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第35話 顔に出やすいタイプ
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強敵との戦いで装備を失ってしまったので、モンスターとの戦闘を避けるためにも普段より慎重にダンジョンを歩いていく。その甲斐があってか追加でモンスターとの戦闘もなくダンジョンから出られたのは幸運であったと言えるであろう。しかしダンジョンを出たところで新しい問題に直面し、どうしたものかと立ち尽くす。
(デバイスが壊れてたらゲートを開けられないと思うけど……こういう時はゲートを勝手に越えてしまっていいのかな?)
いつもならばデバイスを読み取り機にかざすことでダンジョン前のゲートを開閉するのだが、あいにく僕のデバイスは破損して動いている様子はないので機能が働くとは思えない。この状況でどのようにすればよいかわからず誰かに相談したいのだが、そのためには目の前のゲートを通過する必要が出てくる。……あれ?詰んでない?
(こういう時に限ってゲート前に職員の人はいないし、なんかあの人の印象がどんどん悪くなっていくなぁ)
初日の時点でゲート前にいた職員の印象は良くなかったが、昨日は栗林さん含む生徒会の人達がいる後ろで寝ていたことを考えると、今日はどこぞでサボっているのではないかと邪推をしてしまうのも仕方ないだろう。
ここでいつまでも留まっているわけにはいかないので、あまり仕事に熱心ではない職員がいないのであればゲートを飛び越えてしまおう。そう結論を出した後にとりあえず壊れたデバイスをゲートの読み取り機にかざしてみた。これによりゲートが開かなかったので仕方なく飛び越えました、という体で行こうとしたのだが予想に反してゲートが開いてしまう。
「あれ?開いちゃった。読み取り機能だけ生きてたのかな?……まぁゲートが開いてくれてなによりか」
電源が入らず画面も映らないがゲートを開けるという仕事をこなしてくれたデバイスに感謝してゲートをくぐる。これで本当の意味でダンジョンからの帰還に成功したと言えるだろう。
「いや、もしかしたら『家に帰るまでがダンジョン探索』という言葉があるかもしれない。……実際まだ解決してない問題もあるからなぁ」
ありもしない言葉を妄想しながらも、壊してしまった装備とデバイスの件を解決するまでは本当に気が抜けないことを思い出してしまう。先のことを考え少し憂鬱な気分になりながら、まずは壊してしまったレンタル品の件を相談するために購買に向かうことにした。
「やあ、君とは本当に良く会うね。……見た目が結構ボロボロのように見えるけどダンジョン帰りかな?」
購買にてレンタル品の貸し出しを行っている受付に向けて歩いていたところ、いつもの店員さんが声をかけてくる。彼の言葉を聞いて自分の格好を今一度確認すると、悪魔と戦った際に攻撃を受け吹き飛ばされたこともあり、革の胸当ての下に着ていた服は地面や壁に擦れてしまった事で穴が開きそうなほどにボロボロになっていた。
(しまった、先にロッカールームで制服に着替えてから来ればよかった。流石にこんな汚れてる格好で話をするのは失礼かな?)
先ほどまではダンジョンにいたので対して気にならなかったが、日常的な空間に戻ってきたことによりボロボロの自分の服装が気になり始めてしまう。このような格好でレンタル品の相談をするのは段々と気が引けてきてしまい、一度制服に着替えて出直してこようと考えていたら店員さんは特に気にした様子もなく話を続けてくる。
「周りの目が気になるんだったら買取所のほうに行こうか?あっちならブースで区切られてるから見られることもないし。そこで装備の話も聞くよ」
「……それでお願いします」
店員さんはいたずら気な笑みを浮かべながらも買取所のほうで話を聞いてくれることを提案してくる。まだ何も言っていないのに装備のことを話題に出してきたということは、装備を失くしてしまった事を察しているのだろう。あまりの察しの良さに少し怖くなるが提案自体は渡りに船なので素直に提案を受け入れる。
買取所のブースに入りモンスターと戦った際にレンタルした装備を落としてしまったと店員さんに説明をする。しかし実際は装備を壊してしまっているので落とし物として届けられることはないだろう。店員さんに虚偽の説明をしたのは悪魔型のモンスターのことを伏せるためである。あのモンスターのことを話すとややこしいことになるのは確定しているからだ。
話を一通り聞いた店員さんによると、紛失した装備の弁償はひとまず必要ないが、次のレンタル装備を借りる際に少し割高になってしまうとのことだ。しかしその追加料金も紛失した装備のレンタル代の1割が加算されるだけのようであり、もともと安い装備を借りていた僕にはあまり関係がないとの話であった。ひとまず装備の件はこれで解決したので次の装備の資金の足しになればとスライムの魔石を換金してもらうことにする。
