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第一章
7.面白い2人
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※山吹鬼 暁斗視点
幼稚園からエスカレーター式でこの〈 天乃宮学園 〉に居る為、今日から高等部になるからと言って精々変わるのは校舎棟と寮棟だ。
この学園はエスカレーター式でも中等部~高等部に入ってくる生徒が毎年少なからずだがやって来る。多くて6人程度。難関校指定と学費が高く、山奥なので当然だと思う。
今日から住む寮棟に行き、情報ボードで確認して寮部屋に入ればルームメイトはまだ来て居ない。先に荷物を片付けるか。
そうして片付けた後、ベットを学園に依頼した。俺が来たのが早かったのか直ぐに設置して貰い、入学式に出ても出なくても成績には影響が無い為サボる気満々でベットに体を預けて休む事にした。
__________ガチャ。
ドアが開く音で目が覚めた。ルームメイトの奴が来たのだろう、挨拶だけでもしておくか。
ベットから体を起こして自室から出ると直ぐにルームメイトらしき人物と目が合った。
「 お!君がルームメイトかな? 俺は早乙女 雪、宜しくな~」
「 おう、俺は山吹鬼 暁斗だ。宜しく」
儚げな容姿な奴、それでも口調は結構親しみやすさを感じる。変な奴よりはマシだな。俺が幼稚園からずっとこの学園に居ること、雪は高等部入学をしてきたこと等を少しだけ話している内に軽口を叩けるくらいに打ち解けた。
雪は自室の荷解きをすると言ってそこで会話を終わらせ、俺も自室に戻りまた寝た。
___寮部屋のチャイムが鳴った。雪は荷解きで気付いていない様子なので俺が出た。
ドアの前に居たのは、見知らぬ奴。相手は無表情だったが驚いたのか固まってしまった。…大丈夫か、此奴。綺麗な顔してるけど見た事ないな、雪と同じ高等部入学か?お互い無言で静寂になってしまっている時、雪が知り合いなのかそいつの名前を呼んだ。
聞いてみれば寮に向かう途中で仲良くなったと、此奴は雪に用があるのかと納得した。そしてさっきから無言のそいつの顔の前で雪が手を左右に振ると、驚いたのか…転けた。派手な音がした為見ていたら、そいつは痛かったのか目に涙を浮かべて此方を見上げてた。必然的に上目遣いになっているそいつが色っぽく一瞬思考停止したが、大丈夫かと頭を撫でながら話し掛けた。撫で続けて居たら落ち着いたのか肩が下がる。
それを見てホッと息を着き、雪への軽口を混ぜながら話す。雪は軽口に反応した後、そいつが入学式に行く為に呼びに来たのだと分かりテンションが更に上がっていた。
そいつも分かりにくいが若干目尻が下がり、安心したような顔を見せる。
少し興味が湧いたから俺も入学式に同行する事にした。雪がそいつに自己紹介しなと言い、まだ言って無かった事を思い出し伝えると、相手も自己紹介をしてくれた。誠だからまこちゃんと呼んでいたのか。2人と話すのは楽しかった。
そんな会話をしながら、3人で入学式会場に向かった。
幼稚園からエスカレーター式でこの〈 天乃宮学園 〉に居る為、今日から高等部になるからと言って精々変わるのは校舎棟と寮棟だ。
この学園はエスカレーター式でも中等部~高等部に入ってくる生徒が毎年少なからずだがやって来る。多くて6人程度。難関校指定と学費が高く、山奥なので当然だと思う。
今日から住む寮棟に行き、情報ボードで確認して寮部屋に入ればルームメイトはまだ来て居ない。先に荷物を片付けるか。
そうして片付けた後、ベットを学園に依頼した。俺が来たのが早かったのか直ぐに設置して貰い、入学式に出ても出なくても成績には影響が無い為サボる気満々でベットに体を預けて休む事にした。
__________ガチャ。
ドアが開く音で目が覚めた。ルームメイトの奴が来たのだろう、挨拶だけでもしておくか。
ベットから体を起こして自室から出ると直ぐにルームメイトらしき人物と目が合った。
「 お!君がルームメイトかな? 俺は早乙女 雪、宜しくな~」
「 おう、俺は山吹鬼 暁斗だ。宜しく」
儚げな容姿な奴、それでも口調は結構親しみやすさを感じる。変な奴よりはマシだな。俺が幼稚園からずっとこの学園に居ること、雪は高等部入学をしてきたこと等を少しだけ話している内に軽口を叩けるくらいに打ち解けた。
雪は自室の荷解きをすると言ってそこで会話を終わらせ、俺も自室に戻りまた寝た。
___寮部屋のチャイムが鳴った。雪は荷解きで気付いていない様子なので俺が出た。
ドアの前に居たのは、見知らぬ奴。相手は無表情だったが驚いたのか固まってしまった。…大丈夫か、此奴。綺麗な顔してるけど見た事ないな、雪と同じ高等部入学か?お互い無言で静寂になってしまっている時、雪が知り合いなのかそいつの名前を呼んだ。
聞いてみれば寮に向かう途中で仲良くなったと、此奴は雪に用があるのかと納得した。そしてさっきから無言のそいつの顔の前で雪が手を左右に振ると、驚いたのか…転けた。派手な音がした為見ていたら、そいつは痛かったのか目に涙を浮かべて此方を見上げてた。必然的に上目遣いになっているそいつが色っぽく一瞬思考停止したが、大丈夫かと頭を撫でながら話し掛けた。撫で続けて居たら落ち着いたのか肩が下がる。
それを見てホッと息を着き、雪への軽口を混ぜながら話す。雪は軽口に反応した後、そいつが入学式に行く為に呼びに来たのだと分かりテンションが更に上がっていた。
そいつも分かりにくいが若干目尻が下がり、安心したような顔を見せる。
少し興味が湧いたから俺も入学式に同行する事にした。雪がそいつに自己紹介しなと言い、まだ言って無かった事を思い出し伝えると、相手も自己紹介をしてくれた。誠だからまこちゃんと呼んでいたのか。2人と話すのは楽しかった。
そんな会話をしながら、3人で入学式会場に向かった。
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