龍の寵愛を受けし者達

樹木緑

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社交界デビュー

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『ん~ 良い匂い』

アーウィンが空気中に漂う匂いを嗅いで鼻をピクピクと動かした。

僕もアーウィンに釣られてすう~っと鼻で息をすうと、
焼きたてパンの良い匂いが僕の鼻をくすぐった。

その時少し遠くから、コツコツと聞きなれた足音が近づいて来た。

『あ、マギーだ!

アーウィン隠れて!』

僕の声にアーウィンが身をひそめると、

”つまみ食い大作戦はダメになっちゃね”

そう言うと、
僕達はコソコソとキッチンを離れた。

中庭に来ると皆が忙しそうにあっちに行ったり、
こっち行ったり忙しく動き回って居た。

「何処へ行っても人がいっぱいだね……

みんなの邪魔になってマギーに通報される前に
とっととここを出よう。

そうだね……どこへ行こうか?

あんまり人がいなくて邪魔にならないところ……

よし、隠れ家へ行こう!」

そう言ってアーウィンの手を引いた。

「ジェイド、待ってよ~

君、早すぎて付いていけないよ~」

ヒイヒイ言いながらアーウィンが叫んだ。

アーウィンは僕より足が遅いと言うか、
身体強化のせいで僕が人並み外れたのだ。

「先に行くよ!」

そう叫ぶと、僕は茂みを飛び越えて父のテラスを抜け、
バラ園を横切るとその裏手に回った。

蔦の生えた壁にやって来ると、
あのスポットをジーッと見つめた。

僕にはもうあの扉を開ける事ができる。

でもあれ以来未だ一度もこの壁の向こうには戻って居ない。

あの日僕が譲り受けた禁断の書は
未だパラパラとページを捲るだけにとどまって居た。

アーウィンを待つ間、
暫くジーッとその場に立っていると、

「おや、おや、殿下はこんな所でかくれんぼですかな?

フォッフォッフォッ。

向このバラ園ではアーウィン様が
女子と何やらお話をしておられましたぞい、
お年頃ですなフォッフォッフォッ」

とボノが引き抜いた草や落ち葉などを持って
やって来た。

ここではボノが腐敗土と言うものを作っているらしい。

「あれはきっと今夜の客が迷い込んだんですわい。

どれ、ヨイショ」

そう言ってボノがそこで作業を始めた。

「あ、そうだ、ねえ、ボノって幾つの時に結婚したの?!」

僕は機会があればいろんな人に結婚について聞いて回った。

僕はいまだに

”婚約”

という事に納得していなかった。

「フォッフォッフォッ、殿下は結婚に興味があられますかな?

そう言えば今夜は婚約者の姫にお初にお目にかかりますな、
フォッフォッフォッ」

そう言って額の汗を拭くと、

「アレがワシのところに嫁に来たのは
ワシが18の時だったかの~?

アレは15になったばかりでしたぞい。

めんこくってな~

今では雷が落ちるコワーイ婆さんじぇけんどな~ 

フォッフォッフォッ!」

そう言って大きな声で笑った。

ボノの奥さんは城の女中頭だ。

言わばマギーの上司。

僕とはあまり接点がないけど、
ボノの奥さんは亡くなったお婆様の専属女中だった。
その後母の専属になったけど、
母が亡くなった後女中頭になった。

暫くボノと話をしていたけど、

“それにしてもアーウィン遅いな”

と待てど暮らせどアーウィンの姿が一向に見えない。

“まだボノの言った女の子と話してるのかな?”

そう思ってバラ園まで引き返すことにした。

バラ園目前になると、
アーウィンとボノの言って居た
女の子らしい子の笑い声が聞こえて来た。

“アーウィン!”

そう言いかけ言葉を飲んだ。

“アーウィンが輝いて見える…

キラキラしてる……“

アーウィンは少し頬を上気させて
嬉しそうにその子と話をして居た。

目をいつもより見開いて、
口元が緩んでいる。

あんなアーウィンを見たのは初めてだ。

色の白いアーウィンが頬を染めるとよく目立つ。

”何故あんなに真っ赤になってるんだろう?“

僕は2人の不思議な光景を遠くから眺めて居た。

アーウィンは一生懸命身振り手振り何かを話している。

そして女の子が優しく微笑む度に
真っ赤になって口に手を当てる。

まるであの時のダリルの様に。

声を掛けるのが躊躇される。

でもアーウィンが僕に気付いた。

「おーい! ジェーイド!」

そう言って僕に向かって大手を振った。

僕は少しプンスカしながら、

「も~う! こんなところで何してたの?!

