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ジェイド5歳
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「叔父上~、
遠征からお帰りになったと伺いました!
北方の地は如何でしたか!」
僕は大好きな叔父が一月の遠征より帰り、
父の書斎に来ていると聞き、
居ても立っても居られなくて、メイド頭のマーガレットが止めるのも聞かず、
父の書斎のドアを勢いよくバーンっと開けた。
僕の叔父はジューク・アーレンハイムと言い、
サンクホルムというこの国の王をしている僕の父の弟だ。
彼は立派な成人男性だけど、
きっとこれが僕の初恋だったに違いない。
幼心にも、彼に一足でも早く会いたいという馳せる思いが、
僕の未来の運命を、いや、
世界の運命をも左右する人物にここで出会うとは
この時は誰も予想できなかった。
叔父のアーレンハイム公は王宮騎士団の団長をしており、
切れ者で、国一の剣の使い手ともっぱらの噂だ。
それと彼の見てはいつも僕の瞳をソワソワとさせた。
僕の白に近い銀髪とは違い、
太陽からキスを受けた様なキラキラと輝いた金髪が特徴的で、
瞳も青空を映したような深いブルーで
僕的には笑った顔が最高、それに何といってもハンサム。
最後に付け加えて、未だ独身だ!
一重に貴族のご令嬢達の注目を浴びて居たのだが、
彼はそんな令嬢達には見向きもしなかった。
ただ兄王を支えるのが自分の生涯の目標だと言って……
それ故に僕の父であるサンクホルム王の多大なる信頼を得ている。
このサンクホルムという国は5つに分けたこの大陸の南東に位置している。
この大陸では2番目に大きな国で、
豊かな大地と南部に左右に走る肥大な河で農作物や薬草が豊富だ。
北にあるランタリアという国の境には大きな岩山が聳え立ち、
友好国というには程遠い北方の国、ランタリアの侵入を防いでいる。
西にあるビーゲンタールとは友好国で貿易が盛んに行われている。
父王の姉であるナターシア伯母が政略結婚として
彼の国の第一王子殿下に正妃殿下として嫁いで以来、
友好国として栄えだした。
この大陸にある国々は平和というわけではない。
戦争こそ起きていないけど、
いつ攻め込まれてもおかしくないようにピリピリとしている。
取りあえずは、それぞれの国の特徴や友好を通して体面を保っているという感じだ。
でもいつの時代もその国特有の産物を狙う隣国がいるということが
それぞれの国の意識として昔から根付いていた。
友好国であるビーゲンタールはこの大陸の大国であるランドビゲン帝国と隣り合わせで
何時も侵略の危機に瀕している。
でも大陸一の軍事力を誇る我が国と手を組んでいる為、
ランドビゲン帝国も簡単には手出しができないでいる。
大陸の周りには余り人とは関わりを持たない、
魔族や獣人族などのもろもろ大小の島々があった。
今回の遠征はビーゲンタールとランドビゲンの国境の境目にある町の強化政策だった。
僕の父はこの大陸で最強と言っても良いほどの軍事国家の頂点に立つ人。
そんな国の頂点に立つ父の書斎のドアを何も考えず勢いよく開けたわけだ
その瞬間その場にいた人々が一斉に僕に目を向け、
僕の軽やかだった足が一瞬凍った。
“しまった”
と思ってももう遅い。
5歳の僕にでも分かる、
そこに集まって居たのは国の重要人物ばかり……
でも……
「殿下~
相変わらずアーレンハイム公大好きですね~
遠征から帰って来たのは公爵ばかりではありませんよ」
「殿下、見ない間に大きくなられましたね。
益々可愛さに磨きが……あ~ゴホン… 凛々しさが出て来ましたね」
「殿下~ 寂しかったですよ~
もう、スリスリさせて下さいよ~」
そうなのだ。
僕は国の重要人物達のマスコット化として居たのだ。
僕の父王の周りにいる人たちは
身分の階級を気にせず皆仲間という様にフランクに話をする。
きっと一度城を出てしまえば信じられない光景だろう。
それ故に父王の側近達は皆僕を息子か弟の様に扱った。
実際僕も、次期この国を背負って立つには
少し引っ込み思案なところがある。
だから皆んなのこんな気遣いはとても嬉しかった。
「皆さん、お疲れ様でした!
ご無事で何よりです!」
そう言って深くお辞儀をすると、
僕は叔父の所へそそくさと駆け寄り、
その足にしがみついた。
その時、背筋の凍る様な視線を感じて身震いした。
まさか父王の書斎でその様な視線を
僕に浴びせる人が居るとは夢にも思わなかった。
5歳の僕にでさえわかるその視線は、
鋭く冷たい物だった。
まるで僕のことを此処で襲うんではないかという程に……
僕の頭を撫でる叔父の手をギュッと握りしめ、
恐る恐るその視線の先を上目使いで見上げた。
そこには今まで会ったことの無い騎士が僕を睨む様に立って居た。
彼を見た瞬間僕の目が彼に釘付けになった。
彼は此処らでは珍しい黒髪をしていた。
他の国に稀に黒髪の人が居るとは聞いたことがあったけど、
とても珍しいそうだ。
彼はそんな漆黒の夜を纏った様な髪をし、
凛とした切れの良い印象的な黒い目をして居た。
彼はそこに居るだけで目立つ人だった。
彼の目力に込められた僕への視線は
一体何を思って僕のことを見て居たのだろう……
身震いをして叔父の影に隠れると、
「ジェイドは彼に会うのは初めてだったな。
ちょうど良かった。 紹介しておこう」
そう言って父が彼の横に並んで立った。
“何? この人…… 怖い……
そう思うのは……僕だけ?”
