3 / 135
第3話 晩餐会にて
しおりを挟む
王宮にある広いホールのあちこちに設置されているテーブルには豪華な料理と酒が並び、正装をした貴族であろう人たちが飲み物を片手に談笑をしている。
今夜はアーガイト王国で魔王討伐を祝う晩餐会が開催されている。
晩餐会のメインイベントは魔王討伐を成し遂げた勇者達への勲章授与のようで、偉業を成した彼らを一目見ようと国中の貴族が集まっているようだ。
ニナ師匠に文字通り首根っこをつかまれて晩餐会に連れてこられた僕は、魔王討伐に関与していないため、どちらかというとお客さん寄りの立場として、ホールの端っこでジュースを飲みながら晩餐会を見学している。
僕を力づくで攫って行ったニナ師匠は「野暮用があるから席を外すのじゃ」と言い残していなくなってしまったため、何もやることがなくボーっとしているとホール内に大きい声が響く。
「国王陛下、並びに第1王女殿下のご入場です!」
ホールの奥側にある大きな扉が開き、豪華なマントを身にまとった国王とみられる初老の男性と、赤色の派手なドレスを着ている気の強そうな女性が現れ、ホール内の貴族の人たちが一斉に跪く。
どうやら、今ホールに入ってきた2人がアーガイト王国の王様と第1王女であるようだ。僕は王族の人とはフローラ王女としか関わったことがないため、初めて顔を拝見した。
2人があらかじめ設置されていたホール全体が見渡せる壇上の席に上がり、ホールにいる全員を見据えた王様が口を開く。
「皆の者、楽にするが良い。本日は悲願であった魔王討伐を祝う場だ。存分に楽しんでくれ」
その言葉を聞いた貴族たちは姿勢を楽にし、各々料理や酒を楽しみ始めた。
僕は頭を下げていないが特にとがめられる事もなかったため、もしかしたら優しい王様なのかもしれないなどと考えつつテーブルにある料理をつまんでいく。
王族の入場から10分ほど時間が経った頃、王様と王女のもとに騎士が向かい何かを報告しているのが見える。
「皆の者、魔王討伐を成しとげた勇者の準備ができたようじゃ。盛大に迎えてやってくれ」
ホールの入り口側の扉が開き、魔王討伐を遂げた4人の勇者が入ってくる。
先頭でホールに入ってきたのは、爽やかそうなイケメンこと赤井智也さんだ。身に付けている銀の鎧と白のマントを見ると聖騎士と言えるような風貌だ。心なしかホールにいる令嬢は頬を赤くして色めきだっているように思える。
赤井さんに続いて女性2人が横に並んで同時に入ってくる。ポニーテールが似合っている橋本藍さんとおっとりしている様子の榊原真白さんだ。
スレンダーな体系の橋本さんは紫色を基調としたドレスを、身体の主張が少し激しい榊原さんは白色を基調としたドレスを着こなしていて2人の美しさに目が奪われる。
そして最後にホールに入ってきたのは、眼鏡をかけていて目つきが鋭い青山健人さんだ。魔導士のローブを身にまとい鋭い視線で回りを一瞥している。目つきが鋭く怖そうに見える彼だが、優しく気遣いができる人で最年少の僕は大分気を使ってもらっていた。
今も周りを鋭く一瞥しているのは、女性陣に対して下品な視線を向けている無作法な貴族に対して、青山さんがにらみを利かせているようであった。
ホールに入場してきた4人の姿は3年前よりも逞しく、または美しくなっていて、懐かしさと何故か寂しさが込み上げてきていた。
(皆は見た目も良いから絵になるなぁ。……僕はあの場にいなくてよかったのかも)
まるでおとぎ話の一幕であるかのような、王様自らの手で一人一人に勲章が授与されていく様子をみながら、僕はそのような自虐的な感想を胸中に抱く。
勲章の授与もつつがなく終わり、晩餐会のメインイベントが終わる。皆の姿も見れたことだし会場を後にしようとしたところでホール内に王女の声が響く。
「お父様、勇者様に勲章とは別に褒美を授けるのはいかがでしょう?……そうね、この場にいる誰とでも婚約を結ぶことができる権利を差し上げるというのはどうでしょうか!」
「おおっ!それは素晴らしい案だ。しかし聡明で美しいセイディをトモヤ殿とケント殿で取り合うことになってしまわんか?」
「大丈夫ですわ、お父様。わたくしは2人とも平等に愛することができますもの」
セイディという名前らしい第1王女が赤井さんと青山さんにうっとりとした視線でアピールを行い、周りにいる貴族たちも同調して婿、嫁候補として名乗りを上げることで場が盛り上がっていく。
そんな混沌とした空間を一線離れた場所から見ている僕からは皆の表情を伺うことはできないが、困惑をしている様子もみられない。
