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第82話 気の使い方には気をつけよう
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「これが注文の商品よ。確認してちょうだい」
「はい、大丈夫です。ケースまで頂いてしまってありがとうございます」
「いいのよ。たくさん買ってくれたからそれはサービスよ」
黒岩さんは先ほどの白銀のナイフと同じものを計3本用意して僕の前に並べてくれる。そのナイフたちを一つずつ手に持って感触を確かめてみるが、見た目からして違いがなくさっきのナイフをコピーしたのではないかと疑ってしまうほどであった。確認した結果ナイフの質に違いが見られなかったため、そのままこれらのナイフを全て購入する。
その際にナイフを保管して持ち運ぶ用の小型のケースをおまけとしてつけてくれた。冒険者がダンジョン周辺以外で武器を携帯する際にはこのような専用のケースにしまっておかなければならないらしい。今までは学園の敷地内で全て済ましていたため必要なかったが、これからは気をつけなければならないだろう。
(こういう処置が必要なのは初めて知ったな……)
確かに銃刀法に照らし合わせると冒険者の武器は確実にアウトになるだろう。このケースの中身は銃刀法に反映されないらしく、ダンジョンに向かう際の冒険者は専用のケースに武器を入れて持ち運ばなければならないようである。今まで学園以外のダンジョンに行ったことはなかったので、自力で気が付くことはなかった。
ここはこの世界での常識をまた一つ学ぶことが出来たことを素直に喜んでおくことにする。ひょんなことから常識がないことが発覚してしまうと、最悪の場合は病院で目覚めたより前の記憶がないことがバレかねない。……いっそのこと記憶喪失ということにしておけば良かったのだが、そんなことをしてしまえばまた瑠璃を泣かしてしまうため秘密は守り抜かねばならないのだ。
ケースごと購入したナイフを黒岩さんから受け取り待たせていた皆の様子を確認すると、女子3人で仲良く商品を見ているところであった。楽しそうにしている彼女たちの姿をみて邪魔をするのも悪いと思い、行き場を失って困っていると後ろから声をかけられる。
「……混ざってくればいいじゃない」
「いやぁ……なんか混ざりにくいんですよね」
「もう。若いうちにそんな調子だと後で苦労するわよ」
「……そういうものなんですかね」
皆のほうを振り返った後に動きを止めた僕を気遣って、もしくはじれったく思ったのか、黒岩さんは茶化すように話し始める。そのまま雑談に発展していったので少なくとも邪魔だとは思ってはいないのだろう。
「そういえば何で開店時間に間に合わないんですか?」
「前日にダンジョンに遅くまで潜っているからよ。……昨日はコレが原因だけれどもね」
前回から気になっていたことを雑談ついでに黒岩さんに確認をすると、彼女は何かを飲むようなジェスチャーをしながら答えてくれる。今日の開店が間に合わなかった原因は違うようだが、彼女は冒険者が本業らしく遅くまでダンジョンに潜った結果、開店時間に間に合っていないようである。
「黒岩さんは先輩だったんですね」
「そうはいってもたかが2、3年よ。ちなみにさっき買ってもらったナイフはアタシがダンジョンで手に入れたものよ」
「そうだったんですね。もしかしてこのお店の商品は……」
「大半はアタシがダンジョンで手に入れた戦利品……つまりこのお店はアタシの趣味よ!」
どうやらブラック・ロックというのは、黒岩さんがダンジョンで手に入れた戦利品を中心に販売している趣味のお店であるようだ。確かに鑑定スキルを持っている彼女であれば、戦利品の価値を正しく理解できるため出来ないことではないだろう。つまり前日の遅くまでダンジョンに潜っているのは仕入れと言い換えられるのかもしれない。
「他に店員とかは雇わないんですか?」
目の前で誇らしげに宣言している黒岩さんに店番をしてくれる店員だけでも雇わないのか聞いてみる。今のままでは彼女の負担が大きすぎると心配しての言葉であったが、返ってきた言葉は意外なものであった。
