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記憶
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「殿下、此方に居られたのですね」
マギーがダリルの部屋……いや、嘗てはダリルの部屋だったドアを開けた。
此処にダリルはもういない。
聖騎士として召された後、
彼は新しく出来た聖騎士用の居舎へと越して行った。
聖騎士達は団毎に分かれて其々の職務に就く事になっている。
ダリルは第3団の団長に任命された。
第3の主な仕事は遠征だ。
そう、僕から1番遠い任だ。
これから彼には多くの遠征が控えている。
恐らく城に戻って来るのは一月に一度程度。
長ければ何ヶ月と戻ってこない。
「ダリル、これは東の大陸で使われていた御守りというものなんだ。
魔石に僕の護りの魔力を流し込めて作ったんだ。
肌身離さず、ずっと持っていて!
きっとこれがダリルを護ってくれる筈だ」
東の大陸で人々が祈りを込めて所持していたと言う
小さな袋をダリルの目の前に差し出した。
「このような貴重なものを私が頂いても宜しいのですか?」
そう言ってダリルは御守りを受け取った。
「うん、僕が小さい頃から魔獣狩りに行くたびにずっと集めていた魔石なんだけど、
そんなに大きいものじゃないんだ。
守りの力がありそうなのを選んで僕の守りの魔力を溜め込んだんだ。
ダリルが貰ってくれたら嬉しい」
「有難うございます。
大切に何時も肌身外さず付けいて居ます!」
そう言うとダリルは麻紐に通し首から掛けると、
それを懐に入れた。
「とても暖かく感じます。
殿下の魔力をとても強く感じます。
私の為に有難うございます。
代わりと言う訳ではありませんが、
これを殿下に……」
そう言うと、ダリルは持って居た短剣で自分の髪を一房切り取りキスをすると、
僕の手のひらの上に置いた。
「殿下、私には何も殿下にお渡しするものはありませんが、
心はいつもお側に!」
そう言うと、彼は跪いて、髪を置いた手のひらを握りしめると、
その拳にキスをした。
ダリルの抱きしめた僕の握り拳に涙が一滴落ちると、
「せめて1団だったら!
ダリルが城に戻れるよう、僕も働きかけるから!
だからいつも無事に帰って来て!」
そう言って僕達は別れた。
ダリルが1団であれば、王族護衛の城仕えになる。
だけど3団の遠征団は時として危険な仕事もしなければならない。
結局僕はあの日から何の手も打てないまま、
ダリルは遠征に、アーウィンは王都へそしてマグノリは国へと帰り、
僕はただ一人城に残されてしまった。
「この部屋へはもう直ぐ新しい護衛騎士がいらっしゃいますよ。
さあ殿下、そろそろお部屋へお戻り下さい。
まだ寝巻きのままではありませんか」
マギーはそう言うと、僕の部屋へと移動した。
この部屋は新しく僕を護衛する為の聖騎士1団に所属した騎士の夜勤用の部屋になる。
僕は部屋の窓から外を見渡した後、
カーテンを閉めた。
ダリルが此処にいた期間は長くは無かったけど、
割とたくさんの思い出がある。
僕とアーウィンはよくこの部屋へ突入していた。
そこへデューデューが加わった。
デューデューがまだ幼体だった頃はよく此処へきて
龍のくせに人間のお菓子をボリボリと食べていた。
後にはマグノリアも乳母のシギの目を逃れては
此処へ突入して来るようになった。
それもいつもノックなしで勢いよく戸を開けていたから、
壁にはマグノリアが勢いよく開けた時にぶつかった
ドアノブの傷が今でもついたままになっている。
僕達が3人と1匹でギャーギャーと馬鹿やってる時、
ダリルは本を読みながら僕達を静観していた。
デューデューにも会いたかったけど、
後を付けられて彼の居場所がバレたらと思うと、
中々会いに行く勇気が出なかった。
でも少なくとも此処には父が居る。
僕の今の楽しみは3ヶ月後に来る僕の成人の儀で皆が集まる事だ。
今はその準備に追われ、
皆が居なくなった寂しさを忙しさで紛らわせていると言う様な状態だった。
マギーは僕の寝室のカーテンをシャーっと開けると、
「殿下、今日は王冠のデザイナーがいらっしゃいます。
必ず、その場にご出席されます様に」
マギーに数日前から何度も確認され僕は霹靂としていた。
「衣装の後は王冠って……
ハア~、王冠なんてどんなのでも良いよ。
どれを付けたって同じなんだし」
そう言うとマギーは呆れた様にして、
「殿下、王冠は国家の繁栄と殿下の権力の主張です。
それに聖龍様を讃えるものでも有ります。
殿下の成人の儀は国民に殿下のご健在と感謝の意と、
聖龍様へのお披露目の意味もあります。
何でも良いでは困ります!」
そう諌められ、僕はその場に項垂れた。
「殿下、ご理解いただけましたら早くお着替えください。
朝食が冷めると料理長が困ってしまいます。
殿下はもう直ぐ成人されるのに、
まだ着替えのお手伝いが必要ですか?」
マギーに嫌味のようにそう言い放たれ、
「分かったよ!
