思い出して欲しい二人

春色悠

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第一章

計画後(攻め視点)

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 これは、普通、なのか……?


 
 みどりと連絡先を交換して6日。
 俺は今、物凄い顔で弁当を食っている。
「……あのぉ~…先輩?今回はどうなさったので……?」
「……佐々木。連絡先を交換して6日目で、業務的な返事しか来ないのは嫌われてるサインか。」
「エッ、いやぁ~、て、テレてる、とかぁ、じゃないっすかぁ?ツンデレ、だとか…?」
「……みどりがツンデレか……いいな……。」
「う~ン…相変わらずの変態ぶり……。俺に隠さなくなりましたねぇ~。みどりちゃんに嫌われる心あたりがあるんすか?」
「ない、と思いたい。」
「メールとかだとキャラが変わる感じの人だとか?」
「それはあり得るが、にしても業務的すぎる気が……。」
 佐々木と話しながらモソモソと弁当を食べる。因みにみどりにアドバイスされながら作ったやつだ。不器用な俺でもなんとか形になっている。みどりのお陰だな!
「……う~ん。ていうか、どんな感じのメールが送られてくるんすか?」
「あーー…料理に関して相談に乗ってもらってるんだが、成功した時に『良かったですね』て送られてくる。」
「?普通じゃないっすか?」
「一度目は俺もそう思った。因みに俺から送ったのは『翠君のお陰で成功したよ。ありがとう!』だ。だが、2回目も、3回目も、『良かったですね』しか送られてこない。アドバイスは変わらずしてくれるんだがな。」
「なんか不思議っすねぇ。話聞く限り不思議ちゃんではないですよね?みどりちゃんって。」
「そうなんだよなぁ……なんでだぁみどりぃぃ……。」
「おぉう、落ち込みながら弁当食ってる。愛しのみどりちゃんとの会話を俺に話す時点で、大分参ってるなぁ先輩……。」

 なんだかテンプレートで返されている気がする。俺なんかしたか?
 悶々としたまま金曜日が終わりそうだ……。
 みどりぃぃ……。
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