60 / 167
部屋に入って来た者
しおりを挟む
窓を開けた瞬間僕の横を通り過ぎた物に釣られて
寝室の中を振り返り周りを見渡した。
ドクドクと高鳴った心拍が外まで聞こえて来そうなほどに脈打った。
“刺客? いや、全く姿が見えなかった……
人間でそこまで素早く動ける人っている?!”
急に起こった緊急事態に背筋が凍った。
今はダリルもアーウィンも隣に居ない。
新しく護衛に回された騎士はまだ部屋に戻って来ていない。
恐る恐る振り返り、部屋の中をゆっくりと隈なく見渡した。
でも人の陰どころか、空気の動きでさえも感じられない。
“やっぱり気のせいだったのか?!”
そう思った時、
部屋の奥でカサッと布ズレの音がした。
“やっぱり誰かいる!”
そう思って目を凝らして見ても、部屋はいつもの光景で別に変わったところは無い。
“いつもと変わらない部屋だけど……おかしい……明らかに何かがおかしい……”
直感でそう感じた。
腰に手を当てると、護身に着けている短剣が未だ腰に着いたままだった。
僕は腰へ手を回すと、グッと手に力を入れ短剣を握りしめた。
“此処に立ったままでも状況は変わらない!”
そう思うと、僕はいざという時の為に窓を開けたまま寝室の中央へと移動した。
特に変わった所はないが、
やはり短剣を持つ手に冷や汗が滲み出る。
僕は目だけで辺りを伺いながらソファーの所まで進み出ると、
何か音がひらえるかと立ち止まりジッと耳を凝らした。
すると、
“フ~、フ~”
っと僅かだけど、息をするような音が聞こえた。
“やっぱり何か居る!
それも人間では無い息遣いのものが!”
ドキドキとしていた心臓が更に進度を増して鳴り響いている。
ドキドキと鳴り響く心臓の音を落ち着かせるように深呼吸をすると、
音のする方をゆっくりと振り向いた。
フ~、フ~っとする息遣いは、僕のベッドの上から聞こえて来ているようだ。
でも今いる位置からはベッドの上がよく見えない。
恐る恐るベッドの方へ近付いて行き、明かりを灯したけど、
やはりベッドの上には何も居なかった。
瞬間、
“えっ?!”
そう思っていると、ある事に気付いた。
ベッドの掛け布団の中心が、誰かそこに座っているように一箇所に窪みが出来て、
そこに集中してシワが寄っていたのだ。
“何か居る! 何か目に見えないものがそこに座っている!”
そう思った瞬間、
「目に魔力を流してみろ」
とその何かが話した。
その声を聞いて、ギクっとした。
直ぐにその声に反応して、
「デューデュー?!」
と大きな声で叫んでしまった。
姿形は見えなくても、その声は間違いなくデューデューだった。
もし誰かがデューデューの声を真似しているので無ければ、
僕がデューデューの声を間違うはずがない。
呆然とベッドの中央を凝視していると、
「早く目に魔力を流せ」
もう一度聞こえて来た声に僕は一気に目に魔力を流しベッドの上を凝視した。
するとぼんやりとベッドの上に居る者の姿形が浮かび上がり始め、その姿を模った。
その瞬間僕の顔が綻んだ。
「デューデュー! やっぱりデューデューだ!」
僕は直ぐに走り寄ってデューデューの前に座り込んだ。
でも、何時もと何かが違う。
僕はその違和感に直ぐに気付き、
「あれ? でも何で幼体に戻ってるの?!
もしかして、またお城で捕まってたの?!」
そう叫ぶと、デューデューはバサっと飛び上がり、
ソファーの前のテーブルの上に飛び乗った。
僕もベッドから飛び降りソファーへ移動すると、
デューデューが姿を現した。
僕はデューデューが姿を現すや否やデューデューを抱え上げ抱きしめると、
「ねえ、本当にどうしたの?!
隠れ家が見つかったの?!
ねえ、気になるんだけど! 何か話して!」
矢継ぎ早に捲し立てると、
「どうだ? 凄いだろう?
