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第37話 木村君とお泊り会
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僕たちは一緒にキッチンに立って料理をして居た。
かなちゃんが木村君のお母さんに電話をして、
お泊りの許可をもらってくれた。
木村君のお母さんは、
木村君にΩ男子の友達が出来てとても嬉しそうだった。
また、かなちゃんもΩ男子で僕を産んだと言う事を聞いて、
涙声で
「宜しくお願いします、
宜しくお願いします!」
と何度も電話口で木村君の事をお願いしていた。
きっと木村君の家族も手探りで彼を育てていたに違いない。
木村君のお母さんの声から、
母親の愛情を感じたような気がした。
僕は木村君の友達になれて、
本当に良かったと思った。
それでお泊りが本格的に決まり、
木村君がフランス料理を食べたことが無いと言ったので、
家では木村君にフランス料理を食べさせるべく、
簡単にフランス家庭料理の代名詞のポトフを作ることにした。
だから僕と木村君はかなちゃんを手伝って、
キッチンに立っていた。
「陽一君凄いね。料理もできるんだ!
皮むき器を持つ姿が様になってるね!」
木村君のお褒めの言葉に返して、
「そうだよ。
かなちゃんの口癖なんだけど、
“Ω男子は何時でも母親になれるように、
女性が出来る事は一通り学んでおかないと!”、
が常だからね」
そう言うとかなちゃんは、
「お祖母ちゃんの受け売りだよ」
と言って木村君に包丁を渡した。
「そうか、僕そんな事一度も考えた事無かったけど、
そう言うものだよね。
将来子供産む確率が高いって事は、
僕が母親になるんだよね」
そう言って木村君は感心していた。
「未だ中学生だと、そんな事考えないもんね」
かなちゃんがそういうと、
「良いな~
陽一君は凄く良い環境に居るんだね。
自然とΩであるって事が受け入れられて
凄く羨ましいよ。
今までそう言う事を僕に諭してくれた人はいなかったからね~」
と木村君に言われて、今まで当たり前だと思っていた事が、
当たり前じゃ無かったと初めて気付く事もあるんだと、僕も感謝した。
リビングルームでは、
「何でお前まで付いてくるんだよ!
お前、要のフンだろ?
そうだろう?
フンはフンらしく、川の底に沈んでろ~」
とお父さんが矢野先輩に冗談の様にブツブツと言っていた。
全く木村君の前で大人げない!
木村君は、
「君の家族ってホント面白いよね。
僕もいつかこんな家族が作れたらいいな~」
そう言ってダン・ダンと豪快にポテトをぶつ切りにしていた。
かなちゃんとお父さんが矢野先輩の所から帰る時に、
木村君が帰る前に挨拶をと先輩も付いて来たみたいだけど、
一緒に夕飯してお泊りすると聞いて先輩も残ることにした。
「裕也って最近心狭くなってない?
僕が要君に近ずくたびに何か言ってくるよね?
ねえ要君、こんな男とは別れて、
僕の所に来ない?
裕也の束縛って重いでしょ?」
先輩も冗談で言ってるんだろうけど、
そう言う事を聞くたびに胸がチクチクとした。
かなちゃんはまるで相手にしてないけど、
先輩がそう言う冗談を言う度に、
僕はハラハラとしている。
それでも三人、未だに凄く仲が良いから、
きっとお互いの事を良く理解しているのだろう……
かなちゃんのテーブルの上には、
未だにあの時の写真が飾ってある。
最近はそれを見る度に、
何故僕はこの中に居ないんだろうと思うようになった。
それは当たり前の事だけど、
何時も先輩にブウブウ言っているお父さんにさえも、
ここに先輩と居るってだけで嫉妬を覚える時がある。
「木村君、包丁さばき、凄く上手だよ。
陽ちゃんは手が止まってる!
早く皮をむかないと、木村君の仕事が無くなっちゃうよ!」
そう言われ、ハッとしてジャガイモの皮をむき始めた。
「料理って楽しいですね」
木村君がそう言うと、
「いつでも遊びにおいで。
簡単な料理で良かったら、
いつでも教えてあげるよ!」
かなちゃんにそう言われ、木村君は嬉しそうに返事をしていた。
「ねえ、佐々木先輩とあ~ちゃんはパン屋さんまでひとっ走りして、
パゲット買ってきてくれない?」
そう言うかなちゃんに、
「あ、僕が行こうか?」
と矢野先輩が尋ねた。
「いや、先輩はこっちに来て陽ちゃんを手伝って!