叔父の足をギュッと抱きしめて顔を埋めると、
「殿下は相変わらず恥ずかしがり屋さんですね」
そう言って叔父が僕を抱き上げた。
「おいおいジェイド、これじゃどっちが父親かわからないな」
そう言って父が僕に手を差し伸べて来た。
僕が叔父の顔を伺うと、
「ほら、殿下、陛下の方へ……」
そう言って僕を父の方へ誘った。
「父上……」
僕は父の横に立つ騎士の前を横切る様に叔父から父へと移動した。
「父上!」
今度は父の首筋に腕を回して、僕はしっかりと父にしがみついた。
その時僕は騎士の方は見て居なかったけど、
彼の視線が突き刺さる様に僕の方を見ていることが分かった。
「ハハハ、そんなに緊張しなくでも大丈夫さ。
彼の名はダリル。
新しく任命された私の護衛騎士団長だ。
21歳と若いのに大抜擢だぞ~」
そう父が言い終わるや否や、
「殿下、お初にお目にかかります。ダリルです。
以後お見知り置きを」
そう言って床に跪き僕に敬礼した。
ビクッとした僕は父の胸に顔を埋めがちになりながら、
「初め……まして……
騎士様は…ダリル様というんですね……
わ…私はジェイドと言います……
よ…宜しくお願い……致します……」
と少し震えた声で挨拶をした。
失礼な事は分かって居たけど、
どうしても彼の顔が見れなかった。
「私は平民です。
どうぞダリルとお呼びください」
「え?」
僕が少し戸惑っていると、
「私は平民です。
なのでどうぞダリルと呼び捨てに……」
そう言って彼は立ち上がった。
そこに居た皆は僕のビクビクとした態度に、
僕の引っ込み思案が出たと思って居た様だったけど、
僕は何故か彼が怖くて、怖くてずっと父にしがみついたままだった。
それが僕とダリルの最初の出会いだった。
遠征からお帰りになったと伺いました!
北方の地は如何でしたか!」
僕は大好きな叔父が一月の遠征より帰り、
父の書斎に来ていると聞き、
居ても立っても居られなくて、メイド頭のマーガレットが止めるのも聞かず、
父の書斎のドアを勢いよくバーンっと開けた。
僕の叔父はジューク・アーレンハイムと言い、
サンクホルムというこの国の王をしている僕の父の弟だ。
彼は立派な成人男性だけど、
きっとこれが僕の初恋だったに違いない。
幼心にも、彼に一足でも早く会いたいという馳せる思いが、
僕の未来の運命を、いや、
世界の運命をも左右する人物にここで出会うとは
この時は誰も予想できなかった。
叔父のアーレンハイム公は王宮騎士団の団長をしており、
切れ者で、国一の剣の使い手ともっぱらの噂だ。
それと彼の見てはいつも僕の瞳をソワソワとさせた。
僕の白に近い銀髪とは違い、
太陽からキスを受けた様なキラキラと輝いた金髪が特徴的で、
瞳も青空を映したような深いブルーで
僕的には笑った顔が最高、それに何といってもハンサム。
最後に付け加えて、未だ独身だ!
