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第2章
【2-33】マナー違反
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さっさとナイフとフォークを手に取って、失敗してしまえばいい。そう思う一方で、キリエは銀食器を手に取ることを躊躇っていた。
おそらくマデリンは、キリエが上手くミルフィーユを食べられない無様な姿を晒すだけでは満足しないだろう。テーブルマナーの教示もろくに出来ないのか、とリアムへ侮蔑の矛先を向ける可能性が十分に考えられた。
先程のリアムは、明らかに様子がおかしかった。これ以上、彼を傷つけてしまうような事態は避けたい。
「どうしたのかしら、キリエ? まさか、木苺はお嫌い? 育った教会の裏手には森があったんでしょう? 馴染みのある果物だったのではなくて? ああ、それとも、採れたものは全部売らなければ生活できなかったのかしら?」
マルティヌス教会の傍にある森には、誰も立ち入ってはならないという決まりがあった。だから、森で木苺を摘んだことなどない。森へ入ったのは、十年前にエステルを探すために足を踏み入れた一度きりだけだ。
しかし、そんなことをこの場でマデリンに説明したところで、どうにもならない。キリエは押し黙った。
「ひどいわ、マデリン。どうしてキリエに意地悪をするの?」
「意地悪? 何が? とんでもないですわ。美味しいお茶とお菓子でおもてなししているというのに」
沈黙するキリエに代わり、今度はジャスミンが抗議の声を上げてくれる。だが、マデリンは鼻で嗤い、心外とばかりにわざとらしく肩をすくめてみせた。
けれども、ジャスミンはそこで引き下がらない。可愛らしい頬を膨らませながら、彼女は怒りを露わにした。
「……マデリンは、嘘をついたわ。ここの菓子職人が一番得意なお菓子はミルフィーユじゃなくて、トライフルだもの。可愛くて、美味しくて、食べやすい、素敵なトライフル。どうしてそっちを出してくれなかったの?」
「う、うるさいですわね。ご覧の通り、当家の職人はミルフィーユも得意でしてよ」
「でも、一番得意なものではないわ。そして、わたしが知る限り、これは一番食べづらいお茶菓子よ。普通の国民は、ナイフとフォークを使ったりしないと聞いたわ。つい最近まで普通の国民として生きてきたキリエをおもてなしするときに出すお菓子ではないはずよ」
孤児や貧民という言葉を避けて「普通の国民」という表現をしてくれたジャスミンの配慮に、キリエは内心で感謝をした。彼女は、今までのキリエの人生を蔑むことなく、ただの事実として受け入れてくれているのだろう。だからこそ、キリエがナイフとフォークに不慣れだという点も堂々と抗議の中に組み込んだのだ。
マデリンが言葉に詰まり、ジェイデンはどうしたものかと思い悩んでいるようで、ジャスミンは相変わらず憤っている。段々と険悪な雰囲気が漂い始めた気がして、キリエは申し訳なくなった。自分がテーブルマナーを身に着けていれば、もしくは、この場を上手く流せるだけの知恵や器量があったなら、皆に嫌な思いをさせずに済んだはずだ。
とうとうキリエが俯いてしまうと、背後で控えていたリアムが動いた。
「失礼いたします」
「……えっ?」
リアムはキリエの隣に膝をつき、白手袋を外して自身のベルトに引っ掛ける。そして、何を思ったか、彼はキリエの代わりにナイフとフォークを手に取った。
しんと静まり返り、皆の視線が集中しているが、リアムはそれを全く気にせず、フォークで支えながらミルフィーユへナイフを立てる。全体を崩さず、一口分を器用にフォークで掬い上げたリアムは、それをキリエの口元へと運んだ。
「どうぞ、キリエ様」
「え、……あの、」
「とても美味しそうですよ。召し上がってみてください」
まるで、親鳥に餌付けされている雛の気分だ。しかし、それを恥と思わないようにして、キリエは小さく「いただきます」と呟いてから、おずおずと口を開いた。すると、リアムがフォークを差し入れてくれる。唇を閉じて噛みしめると、なめらかなクリームの甘さと木苺の甘酸っぱさが口の中へと広がっていく。贅沢な甘味をしっかりと味わって飲み下してから、キリエは笑みを浮かべた。
「すごく美味しいです、マデリン。ありがとうございます」
「……な、なにを、」
「マデリン?」
「何をしておいでですの、リアム=サリバン! そ、そんなこと、マナー違反もいいところですわ!」
マデリンが、興奮した声でリアムを責め立てる。キリエが彼を庇おうと口を開きかけたとき、応接間の入口から鋭利な刃物のような印象の尖った声が上がった。
「いい加減になさい、マデリン! 先程から様子を見ていたけれど、貴女が一番のマナー違反よ」
一同がそちらを振り向くと、四十代前半とおぼしき婦人が立っている。その風貌は、マデリンと酷似していた。
「お、お母様……」
マデリンは、聞いたことがないような頼りない声を発する。婦人はマデリンの呼びかけを無視してキリエの傍らまで歩み寄り、じっと見つめてくる。おそらく、本来であれば悪意を抱きたかったのであろうが、そうは出来なかったらしい彼女は複雑な表情を浮かべ、深々と頭を下げた。
「お初にお目にかかります。私は、マデリンの母──ヘンリエッタと申します。この度は、愚かな娘が大変ご無礼な真似をいたしまして、誠に申し訳ございません」
「あ、あの、初めまして。どうか、頭をお上げください。僕は、キリエと申します。僕に教養が無いのがいけないのであって、その、」
「そうですわ! 常識が身についていないキリエが悪いんですの!」
マデリンは立ち上がり、母の元へ駆け寄る。
「お母様だって、仰っていたではないですか! 孤児上がりの子どもなど、王家に名を連ねるべきではないと! 恥をかかせて追い出してやればいいと、そう仰っていたじゃありませんの!」
「おだまりなさい! これ以上、こちらの恥を上塗りするつもり!?」
「あっ……」
ヘンリエッタは、縋り付いてくるマデリンの頬を容赦なく平手打ちした。そればかりか、怯えた表情をしながら転んだ娘を更に叩こうとする。キリエは慌てて立ち上がり、ヘンリエッタが振り下ろした手首を掴んだ。
「やめてください! 暴力を振るってはなりません!」
ヘンリエッタはキリエへ何か言い返そうとしたが、目が合った瞬間、気まずそうに視線を反らして唇を噤む。やはり、彼女はキリエへ悪意を向けられないようだった。
そして、ヘンリエッタはマデリンを見下ろす。その眼差しは、病的なまでに冷え切ったものだ。
「マデリン、貴女には分からないの? この方が纏っている、清浄な空気。ただの人間ではないわ。きっと、神から愛された特別な存在でいらっしゃるの。私たちとは違う。違うの。貴女が侮蔑していい相手ではないのよ。そんな人を姑息な手段で陥れようなどと愚かなことをしているようでは、女王になんてなれないわ!」
「そ、そんな、お母様、ワタクシ、女王になれますわ! 一番に、一番になってみせますから!」
「貴女のように醜い心の持ち主が、一番になんてなれるはずがないわ。そして、一番じゃない貴女なんて、いらない。この家から出て行ってちょうだい」
「いや! いやよ、やめて、お母様! ワタクシ、一番になるから! 頑張りますから……! 見捨てないで、お母様……ッ」
目の焦点が合っていないヘンリエッタは何かをぶつぶつと呟きながら足早に退室して行き、母に追い縋るようにして泣き喚いているマデリンも行ってしまう。取り残されたランドルフは、青白い顔のまま走って主たちを追った。
呆然と立ち尽くすキリエへ、ジェイデンが冷静に声を掛けてくる。
「まぁ、座りたまえよ兄弟。……マデリンについて、少し話をしておきたい」
「……はい」
促されるまま、キリエは自分の席へ腰を下ろした。
おそらくマデリンは、キリエが上手くミルフィーユを食べられない無様な姿を晒すだけでは満足しないだろう。テーブルマナーの教示もろくに出来ないのか、とリアムへ侮蔑の矛先を向ける可能性が十分に考えられた。
先程のリアムは、明らかに様子がおかしかった。これ以上、彼を傷つけてしまうような事態は避けたい。
「どうしたのかしら、キリエ? まさか、木苺はお嫌い? 育った教会の裏手には森があったんでしょう? 馴染みのある果物だったのではなくて? ああ、それとも、採れたものは全部売らなければ生活できなかったのかしら?」
マルティヌス教会の傍にある森には、誰も立ち入ってはならないという決まりがあった。だから、森で木苺を摘んだことなどない。森へ入ったのは、十年前にエステルを探すために足を踏み入れた一度きりだけだ。
しかし、そんなことをこの場でマデリンに説明したところで、どうにもならない。キリエは押し黙った。
「ひどいわ、マデリン。どうしてキリエに意地悪をするの?」
「意地悪? 何が? とんでもないですわ。美味しいお茶とお菓子でおもてなししているというのに」
沈黙するキリエに代わり、今度はジャスミンが抗議の声を上げてくれる。だが、マデリンは鼻で嗤い、心外とばかりにわざとらしく肩をすくめてみせた。
けれども、ジャスミンはそこで引き下がらない。可愛らしい頬を膨らませながら、彼女は怒りを露わにした。
「……マデリンは、嘘をついたわ。ここの菓子職人が一番得意なお菓子はミルフィーユじゃなくて、トライフルだもの。可愛くて、美味しくて、食べやすい、素敵なトライフル。どうしてそっちを出してくれなかったの?」
「う、うるさいですわね。ご覧の通り、当家の職人はミルフィーユも得意でしてよ」
「でも、一番得意なものではないわ。そして、わたしが知る限り、これは一番食べづらいお茶菓子よ。普通の国民は、ナイフとフォークを使ったりしないと聞いたわ。つい最近まで普通の国民として生きてきたキリエをおもてなしするときに出すお菓子ではないはずよ」
孤児や貧民という言葉を避けて「普通の国民」という表現をしてくれたジャスミンの配慮に、キリエは内心で感謝をした。彼女は、今までのキリエの人生を蔑むことなく、ただの事実として受け入れてくれているのだろう。だからこそ、キリエがナイフとフォークに不慣れだという点も堂々と抗議の中に組み込んだのだ。
マデリンが言葉に詰まり、ジェイデンはどうしたものかと思い悩んでいるようで、ジャスミンは相変わらず憤っている。段々と険悪な雰囲気が漂い始めた気がして、キリエは申し訳なくなった。自分がテーブルマナーを身に着けていれば、もしくは、この場を上手く流せるだけの知恵や器量があったなら、皆に嫌な思いをさせずに済んだはずだ。
とうとうキリエが俯いてしまうと、背後で控えていたリアムが動いた。
「失礼いたします」
「……えっ?」
リアムはキリエの隣に膝をつき、白手袋を外して自身のベルトに引っ掛ける。そして、何を思ったか、彼はキリエの代わりにナイフとフォークを手に取った。
しんと静まり返り、皆の視線が集中しているが、リアムはそれを全く気にせず、フォークで支えながらミルフィーユへナイフを立てる。全体を崩さず、一口分を器用にフォークで掬い上げたリアムは、それをキリエの口元へと運んだ。
「どうぞ、キリエ様」
「え、……あの、」
「とても美味しそうですよ。召し上がってみてください」
まるで、親鳥に餌付けされている雛の気分だ。しかし、それを恥と思わないようにして、キリエは小さく「いただきます」と呟いてから、おずおずと口を開いた。すると、リアムがフォークを差し入れてくれる。唇を閉じて噛みしめると、なめらかなクリームの甘さと木苺の甘酸っぱさが口の中へと広がっていく。贅沢な甘味をしっかりと味わって飲み下してから、キリエは笑みを浮かべた。
「すごく美味しいです、マデリン。ありがとうございます」
「……な、なにを、」
「マデリン?」
「何をしておいでですの、リアム=サリバン! そ、そんなこと、マナー違反もいいところですわ!」
マデリンが、興奮した声でリアムを責め立てる。キリエが彼を庇おうと口を開きかけたとき、応接間の入口から鋭利な刃物のような印象の尖った声が上がった。
「いい加減になさい、マデリン! 先程から様子を見ていたけれど、貴女が一番のマナー違反よ」
一同がそちらを振り向くと、四十代前半とおぼしき婦人が立っている。その風貌は、マデリンと酷似していた。
「お、お母様……」
マデリンは、聞いたことがないような頼りない声を発する。婦人はマデリンの呼びかけを無視してキリエの傍らまで歩み寄り、じっと見つめてくる。おそらく、本来であれば悪意を抱きたかったのであろうが、そうは出来なかったらしい彼女は複雑な表情を浮かべ、深々と頭を下げた。
「お初にお目にかかります。私は、マデリンの母──ヘンリエッタと申します。この度は、愚かな娘が大変ご無礼な真似をいたしまして、誠に申し訳ございません」
「あ、あの、初めまして。どうか、頭をお上げください。僕は、キリエと申します。僕に教養が無いのがいけないのであって、その、」
「そうですわ! 常識が身についていないキリエが悪いんですの!」
マデリンは立ち上がり、母の元へ駆け寄る。
「お母様だって、仰っていたではないですか! 孤児上がりの子どもなど、王家に名を連ねるべきではないと! 恥をかかせて追い出してやればいいと、そう仰っていたじゃありませんの!」
「おだまりなさい! これ以上、こちらの恥を上塗りするつもり!?」
「あっ……」
ヘンリエッタは、縋り付いてくるマデリンの頬を容赦なく平手打ちした。そればかりか、怯えた表情をしながら転んだ娘を更に叩こうとする。キリエは慌てて立ち上がり、ヘンリエッタが振り下ろした手首を掴んだ。
「やめてください! 暴力を振るってはなりません!」
ヘンリエッタはキリエへ何か言い返そうとしたが、目が合った瞬間、気まずそうに視線を反らして唇を噤む。やはり、彼女はキリエへ悪意を向けられないようだった。
そして、ヘンリエッタはマデリンを見下ろす。その眼差しは、病的なまでに冷え切ったものだ。
「マデリン、貴女には分からないの? この方が纏っている、清浄な空気。ただの人間ではないわ。きっと、神から愛された特別な存在でいらっしゃるの。私たちとは違う。違うの。貴女が侮蔑していい相手ではないのよ。そんな人を姑息な手段で陥れようなどと愚かなことをしているようでは、女王になんてなれないわ!」
「そ、そんな、お母様、ワタクシ、女王になれますわ! 一番に、一番になってみせますから!」
「貴女のように醜い心の持ち主が、一番になんてなれるはずがないわ。そして、一番じゃない貴女なんて、いらない。この家から出て行ってちょうだい」
「いや! いやよ、やめて、お母様! ワタクシ、一番になるから! 頑張りますから……! 見捨てないで、お母様……ッ」
目の焦点が合っていないヘンリエッタは何かをぶつぶつと呟きながら足早に退室して行き、母に追い縋るようにして泣き喚いているマデリンも行ってしまう。取り残されたランドルフは、青白い顔のまま走って主たちを追った。
呆然と立ち尽くすキリエへ、ジェイデンが冷静に声を掛けてくる。
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「……はい」
促されるまま、キリエは自分の席へ腰を下ろした。
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