「それじゃあプレートタグとデバイスを出してもらえるかな?」
魔石の査定を済ませた店員さんの言葉に従い、何の疑いも持たず素直にプレートタグとデバイスを取り出す。トレイに置く直前で前回必要であったのはプレートタグだけであったことと、僕のデバイスは一部を失い絶賛故障中であることを思い出す。
(まずい、この状態のデバイスを出したら話がややこしくなるか?でも今からデバイスだけ仕舞っても怪しい気がする)
1階層の探索でこのような状態になるわけのないデバイスを出すわけにはいかずに、プレートタグとデバイスを手に握りしめたまま動けなくなってしまう。どのようにすればうまくごまかせるか必死に考える僕に、目の前の店員さんはいつもの笑みを浮かべながら話しかけてくる。
「君は嘘をつくのが苦手だね。まず君の左腕に盾を取り付けてた革紐だけ残ってるから装備は紛失したんじゃなくて壊れたんじゃないかと推測したんだけど、どうかな?」
「うっ……そうです」
「やっぱりね。さすがに1階層のスライムで盾はそのように壊れないと思うから、2階層か3階層のモンスターと戦ったのかと思ってちょっとカマをかけてみたんだよね。それでデバイスの履歴を確認してみようかと思ったんだよね」
「……その通りです。嘘をついてすいませんでした」
店員さんはあろうことか左腕に残っていたバックラーの残骸だけで先ほどの話の嘘を見抜き、さらにカマをかけることで僕の反応を伺ったようだ。その観察眼は探偵や、冒険者であれば盗賊の素質があるに違いない。
ただ彼がひとつ勘違いをしているのは僕が戦ったモンスターは1階層に現れたイレギュラーな存在であるということだ。ひとまずは話をあわせたが、流石にそこまで言い当てられてしまったら未来予知や千里眼の類であろう。
そこまで推測をされてしまっているのであれば今更デバイスを隠す意味はない。そう判断してプレートタグとデバイスを目の前のトレーの上にならべる。店員さんは目の前に置かれたデバイスを難しい表情で眺めた後、静かに話を切り出してきた。
「……ねぇ。君、小鳥遊君だっけ?良かったら僕と『取引』しないかい?」
いきなり謎の提案をしてきた店員さんにいつもの笑みはなく、その表情は真剣そのものであった。
(デバイスが壊れてたらゲートを開けられないと思うけど……こういう時はゲートを勝手に越えてしまっていいのかな?)
いつもならばデバイスを読み取り機にかざすことでダンジョン前のゲートを開閉するのだが、あいにく僕のデバイスは破損して動いている様子はないので機能が働くとは思えない。この状況でどのようにすればよいかわからず誰かに相談したいのだが、そのためには目の前のゲートを通過する必要が出てくる。……あれ?詰んでない?
(こういう時に限ってゲート前に職員の人はいないし、なんかあの人の印象がどんどん悪くなっていくなぁ)
初日の時点でゲート前にいた職員の印象は良くなかったが、昨日は栗林さん含む生徒会の人達がいる後ろで寝ていたことを考えると、今日はどこぞでサボっているのではないかと邪推をしてしまうのも仕方ないだろう。
ここでいつまでも留まっているわけにはいかないので、あまり仕事に熱心ではない職員がいないのであればゲートを飛び越えてしまおう。そう結論を出した後にとりあえず壊れたデバイスをゲートの読み取り機にかざしてみた。これによりゲートが開かなかったので仕方なく飛び越えました、という体で行こうとしたのだが予想に反してゲートが開いてしまう。
「あれ?開いちゃった。読み取り機能だけ生きてたのかな?……まぁゲートが開いてくれてなによりか」
電源が入らず画面も映らないがゲートを開けるという仕事をこなしてくれたデバイスに感謝してゲートをくぐる。これで本当の意味でダンジョンからの帰還に成功したと言えるだろう。
「いや、もしかしたら『家に帰るまでがダンジョン探索』という言葉があるかもしれない。……実際まだ解決してない問題もあるからなぁ」
ありもしない言葉を妄想しながらも、壊してしまった装備とデバイスの件を解決するまでは本当に気が抜けないことを思い出してしまう。先のことを考え少し憂鬱な気分になりながら、まずは壊してしまったレンタル品の件を相談するために購買に向かうことにした。
「やあ、君とは本当に良く会うね。……見た目が結構ボロボロのように見えるけどダンジョン帰りかな?」
購買にてレンタル品の貸し出しを行っている受付に向けて歩いていたところ、いつもの店員さんが声をかけてくる。彼の言葉を聞いて自分の格好を今一度確認すると、悪魔と戦った際に攻撃を受け吹き飛ばされたこともあり、革の胸当ての下に着ていた服は地面や壁に擦れてしまった事で穴が開きそうなほどにボロボロになっていた。
(しまった、先にロッカールームで制服に着替えてから来ればよかった。流石にこんな汚れてる格好で話をするのは失礼かな?)