暫く留守にしてただけなのにマギーはお小言が多くなったよ!」
ブツブツ言いながらベッドから飛び降りると、
「殿下、先ずはその伸び切った髪を整えなければいけませんね。
後で美容師をお呼び致しますので、
朝食の後はサロンにお越し下さい」
そう言い残すと、僕の寝室を出て行った。
「はあ~」
ため息を吐いて鏡を見ると、
確かに髪はボサボサと不揃いに伸びている。
“今の髪型も割と好きだったんだけどな”
そう呟くと、クローゼットへ向けて歩いて行った。
“この後髪を切るんだったら軽い服装が良いな…
それだったらこの辺に……“
そう思ってズラッと連なる服の一角に手をかけた時に、
フラッシュバックが起こった。
デューデューの居る渓谷に行く前に僕は此処で襲われた。
ハッとして床を見た時にそこに横たわる
僕を襲った賊の顔がパッと頭の中を過っては消えた。
“あれ?”
又何かが頭の中で引かかった。
もう一度あの賊の顔を思い出そうとした。
“あの時ダリルは賊の息を確かめるために俯きで倒れて居たものを仰向きに向け変えた…
アイツの顔はどんなだった?!“
怖くて凝視できなかったけど、ハッキリと顔は見ている筈だ。
暫く時間が止まった様に呆然とそこに立ち尽くして記憶を辿っていた。
賊の顔がピントを合わせた様にクッキリと頭の中に浮き上がると僕はギクリとした。
”ちょっと待って……
あの人に似てないか? いや……まさか!
でもアイツの遺体は僕達の後の奇襲でいつの間にか無くなっていた……
と言う事は誰かが持ち出した? それとも息を吹き返して自分で逃げた?
どっちにしろ、奴の遺体は綺麗さっぱりあの場所から消え去っていた。
だからそのままアイツの事は有耶無耶になってしまい
何の捜査も行われなかった。
少し感じが違うけど、間違いない!
あの賊はマリオンだ!“
僕はカタカタと震え出した。
今一人だと言う事が物凄い恐怖を生み出した。
そして彼の元にいるアーウィンが気掛かりになった。
“アイツが生きて潜り込んでるって事は……
もしかして叔父のレイドメンバーの中にいた?
一体何人の叔父の手下が潜り込んでいるんだろう……”
あの時は余りにもの驚きに一人一人の顔を見る事はしなかった。
何も出来ずに傷付けられていくデューデューの横で泣き叫ぶ自分と、
デューデューを傷付ける奴らを率いてたのが叔父と言うことと、
大賢者が囚われ叔父の操り人形になっていたと言う事だけが鮮明に思い出せる。
“もっとあの時に一人一人をしっかりと見ていれば!”
後悔先に立たずだ。
“もう一度マリオンと会うきっかけが出来るか?!
それよりも、マリオンっていつも王都の神殿に居るのか?!”
次から次へと疑問が出てきた。
“どちらにしろ皆と相談したい……どうにかしてこの事を皆に伝える手はないものか……”
色々と考えたけど、皆に合うどころか、連絡手段でさえ思いつかない。
“伝書鳩を使うか?
いや、使った事ない上に、今時伝書鳩を使う人って居るのか?!
正規の方法でマグノリアやダリルに連絡を取ると
きっとバレるか本人まで届かない確率がある……
取り敢えずは王都にいるアーウィンには……“
どうにかして少なくともアーウィンには伝えたかった。
“そうだ! 成人の儀の成功を祈願する祈りを捧げたいと言って神殿に行けないだろうか?
新最高大神官の祝福が欲しいと言ってアーウィンと約束が取り次げないだろうか?”