私は透明になる事と身体の大きさを自由自在に変える技を学んだのだ」
そう言って得意げに両翼を広げて僕から飛び降りると、
クルッとテーブルの上で回転した。
僕は突然の事に、
「へ? どう言う原理でそう言う事が出来るようになったの?
もしかして訓練したとか?!
あれ? でも、デューデューって元々魔法が使えたの?ってか、龍って魔法が使えるの?!
てか、龍って火を吹いたり、氷を吹いたり、毒を吐いたり出来るんだよね?
あれって魔法なの?!」
と、あまりにも驚いて僕は目を白黒させながら尋ねた。
「龍が火、氷、毒等を吹くのは少なくとも魔法ではない。
私が思うに、あれは人間的に言う体質的なものだ。
だが全ての龍が出来るわけではないと言うか、
私は火や氷を吹く龍がいるなど今まで聞いた事が無いぞ。
それこそ物語の中の伝説的なものでは無いのか?!
出来る龍がいるとすれば恐らく黒龍だろう……
それに私のこの変化は私にも良く分からないのだ。
なんせ、他の龍と暮らした記憶は無きに等しいから比べようが無いのだ。
でも龍が魔法を使うと言うのは聖龍を除いて聞いた事が無いな。
それに私のこれも魔法では無く、恐らくスキルだ。
魔力自体は使ってないからな」
そんな感じでデューデューの変化はデューデュー自身にもよく分からなさそうだ。
僕も龍についてはよく分からなく、何だか頭がこんがらがって来た。
なんせ龍なんてデューデューが初めてだし、
龍がこんなに人懐こいなんて話は聞いた事が無い。
いつも龍は獰猛で、もし見かけたら何をしていても逃げろと言われているくらいだ。
でもデューデューは人間臭くて、ずっと小さい時から一緒にいる家族みたいな存在だ。
そんなデューデューの変化はやはり気になる。
「えー、どうやってそのスキルを学んだの?!」
そう尋ねると、デューデューは首を傾げて、
「私はこれを学んだわけでは無い。
お前たちが去った後、自然と出来るようになったのだ」
そう言って体を大きくしたり、小さくしたりと変化してみせた。
僕達がデューデューの隠れ家を去ってそんなに立って無いのに、
デューデューはもうずっとそのスキルを使っていたように自分の物としていた。
「凄いね! デューデューって進化してるね!
そのうち龍の中で1番強い龍になるんじゃ無いの?!」
そう言うと、
「1番強いのは黒龍だ!」
そう言いながら部屋をキョロキョロと見回した。
僕も釣られて周りを見渡し、
「ん? どうしたの? 何か気掛かりな事でも?」
そう言ってもう一度部屋の中を見回した。
デューデューは少し寂しそうな顔をすると、
「アーウィンやダリルはもう居ないのか?
マグノリアの気も消えているな」
そう言って僕を見た。
デューデューにとってもきっと僕たちは彼の家族のような物だろう。
短い間だったけど、一緒に寝床を共にして、
食卓に共に着いた仲だ。
ずっと1人で隠れながら生きて来たデューデューにとって
僕達は初めて生活を共にした特別な存在な筈だ。
「もしかして噂を聞いたの?」
そう尋ねるとデューデューはコクリと頷いた。
「そうか、もう民にまで噂は広がってるんだね。
まあ、王太子が婚約破棄となればそれが出回るのは早いか……
ダリルだって新しく聖騎士団の第3騎士団長になったし、
アーウィンは新最高大神官だもんね」
そう言うと、デューデューは僕を慰めてくれてるのか、
翼で頭をポンポンとしてくれた。
僕はデューデューをジッと見ると、
「僕は大丈夫だよ!
