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【サミュエル】(学院発展ルート)
14 旅のしおり~隣国レアリテ国入国~
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(凄く発展しているわ……)
レアリテ国は想像以上に発展を遂げていた。
服装も、持ち物も何もかもが違っていた。
船を降り、港についてあまりの違いに驚いていると実父の姿が見えた。
「ベル~待っていたよ~」
「父上!!」
迎えに来てくれることは知っていたが、なんとなく知らない土地で知っている顔を見ると安心できた。
コンラッド君が実父に近づいた。
「トリスタン殿、ご無沙汰しております。」
「ああ、ベルと同じ船だったんだね」
「はい」
「そうか、娘がお世話になったね」
「いえ」
コンラッド君と実父は知り合いのようだった。
だが、コンラッド君は女王陛下の誕生祭に呼ばれるくらいだこの国とも関係があるのだろう。
2人を見ていると、コンラッド君が私の方を向いた。
「それでは、ベルナデット様、私はこれにて失礼致します。また後ほどお会い致しましょう」
「ええ」
それから私たちは3人で、レアリテ国の王都に向かった。
実父とサミュエル先生はとても仲がよかった。
3人で和やかに話をしているうちにレアリテ王国の王都に入った。
「あまり揺れないのですね」
「ああ、王都の道は砂を固めて作っているんだ」
(砂を固める?コンクリートみたいな感じ??)
私は馬車の中から見てみたがよくわからなかった。
「ふふふ。ベルナデット様はなんにでも興味深々で素晴らしいですね」
サミュエル先生が優しく微笑んでくれた。
「ありがとうございます」
私が男性と話をすると、いつもはうるさい実父がサミュエル先生と話をする時は穏やかな表情でこちらをみてくれた。
(何かしら??)
+++
それからすぐに城が見えてきた。
(想像よりずっと小さいわ)
私は首を傾げた。
レアリテ国の城は宮殿という雰囲気のお城だった。
すると実父が私の顔を楽しくたまらないといった様子で覗き込んだ来た。
「ベル。これから陛下にあいさつに行くよ。準備はいい?」
「え?この格好でですか?着替えなくてもいいのですか?」
女王陛下と拝謁するのにこの格好はさすがにまずい!!
ただのワンピースだ。
隣国の女王陛下の御前にワンピース姿で出るなんて不敬極まりない。
だが、実父は何を考えているのか、楽しそうに笑った。
「明日が正式な謁見だから今日はそのままでいいよ。そんなことより早くベルを会わせたい」
「はぁ……」
こうなってしまった実父を止めれるのはもはや、父くらいだが、生憎父は今いない。
つまり、このまま女王陛下にお目通りすることは決定してしまった。
サミュエル先生も怪訝な顔をしていたが、何も言えないようだった。
(ああ!! 不敬罪に問われませんように!!)
私は久しぶりに不敬罪にならないことを心から祈ったのだった。
・
・
・
「失礼します」
実父が王宮の中の大きな扉の前に止まり、声を上げた。
「入って」
「はい」
中に入ると美しい佇まいの女性が立っていた。
「ああ!! 会いたかったわ!! ベル!!」
気が付くと私は女性のふくよかな胸に顔をうずめていた。
(柔らかい……じゃなくて!! あれ?今から女王陛下に会いに行くって?? あれ? 私抱きしめられて?? つまりこれってどういうこと???)
私が混乱していると隣でサミュエル先生が息を飲んだ。
「先生?!」
するとサミュエル先生に『先生』呼ばれて、私を抱きしめるのをやめて女性はサミュエル先生を見た。
「ふふふ。久しぶりね、サミュ」
(え?? サミュ??? サミュエル先生をサミュ????)
サミュエル先生が震える声を上げた。
「まさか……先生は……」
「ふふふ。そうよ? 私、レアリテ国の王女なの」
私はますます混乱していた。
(え? サミュエル先生の先生が、女王陛下で、あれ? 私どうしてここにいるの??)
混乱している私の頭を実父が優しく撫でてくれた。
「ベル、この方がブリジット女王陛下。ベルのお母さんだよ」
「は?」
(ドウイウコトカナ?)
私より早く事態を把握したサミュエル先生が大きく目を見開いて、搾りだすように声を出した。
「つまり、べ、ベルナデット様はブリジット女王陛下のご息女?」
すると実父がにっこりと笑った。
「おお~さすがサミュエル君。状況整理が早いな~。
ベル。君のお母さんは女王陛下で、お父さんは王配だよ~~。びっくりした?」
・・・・。
・・・・・・・。
・・・・・・・・・・。
「ええええ~~~~~~~?!?!」
女王陛下の執務室に私の叫び声が響きわったのだった。
ーーーーーーーー
【エリックルート ルート完全開放♪】
レアリテ国は想像以上に発展を遂げていた。
服装も、持ち物も何もかもが違っていた。
船を降り、港についてあまりの違いに驚いていると実父の姿が見えた。
「ベル~待っていたよ~」
「父上!!」
迎えに来てくれることは知っていたが、なんとなく知らない土地で知っている顔を見ると安心できた。
コンラッド君が実父に近づいた。
「トリスタン殿、ご無沙汰しております。」
「ああ、ベルと同じ船だったんだね」
「はい」
「そうか、娘がお世話になったね」
「いえ」
コンラッド君と実父は知り合いのようだった。
だが、コンラッド君は女王陛下の誕生祭に呼ばれるくらいだこの国とも関係があるのだろう。
2人を見ていると、コンラッド君が私の方を向いた。
「それでは、ベルナデット様、私はこれにて失礼致します。また後ほどお会い致しましょう」
「ええ」
それから私たちは3人で、レアリテ国の王都に向かった。
実父とサミュエル先生はとても仲がよかった。
3人で和やかに話をしているうちにレアリテ王国の王都に入った。
「あまり揺れないのですね」
「ああ、王都の道は砂を固めて作っているんだ」
(砂を固める?コンクリートみたいな感じ??)
私は馬車の中から見てみたがよくわからなかった。
「ふふふ。ベルナデット様はなんにでも興味深々で素晴らしいですね」
サミュエル先生が優しく微笑んでくれた。
「ありがとうございます」
私が男性と話をすると、いつもはうるさい実父がサミュエル先生と話をする時は穏やかな表情でこちらをみてくれた。
(何かしら??)
+++
それからすぐに城が見えてきた。
(想像よりずっと小さいわ)
私は首を傾げた。
レアリテ国の城は宮殿という雰囲気のお城だった。
すると実父が私の顔を楽しくたまらないといった様子で覗き込んだ来た。
「ベル。これから陛下にあいさつに行くよ。準備はいい?」
「え?この格好でですか?着替えなくてもいいのですか?」
女王陛下と拝謁するのにこの格好はさすがにまずい!!
ただのワンピースだ。
隣国の女王陛下の御前にワンピース姿で出るなんて不敬極まりない。
だが、実父は何を考えているのか、楽しそうに笑った。
「明日が正式な謁見だから今日はそのままでいいよ。そんなことより早くベルを会わせたい」
「はぁ……」
こうなってしまった実父を止めれるのはもはや、父くらいだが、生憎父は今いない。
つまり、このまま女王陛下にお目通りすることは決定してしまった。
サミュエル先生も怪訝な顔をしていたが、何も言えないようだった。
(ああ!! 不敬罪に問われませんように!!)
私は久しぶりに不敬罪にならないことを心から祈ったのだった。
・
・
・
「失礼します」
実父が王宮の中の大きな扉の前に止まり、声を上げた。
「入って」
「はい」
中に入ると美しい佇まいの女性が立っていた。
「ああ!! 会いたかったわ!! ベル!!」
気が付くと私は女性のふくよかな胸に顔をうずめていた。
(柔らかい……じゃなくて!! あれ?今から女王陛下に会いに行くって?? あれ? 私抱きしめられて?? つまりこれってどういうこと???)
私が混乱していると隣でサミュエル先生が息を飲んだ。
「先生?!」
するとサミュエル先生に『先生』呼ばれて、私を抱きしめるのをやめて女性はサミュエル先生を見た。
「ふふふ。久しぶりね、サミュ」
(え?? サミュ??? サミュエル先生をサミュ????)
サミュエル先生が震える声を上げた。
「まさか……先生は……」
「ふふふ。そうよ? 私、レアリテ国の王女なの」
私はますます混乱していた。
(え? サミュエル先生の先生が、女王陛下で、あれ? 私どうしてここにいるの??)
混乱している私の頭を実父が優しく撫でてくれた。
「ベル、この方がブリジット女王陛下。ベルのお母さんだよ」
「は?」
(ドウイウコトカナ?)
私より早く事態を把握したサミュエル先生が大きく目を見開いて、搾りだすように声を出した。
「つまり、べ、ベルナデット様はブリジット女王陛下のご息女?」
すると実父がにっこりと笑った。
「おお~さすがサミュエル君。状況整理が早いな~。
ベル。君のお母さんは女王陛下で、お父さんは王配だよ~~。びっくりした?」
・・・・。
・・・・・・・。
・・・・・・・・・・。
「ええええ~~~~~~~?!?!」
女王陛下の執務室に私の叫び声が響きわったのだった。
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