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黒い石
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遠くで何かがチカッと光った。
最初は夕陽の反射かと思った。
光った方をジーッと見ていた。
余りにも目を凝らしていたので、
少し目が乾燥して手で擦ったら、
今度は痛くて涙が出て来た。
“ジェイド!
な、泣いてるの?!”
アーウィンが心配そうに僕の顔をの覗き込んだ。
僕は目をシュパシュパとさせながら、
「いや、違うんだ…
ちょっと一箇所を見つめてたら……」
そう言っている鼻先から、
またチカチカと何かが光るのが目に入った。
僕は目の前に憚るアーウィンの肩を押し避けて、
その光に誘われる様にフラフラと光のする方へ歩いて行った。
「殿下、お一人では私たちの元をお離れになりません様に!」
騎士たちがゾロゾロと跡をついて来た。
でも、そんなことも気付かないくらい、
僕は光の方に気を取られていた。
歩く傍ら、一軒一軒ゆっくりと見渡した。
5,6軒先に差し掛かった時、
“確かあの光はこの辺りの…”
そう思ってキョロキョロとして辺りを見回した。
その時、目の前にあった店の店頭に
出されていたバスケットに目が留まった。
バスケットにはいろんな色のガラスの様な石が
積み上げられ、叩き売りの様にしてそこに置いてあった。
僕がそのバスケットに近付いて行くと、
お店の主人が慌てた様にして、
「ハッ、これは殿下、
この様なむさ苦しいところへ……」
と深く頭を下げた。
「あの…このバスケットに入っている
石を見てもよろしいでしょうか?」
「勿論でございます。
ですが、殿下のお手に取って頂く様な高価な物ではございません」
店主は恐縮していた。
「いえ、僕は高価な物を探しているのでは無く…」
そう言っていると、
またバスケット中からチカチカとする光が発せられた。
「失礼致します」
店主に頭を下げバスケットを自分に引き寄せると、
中を覗き込んだ。
下の方から発せられる光は、
その上に無造作に置かれた石たちを包みながら、
光を発したり、消したりしていた。
僕は上の方にあった石を一つずつ避けて行くと、
その下の方に真っ黒な楕円形の石があるのに気づいた。
”これ……?”
その時はもう光は発していなかったけど、
僕は恐る恐るそっと丁寧にその石をつまんだ。
手に触れた感覚は何の変哲もない
少し冷たい無機質の物だ。
僕はその石をそっと摘み上げ、
直ぐ沈むであろう陽に翳した。
その石は真っ黒だったけど中はガラスの様に透き通っていて、
その真ん中に何かが浮かびあがった。
“黒龍…?”
僕が呟いた。
どこからどう見てもそこに浮かび上がった物は
まだ世界で一匹も発見されてないというあの伝説の黒龍だ。
僕が色んな角度から見比べていると、
横からアーウィンに
「殿下はその石が気に入ったのですか?」
そう言われ、ハッとアーウィンの方を振り返った。
僕の後ろにはアーウィンを先頭として、
騎士たちが僕達の周りに立ち構えていた。
その時初めて自分が無意識にここへ来たことに気付いた。
「アーウィン、ちょっとこれを見ていただけますか?
私の見間違いでなければ、
この石の真ん中に黒龍が浮かんでいるのですが……」
そう言って石をアーウィンに渡すと、
アーウィンが石を翳して中を覗き込んだ。
そして少し
”う~ん”
と唸ったようにして、
「黒龍?ですか? この中にですか?」
そう言って又中を覗き込んだ。
「そう、その真ん中のところに
少し金色がかった靄があって、
その中に黒龍が空に舞い上がっているような像が……」
僕がいくらそう説明しても、
アーウィンは首をかしげるばかりだった。
「確かに中は透明性がありますが、
私には只の黒いガラスの石にしか見えませんが…?」
アーウィンのその答えに、
「そんなことはありません!
確かに黒龍が!」
と、語尾が少し強くなってしまった。
でもアーウィンは僕とは少し違った事を感じたようだ。
「私には黒龍は見えませんが、
この石には割と圧がありますね。
私の手にビンビンと伝わってくるのですが……
この石には魔力が宿っているのでしょうか?」
アーウィンがそう言うと、
「魔力なんて無い、無い。
山へ薬草を取りに行く子供たちが
偶に拾ってくる綺麗なガラス石を
買い取っただけの代物さ~
駆け出しの冒険者には割と人気があるんだ。
冴えない武器を飾るのにおお役立ちって訳さ~」
そう言って店主が笑った。
「ただの石だってよ?」
そう言ってアーウィンに確認したけど、
「いえ、ほら、こうやって手をかざすと、
何か力を感じます。
あ、でも私の持つ魔力とは違いますね。
この力はもっと……」
アーウィンがそう言うとラルフが、
「どれ、どれ、私も少し拝見させてください」
そう言ってアーウィンから石を貰い受けた。
ラルフが石を持った瞬間に、
「間違いありません。
アーウィンの言う通りです。
この石には魔力が宿っていますね。
鑑定をしないとはっきりとは分かりませんが、
魔力の感じから行くと、
かなり強い護符みたいなものが付いていると思います」
そう言ってラルフがその石を陽に翳した。
「殿下、私にも龍は見えません。
もしかしたら陰になった部分が
殿下の目には龍に見えたのかもしれませんね。
一人一人、感覚は違うと言いますしね」
そう言いながらラルフが僕に石を渡した。
僕はラルフから石を貰うと、又陽にかざした。
「ほらやっぱり!
僕の思い違いや影なんかじゃないよ!
よく見て。
真ん中に黒龍が浮かんでる」
またアーウィンにその石を渡した。
アーウィンは石を陽に透かしたり、
影にしたりといろんな方向から覗いたけど、
「あの…私にはやっぱり只の黒い石なんですが、
殿下には黒龍が見えるのですね?」
と、やっぱり見えない様だ。
僕はアーウィンから石を返してもらうと、
もう一度中を覗き込んだ。
“やっぱり黒龍だ。
でもこの黒龍、ずっと頭に何かが引っ掛かる。
なんだろう……”
黒龍を眺めながらずっとモヤモヤしていた。
”なんだろう?”
今度は思考がずっとその事で占められた。
もちょっとで
”何か”
が喉のところまで出てきそうだ。
”何だろう?
何だろう?
何か……物か?!
いや違う……物じゃない……
誰か…… そうだ! 誰かを想像させるんだ!
誰かを想像させる…… 誰か……
そうだ! あの人だ!”
僕は黒龍を見た時、
ダリルを思い出した。
ダリルの真っ黒な髪と真っ黒な瞳、
そして彼の真っ黒な騎士の装束衣装が
この黒龍と被って見えたのだ。
”黒騎士のダリルだ……
この石はダリルの物だ”
それまでダリルの贈り物の事なんて忘れていた。
僕は直ぐにこの石を買うことに決めた。
「この石はお幾らでしょうか?!」
お店の店主に尋ねた。
「そ、そ、そんな、
殿下からお金を頂くなんてとんでもございません。
そちらは無料でお納めください」
店主は僕に対しては委縮しまくっている。
でも僕はちゃんと対価を払って
ダリルに贈り物をしたい。
人からもらった物なんかではなく、
自分で選んで、自分のお金で買いたかった。
僕はお小遣いはもらってなかったけど、
幸い3歳のころから倒してきたスライムの核やオイルを売って
ためてきたお金が沢山ある。
「いえ、私はこれを贈り物としてある人にあげたいのです。
ただで頂いては贈り物になりません。
どうか私に買わせて下さい」
そう言うと店主は
「これは殿下にお金を払って頂く価値もない石ですよ?
本当にそこら辺で落ちでいるような石です」
と食い下がる。
「此処にあると言うことは、
売っていると言うことですよね?
誰かが拾ってきたという事は、
その人が働いたって事ですよね?
でしたら私はその対価を払う必要があります。
金貨1枚で足りますか?!」
そう言うと、店主も観念したのか、
「いやいやいや、銅貨5枚で十分です」
と折れだした。
「本当にですか?
本当に銅貨5枚ですか?」
「本当に、本当です。
このバスケットに入っている石はどれも一つ銅貨5枚です」
店主がそう言うと、僕は懐から袋を出し、
その中から銅貨5枚を店主に渡した。
「殿下、因みこの石は剣の鞘に嵌め込むことが出来るように加工が施されています。
騎士様が使う立派な剣にも合う規格となっておりますので、
差し上げられる方にもきっと喜んで使っていただけることでしょう」
店主のその言葉に、僕は石をマジマジと見つめて、
「有難うございました。
良い買い物ができました」
そう言って深くお辞儀をしたのと同時に
馬車が僕たちの元へやって来た。
僕はその石を懐に入れると
もう一度店主にお辞儀をして馬車に乗り込んだ。
最初は夕陽の反射かと思った。
光った方をジーッと見ていた。
余りにも目を凝らしていたので、
少し目が乾燥して手で擦ったら、
今度は痛くて涙が出て来た。
“ジェイド!
な、泣いてるの?!”
アーウィンが心配そうに僕の顔をの覗き込んだ。
僕は目をシュパシュパとさせながら、
「いや、違うんだ…
ちょっと一箇所を見つめてたら……」
そう言っている鼻先から、
またチカチカと何かが光るのが目に入った。
僕は目の前に憚るアーウィンの肩を押し避けて、
その光に誘われる様にフラフラと光のする方へ歩いて行った。
「殿下、お一人では私たちの元をお離れになりません様に!」
騎士たちがゾロゾロと跡をついて来た。
でも、そんなことも気付かないくらい、
僕は光の方に気を取られていた。
歩く傍ら、一軒一軒ゆっくりと見渡した。
5,6軒先に差し掛かった時、
“確かあの光はこの辺りの…”
そう思ってキョロキョロとして辺りを見回した。
その時、目の前にあった店の店頭に
出されていたバスケットに目が留まった。
バスケットにはいろんな色のガラスの様な石が
積み上げられ、叩き売りの様にしてそこに置いてあった。
僕がそのバスケットに近付いて行くと、
お店の主人が慌てた様にして、
「ハッ、これは殿下、
この様なむさ苦しいところへ……」
と深く頭を下げた。
「あの…このバスケットに入っている
石を見てもよろしいでしょうか?」
「勿論でございます。
ですが、殿下のお手に取って頂く様な高価な物ではございません」
店主は恐縮していた。
「いえ、僕は高価な物を探しているのでは無く…」
そう言っていると、
またバスケット中からチカチカとする光が発せられた。
「失礼致します」
店主に頭を下げバスケットを自分に引き寄せると、
中を覗き込んだ。
下の方から発せられる光は、
その上に無造作に置かれた石たちを包みながら、
光を発したり、消したりしていた。
僕は上の方にあった石を一つずつ避けて行くと、
その下の方に真っ黒な楕円形の石があるのに気づいた。
”これ……?”
その時はもう光は発していなかったけど、
僕は恐る恐るそっと丁寧にその石をつまんだ。
手に触れた感覚は何の変哲もない
少し冷たい無機質の物だ。
僕はその石をそっと摘み上げ、
直ぐ沈むであろう陽に翳した。
その石は真っ黒だったけど中はガラスの様に透き通っていて、
その真ん中に何かが浮かびあがった。
“黒龍…?”
僕が呟いた。
どこからどう見てもそこに浮かび上がった物は
まだ世界で一匹も発見されてないというあの伝説の黒龍だ。
僕が色んな角度から見比べていると、
横からアーウィンに
「殿下はその石が気に入ったのですか?」
そう言われ、ハッとアーウィンの方を振り返った。
僕の後ろにはアーウィンを先頭として、
騎士たちが僕達の周りに立ち構えていた。
その時初めて自分が無意識にここへ来たことに気付いた。
「アーウィン、ちょっとこれを見ていただけますか?
私の見間違いでなければ、
この石の真ん中に黒龍が浮かんでいるのですが……」
そう言って石をアーウィンに渡すと、
アーウィンが石を翳して中を覗き込んだ。
そして少し
”う~ん”
と唸ったようにして、
「黒龍?ですか? この中にですか?」
そう言って又中を覗き込んだ。
「そう、その真ん中のところに
少し金色がかった靄があって、
その中に黒龍が空に舞い上がっているような像が……」
僕がいくらそう説明しても、
アーウィンは首をかしげるばかりだった。
「確かに中は透明性がありますが、
私には只の黒いガラスの石にしか見えませんが…?」
アーウィンのその答えに、
「そんなことはありません!