「実はこのお店は買い物をするお客様よりも鑑定を依頼するお客様のほうが多いのよ。だからアタシが居ないと意味ないの」
「あぁ……なるほど」
黒岩さんの言葉を聞いて冒険者用のアイテムを扱うショップよりも鑑定の需要のほうが高いことを理解する。かくいう僕たちも前回は鑑定を依頼するために来店をしたので何とも言えなくなってしまった。
「おにぃ、終わったのなら声をかけてくれればよかったのに!」
「ごめんごめん、楽しそうだったし邪魔しちゃ悪いかなと思って」
「もう!気にしすぎだよ!ねえ?岩ちゃん?」
「アタシもそう思うわ」
「小鳥遊君は、恥ずかしがりや」
「あ、あの。もうその辺で……」
買い物が終わっていることに気が付いた妹が、微妙になっていた空気を変えるようにこちらに声をかけてくる。買い物が済んだことを知らせてこなかったことに関して、怒っている様子を見せている妹に気を使ったと言い訳をしたのだが、すみれちゃんを除いた3人に詰められてしまう結果となってしまった。
(どうしてこうなったんだ……)
恥ずかしいという感情がなかったわけではないが、気を使ったことでこのような結果になったことに理解が追い付かず、ひたすら女性3人に小言を言われ続けるのであった。
「今日は疲れた……」
あの後は昼食を済ませ、妹を中心にしてショッピングが始まった。小言を言われ肩身が少し狭くなっていた僕は彼女たちの買い物についていくことしかできず、洋服を褒めたり小物を褒めたり化粧品を褒めたりした。……今思い返すと化粧品の何を褒めたのかは不明である。
そのように買い物に付き合わされることで体力を消耗したので、夜中に何もする気が起きず早めに寝ようとベッドに横になる。そこで朝から枕の横に放り投げていたデバイスに連絡が入っていたことに気が付き内容を確認する。
「……なんだこれ」
デバイスの画面には『お前の秘密を知っている』という文字が表示されている。メッセージの宛先人は不明となっていて誰なのかを特定するのは難しいだろう。
しかしこの謎の人物は僕の秘密を知っていると宣言をすることで何がしたいのだろう?そのような事を考えているとあっという間に眠気が押し寄せてくる。疲れていた僕はメッセージの意味を深く考えることもなく、押し寄せる眠気に抗わずに目を閉じるのであった。
「はい、大丈夫です。ケースまで頂いてしまってありがとうございます」
「いいのよ。たくさん買ってくれたからそれはサービスよ」
黒岩さんは先ほどの白銀のナイフと同じものを計3本用意して僕の前に並べてくれる。そのナイフたちを一つずつ手に持って感触を確かめてみるが、見た目からして違いがなくさっきのナイフをコピーしたのではないかと疑ってしまうほどであった。確認した結果ナイフの質に違いが見られなかったため、そのままこれらのナイフを全て購入する。
その際にナイフを保管して持ち運ぶ用の小型のケースをおまけとしてつけてくれた。冒険者がダンジョン周辺以外で武器を携帯する際にはこのような専用のケースにしまっておかなければならないらしい。今までは学園の敷地内で全て済ましていたため必要なかったが、これからは気をつけなければならないだろう。
(こういう処置が必要なのは初めて知ったな……)
確かに銃刀法に照らし合わせると冒険者の武器は確実にアウトになるだろう。このケースの中身は銃刀法に反映されないらしく、ダンジョンに向かう際の冒険者は専用のケースに武器を入れて持ち運ばなければならないようである。今まで学園以外のダンジョンに行ったことはなかったので、自力で気が付くことはなかった。
ここはこの世界での常識をまた一つ学ぶことが出来たことを素直に喜んでおくことにする。ひょんなことから常識がないことが発覚してしまうと、最悪の場合は病院で目覚めたより前の記憶がないことがバレかねない。……いっそのこと記憶喪失ということにしておけば良かったのだが、そんなことをしてしまえばまた瑠璃を泣かしてしまうため秘密は守り抜かねばならないのだ。
ケースごと購入したナイフを黒岩さんから受け取り待たせていた皆の様子を確認すると、女子3人で仲良く商品を見ているところであった。楽しそうにしている彼女たちの姿をみて邪魔をするのも悪いと思い、行き場を失って困っていると後ろから声をかけられる。
「……混ざってくればいいじゃない」
「いやぁ……なんか混ざりにくいんですよね」
「もう。若いうちにそんな調子だと後で苦労するわよ」
「……そういうものなんですかね」
皆のほうを振り返った後に動きを止めた僕を気遣って、もしくはじれったく思ったのか、黒岩さんは茶化すように話し始める。そのまま雑談に発展していったので少なくとも邪魔だとは思ってはいないのだろう。
「そういえば何で開店時間に間に合わないんですか?」
「前日にダンジョンに遅くまで潜っているからよ。……昨日はコレが原因だけれどもね」
前回から気になっていたことを雑談ついでに黒岩さんに確認をすると、彼女は何かを飲むようなジェスチャーをしながら答えてくれる。今日の開店が間に合わなかった原因は違うようだが、彼女は冒険者が本業らしく遅くまでダンジョンに潜った結果、開店時間に間に合っていないようである。
「黒岩さんは先輩だったんですね」
「そうはいってもたかが2、3年よ。ちなみにさっき買ってもらったナイフはアタシがダンジョンで手に入れたものよ」
「そうだったんですね。もしかしてこのお店の商品は……」
「大半はアタシがダンジョンで手に入れた戦利品……つまりこのお店はアタシの趣味よ!」
どうやらブラック・ロックというのは、黒岩さんがダンジョンで手に入れた戦利品を中心に販売している趣味のお店であるようだ。確かに鑑定スキルを持っている彼女であれば、戦利品の価値を正しく理解できるため出来ないことではないだろう。つまり前日の遅くまでダンジョンに潜っているのは仕入れと言い換えられるのかもしれない。
「他に店員とかは雇わないんですか?」
目の前で誇らしげに宣言している黒岩さんに店番をしてくれる店員だけでも雇わないのか聞いてみる。今のままでは彼女の負担が大きすぎると心配しての言葉であったが、返ってきた言葉は意外なものであった。
「実はこのお店は買い物をするお客様よりも鑑定を依頼するお客様のほうが多いのよ。だからアタシが居ないと意味ないの」
「あぁ……なるほど」
黒岩さんの言葉を聞いて冒険者用のアイテムを扱うショップよりも鑑定の需要のほうが高いことを理解する。かくいう僕たちも前回は鑑定を依頼するために来店をしたので何とも言えなくなってしまった。
「おにぃ、終わったのなら声をかけてくれればよかったのに!」
「ごめんごめん、楽しそうだったし邪魔しちゃ悪いかなと思って」
「もう!気にしすぎだよ!ねえ?岩ちゃん?」
「アタシもそう思うわ」
「小鳥遊君は、恥ずかしがりや」
「あ、あの。もうその辺で……」
買い物が終わっていることに気が付いた妹が、微妙になっていた空気を変えるようにこちらに声をかけてくる。買い物が済んだことを知らせてこなかったことに関して、怒っている様子を見せている妹に気を使ったと言い訳をしたのだが、すみれちゃんを除いた3人に詰められてしまう結果となってしまった。
(どうしてこうなったんだ……)
恥ずかしいという感情がなかったわけではないが、気を使ったことでこのような結果になったことに理解が追い付かず、ひたすら女性3人に小言を言われ続けるのであった。
「今日は疲れた……」
あの後は昼食を済ませ、妹を中心にしてショッピングが始まった。小言を言われ肩身が少し狭くなっていた僕は彼女たちの買い物についていくことしかできず、洋服を褒めたり小物を褒めたり化粧品を褒めたりした。……今思い返すと化粧品の何を褒めたのかは不明である。
そのように買い物に付き合わされることで体力を消耗したので、夜中に何もする気が起きず早めに寝ようとベッドに横になる。そこで朝から枕の横に放り投げていたデバイスに連絡が入っていたことに気が付き内容を確認する。
「……なんだこれ」
デバイスの画面には『お前の秘密を知っている』という文字が表示されている。メッセージの宛先人は不明となっていて誰なのかを特定するのは難しいだろう。
しかしこの謎の人物は僕の秘密を知っていると宣言をすることで何がしたいのだろう?そのような事を考えているとあっという間に眠気が押し寄せてくる。疲れていた僕はメッセージの意味を深く考えることもなく、押し寄せる眠気に抗わずに目を閉じるのであった。
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