僕は早速父を通して神殿へ伝書を送る様頼んだ。
返事が来る迄の2日間はソワソワとして何も手に付かなかった。
マギーがダリルの部屋……いや、嘗てはダリルの部屋だったドアを開けた。
此処にダリルはもういない。
聖騎士として召された後、
彼は新しく出来た聖騎士用の居舎へと越して行った。
聖騎士達は団毎に分かれて其々の職務に就く事になっている。
ダリルは第3団の団長に任命された。
第3の主な仕事は遠征だ。
そう、僕から1番遠い任だ。
これから彼には多くの遠征が控えている。
恐らく城に戻って来るのは一月に一度程度。
長ければ何ヶ月と戻ってこない。
「ダリル、これは東の大陸で使われていた御守りというものなんだ。
魔石に僕の護りの魔力を流し込めて作ったんだ。
肌身離さず、ずっと持っていて!
きっとこれがダリルを護ってくれる筈だ」
東の大陸で人々が祈りを込めて所持していたと言う
小さな袋をダリルの目の前に差し出した。
「このような貴重なものを私が頂いても宜しいのですか?」
そう言ってダリルは御守りを受け取った。
「うん、僕が小さい頃から魔獣狩りに行くたびにずっと集めていた魔石なんだけど、
そんなに大きいものじゃないんだ。
守りの力がありそうなのを選んで僕の守りの魔力を溜め込んだんだ。
ダリルが貰ってくれたら嬉しい」
「有難うございます。
大切に何時も肌身外さず付けいて居ます!」
そう言うとダリルは麻紐に通し首から掛けると、
それを懐に入れた。
「とても暖かく感じます。
殿下の魔力をとても強く感じます。
私の為に有難うございます。
代わりと言う訳ではありませんが、
これを殿下に……」
そう言うと、ダリルは持って居た短剣で自分の髪を一房切り取りキスをすると、
僕の手のひらの上に置いた。
「殿下、私には何も殿下にお渡しするものはありませんが、
心はいつもお側に!」
そう言うと、彼は跪いて、髪を置いた手のひらを握りしめると、
その拳にキスをした。
ダリルの抱きしめた僕の握り拳に涙が一滴落ちると、
「せめて1団だったら!
ダリルが城に戻れるよう、僕も働きかけるから!
だからいつも無事に帰って来て!」
そう言って僕達は別れた。
ダリルが1団であれば、王族護衛の城仕えになる。
だけど3団の遠征団は時として危険な仕事もしなければならない。
結局僕はあの日から何の手も打てないまま、
ダリルは遠征に、アーウィンは王都へそしてマグノリは国へと帰り、
僕はただ一人城に残されてしまった。
「この部屋へはもう直ぐ新しい護衛騎士がいらっしゃいますよ。
さあ殿下、そろそろお部屋へお戻り下さい。
まだ寝巻きのままではありませんか」
マギーはそう言うと、僕の部屋へと移動した。
この部屋は新しく僕を護衛する為の聖騎士1団に所属した騎士の夜勤用の部屋になる。
僕は部屋の窓から外を見渡した後、
カーテンを閉めた。
ダリルが此処にいた期間は長くは無かったけど、
割とたくさんの思い出がある。
僕とアーウィンはよくこの部屋へ突入していた。
そこへデューデューが加わった。
デューデューがまだ幼体だった頃はよく此処へきて
龍のくせに人間のお菓子をボリボリと食べていた。
後にはマグノリアも乳母のシギの目を逃れては
此処へ突入して来るようになった。
それもいつもノックなしで勢いよく戸を開けていたから、
壁にはマグノリアが勢いよく開けた時にぶつかった
ドアノブの傷が今でもついたままになっている。
僕達が3人と1匹でギャーギャーと馬鹿やってる時、
ダリルは本を読みながら僕達を静観していた。
デューデューにも会いたかったけど、
後を付けられて彼の居場所がバレたらと思うと、
中々会いに行く勇気が出なかった。
でも少なくとも此処には父が居る。
僕の今の楽しみは3ヶ月後に来る僕の成人の儀で皆が集まる事だ。
今はその準備に追われ、
皆が居なくなった寂しさを忙しさで紛らわせていると言う様な状態だった。
マギーは僕の寝室のカーテンをシャーっと開けると、
「殿下、今日は王冠のデザイナーがいらっしゃいます。
必ず、その場にご出席されます様に」
マギーに数日前から何度も確認され僕は霹靂としていた。
「衣装の後は王冠って……
ハア~、王冠なんてどんなのでも良いよ。
どれを付けたって同じなんだし」
そう言うとマギーは呆れた様にして、
「殿下、王冠は国家の繁栄と殿下の権力の主張です。
それに聖龍様を讃えるものでも有ります。
殿下の成人の儀は国民に殿下のご健在と感謝の意と、
聖龍様へのお披露目の意味もあります。
何でも良いでは困ります!」
そう諌められ、僕はその場に項垂れた。
「殿下、ご理解いただけましたら早くお着替えください。
朝食が冷めると料理長が困ってしまいます。
殿下はもう直ぐ成人されるのに、
まだ着替えのお手伝いが必要ですか?」
マギーに嫌味のようにそう言い放たれ、
「分かったよ!