第1王女の提案は王族であるから仕方ないのか上から目線であったし、果たしてそれが褒美になっているのかもわからない。王族や貴族と庶民の価値観の違いというやつなのかな。
「それが褒美と言われるのでしたら、謹んで辞退させていただきます。……別にいらないので」
赤井さんが代表して答えた内容に皆は同意してうなずいている。断られるなどとは露ほども思ってもいなかったのか王様と王女は唖然とした表情を浮かべ、周りの貴族達もにべもない断り文句を聞き静かになってしまった。
一部始終を見ていた僕は、本音を隠し切れず言葉にしてしまった赤井さんと王女の唖然とした表情が笑いのツボに入ってしまい、堪えきれずに口から笑いが漏れてしまった。
静まり返っていたホール内では、僕の失笑はそれなりの音が出ていたようで、この場にいるほとんどの視線がこちらに向けられる。変に注目されてしまいどうしようかと考えていたところ、ものすごい速さで紫色の影が飛び込んできた。
「優人、久しぶり~!」
「橋本さん、お久しぶりです。元気そうでよかったです」
飛び込んできた影の正体である橋本さんは僕を両手で抱き上げその場で回転し始める。遊園地のアトラクションなど目ではないほどの勢いで回転しているため先ほどの食事が出てきそうである。
動きづらそうなドレスでの先ほどのスピードと現在の回転のパワー、どうやら彼女は3年会わない間にまたパワフルになったようだ。
食事をリバースする前に人力アトラクションを十分楽しみ終えたのか、僕を地面に降ろしたあと頭を撫でまわしてくる橋本さん。彼女はこのように僕を弟のように扱ってくる。……ペットのような扱いではないと信じたい。
橋本さんが僕と戯れている間にそばに来ていた皆とも再会を喜び合っていたところで、慌てた様子の王様がまくしたてるように声を荒げる。
「ほ、褒美がいらないだと!王族や貴族の一員となれるのだぞ!庶民にとってはこれとない誉れなのだぞ!」
「俺たちは元の世界へと帰りますので名誉や地位は必要ありません」
「ま、待て。貴様ら!後悔することになるぞ!」
赤井さんが堂々と別れの挨拶を告げ、僕たちを率いてホールを後にする。閉じられた扉の向こうからは怒りのこもった罵声が聞こえたような気がした。
今夜はアーガイト王国で魔王討伐を祝う晩餐会が開催されている。
晩餐会のメインイベントは魔王討伐を成し遂げた勇者達への勲章授与のようで、偉業を成した彼らを一目見ようと国中の貴族が集まっているようだ。
ニナ師匠に文字通り首根っこをつかまれて晩餐会に連れてこられた僕は、魔王討伐に関与していないため、どちらかというとお客さん寄りの立場として、ホールの端っこでジュースを飲みながら晩餐会を見学している。
僕を力づくで攫って行ったニナ師匠は「野暮用があるから席を外すのじゃ」と言い残していなくなってしまったため、何もやることがなくボーっとしているとホール内に大きい声が響く。
「国王陛下、並びに第1王女殿下のご入場です!」
ホールの奥側にある大きな扉が開き、豪華なマントを身にまとった国王とみられる初老の男性と、赤色の派手なドレスを着ている気の強そうな女性が現れ、ホール内の貴族の人たちが一斉に跪く。
どうやら、今ホールに入ってきた2人がアーガイト王国の王様と第1王女であるようだ。僕は王族の人とはフローラ王女としか関わったことがないため、初めて顔を拝見した。
2人があらかじめ設置されていたホール全体が見渡せる壇上の席に上がり、ホールにいる全員を見据えた王様が口を開く。
「皆の者、楽にするが良い。本日は悲願であった魔王討伐を祝う場だ。存分に楽しんでくれ」
その言葉を聞いた貴族たちは姿勢を楽にし、各々料理や酒を楽しみ始めた。
僕は頭を下げていないが特にとがめられる事もなかったため、もしかしたら優しい王様なのかもしれないなどと考えつつテーブルにある料理をつまんでいく。
王族の入場から10分ほど時間が経った頃、王様と王女のもとに騎士が向かい何かを報告しているのが見える。
「皆の者、魔王討伐を成しとげた勇者の準備ができたようじゃ。盛大に迎えてやってくれ」
ホールの入り口側の扉が開き、魔王討伐を遂げた4人の勇者が入ってくる。
先頭でホールに入ってきたのは、爽やかそうなイケメンこと赤井智也さんだ。身に付けている銀の鎧と白のマントを見ると聖騎士と言えるような風貌だ。心なしかホールにいる令嬢は頬を赤くして色めきだっているように思える。
赤井さんに続いて女性2人が横に並んで同時に入ってくる。ポニーテールが似合っている橋本藍さんとおっとりしている様子の榊原真白さんだ。
スレンダーな体系の橋本さんは紫色を基調としたドレスを、身体の主張が少し激しい榊原さんは白色を基調としたドレスを着こなしていて2人の美しさに目が奪われる。