一重に貴族のご令嬢達の注目を浴びて居たのだが、
彼はそんな令嬢達には見向きもしなかった。
ただ兄王を支えるのが自分の生涯の目標だと言って……
それ故に僕の父であるサンクホルム王の多大なる信頼を得ている。
このサンクホルムという国は5つに分けたこの大陸の南東に位置している。
この大陸では2番目に大きな国で、
豊かな大地と南部に左右に走る肥大な河で農作物や薬草が豊富だ。
北にあるランタリアという国の境には大きな岩山が聳え立ち、
友好国というには程遠い北方の国、ランタリアの侵入を防いでいる。
西にあるビーゲンタールとは友好国で貿易が盛んに行われている。
父王の姉であるナターシア伯母が政略結婚として
彼の国の第一王子殿下に正妃殿下として嫁いで以来、
友好国として栄えだした。
この大陸にある国々は平和というわけではない。
戦争こそ起きていないけど、
いつ攻め込まれてもおかしくないようにピリピリとしている。
取りあえずは、それぞれの国の特徴や友好を通して体面を保っているという感じだ。
でもいつの時代もその国特有の産物を狙う隣国がいるということが
それぞれの国の意識として昔から根付いていた。
友好国であるビーゲンタールはこの大陸の大国であるランドビゲン帝国と隣り合わせで
何時も侵略の危機に瀕している。
でも大陸一の軍事力を誇る我が国と手を組んでいる為、
ランドビゲン帝国も簡単には手出しができないでいる。
大陸の周りには余り人とは関わりを持たない、
魔族や獣人族などのもろもろ大小の島々があった。
今回の遠征はビーゲンタールとランドビゲンの国境の境目にある町の強化政策だった。
僕の父はこの大陸で最強と言っても良いほどの軍事国家の頂点に立つ人。
そんな国の頂点に立つ父の書斎のドアを何も考えず勢いよく開けたわけだ
その瞬間その場にいた人々が一斉に僕に目を向け、
僕の軽やかだった足が一瞬凍った。
“しまった”
と思ってももう遅い。
5歳の僕にでも分かる、
そこに集まって居たのは国の重要人物ばかり……
でも……
「殿下~
相変わらずアーレンハイム公大好きですね~
遠征から帰って来たのは公爵ばかりではありませんよ」
「殿下、見ない間に大きくなられましたね。
益々可愛さに磨きが……あ~ゴホン… 凛々しさが出て来ましたね」
「殿下~ 寂しかったですよ~
もう、スリスリさせて下さいよ~」
そうなのだ。
僕は国の重要人物達のマスコット化として居たのだ。
僕の父王の周りにいる人たちは
身分の階級を気にせず皆仲間という様にフランクに話をする。
きっと一度城を出てしまえば信じられない光景だろう。
それ故に父王の側近達は皆僕を息子か弟の様に扱った。
実際僕も、次期この国を背負って立つには
少し引っ込み思案なところがある。
だから皆んなのこんな気遣いはとても嬉しかった。
「皆さん、お疲れ様でした!
ご無事で何よりです!」
そう言って深くお辞儀をすると、
僕は叔父の所へそそくさと駆け寄り、
その足にしがみついた。
その時、背筋の凍る様な視線を感じて身震いした。
まさか父王の書斎でその様な視線を
僕に浴びせる人が居るとは夢にも思わなかった。
5歳の僕にでさえわかるその視線は、
鋭く冷たい物だった。
まるで僕のことを此処で襲うんではないかという程に……
僕の頭を撫でる叔父の手をギュッと握りしめ、
恐る恐るその視線の先を上目使いで見上げた。
そこには今まで会ったことの無い騎士が僕を睨む様に立って居た。
彼を見た瞬間僕の目が彼に釘付けになった。
彼は此処らでは珍しい黒髪をしていた。
他の国に稀に黒髪の人が居るとは聞いたことがあったけど、
とても珍しいそうだ。
彼はそんな漆黒の夜を纏った様な髪をし、
凛とした切れの良い印象的な黒い目をして居た。
彼はそこに居るだけで目立つ人だった。
彼の目力に込められた僕への視線は
一体何を思って僕のことを見て居たのだろう……
身震いをして叔父の影に隠れると、
「ジェイドは彼に会うのは初めてだったな。
ちょうど良かった。 紹介しておこう」
そう言って父が彼の横に並んで立った。
“何? この人…… 怖い……
そう思うのは……僕だけ?”
叔父の足をギュッと抱きしめて顔を埋めると、
「殿下は相変わらず恥ずかしがり屋さんですね」
そう言って叔父が僕を抱き上げた。
「おいおいジェイド、これじゃどっちが父親かわからないな」
そう言って父が僕に手を差し伸べて来た。
僕が叔父の顔を伺うと、
「ほら、殿下、陛下の方へ……」
そう言って僕を父の方へ誘った。
「父上……」
僕は父の横に立つ騎士の前を横切る様に叔父から父へと移動した。
「父上!」
今度は父の首筋に腕を回して、僕はしっかりと父にしがみついた。
その時僕は騎士の方は見て居なかったけど、
彼の視線が突き刺さる様に僕の方を見ていることが分かった。
「ハハハ、そんなに緊張しなくでも大丈夫さ。
彼の名はダリル。
新しく任命された私の護衛騎士団長だ。
21歳と若いのに大抜擢だぞ~」
そう父が言い終わるや否や、
「殿下、お初にお目にかかります。ダリルです。
以後お見知り置きを」
そう言って床に跪き僕に敬礼した。
ビクッとした僕は父の胸に顔を埋めがちになりながら、
「初め……まして……
騎士様は…ダリル様というんですね……
わ…私はジェイドと言います……
よ…宜しくお願い……致します……」
と少し震えた声で挨拶をした。
失礼な事は分かって居たけど、
どうしても彼の顔が見れなかった。
「私は平民です。
どうぞダリルとお呼びください」
「え?」
僕が少し戸惑っていると、
「私は平民です。
なのでどうぞダリルと呼び捨てに……」
そう言って彼は立ち上がった。
そこに居た皆は僕のビクビクとした態度に、
僕の引っ込み思案が出たと思って居た様だったけど、
僕は何故か彼が怖くて、怖くてずっと父にしがみついたままだった。
それが僕とダリルの最初の出会いだった。
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