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成功条件は、絶対に婚約阻止!!
5 側近カルの婚約事情
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次の日、陛下と私は謁見の間の隣室で謁見の時間になるのを待っていました。
ドンドンドン
すると急いだ様子で、控室の扉がノックされたので私は立ち上がると護衛騎士に確認をしました。
「どなたですか?」
「はっ!! ベアトリス王女殿下が至急陛下へのお目通りをとのことです」
意外すぎる来客に陛下を見ると、陛下も不思議そうに首を傾げていらっしゃいました。
「ベアトリスが? 至急? わかった。謁見までの時間なら構わないと伝えて入室を許可してくれ」
「はっ!!」
本来ならこんな場所で会われることはないが、我儘も言わず聡明なベアトリス様が理由もなく、こんな場所に押しかけて『至急会いたい』と言う訳がないので陛下も困惑した顔をしながら入室を許可された。
私が騎士に入室許可を伝えると騎士は去って行った。
「ベアトリス……どうしたのだろうか?」
「どうされたのでしょうか?」
陛下はますます顔を強張らせておられた。
「あの子のことだ。何か重大な問題が起きたのかもしれぬな」
「そうですね」
やはり陛下も私と同じお考えだったようで、眉根を寄せておられた。
陛下とアリエッタ王妃様の最初のお子様であるベアトリス様は、美しさと教養を備えた女性で、高位貴族だけではなく隣国の王族からも多くの婚約の打診が来ているという話を聞いたことがあります。
ですが、これだけ婚約の要求が来ているとの噂なのに一向に婚約者を決める気配がないのです。
(きっと陛下が、嫁ぎ先を決めかねているのだろう)
アリエッタ様とご結婚されたばかりの頃、アリエッタ様だけ公務で泊まりの必要な遠くに行くのを嫌がられていたくらいです。あのような美しいお嬢様なら、なおさら決めかねるのも無理はありません。
私たちが緊張してベアトリス様を待っていると、ベアトリス様が優雅に控室に入って来られた。
(本当に美しくなられたな~)
赤ちゃんの頃から知っているが、彼女が学園に行きだしてからは全く会う機会がなかったので、久しぶりに見たベアトリス様の成長に私は思わず目を細めてしまった。恐れおおいかもしれないが、気分はベアトリス様のおじさんの気分でした。
ベアトリス様は心なしか険しい表情をしておいででした。
「お父様、人払いをお願い致します」
ベアトリス様が陛下に向かって一言告げられた。
「わかった」
陛下がそう言うと、侍女が騎士が部屋を出たので、私も部屋を出ようとするとベアトリス様の声が聞こえました。
「カルディア・テオルド様はこちらへ」
「……はい」
どうやら側近の私は同席を許される内容だということが予測できました。
これは家族の問題ではなく、国の問題かもしれないと、陛下も同じように思ったようで、眉を寄せて怪訝な顔をされていた。
人払いが済んだのを確認すると陛下が口をお開きになった。
「どうした? ベアトリス?」
陛下が尋ねると、ベアトリス様が真っすぐに私を見ておっしゃった。
「それはこちらのセリフです!!」
いつも穏やかで淑女の鏡であるベアトリスが大声を上げられた。確かに人払いをして正解だったかもしれない。これは重大な問題の可能性があります。
私は問題にすぐに対処できるように真剣に耳を傾けました。
「一体どうしたというのだ?」
陛下の言葉にベアトリス様が、激しい口調でおっしゃいました。
「私と結婚の約束をしていながら、なぜカルを他の令嬢に会わせるのですか?!」
・・・・・・。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・え?
さらに私もベアトリス様に睨まれてしまった。
「カルもカルです!! いくらお父様とお母様の頼みでも、断る素振りも見せないなんて!!」
「「……え?」」
陛下と私は同時に声を上げてしまいました。
ーー……結婚の約束?
