のほほん異世界暮らし

みなと劉

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261 農作業と冬の形

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朝のうちにシャズナと共に朝食を終え、僕たちは農場へ向かう準備をした。今日も空気が冷たく、肌に触れる風には冬の気配が感じられるが、それでも農作業は続けなければならない。シャズナは元気に尻尾を揺らしながら、僕の横でぴょんぴょんと跳ねるように歩いている。その楽しそうな様子を見ているだけで、寒さも少し和らいだ気がした。

農場に着くと、最初に目に入るのは朝露に濡れた野菜たち。畑の土はまだひんやりと冷たく、手を触れるとその冷たさが心地よく感じられる。今日は畑の整備と、冬に向けた準備をする日だ。シャズナも、僕が作業を始めると、畑の隅でおとなしく座って、耳をピクピクさせながら周囲を見守っている。彼の存在が、どこか頼もしく、作業をしていても心が安らぐ。

まずは、収穫を終えた作物の残骸を片付ける作業を始める。枯れた葉や茎を集めてコンポストに入れ、土を掘り起こして肥料を混ぜ込む。秋の終わりが近づいていることを感じる瞬間だ。少しずつ土が柔らかくなり、冬に備えて肥沃な土が出来上がっていくのがわかる。こうした準備をしておくことで、来年の春にはまた新しい命が芽吹くことだろう。農作業の一つひとつが、未来へと繋がっていくように思えて、僕は自然と力が湧いてくる。

シャズナは、土を掘る僕の足元に座ってじっと見つめ、たまに近くに落ちてきた小さな虫を追いかけたり、花の香りを嗅いだりしている。その姿がとても愛らしくて、農作業が少しずつ楽しくなってくる。作業に集中しながらも、シャズナがいれば、どんなに忙しくても時間があっという間に過ぎていくのが不思議だ。

昼前になると、少しずつ雲が広がり、空の色が変わってきた。秋の終わりに向かって、空は薄く灰色がかり、冬の足音が近づいていることを感じさせる。風も冷たくなり、畑に立っていると、思わず肩をすくめたくなるような寒さを感じるようになった。しかし、ここでの作業は心地よくて、逆にその寒さが僕を引き締めてくれるような気がした。

シャズナは少し疲れた様子で、僕の側に寄り添って座り、丸くなった。その温かさが、僕の手を暖めてくれる。畑での作業を続けながらも、ふとシャズナを見つめて、そのかわいらしい姿に心がほっとする。冬の冷たさに包まれながらも、こうしてシャズナと一緒に過ごすひとときが、何よりも貴重で温かいものだと感じる。

昼食の準備ができる頃、作業を一時中断して、シャズナと一緒に農場から帰ることにした。寒さに身を縮めながらも、畑での成果を感じつつ、日々の生活がどんどん冬の形を作り上げていくのを実感していた。冬が近づくとともに、農作業はより計画的に、慎重に行うべきものになる。だが、その先に待っている新しい命の芽生えを思うと、どんなに寒くても、僕はその作業を一つひとつこなしていこうと思う。

シャズナと僕は、一緒に手を取り合って、これからも歩んでいく。冬の寒さが訪れようとも、心は温かいままでありたいと思う。そして、農場がまた新しい季節を迎える準備をしているように、僕たちもまた新たな季節を迎えられるよう、日々の中で少しずつ成長していきたい。

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