そして最後にホールに入ってきたのは、眼鏡をかけていて目つきが鋭い青山健人さんだ。魔導士のローブを身にまとい鋭い視線で回りを一瞥している。目つきが鋭く怖そうに見える彼だが、優しく気遣いができる人で最年少の僕は大分気を使ってもらっていた。
今も周りを鋭く一瞥しているのは、女性陣に対して下品な視線を向けている無作法な貴族に対して、青山さんがにらみを利かせているようであった。
ホールに入場してきた4人の姿は3年前よりも逞しく、または美しくなっていて、懐かしさと何故か寂しさが込み上げてきていた。
(皆は見た目も良いから絵になるなぁ。……僕はあの場にいなくてよかったのかも)
まるでおとぎ話の一幕であるかのような、王様自らの手で一人一人に勲章が授与されていく様子をみながら、僕はそのような自虐的な感想を胸中に抱く。
勲章の授与もつつがなく終わり、晩餐会のメインイベントが終わる。皆の姿も見れたことだし会場を後にしようとしたところでホール内に王女の声が響く。
「お父様、勇者様に勲章とは別に褒美を授けるのはいかがでしょう?……そうね、この場にいる誰とでも婚約を結ぶことができる権利を差し上げるというのはどうでしょうか!」
「おおっ!それは素晴らしい案だ。しかし聡明で美しいセイディをトモヤ殿とケント殿で取り合うことになってしまわんか?」
「大丈夫ですわ、お父様。わたくしは2人とも平等に愛することができますもの」
セイディという名前らしい第1王女が赤井さんと青山さんにうっとりとした視線でアピールを行い、周りにいる貴族たちも同調して婿、嫁候補として名乗りを上げることで場が盛り上がっていく。
そんな混沌とした空間を一線離れた場所から見ている僕からは皆の表情を伺うことはできないが、困惑をしている様子もみられない。
第1王女の提案は王族であるから仕方ないのか上から目線であったし、果たしてそれが褒美になっているのかもわからない。王族や貴族と庶民の価値観の違いというやつなのかな。
「それが褒美と言われるのでしたら、謹んで辞退させていただきます。……別にいらないので」
赤井さんが代表して答えた内容に皆は同意してうなずいている。断られるなどとは露ほども思ってもいなかったのか王様と王女は唖然とした表情を浮かべ、周りの貴族達もにべもない断り文句を聞き静かになってしまった。
一部始終を見ていた僕は、本音を隠し切れず言葉にしてしまった赤井さんと王女の唖然とした表情が笑いのツボに入ってしまい、堪えきれずに口から笑いが漏れてしまった。
静まり返っていたホール内では、僕の失笑はそれなりの音が出ていたようで、この場にいるほとんどの視線がこちらに向けられる。変に注目されてしまいどうしようかと考えていたところ、ものすごい速さで紫色の影が飛び込んできた。
「優人、久しぶり~!」
「橋本さん、お久しぶりです。元気そうでよかったです」
飛び込んできた影の正体である橋本さんは僕を両手で抱き上げその場で回転し始める。遊園地のアトラクションなど目ではないほどの勢いで回転しているため先ほどの食事が出てきそうである。
動きづらそうなドレスでの先ほどのスピードと現在の回転のパワー、どうやら彼女は3年会わない間にまたパワフルになったようだ。
食事をリバースする前に人力アトラクションを十分楽しみ終えたのか、僕を地面に降ろしたあと頭を撫でまわしてくる橋本さん。彼女はこのように僕を弟のように扱ってくる。……ペットのような扱いではないと信じたい。
橋本さんが僕と戯れている間にそばに来ていた皆とも再会を喜び合っていたところで、慌てた様子の王様がまくしたてるように声を荒げる。
「ほ、褒美がいらないだと!王族や貴族の一員となれるのだぞ!庶民にとってはこれとない誉れなのだぞ!」
「俺たちは元の世界へと帰りますので名誉や地位は必要ありません」
「ま、待て。貴様ら!後悔することになるぞ!」
赤井さんが堂々と別れの挨拶を告げ、僕たちを率いてホールを後にする。閉じられた扉の向こうからは怒りのこもった罵声が聞こえたような気がした。
139
あなたにおすすめの小説
平凡志望なのにスキル【一日一回ガチャ】がSSS級アイテムばかり排出するせいで、学園最強のクール美少女に勘違いされて溺愛される日々が始まった
久遠翠
ファンタジー
平凡こそが至高。そう信じて生きる高校生・神谷湊に発現したスキルは【1日1回ガチャ】。出てくるのは地味なアイテムばかり…と思いきや、時々混じるSSS級の神アイテムが、彼の平凡な日常を木っ端微塵に破壊していく!