ずっと待ってたんだよ!」

そう言って近づくと、
アーウィンの隣に居た女の子は、
スカートを摘んで綺麗にお辞儀をすると、

「マグノリアと申します。

バラの香りに誘われてこちらに迷い込んでしまいました」

と丁寧な挨拶をした。

「私はジェイドです。

お初にお目にかかります」

そう言って挨拶を返した。

「あの…私、表への道が分からなくなってしまって…

私の乗って来た馬車がある筈なのですが……」

キョロキョロしながら彼女はそう言うと、

「あ、じゃあ、今夜のお客様ですね」

と、今夜の事を考えれば、
彼女が今夜の客の一人であることが伺えた。

「左様で御座います。

皆と逸れてしまいまして…」

彼女がそう言った瞬間アーウィンが

「じゃあ僕が…」

と彼女を案内して行きそうな雰囲気に持ってこられたので、
僕はすぐさまアーウィンの足を踏んだ。

アーウィンは少し顔を歪めて

”イッ!”

と言ったけど、僕はすぐさま、

「正面へはこのバラ園を突き抜けて、
サンルームが見えたらそれを周り、
中庭へ出たらそのまま中庭を横切って
渡り廊下をお城に沿って真っ直ぐ行くと正面へ出られます」

ユニを指してそう言うと、彼女は深く一礼した後お礼を言って
スカートをヒラリとするとバラ園を後にした。

彼女が見えなくなると僕はアーウィンの方を振り返って、

「アーウィン!

君のあのテレテレとした態度は何?!

彼女と何話してたの?!

どうやったらあんなだらし無い顔になるの?!」

そう言って詰め寄ると、
アーウィンは上の空の様にして、

「僕はあんな可憐な女の人を見た事が無い。

まるで天使の様な声で話すんだ。

それにお花の様にすごく良い匂いがして…

本物の天使様みたいだった~」

そう言って余韻に浸った。

「は? 可憐? 天使? お花? どこが? 今の子が?」

僕にはアーウィンが
何の事を言っているのか全く理解できなかった。

「きっと今夜の賓客の御付きの方だよ。

あんなに品があるって事は、
きっと格ある家の御付きの人だよ」

そう言ってアーウィンは更にホケ~っとなって遠い目をした。

「え? 僕には分かんない。

ただの女性に見えたけど、
アーウィンにはあの子がそう見えたんだね。

君、目大丈夫?

熱でもあるんじゃ無い?

もし高位貴族の招待客本人だったらどうするの?」

そう言っても僕の声は聞こえてない様だった。

は~っとため息を吐いた時、

「殿下、此方にいらしたんですね。

そろそろお部屋へ戻って着替えていただかないと
マギー様に叱られますよ。

アーウィン様もラルフ様が探していらっしゃいましたよ」

とダリルがやって来た。

アーウィンは思い出したように

「いっけない!

今日は今夜のために神殿から神官の正装服が届くんだった!

ジェイド、僕は礼拝堂のラルフの所へ直行しますから、
後で王の謁見間でお会いしましょうね!」

そう言ってアーウィンはそそくさと駆けていった。

僕はダリルをチラッと見ると、

「さ、僕達も行こう!」

そう言って歩き出した。

ダリルは不思議そうな顔をして、

「アーウィン様はどうかされたのですか?

少し顔が熱ったようにされていたのですが、
お風邪など召されてませんか?」

そう言うダリルを見上げると、

「アーウィン、御付きの女の子に会って以来変なんだよ!

”彼女は可憐だ~

天使みたいだ~

良い匂いがする~

お花見みたいだ~!“

ってバカみたいに鼻息荒くしてるんだ!」

そう言うとダリルは静かに微笑んで

「アーウィン様もお年頃ですからね。

どちらのお付きの方だったんでしょうかね?」

そう言ってダリルにはアーウィンの
意味不明の意味が分かっている様だ。

「まさか殿下とこんな話をするなんて…」

そう言ってダリルが小さく微笑んだ。

僕にはダリルのそんな顔も不思議な場面の一つだった。

初めて会った時からこんな日が来るなんて…

あの時は怖くて怖くて叔父にしがみ付いた事を
今でも昨日の様に覚えている。

「殿下~ 此方に行っらしゃ居ましたね。

お衣装替えの時間ですよ!

ダリル様も早く正装してくださいね!」

早速マギーに見つかり、捕まってしまったけど、

「え? ダリルも来るの?!」

と初めてダリルも今夜出席する事を知った。

マギーは僕をせかすようにしながら、

「そりゃあ、殿下の騎士様ですもの。

殿下が行くところにはダリル様ありですよ

ほら、早く歩いてください。

時間が迫っていますよ」

そうマギーに言われ、ダリルの腕を掴んだ。

「ダリル正装するんだ!