私と陛下が呆けていると、ベアトリス様はズンと陛下の前に乗り出してこられた。
「カルのお見合いを即刻、中止して下さい!!」
ドンドンドン
すると急いだ様子で、控室の扉がノックされたので私は立ち上がると護衛騎士に確認をしました。
「どなたですか?」
「はっ!! ベアトリス王女殿下が至急陛下へのお目通りをとのことです」
意外すぎる来客に陛下を見ると、陛下も不思議そうに首を傾げていらっしゃいました。
「ベアトリスが? 至急? わかった。謁見までの時間なら構わないと伝えて入室を許可してくれ」
「はっ!!」
本来ならこんな場所で会われることはないが、我儘も言わず聡明なベアトリス様が理由もなく、こんな場所に押しかけて『至急会いたい』と言う訳がないので陛下も困惑した顔をしながら入室を許可された。
私が騎士に入室許可を伝えると騎士は去って行った。
「ベアトリス……どうしたのだろうか?」
「どうされたのでしょうか?」
陛下はますます顔を強張らせておられた。
「あの子のことだ。何か重大な問題が起きたのかもしれぬな」
「そうですね」
やはり陛下も私と同じお考えだったようで、眉根を寄せておられた。
陛下とアリエッタ王妃様の最初のお子様であるベアトリス様は、美しさと教養を備えた女性で、高位貴族だけではなく隣国の王族からも多くの婚約の打診が来ているという話を聞いたことがあります。
ですが、これだけ婚約の要求が来ているとの噂なのに一向に婚約者を決める気配がないのです。
(きっと陛下が、嫁ぎ先を決めかねているのだろう)
アリエッタ様とご結婚されたばかりの頃、アリエッタ様だけ公務で泊まりの必要な遠くに行くのを嫌がられていたくらいです。あのような美しいお嬢様なら、なおさら決めかねるのも無理はありません。
私たちが緊張してベアトリス様を待っていると、ベアトリス様が優雅に控室に入って来られた。
(本当に美しくなられたな~)
赤ちゃんの頃から知っているが、彼女が学園に行きだしてからは全く会う機会がなかったので、久しぶりに見たベアトリス様の成長に私は思わず目を細めてしまった。恐れおおいかもしれないが、気分はベアトリス様のおじさんの気分でした。
ベアトリス様は心なしか険しい表情をしておいででした。
「お父様、人払いをお願い致します」
ベアトリス様が陛下に向かって一言告げられた。
「わかった」
陛下がそう言うと、侍女が騎士が部屋を出たので、私も部屋を出ようとするとベアトリス様の声が聞こえました。
「カルディア・テオルド様はこちらへ」
「……はい」
どうやら側近の私は同席を許される内容だということが予測できました。
これは家族の問題ではなく、国の問題かもしれないと、陛下も同じように思ったようで、眉を寄せて怪訝な顔をされていた。
人払いが済んだのを確認すると陛下が口をお開きになった。
「どうした? ベアトリス?」
陛下が尋ねると、ベアトリス様が真っすぐに私を見ておっしゃった。
「それはこちらのセリフです!!」
いつも穏やかで淑女の鏡であるベアトリスが大声を上げられた。確かに人払いをして正解だったかもしれない。これは重大な問題の可能性があります。
私は問題にすぐに対処できるように真剣に耳を傾けました。
「一体どうしたというのだ?」
陛下の言葉にベアトリス様が、激しい口調でおっしゃいました。
「私と結婚の約束をしていながら、なぜカルを他の令嬢に会わせるのですか?!」
・・・・・・。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・え?
さらに私もベアトリス様に睨まれてしまった。
「カルもカルです!! いくらお父様とお母様の頼みでも、断る素振りも見せないなんて!!」
「「……え?」」
陛下と私は同時に声を上げてしまいました。
ーー……結婚の約束?
私と陛下が呆けていると、ベアトリス様はズンと陛下の前に乗り出してこられた。
「カルのお見合いを即刻、中止して下さい!!」
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