ひょんなことから、クラス一の美少女で高嶺の花・月島凛の窮地を救ってしまった湊。正体を隠したはずが、ガチャで手に入れたトンデモアイテムのせいで、次々とボロが出てしまう。
「あなた、一体何者なの…?」
クールな彼女からの疑いと興味は、やがて熱烈なアプローチへと変わり…!?
平凡を愛する男と、彼を最強だと勘違いしたクール美少女、そして秘密を抱えた世話焼き幼馴染が織りなす、勘違い満載の学園ダンジョン・ラブコメ、ここに開幕!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
無詠唱の俺、詠唱を知らなかった~転生SE(元25歳)、予測不能な仲間たちと『世界の理』を最適化する~
Gaku
ファンタジー
「え、魔法って『詩』を歌わないと使えないの?」
この世界に転生して十五年。 前世の記憶(元システムエンジニア)を持つユウキ・アマネは、息をするように魔法を使っていた。 彼にとって魔法とは、脳内で「火よ、出ろ」と命令すれば即座に実行される、ただの便利な機能。
――そう、彼は知らなかったのだ。 この世界の魔法は、厳格な『詠唱』という手順(安全確認)を踏まなければ、術者の魂ごと暴走しかねない危険な技術であることを。
彼が「当たり前」だと思っていた『無詠唱』は、世界の理(ことわり)そのものに直接干渉する、神の領域にも等しい禁断の業だったのである。
***
何も知らないまま、王都の最高学府「アーリア魔法学園」に入学したユウキ。 彼を待っていたのは、常識(仕様書)からかけ離れた学園生活だった。
太陽のように明るいが、感情(こだわり)が強すぎて魔法が暴走するヒロイン、リリア。 魔法より筋肉を信じる脳筋、ゴードン。 「どうせ私なんて」と心の壁(結界)で自らを引きこもらせる天才少女、シノ。
そして、彼らが受ける魔法の授業もまた、一筋縄ではいかなかった。
「なぜ、この世は『思い通りにならない』のか?」 「火と水は敵対しない。『関係性』がすべてを変える」 「確かな『私』など存在しない。最強の防御とは『私』を捨てることだ」
世界の「本質」そのものを問う、哲学のような授業。 個々の才能は豊かだが、絶望的に噛み合わない仲間たち。 ユウキの無詠唱(OS直結)は、そんな「予測不能」な仲間たちの魔法と繋がり、誰も見たことのない新しい現象を「創り出し」ていく。
だが、平穏な学園生活の裏で、一つの「苦しみ」が限界を迎えようとしていた。 名門の重圧に潰された一人の生徒が、学園のすべてを道連れに、決して手を出してはならない禁忌(異界への接続)に手を染めた時――。
これは、前世の論理(システム思考)を持つ主人公が、この「思い通りにならない」世界で、かけがえのない「今、この瞬間」を守るために奮闘する、王道(?)魔法学園ファンタジー。
(※電車の中では読まないでください。変な笑い声が出ても、当方は一切の責任を負いません)
タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜
夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。
不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。
その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。
彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。
異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!?
*小説家になろうでも公開しております。
雑魚で貧乏な俺にゲームの悪役貴族が憑依した結果、ゲームヒロインのモデルとパーティーを組むことになった
ぐうのすけ
ファンタジー
無才・貧乏・底辺高校生の稲生アキラ(イナセアキラ)にゲームの悪役貴族が憑依した。
悪役貴族がアキラに話しかける。
「そうか、お前、魂の片割れだな? はははははは!喜べ!魂が1つになれば強さも、女も、名声も思うがままだ!」
アキラは悪役貴族を警戒するがあらゆる事件を通してお互いの境遇を知り、魂が融合し力を手に入れていく。
ある時はモンスターを無双し、ある時は配信で人気を得て、ヒロインとパーティーを組み、アキラの人生は好転し、自分の人生を切り開いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる