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夕方が近づくにつれ、空の色はほんのりと赤みを帯びてきた。西の空に淡く伸びる雲が、夕陽に照らされてオレンジや桃色に染まっていく。風もやや涼しさを帯びてきて、畑の空気に一日の終わりを告げる香りが混じり始めた。
「今日は、ここまでにしとくか」
カイルがスコップを土から抜き、汗を拭いながら腰を伸ばした。その背中には一日の働きがはっきりと刻まれている。
「うん。トラックに積む分だけ収穫して、あとは明日だね」
僕たちは、トマトと玉ねぎ、ジャガイモを手分けして籠にまとめ、収穫台の上に整えていった。ホーンラビットのリッキーは小さな口にジャガイモの茎をくわえて得意げな顔をし、ルシファンはすばやく荷台の下に潜り込んで異常がないか確認している。
「シャズナ、運ぶよー」
と声をかけると、木陰で丸くなっていたシャズナがむくりと顔を上げ、のそのそとやってきた。毛並みに草の種がついていて、僕がそれを指でつまんで取ってやると、シャズナはちょっと気まずそうに目をそらした。
「まったく、君は働いてるんだか寝てるんだか」
そう言いながら笑うと、シャズナは「にゃーん」と伸びをして応えた。それはきっと、「見守ってたんだよ」という主張だったのかもしれない。
荷台に籠を並べ終えると、カイルがふうと息を吐いた。
「じゃ、積んだらすぐ出発しよう。町に着くころにはちょうど夕暮れかな」
「うん。今日は酒場の横の納品所に行くんだったよね」
「そうそう。あそこの奥さんがまた料理に使いたいって言ってたよ。シャズナのファンなんだってさ」
「えっ、なんで?」
「なんか、あの子が来た日は料理がうまくいくんだって。まるで幸運の白猫だってさ」
僕は苦笑しながらも、肩に乗っていたシャズナを見上げた。シャズナはふわっと尻尾を振り、まるで「当然でしょ」とでも言いたげな顔をしていた。
こうして僕たちは、夕焼けに染まる空の下、また町へと向かう準備を始めた。
――明日はまた新しい日、でもきっと、同じように温かい日々が続いていく。
「今日は、ここまでにしとくか」
カイルがスコップを土から抜き、汗を拭いながら腰を伸ばした。その背中には一日の働きがはっきりと刻まれている。
「うん。トラックに積む分だけ収穫して、あとは明日だね」
僕たちは、トマトと玉ねぎ、ジャガイモを手分けして籠にまとめ、収穫台の上に整えていった。ホーンラビットのリッキーは小さな口にジャガイモの茎をくわえて得意げな顔をし、ルシファンはすばやく荷台の下に潜り込んで異常がないか確認している。
「シャズナ、運ぶよー」
と声をかけると、木陰で丸くなっていたシャズナがむくりと顔を上げ、のそのそとやってきた。毛並みに草の種がついていて、僕がそれを指でつまんで取ってやると、シャズナはちょっと気まずそうに目をそらした。
「まったく、君は働いてるんだか寝てるんだか」
そう言いながら笑うと、シャズナは「にゃーん」と伸びをして応えた。それはきっと、「見守ってたんだよ」という主張だったのかもしれない。
荷台に籠を並べ終えると、カイルがふうと息を吐いた。
「じゃ、積んだらすぐ出発しよう。町に着くころにはちょうど夕暮れかな」
「うん。今日は酒場の横の納品所に行くんだったよね」
「そうそう。あそこの奥さんがまた料理に使いたいって言ってたよ。シャズナのファンなんだってさ」
「えっ、なんで?」
「なんか、あの子が来た日は料理がうまくいくんだって。まるで幸運の白猫だってさ」
僕は苦笑しながらも、肩に乗っていたシャズナを見上げた。シャズナはふわっと尻尾を振り、まるで「当然でしょ」とでも言いたげな顔をしていた。
こうして僕たちは、夕焼けに染まる空の下、また町へと向かう準備を始めた。
――明日はまた新しい日、でもきっと、同じように温かい日々が続いていく。
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