こうやってデューデューが会いに来てくれたし、
透明になれるのだったら、もう此処に住んじゃいなよ!」
そう提案すると、
「そうだな、毎晩クッキーがおやつで出て来たら考えてやろう」
と、デューデューには冗談を言う余裕もありそうだ。
「でも凄いね! 何度考えても凄いとしか言いようが無いよ!」
そう言うと、デューデューは興味そそる事を言い始めた。
「実は私は一つのパターンを見出したのだ。
私の身体変化が起こるのは何時もお前とアーウィンに回復をしてもらった後なのだ。
恐らく私の身体変化はお前たちの回復魔法に関連しているはずだ」
そう言われると、確かにそうだ。
最初は幼体からの成長、
そして今回は透明化と伸縮化。
もし、デューデューが言うように、
僕達の回復魔法が何らかの鍵となっているのだったら、
考えるのはちょっと怖いけど、デューデューは死にかける度に最強に近くなるかもしれない。
結果を知る為に試す事なんて出来ないけど、
「じゃあ、デューデューって死にかける度にずっと回復魔法を掛け続けたら最終的に不死身?!」
死にかけたらってそんな事はとんでもだけど、僕が大袈裟にそう言うと、
「そうだったら面白いな」
とデューデューは真面目な顔をしてそう言った。
その時のデューデューの顔は面白いと言うよりは、
何かを悟ったような顔だった。
寝室の中を振り返り周りを見渡した。
ドクドクと高鳴った心拍が外まで聞こえて来そうなほどに脈打った。
“刺客? いや、全く姿が見えなかった……
人間でそこまで素早く動ける人っている?!”
急に起こった緊急事態に背筋が凍った。
今はダリルもアーウィンも隣に居ない。
新しく護衛に回された騎士はまだ部屋に戻って来ていない。
恐る恐る振り返り、部屋の中をゆっくりと隈なく見渡した。
でも人の陰どころか、空気の動きでさえも感じられない。
“やっぱり気のせいだったのか?!”
そう思った時、
部屋の奥でカサッと布ズレの音がした。
“やっぱり誰かいる!”
そう思って目を凝らして見ても、部屋はいつもの光景で別に変わったところは無い。
“いつもと変わらない部屋だけど……おかしい……明らかに何かがおかしい……”
直感でそう感じた。
腰に手を当てると、護身に着けている短剣が未だ腰に着いたままだった。
僕は腰へ手を回すと、グッと手に力を入れ短剣を握りしめた。
“此処に立ったままでも状況は変わらない!”
そう思うと、僕はいざという時の為に窓を開けたまま寝室の中央へと移動した。
特に変わった所はないが、
やはり短剣を持つ手に冷や汗が滲み出る。
僕は目だけで辺りを伺いながらソファーの所まで進み出ると、
何か音がひらえるかと立ち止まりジッと耳を凝らした。
すると、
“フ~、フ~”
っと僅かだけど、息をするような音が聞こえた。
“やっぱり何か居る!
それも人間では無い息遣いのものが!”
ドキドキとしていた心臓が更に進度を増して鳴り響いている。
ドキドキと鳴り響く心臓の音を落ち着かせるように深呼吸をすると、
音のする方をゆっくりと振り向いた。
フ~、フ~っとする息遣いは、僕のベッドの上から聞こえて来ているようだ。
でも今いる位置からはベッドの上がよく見えない。
恐る恐るベッドの方へ近付いて行き、明かりを灯したけど、
やはりベッドの上には何も居なかった。
瞬間、
“えっ?!”
そう思っていると、ある事に気付いた。
ベッドの掛け布団の中心が、誰かそこに座っているように一箇所に窪みが出来て、
そこに集中してシワが寄っていたのだ。
“何か居る! 何か目に見えないものがそこに座っている!”
そう思った瞬間、
「目に魔力を流してみろ」
とその何かが話した。
その声を聞いて、ギクっとした。
直ぐにその声に反応して、
「デューデュー?!」
と大きな声で叫んでしまった。
姿形は見えなくても、その声は間違いなくデューデューだった。
もし誰かがデューデューの声を真似しているので無ければ、
僕がデューデューの声を間違うはずがない。
呆然とベッドの中央を凝視していると、
「早く目に魔力を流せ」
もう一度聞こえて来た声に僕は一気に目に魔力を流しベッドの上を凝視した。
するとぼんやりとベッドの上に居る者の姿形が浮かび上がり始め、その姿を模った。
その瞬間僕の顔が綻んだ。
「デューデュー! やっぱりデューデューだ!」
僕は直ぐに走り寄ってデューデューの前に座り込んだ。
でも、何時もと何かが違う。
僕はその違和感に直ぐに気付き、
「あれ? でも何で幼体に戻ってるの?!
もしかして、またお城で捕まってたの?!」
そう叫ぶと、デューデューはバサっと飛び上がり、
ソファーの前のテーブルの上に飛び乗った。
僕もベッドから飛び降りソファーへ移動すると、
デューデューが姿を現した。
僕はデューデューが姿を現すや否やデューデューを抱え上げ抱きしめると、
「ねえ、本当にどうしたの?!
隠れ家が見つかったの?!
ねえ、気になるんだけど! 何か話して!」
矢継ぎ早に捲し立てると、
「どうだ? 凄いだろう?
私は透明になる事と身体の大きさを自由自在に変える技を学んだのだ」
そう言って得意げに両翼を広げて僕から飛び降りると、
クルッとテーブルの上で回転した。
僕は突然の事に、
「へ? どう言う原理でそう言う事が出来るようになったの?
もしかして訓練したとか?!
あれ? でも、デューデューって元々魔法が使えたの?ってか、龍って魔法が使えるの?!
てか、龍って火を吹いたり、氷を吹いたり、毒を吐いたり出来るんだよね?
あれって魔法なの?!」
と、あまりにも驚いて僕は目を白黒させながら尋ねた。
「龍が火、氷、毒等を吹くのは少なくとも魔法ではない。
私が思うに、あれは人間的に言う体質的なものだ。
だが全ての龍が出来るわけではないと言うか、
私は火や氷を吹く龍がいるなど今まで聞いた事が無いぞ。
それこそ物語の中の伝説的なものでは無いのか?!
出来る龍がいるとすれば恐らく黒龍だろう……
それに私のこの変化は私にも良く分からないのだ。
なんせ、他の龍と暮らした記憶は無きに等しいから比べようが無いのだ。
でも龍が魔法を使うと言うのは聖龍を除いて聞いた事が無いな。
それに私のこれも魔法では無く、恐らくスキルだ。
魔力自体は使ってないからな」
そんな感じでデューデューの変化はデューデュー自身にもよく分からなさそうだ。
僕も龍についてはよく分からなく、何だか頭がこんがらがって来た。
なんせ龍なんてデューデューが初めてだし、
龍がこんなに人懐こいなんて話は聞いた事が無い。
いつも龍は獰猛で、もし見かけたら何をしていても逃げろと言われているくらいだ。
でもデューデューは人間臭くて、ずっと小さい時から一緒にいる家族みたいな存在だ。
そんなデューデューの変化はやはり気になる。
「えー、どうやってそのスキルを学んだの?!」
そう尋ねると、デューデューは首を傾げて、
「私はこれを学んだわけでは無い。
お前たちが去った後、自然と出来るようになったのだ」
そう言って体を大きくしたり、小さくしたりと変化してみせた。
僕達がデューデューの隠れ家を去ってそんなに立って無いのに、
デューデューはもうずっとそのスキルを使っていたように自分の物としていた。
「凄いね! デューデューって進化してるね!
そのうち龍の中で1番強い龍になるんじゃ無いの?!」
そう言うと、
「1番強いのは黒龍だ!」
そう言いながら部屋をキョロキョロと見回した。
僕も釣られて周りを見渡し、
「ん? どうしたの? 何か気掛かりな事でも?」
そう言ってもう一度部屋の中を見回した。
デューデューは少し寂しそうな顔をすると、
「アーウィンやダリルはもう居ないのか?