確かに黒龍が!」
と、語尾が少し強くなってしまった。
でもアーウィンは僕とは少し違った事を感じたようだ。
「私には黒龍は見えませんが、
この石には割と圧がありますね。
私の手にビンビンと伝わってくるのですが……
この石には魔力が宿っているのでしょうか?」
アーウィンがそう言うと、
「魔力なんて無い、無い。
山へ薬草を取りに行く子供たちが
偶に拾ってくる綺麗なガラス石を
買い取っただけの代物さ~
駆け出しの冒険者には割と人気があるんだ。
冴えない武器を飾るのにおお役立ちって訳さ~」
そう言って店主が笑った。
「ただの石だってよ?」
そう言ってアーウィンに確認したけど、
「いえ、ほら、こうやって手をかざすと、
何か力を感じます。
あ、でも私の持つ魔力とは違いますね。
この力はもっと……」
アーウィンがそう言うとラルフが、
「どれ、どれ、私も少し拝見させてください」
そう言ってアーウィンから石を貰い受けた。
ラルフが石を持った瞬間に、
「間違いありません。
アーウィンの言う通りです。
この石には魔力が宿っていますね。
鑑定をしないとはっきりとは分かりませんが、
魔力の感じから行くと、
かなり強い護符みたいなものが付いていると思います」
そう言ってラルフがその石を陽に翳した。
「殿下、私にも龍は見えません。
もしかしたら陰になった部分が
殿下の目には龍に見えたのかもしれませんね。
一人一人、感覚は違うと言いますしね」
そう言いながらラルフが僕に石を渡した。
僕はラルフから石を貰うと、又陽にかざした。
「ほらやっぱり!
僕の思い違いや影なんかじゃないよ!
よく見て。
真ん中に黒龍が浮かんでる」
またアーウィンにその石を渡した。
アーウィンは石を陽に透かしたり、
影にしたりといろんな方向から覗いたけど、
「あの…私にはやっぱり只の黒い石なんですが、
殿下には黒龍が見えるのですね?」
と、やっぱり見えない様だ。
僕はアーウィンから石を返してもらうと、
もう一度中を覗き込んだ。
“やっぱり黒龍だ。
でもこの黒龍、ずっと頭に何かが引っ掛かる。
なんだろう……”
黒龍を眺めながらずっとモヤモヤしていた。
”なんだろう?”
今度は思考がずっとその事で占められた。
もちょっとで
”何か”
が喉のところまで出てきそうだ。
”何だろう?
何だろう?
何か……物か?!
いや違う……物じゃない……
誰か…… そうだ! 誰かを想像させるんだ!
誰かを想像させる…… 誰か……
そうだ! あの人だ!”
僕は黒龍を見た時、
ダリルを思い出した。
ダリルの真っ黒な髪と真っ黒な瞳、
そして彼の真っ黒な騎士の装束衣装が
この黒龍と被って見えたのだ。
”黒騎士のダリルだ……
この石はダリルの物だ”
それまでダリルの贈り物の事なんて忘れていた。
僕は直ぐにこの石を買うことに決めた。
「この石はお幾らでしょうか?!」
お店の店主に尋ねた。
「そ、そ、そんな、
殿下からお金を頂くなんてとんでもございません。
そちらは無料でお納めください」
店主は僕に対しては委縮しまくっている。
でも僕はちゃんと対価を払って
ダリルに贈り物をしたい。
人からもらった物なんかではなく、
自分で選んで、自分のお金で買いたかった。
僕はお小遣いはもらってなかったけど、
幸い3歳のころから倒してきたスライムの核やオイルを売って
ためてきたお金が沢山ある。
「いえ、私はこれを贈り物としてある人にあげたいのです。
ただで頂いては贈り物になりません。
どうか私に買わせて下さい」
そう言うと店主は
「これは殿下にお金を払って頂く価値もない石ですよ?
本当にそこら辺で落ちでいるような石です」
と食い下がる。
「此処にあると言うことは、
売っていると言うことですよね?
誰かが拾ってきたという事は、
その人が働いたって事ですよね?
でしたら私はその対価を払う必要があります。
金貨1枚で足りますか?!」
そう言うと、店主も観念したのか、
「いやいやいや、銅貨5枚で十分です」
と折れだした。
「本当にですか?
本当に銅貨5枚ですか?」
「本当に、本当です。
このバスケットに入っている石はどれも一つ銅貨5枚です」
店主がそう言うと、僕は懐から袋を出し、
その中から銅貨5枚を店主に渡した。
「殿下、因みこの石は剣の鞘に嵌め込むことが出来るように加工が施されています。
騎士様が使う立派な剣にも合う規格となっておりますので、
差し上げられる方にもきっと喜んで使っていただけることでしょう」
店主のその言葉に、僕は石をマジマジと見つめて、
「有難うございました。
良い買い物ができました」
そう言って深くお辞儀をしたのと同時に
馬車が僕たちの元へやって来た。
僕はその石を懐に入れると
もう一度店主にお辞儀をして馬車に乗り込んだ。
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