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第4章(最終章)
【4-9】マデリンの手紙
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◇
食堂に残っている一同は、キリエはもちろんのこと、皆がそわそわとしていた。騎士たちは要人を守るべく、相当に気を張っている。ジョセフとルーナも、警戒を高めて神経を尖らせているようだ。
それなりの人数が集っているにも関わらず、誰も何も話そうとしないため、静寂が続いている。遠くの話し声も聞こえそうなほどの静けさだが、だからといって玄関先の会話は流石に届かない。
リアムたちが退室してから、どれだけの時が経過しただろう。ほんの数分であるはずだが、その何倍もの時間が流れたようにも感じる。キリエと繋がっている精霊たちがざわめいている気配は無いため、恐らく揉めてはいないだろう。それでも、心配が薄れるわけではない。
──不意に、誰かが駆けてくる音が聞こえてきた。一同はハッと顔を上げて視線を交わしあった後、揃いも揃って食堂の入口を注視する。皆が注目する中、慌ただしく扉を開けて駆け込んできたのはエドワードだ。リアムの姿は無い。何かあったのかと不安になる間も与えず、エドワードはまっすぐにキリエの元へやって来た。そして、何やら折り畳まれた紙を差し出してくる。
「これ、リアム様が、キリエ様にって……!」
「……えっ?」
「魔族の人たちが、マデリン様に書いていただいた御手紙だそうです! 魔族の人たちは読めないみたいで、でもリアム様は読めるみたいで、キリエ様にお見せしたいみたいで、だからお持ちしたっす!」
エドワードが言わんとしていることは、分かるようで分からない。何より、今の一言に詰め込まれている情報量が多すぎる。訪問客はやはり魔族で、マデリンからの手紙を持参したということだろうか。その状況が、よく分からない。
キリエは混乱しながらも、差し出された紙をそっと手に取る。皆の注目がエドワードから自身へ移ったことを察しつつ、キリエは紙を開いた。そして、驚きで目を瞬かせる。
「これは……」
そこに綴られていたのは、秘密文字の文章だ。王族と一部の騎士しか知り得ない暗号文である。書くにも読むにも特殊な知識が必要なそれは、最近になってリアムから教わり始めているものの、キリエはまだ完全に読み解けない。リアムもそれは承知しているはずで、それでもキリエに託してきたのは、この場にいる秘密文字を読める人々と情報を共有せよということだろうか。
ざっと目を通してみても、やはりキリエに理解できる部分は限りなく少ない。分かる単語だけを拾ったところで、手紙の全容は掴めそうになかった。となれば、やはりこれは他の者に見てもらわねばなるまい。この中で手渡すにあたり一番間違いがないであろう人物──ジェイデンへ、キリエは紙を差し出した。
「ジェイデン、読んでみてもらえますか?」
「……僕が読んでも良いのか?」
「はい。僕には内容が分からないのです。ジェイデンであれば読めるはずですし、これを託してきたリアムの意図も分かるのではないかと」
「なるほど。分かった。まずは僕が読ませてもらうのだよ」
何か察したらしいジェイデンは受け取った紙面へ視線を走らせ、複雑な面持ちになっていく。良くない内容なのかとキリエは身構えたが、同時に、兄弟の表情は憂いや憤りとは異なるものだとも感じていた。
手紙をじっくりと読み込んだ後、ジェイデンはキリエを見つめ返す。
「声に出して読み上げても構わないか? 僕が思うに、これはこの場に集っている面々であれば共有しても大丈夫なはずだ」
「君がそう感じるのであれば、是非そうしてください。リアムもきっと、ジェイデンの判断に期待して、この手紙をエドに託して届けてくれたのだと思うので」
「君の騎士の思惑を断定することは出来ないが、おそらくは彼も皆に内容を伝えたいと考えているはずだ」
何故ジェイデンは読めて、キリエは読めないのか。皆に内容を伝えるのであれば、何故リアム自ら来ないのか。そのような質問を投げかけるような者は、ここにはいない。だからこそ、この一同であれば機密となりうるかもしれない内容を共有可能だとジェイデンは考えたのだろう。キリエは内心でそう結論づけ、視線で兄弟を促した。
皆が固唾を飲んで見守る中、ジェイデンは落ち着いた声音で語り出す。
「書かれている原文そのままを読み上げる。──前略、この手紙を読んでいるのはキリエかしら、リアムかしら。どちらにせよ、これを手にしているのだから、アナタの目の前には魔族の姉弟がいるはずよ。名前は、イヴとアベル。アナタはカインの存在も把握しているかしら。そもそも、魔族の存在を知っているのかしら。イヴとアベルはカインの妹弟だけれど、思考は全く異なっているわ。突然目の前に魔族が現れたら驚くだろうけど、お願いだからキリエに彼らの話を聞いてほしいの。紙に書ききれないほどの事態が、ウィスタリア王国に迫っている。いいえ、ワタシたちの国だけの問題ではないわ。世界の危機よ。そして、ジェイデンやコンラッドに伝えて、早めに対策を立てて。イヴとアベルは、世界の行く末を憂慮している。人質のワタシにも親切にしてくれる人たちよ。力を貸してくれるはずだから、きちんと耳を傾けて。ワタシはアナタに何かお願いできる立場ではないわ。それは分かっているけれど、この世界が壊れてしまうのはキリエも望まないはず。お願い。マデリン=フォン=ウィスタリア。……手紙は、以上なのだよ」