皮むきはちょっと時間かかるから!」
かなちゃんがそう言と、お父さんが即座に先輩に、
「俺の目の届かない所で要に手を出すんじゃないぞ!
それに分かってるとは思うが、陽一には……」
そう言った所であ~ちゃんに手を引かれて連れて行かれてしまった。
横に来て皮むきを始めた先輩に、
「お父さん何を言いたかったんだろうね?
僕が何なの? 変なの」
そう言うと先輩は照れたようにして
「そうだね~
でも陽一君、皮むき上手だね~」
と、ちょっと声が上ずっていた。
“あ~あ、やっぱり、まだかなちゃんの事好きなのかな?
僕はまだ子供だから本当の事が言えないのかな?
まあ、大人になっても、
息子の僕にはお父さんの手前言えないか~”
そう思うと、少し胸が苦しくなった。
あ、先輩の匂い……
僕は小さい時から、
決まって同じような匂いを先輩から感じている。
かなちゃんやお父さんには言ったけど、
彼等には分からないようだ。
先輩のその匂いを嗅ぐと、
凄く安心する。
嫉妬心や、不安でさえも包んでくれる香りだ。
この時だけは、僕は先輩に抱きしめられてるような感覚に陥る。
絶対間違いない。
もし、かなちゃんやお祖母ちゃんのいう匂いが本当なら、
先輩は僕の運命の番だ……
でも僕の発情期が始まらない限り、
先輩は気付いてくれないだろう……
木村君はもう始まったって言ってた……
もしかしたら僕にも、
早く発情期がやって来るチャンスはあるかも?
そうしたら、先輩も僕の事、
気付いてくれるかな?
かなちゃんよりも気にしてくれるかな?
そう言う期待を胸にしながら、
先輩の匂いにうっとりした。
かなちゃんが木村君のお母さんに電話をして、
お泊りの許可をもらってくれた。
木村君のお母さんは、
木村君にΩ男子の友達が出来てとても嬉しそうだった。
また、かなちゃんもΩ男子で僕を産んだと言う事を聞いて、
涙声で
「宜しくお願いします、
宜しくお願いします!」
と何度も電話口で木村君の事をお願いしていた。
きっと木村君の家族も手探りで彼を育てていたに違いない。
木村君のお母さんの声から、
母親の愛情を感じたような気がした。
僕は木村君の友達になれて、
本当に良かったと思った。
それでお泊りが本格的に決まり、
木村君がフランス料理を食べたことが無いと言ったので、
家では木村君にフランス料理を食べさせるべく、
簡単にフランス家庭料理の代名詞のポトフを作ることにした。
だから僕と木村君はかなちゃんを手伝って、
キッチンに立っていた。
「陽一君凄いね。料理もできるんだ!
皮むき器を持つ姿が様になってるね!」
木村君のお褒めの言葉に返して、
「そうだよ。
かなちゃんの口癖なんだけど、
“Ω男子は何時でも母親になれるように、
女性が出来る事は一通り学んでおかないと!”、
が常だからね」
そう言うとかなちゃんは、
「お祖母ちゃんの受け売りだよ」
と言って木村君に包丁を渡した。
「そうか、僕そんな事一度も考えた事無かったけど、
そう言うものだよね。
将来子供産む確率が高いって事は、
僕が母親になるんだよね」
そう言って木村君は感心していた。
「未だ中学生だと、そんな事考えないもんね」
かなちゃんがそういうと、
「良いな~
陽一君は凄く良い環境に居るんだね。
自然とΩであるって事が受け入れられて
凄く羨ましいよ。
今までそう言う事を僕に諭してくれた人はいなかったからね~」
と木村君に言われて、今まで当たり前だと思っていた事が、
当たり前じゃ無かったと初めて気付く事もあるんだと、僕も感謝した。
リビングルームでは、
「何でお前まで付いてくるんだよ!
お前、要のフンだろ?
そうだろう?
フンはフンらしく、川の底に沈んでろ~」
とお父さんが矢野先輩に冗談の様にブツブツと言っていた。
全く木村君の前で大人げない!
木村君は、
「君の家族ってホント面白いよね。
僕もいつかこんな家族が作れたらいいな~」
そう言ってダン・ダンと豪快にポテトをぶつ切りにしていた。
かなちゃんとお父さんが矢野先輩の所から帰る時に、
木村君が帰る前に挨拶をと先輩も付いて来たみたいだけど、
一緒に夕飯してお泊りすると聞いて先輩も残ることにした。
「裕也って最近心狭くなってない?
僕が要君に近ずくたびに何か言ってくるよね?
ねえ要君、こんな男とは別れて、
僕の所に来ない?
裕也の束縛って重いでしょ?」
先輩も冗談で言ってるんだろうけど、
そう言う事を聞くたびに胸がチクチクとした。
かなちゃんはまるで相手にしてないけど、
先輩がそう言う冗談を言う度に、
僕はハラハラとしている。
それでも三人、未だに凄く仲が良いから、
きっとお互いの事を良く理解しているのだろう……
かなちゃんのテーブルの上には、
未だにあの時の写真が飾ってある。
最近はそれを見る度に、
何故僕はこの中に居ないんだろうと思うようになった。
それは当たり前の事だけど、
何時も先輩にブウブウ言っているお父さんにさえも、
ここに先輩と居るってだけで嫉妬を覚える時がある。
「木村君、包丁さばき、凄く上手だよ。
陽ちゃんは手が止まってる!
早く皮をむかないと、木村君の仕事が無くなっちゃうよ!」
そう言われ、ハッとしてジャガイモの皮をむき始めた。
「料理って楽しいですね」
木村君がそう言うと、
「いつでも遊びにおいで。
簡単な料理で良かったら、
いつでも教えてあげるよ!」
かなちゃんにそう言われ、木村君は嬉しそうに返事をしていた。
「ねえ、佐々木先輩とあ~ちゃんはパン屋さんまでひとっ走りして、
パゲット買ってきてくれない?」
そう言うかなちゃんに、
「あ、僕が行こうか?」
と矢野先輩が尋ねた。
「いや、先輩はこっちに来て陽ちゃんを手伝って!
皮むきはちょっと時間かかるから!」
かなちゃんがそう言と、お父さんが即座に先輩に、
「俺の目の届かない所で要に手を出すんじゃないぞ!
それに分かってるとは思うが、陽一には……」
そう言った所であ~ちゃんに手を引かれて連れて行かれてしまった。
横に来て皮むきを始めた先輩に、
「お父さん何を言いたかったんだろうね?
僕が何なの? 変なの」
そう言うと先輩は照れたようにして
「そうだね~
でも陽一君、皮むき上手だね~」
と、ちょっと声が上ずっていた。
“あ~あ、やっぱり、まだかなちゃんの事好きなのかな?
僕はまだ子供だから本当の事が言えないのかな?
まあ、大人になっても、
息子の僕にはお父さんの手前言えないか~”
そう思うと、少し胸が苦しくなった。
あ、先輩の匂い……
僕は小さい時から、
決まって同じような匂いを先輩から感じている。
かなちゃんやお父さんには言ったけど、
彼等には分からないようだ。
先輩のその匂いを嗅ぐと、
凄く安心する。
嫉妬心や、不安でさえも包んでくれる香りだ。
この時だけは、僕は先輩に抱きしめられてるような感覚に陥る。
絶対間違いない。
もし、かなちゃんやお祖母ちゃんのいう匂いが本当なら、
先輩は僕の運命の番だ……
でも僕の発情期が始まらない限り、
先輩は気付いてくれないだろう……
木村君はもう始まったって言ってた……
もしかしたら僕にも、
早く発情期がやって来るチャンスはあるかも?
そうしたら、先輩も僕の事、
気付いてくれるかな?
かなちゃんよりも気にしてくれるかな?
そう言う期待を胸にしながら、
先輩の匂いにうっとりした。
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