騎士の正装ってリオが着て居た様なキラキラだよね?!」

そう興奮して言うと、マギーが

”ブーッ“

と笑って

「キラキラって殿下の表現の仕方は面白いですね。

そうですよ。 ダリル様もキラキラをお召しになりますよ」

と揶揄った様にして言った。

部屋に戻ると、
新しい衣装がトルソーに掛けられていた。

いつもの様にマギーと数名の女中が着替えを手伝ってくれた。

着替えが終わるのと同時くらいに部屋のドアがノックされた。

マギーが対応に出ると、
やって来ていたのは叔父だった。

「叔父上!」

久しぶりに叔父に会った。

彼はまた遠征に出掛けて居て
つい最近帰ったばかりだ。

「帰って来てらしたんですね!」

僕は駆け寄って叔父の腰にしがみついた。

「会わないうちにまた大きくなったみたいだな!

土産に珍しい菓子を買って来たぞ」

そう言ってお菓子の包みをマギーに渡した。

「ありがとう御座います!

後で皆でいただきます!」

そうお礼を言うと、

「今日はジェイドの晴れ舞台だな。

心の準備は出来ているか?」

そう言われて、

「ダンスはバッチリです。

毎日逃げ出さすにレッスンを受けました!」

そう言うと叔父は笑って僕を抱き上げた。

「重くなったな~

正装も立派に着こなして
どこに出しても恥ずかしく無い私の王子様だ!」

そう言って叔父が僕の頬にキスをした。

「叔父上、僕はもう8歳です!

抱き上げてはいらないです!

服が皺になってしまいます!」

そう言うと、

「ハハハ一人前になったな~」

そう言って僕を下ろすと、  

また僕の部屋のドアをノックする音がした。

「僕が出る~!」

そう言ってドアを開けに行くと、
ドアの影から現れたのはダリルだった。

僕はダリルを見て息が止まった。

”キラキラだ……

今までの誰よりもキラキラだ……”

僕はダリルに留まった目が離せなかった。

「おーダリル、久しいな」

そう言って叔父がダリルに挨拶をした。

ダリルは跪き、

「アーレンハイム公、
ご無沙汰いたしております。

お変わりありませんか?」

そう言って立ち上がった。

叔父はダリルを上から下まで見ると、

「それにしても陛下もお前を殿下に付けるとは
思い切った事をしたな」

そう言って彼の方をポンと叩いた。

「はー、殿下につけるほどだったら、
私が貰い受けたかった」

そう言ってため息を吐くと、

「いえ、もったいなきお言葉で」

そう言ってダリルが一礼した。

叔父は王宮騎士の団長だ。

「ダリルは僕のだ。

叔父上でもあげない」

そう言ってダリルの腕にしがみつくと、
叔父は目を丸くして

「オイオイ、もうそこまで仲良くなったのか?!

初めて会った時はプルプル震えて居たのに!」

そう言って豪快に笑った。

「皆様、そろそろ」

マギーの声で緊張が入った。

最初は謁見の間で一人一人の挨拶を受ける。

その時に婚約者に会う筈だ。

僕はグッと拳に力を入れると、
叔父の後をついて謁見の間で来た。



父が王の座に付き、
その左側に新しく父の護衛騎士になったルビン、
そして御付きのラルフ。

その右側に僕が立ち僕の後ろに
ダリルとアーウィンが立った。

”アーウィン、すごく素敵な正装だね!

いつもよりハンサムに見えるよ!

何処かでマグノリアも見て居てくれると良いね“

そう囁くと、

”ジェイドも素敵ですよ!

それよりも……“

そう言って二人してダリルを見上げた。

”ダリル様、見間違えましたね!

まるで別人ですね“

アーウィンがそう囁くとダリルが横から
アーウィンと僕の腕を突いた。

"お二方共始まりますよ“

ダリルがそう囁いたの同時に
宰相のランカスが一人一人の名を呼び始めた。

僕の身が引き締まった。

でもすぐにそれは疲労へと変わった。

長い、長い紹介が続いたからだ。

笑う口が引きつりだした頃、
最後の姫が紹介された。

『最後に紹介されるのは、
この度ジェイド殿下の正妃候補になられました
ソレル王国の第一王女にあたられます
マグノリア殿下です』

会場がざわつき始めたけど、
それは彼女が現れてすぐに静かになった。

皆なの輪の中心に颯爽と現れたのは
先ほどバラ園で話をした
どこかの御付きと思って居たマグノリアだった。

僕は彼女を見た瞬間ゴクリと唾を飲み込んだ。

一瞬会場内に緊張が走った。

マグノリアはコツコツと僕達の前まで歩いてくると、
ドレスをフワッと広げ床に片足をつけ
両手を胸の前で組むと頭を下げ、

「ソレル王国、ロクシンダムが長女、
第一王女である、マグノリアで御座います。

陛下と殿下に於いては麗しくご挨拶申し上げます」

そう言って頭を上げた。

キリッとした威厳を持ったその顔は
何処からどう見ても一国の王女だった。

そして間違いなく今日のお昼に
バラ園で話をしたマグノリアだった。

そしてアーウィンがキラキラとしながら

”天使“

と言ったマグノリアだった。











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