人の魔族が重力に飲み込まれて命を落としている。だがそのさらに外側には、円周状にいまだ健在な魔族の兵士たちが残っている。美鈴の出番が終わったので、次はカレンの目が銀色に光る。


「天罰術式、天の怒りよ顕現せよ」

 カレンの声とともに、上空に黒い点が浮かび上がる。ただの点だと思っていたら、その物体は猛スピードで降下して次第にその正体が明らかとなる。遥かな高空から地に向かって降下しているのは、夥しい数に上る隕石の破片。もちろん天使であるカレンがこの場に落ちるように召喚したもの。

 ダダーン! ズダーン! ズドドーン! ガガガーン! ドカドカドカガガーン!

 ありとあらゆる轟音を響かせながら、地を揺るがす隕石が生き残った魔族たちの頭上に降り注ぐ。黙示録の世界がこの場に顕現したかという空恐ろしい光景が繰り広げられていく。

 カレンの天罰術式によって、せっかく超重力から生き永らえた魔族たちは残らず命を落としている。残酷なようだが、ヤルかヤラれるかというのが戦争の真の姿というほかない。

 もしこの場の魔族を見逃していたら、いつの日か日本のダンジョンで魔物の集団暴走とともに、この場に駐屯している魔族が攻め寄せてくる未来も有り得るのだから徹底的に叩きつぶすという方針は間違ってはいないはず。


「なんという強力な魔法だ」

「聡史や桜だけではなくて、あの二人が味方になってくれたら、我が国は必ずこの戦いに勝利できます! 絶対に同盟締結を成功させなければなりません」

 呆然としているマリウスをよそに、ディーナ王女は学院長の提案を実現するために命懸けで自分の使命を果たそうと心に決めた表情。


 そんな王女たちをよそに、大空から戻ってきた美鈴に恭しい態度でレイフェンが近付いていく。


「美鈴様、お見事な魔法でございました。このレイフェンは改めて感服いたしました」

「さほど大した魔法ではないゆえに、そこまで改まる必要はない。ところでこの地はレイフェンに心当たりはあるか?」

「おそらくはナズディア王国内のフランジェルダンジョンでございましょう。私めが実際に訪れたのは此度が初めてでありますので、正確とは言えませんが」

 レイフェンの証言をもとに、美鈴は聡史に提案する。


「どうやら洞爺ダンジョンは魔族の国の内部に繋がっていたようね。ここはハズレのようだから、一旦日本に戻りましょう」

「どうやらそのようだな。よし、ダンジョンの最下層まで戻るぞ」

 魔族の軍団を滅ぼしたのは偶然とはいえ一つの朗報といえるだろう。だが本来の目的であるマハティール王国に向かうには、適切な場所とはいえない。マリウスたちが最初に攻略したダンジョンは、王都から馬車で2日の所にあるらしいので、そこに繋がるダンジョンを発見するまでは日本の残りのダンジョンを虱潰しに当たらなければならない。

 こうして聡史たちは、一旦ダンジョンに戻って最下層に出来上がっている宇宙空間の通路を戻っていく。そして帰ってきた場所は、大阪の葛城ダンジョン。


「桜ちゃん、八校戦で不発に終わった大阪食べ歩きの大チャンスですよ~」

「明日香ちゃん、大阪は食い倒れの街といいますからね。倒れるまで食べてみましょうか?」

「デザートの食べ過ぎで倒れるなんて、なんだか憧れてしまいますよ~」

「時間を作ってぜひとも行きましょう」

 こうして二人の間では、様々な計画が練られていくのであった。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

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