暫く留守にしてただけなのにマギーはお小言が多くなったよ!」
ブツブツ言いながらベッドから飛び降りると、
「殿下、先ずはその伸び切った髪を整えなければいけませんね。
後で美容師をお呼び致しますので、
朝食の後はサロンにお越し下さい」
そう言い残すと、僕の寝室を出て行った。
「はあ~」
ため息を吐いて鏡を見ると、
確かに髪はボサボサと不揃いに伸びている。
“今の髪型も割と好きだったんだけどな”
そう呟くと、クローゼットへ向けて歩いて行った。
“この後髪を切るんだったら軽い服装が良いな…
それだったらこの辺に……“
そう思ってズラッと連なる服の一角に手をかけた時に、
フラッシュバックが起こった。
デューデューの居る渓谷に行く前に僕は此処で襲われた。
ハッとして床を見た時にそこに横たわる
僕を襲った賊の顔がパッと頭の中を過っては消えた。
“あれ?”
又何かが頭の中で引かかった。
もう一度あの賊の顔を思い出そうとした。
“あの時ダリルは賊の息を確かめるために俯きで倒れて居たものを仰向きに向け変えた…
アイツの顔はどんなだった?!“
怖くて凝視できなかったけど、ハッキリと顔は見ている筈だ。
暫く時間が止まった様に呆然とそこに立ち尽くして記憶を辿っていた。
賊の顔がピントを合わせた様にクッキリと頭の中に浮き上がると僕はギクリとした。
”ちょっと待って……
あの人に似てないか? いや……まさか!
でもアイツの遺体は僕達の後の奇襲でいつの間にか無くなっていた……
と言う事は誰かが持ち出した? それとも息を吹き返して自分で逃げた?
どっちにしろ、奴の遺体は綺麗さっぱりあの場所から消え去っていた。
だからそのままアイツの事は有耶無耶になってしまい
何の捜査も行われなかった。
少し感じが違うけど、間違いない!
あの賊はマリオンだ!“
僕はカタカタと震え出した。
今一人だと言う事が物凄い恐怖を生み出した。
そして彼の元にいるアーウィンが気掛かりになった。
“アイツが生きて潜り込んでるって事は……
もしかして叔父のレイドメンバーの中にいた?
一体何人の叔父の手下が潜り込んでいるんだろう……”
あの時は余りにもの驚きに一人一人の顔を見る事はしなかった。
何も出来ずに傷付けられていくデューデューの横で泣き叫ぶ自分と、
デューデューを傷付ける奴らを率いてたのが叔父と言うことと、
大賢者が囚われ叔父の操り人形になっていたと言う事だけが鮮明に思い出せる。
“もっとあの時に一人一人をしっかりと見ていれば!”
後悔先に立たずだ。
“もう一度マリオンと会うきっかけが出来るか?!
それよりも、マリオンっていつも王都の神殿に居るのか?!”
次から次へと疑問が出てきた。
“どちらにしろ皆と相談したい……どうにかしてこの事を皆に伝える手はないものか……”
色々と考えたけど、皆に合うどころか、連絡手段でさえ思いつかない。
“伝書鳩を使うか?
いや、使った事ない上に、今時伝書鳩を使う人って居るのか?!
正規の方法でマグノリアやダリルに連絡を取ると
きっとバレるか本人まで届かない確率がある……
取り敢えずは王都にいるアーウィンには……“
どうにかして少なくともアーウィンには伝えたかった。
“そうだ! 成人の儀の成功を祈願する祈りを捧げたいと言って神殿に行けないだろうか?
新最高大神官の祝福が欲しいと言ってアーウィンと約束が取り次げないだろうか?”
僕は早速父を通して神殿へ伝書を送る様頼んだ。
返事が来る迄の2日間はソワソワとして何も手に付かなかった。
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