先ほどまではダンジョンにいたので対して気にならなかったが、日常的な空間に戻ってきたことによりボロボロの自分の服装が気になり始めてしまう。このような格好でレンタル品の相談をするのは段々と気が引けてきてしまい、一度制服に着替えて出直してこようと考えていたら店員さんは特に気にした様子もなく話を続けてくる。
「周りの目が気になるんだったら買取所のほうに行こうか?あっちならブースで区切られてるから見られることもないし。そこで装備の話も聞くよ」
「……それでお願いします」
店員さんはいたずら気な笑みを浮かべながらも買取所のほうで話を聞いてくれることを提案してくる。まだ何も言っていないのに装備のことを話題に出してきたということは、装備を失くしてしまった事を察しているのだろう。あまりの察しの良さに少し怖くなるが提案自体は渡りに船なので素直に提案を受け入れる。
買取所のブースに入りモンスターと戦った際にレンタルした装備を落としてしまったと店員さんに説明をする。しかし実際は装備を壊してしまっているので落とし物として届けられることはないだろう。店員さんに虚偽の説明をしたのは悪魔型のモンスターのことを伏せるためである。あのモンスターのことを話すとややこしいことになるのは確定しているからだ。
話を一通り聞いた店員さんによると、紛失した装備の弁償はひとまず必要ないが、次のレンタル装備を借りる際に少し割高になってしまうとのことだ。しかしその追加料金も紛失した装備のレンタル代の1割が加算されるだけのようであり、もともと安い装備を借りていた僕にはあまり関係がないとの話であった。ひとまず装備の件はこれで解決したので次の装備の資金の足しになればとスライムの魔石を換金してもらうことにする。
「それじゃあプレートタグとデバイスを出してもらえるかな?」
魔石の査定を済ませた店員さんの言葉に従い、何の疑いも持たず素直にプレートタグとデバイスを取り出す。トレイに置く直前で前回必要であったのはプレートタグだけであったことと、僕のデバイスは一部を失い絶賛故障中であることを思い出す。
(まずい、この状態のデバイスを出したら話がややこしくなるか?でも今からデバイスだけ仕舞っても怪しい気がする)
1階層の探索でこのような状態になるわけのないデバイスを出すわけにはいかずに、プレートタグとデバイスを手に握りしめたまま動けなくなってしまう。どのようにすればうまくごまかせるか必死に考える僕に、目の前の店員さんはいつもの笑みを浮かべながら話しかけてくる。
「君は嘘をつくのが苦手だね。まず君の左腕に盾を取り付けてた革紐だけ残ってるから装備は紛失したんじゃなくて壊れたんじゃないかと推測したんだけど、どうかな?」
「うっ……そうです」
「やっぱりね。さすがに1階層のスライムで盾はそのように壊れないと思うから、2階層か3階層のモンスターと戦ったのかと思ってちょっとカマをかけてみたんだよね。それでデバイスの履歴を確認してみようかと思ったんだよね」
「……その通りです。嘘をついてすいませんでした」
店員さんはあろうことか左腕に残っていたバックラーの残骸だけで先ほどの話の嘘を見抜き、さらにカマをかけることで僕の反応を伺ったようだ。その観察眼は探偵や、冒険者であれば盗賊の素質があるに違いない。
ただ彼がひとつ勘違いをしているのは僕が戦ったモンスターは1階層に現れたイレギュラーな存在であるということだ。ひとまずは話をあわせたが、流石にそこまで言い当てられてしまったら未来予知や千里眼の類であろう。
そこまで推測をされてしまっているのであれば今更デバイスを隠す意味はない。そう判断してプレートタグとデバイスを目の前のトレーの上にならべる。店員さんは目の前に置かれたデバイスを難しい表情で眺めた後、静かに話を切り出してきた。
「……ねぇ。君、小鳥遊君だっけ?良かったら僕と『取引』しないかい?」
いきなり謎の提案をしてきた店員さんにいつもの笑みはなく、その表情は真剣そのものであった。
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