食堂に残っている一同は、キリエはもちろんのこと、皆がそわそわとしていた。騎士たちは要人を守るべく、相当に気を張っている。ジョセフとルーナも、警戒を高めて神経を尖らせているようだ。
それなりの人数が集っているにも関わらず、誰も何も話そうとしないため、静寂が続いている。遠くの話し声も聞こえそうなほどの静けさだが、だからといって玄関先の会話は流石に届かない。
リアムたちが退室してから、どれだけの時が経過しただろう。ほんの数分であるはずだが、その何倍もの時間が流れたようにも感じる。キリエと繋がっている精霊たちがざわめいている気配は無いため、恐らく揉めてはいないだろう。それでも、心配が薄れるわけではない。
──不意に、誰かが駆けてくる音が聞こえてきた。一同はハッと顔を上げて視線を交わしあった後、揃いも揃って食堂の入口を注視する。皆が注目する中、慌ただしく扉を開けて駆け込んできたのはエドワードだ。リアムの姿は無い。何かあったのかと不安になる間も与えず、エドワードはまっすぐにキリエの元へやって来た。そして、何やら折り畳まれた紙を差し出してくる。
「これ、リアム様が、キリエ様にって……!」
「……えっ?」
「魔族の人たちが、マデリン様に書いていただいた御手紙だそうです! 魔族の人たちは読めないみたいで、でもリアム様は読めるみたいで、キリエ様にお見せしたいみたいで、だからお持ちしたっす!」
エドワードが言わんとしていることは、分かるようで分からない。何より、今の一言に詰め込まれている情報量が多すぎる。訪問客はやはり魔族で、マデリンからの手紙を持参したということだろうか。その状況が、よく分からない。
キリエは混乱しながらも、差し出された紙をそっと手に取る。皆の注目がエドワードから自身へ移ったことを察しつつ、キリエは紙を開いた。そして、驚きで目を瞬かせる。
「これは……」
そこに綴られていたのは、秘密文字の文章だ。王族と一部の騎士しか知り得ない暗号文である。書くにも読むにも特殊な知識が必要なそれは、最近になってリアムから教わり始めているものの、キリエはまだ完全に読み解けない。リアムもそれは承知しているはずで、それでもキリエに託してきたのは、この場にいる秘密文字を読める人々と情報を共有せよということだろうか。
ざっと目を通してみても、やはりキリエに理解できる部分は限りなく少ない。分かる単語だけを拾ったところで、手紙の全容は掴めそうになかった。となれば、やはりこれは他の者に見てもらわねばなるまい。この中で手渡すにあたり一番間違いがないであろう人物──ジェイデンへ、キリエは紙を差し出した。
「ジェイデン、読んでみてもらえますか?」
「……僕が読んでも良いのか?」
「はい。僕には内容が分からないのです。ジェイデンであれば読めるはずですし、これを託してきたリアムの意図も分かるのではないかと」
「なるほど。分かった。まずは僕が読ませてもらうのだよ」
何か察したらしいジェイデンは受け取った紙面へ視線を走らせ、複雑な面持ちになっていく。良くない内容なのかとキリエは身構えたが、同時に、兄弟の表情は憂いや憤りとは異なるものだとも感じていた。
手紙をじっくりと読み込んだ後、ジェイデンはキリエを見つめ返す。
「声に出して読み上げても構わないか? 僕が思うに、これはこの場に集っている面々であれば共有しても大丈夫なはずだ」
「君がそう感じるのであれば、是非そうしてください。リアムもきっと、ジェイデンの判断に期待して、この手紙をエドに託して届けてくれたのだと思うので」
「君の騎士の思惑を断定することは出来ないが、おそらくは彼も皆に内容を伝えたいと考えているはずだ」
何故ジェイデンは読めて、キリエは読めないのか。皆に内容を伝えるのであれば、何故リアム自ら来ないのか。そのような質問を投げかけるような者は、ここにはいない。だからこそ、この一同であれば機密となりうるかもしれない内容を共有可能だとジェイデンは考えたのだろう。キリエは内心でそう結論づけ、視線で兄弟を促した。
皆が固唾を飲んで見守る中、ジェイデンは落ち着いた声音で語り出す。
「書かれている原文そのままを読み上げる。──前略、この手紙を読んでいるのはキリエかしら、リアムかしら。どちらにせよ、これを手にしているのだから、アナタの目の前には魔族の姉弟がいるはずよ。名前は、イヴとアベル。アナタはカインの存在も把握しているかしら。そもそも、魔族の存在を知っているのかしら。イヴとアベルはカインの妹弟だけれど、思考は全く異なっているわ。突然目の前に魔族が現れたら驚くだろうけど、お願いだからキリエに彼らの話を聞いてほしいの。紙に書ききれないほどの事態が、ウィスタリア王国に迫っている。いいえ、ワタシたちの国だけの問題ではないわ。世界の危機よ。そして、ジェイデンやコンラッドに伝えて、早めに対策を立てて。イヴとアベルは、世界の行く末を憂慮している。人質のワタシにも親切にしてくれる人たちよ。力を貸してくれるはずだから、きちんと耳を傾けて。ワタシはアナタに何かお願いできる立場ではないわ。それは分かっているけれど、この世界が壊れてしまうのはキリエも望まないはず。お願い。マデリン=フォン=ウィスタリア。……手紙は、以上なのだよ」
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