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8(本編 最終話)
しおりを挟むそして、アルベルト殿下は、飛ばした4の項目に指を置いた。
「それにね。」
そう耳元で囁いて、それから頬にキスをされた。
先程からされるキスに私は戸惑っていた。
なぜなら、この3年間、一度も殿下からキスされたことはなかったのだ。
それが急に今日になって、何度もキスされている。
(どうしたの?殿下?まさか!影武者?!)
私は思わず、隣のアルベルト殿下を見た。
すると、殿下は楽しそうに笑って、紙を指さした。
【4 色気がつかないようにする=現状で良い】
「私はあなたを一目見た時から恋に落ちたんですよ。」
「~~!!!私は、肌の色も透き通るような白さではないし、色気もないし、所作に優雅さの欠片もない。
貴族令嬢としてモテないはずです。」
ゼエゼエと肩で息をしながら、お父様に言われたことを一気に伝えた。
すると、殿下に抱きしめられて、キスをされた。
「剣を持ち舞うあなたは、妖艶で美しい。」
「え?」
「馬に乗り大地をかけるあなたは、まるで風のように気高い。」
「殿下?!」
「私以外に向けられるあなたの笑顔に何度嫉妬したかわかりません。」
「突然どうしたんですか?」
殿下の突然の言葉に頭の中が沸騰しそうになった。
すると、今度はアルベルト殿下が私の手にキスをした。
「私は3年自分ではよく耐えたと思います。
頑張るあなたに水を差したくなくて、耐えました。
私はあなたを心から愛しています。」
そうして、殿下に思い切り甘い瞳で見つめられた。
「アリエッタ嬢。私の妃になってもらえませんか?」
(ああ。私は今まで何をしていたんだろう。)
私は何も見えていなかった。
いや見ようともしなかったのかもしれない。
アルベルト殿下は出会った時から素敵な方だった。
それに私だって、ここまで頑張れたのは、隣にアルベルト殿下がいてくれたからだった。
(どうして今まで気づかなかったのかしら・・。)
アルベルト殿下にキスをされた口元に手を当てた。
キスをされて驚いたけれど、ちっとも嫌ではなかった。
むしろ・・・・
(なんだ・・。私もう、とっくに彼の隣を選んでいたのね・・。)
殿下の瞳をじっと見つめた。
「よろしくお願い致します。」
「アリエッタ!!」
殿下に抱きしめられた。
すると、耳元で色気のある声で囁かれた。
「あなたに跡継ぎの心配をされた時はどうしようかと思いました。」
「その。私は色気もないですし・・。本当にいいのでしょうか?」
すると殿下は驚いた顔をした後、今までとは違うキスをしてきた。
「ふふふ。そんなに心配でしたら、
今日で学園は卒業だし、このまま私たちの最大の使命を果たしましょうか?」
「最大の・・使命・・。まさか・・。」
ゴクリと息を飲んだ。
「私はあなたとなら10人くらいでも構わないですよ。」
「10っ!!多いです。」
「そうですか?何人でも構いません。
いずれにしても二度と跡継ぎの心配なんてしなくなると思いますよ?」
殿下にまた深いキスをされた。
「まさか、今ではないですよね?」
「ふふふ。」
「これから殿下の卒業パーティー・・・。」
その言葉はキスで塞がれてしまった。
でもその後すぐに、殿下のご友人の方が部屋に殿下を迎えに来られて、ほっとしたのは内緒だ。
殿下は不穏なことを言っていたが、笑顔で聞き流しパーティーに出席した。
もちろん、殿下の婚約者として。
【本編 最終話】
NEXT→アルベルトSIDE【成功条件は、もちろん婚約破棄の阻止】START!!
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