マグノリアの気も消えているな」
そう言って僕を見た。
デューデューにとってもきっと僕たちは彼の家族のような物だろう。
短い間だったけど、一緒に寝床を共にして、
食卓に共に着いた仲だ。
ずっと1人で隠れながら生きて来たデューデューにとって
僕達は初めて生活を共にした特別な存在な筈だ。
「もしかして噂を聞いたの?」
そう尋ねるとデューデューはコクリと頷いた。
「そうか、もう民にまで噂は広がってるんだね。
まあ、王太子が婚約破棄となればそれが出回るのは早いか……
ダリルだって新しく聖騎士団の第3騎士団長になったし、
アーウィンは新最高大神官だもんね」
そう言うと、デューデューは僕を慰めてくれてるのか、
翼で頭をポンポンとしてくれた。
僕はデューデューをジッと見ると、
「僕は大丈夫だよ!
こうやってデューデューが会いに来てくれたし、
透明になれるのだったら、もう此処に住んじゃいなよ!」
そう提案すると、
「そうだな、毎晩クッキーがおやつで出て来たら考えてやろう」
と、デューデューには冗談を言う余裕もありそうだ。
「でも凄いね! 何度考えても凄いとしか言いようが無いよ!」
そう言うと、デューデューは興味そそる事を言い始めた。
「実は私は一つのパターンを見出したのだ。
私の身体変化が起こるのは何時もお前とアーウィンに回復をしてもらった後なのだ。
恐らく私の身体変化はお前たちの回復魔法に関連しているはずだ」
そう言われると、確かにそうだ。
最初は幼体からの成長、
そして今回は透明化と伸縮化。
もし、デューデューが言うように、
僕達の回復魔法が何らかの鍵となっているのだったら、
考えるのはちょっと怖いけど、デューデューは死にかける度に最強に近くなるかもしれない。
結果を知る為に試す事なんて出来ないけど、
「じゃあ、デューデューって死にかける度にずっと回復魔法を掛け続けたら最終的に不死身?!」
死にかけたらってそんな事はとんでもだけど、僕が大袈裟にそう言うと、
「そうだったら面白いな」
とデューデューは真面目な顔をしてそう言った。
その時のデューデューの顔は面白いと言うよりは、
何かを悟ったような顔だった。
5
あなたにおすすめの小説
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
悪役会計様に転生した俺は、生徒会長に媚び売って生き残る
桜城 寧
BL
処刑された記憶とともに、BLゲームに登場する悪役会計に転生したことに気付く。処刑されないために、チャラ男としての仮面を被り、生徒会長に媚び売ったり、どうにか能力を駆使したりして生きてたら、色々な人に構われる話。
悪役令息に転生したのに、ヒーローもヒロインも不在で、拾って育てた執事が最強なんだが……なんで?!
はぴねこ
BL
前世の弟が好きだったゲームの世界に、悪役令息として転生してしまった俺。
本来なら、ヒロインをいじめ、ヒーローが活躍するための踏み台になる……
そんな役割のはずなのに、ヒーローともヒロインとも出会えない。
いじめる対象すら見つけられない新米悪役令息とか、ポンコツすぎないだろうか?
そんな俺に反して、子供の頃に拾って育てた執事は超優秀で、なぜか「悪役執事スキル」を着実に磨いている。
……いや、違う!
そうじゃない!!
悪役にならなきゃいけないのは俺なんだってば!!!
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
姉の聖女召喚に巻き込まれた無能で不要な弟ですが、ほんものの聖女はどうやら僕らしいです。気付いた時には二人の皇子に完全包囲されていました
彩矢
BL
20年ほど昔に書いたお話しです。いろいろと拙いですが、あたたかく見守っていただければ幸いです。
姉の聖女召喚に巻き込まれたサク。無実の罪を着せられ処刑される寸前第4王子、アルドリック殿下に助け出さる。臣籍降下したアルドリック殿下とともに不毛の辺境の地へと旅立つサク。奇跡をおこし、隣国の第2皇子、セドリック殿下から突然プロポーズされる。
不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!
タッター
BL
ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。
自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。
――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。
そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように――
「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」
「無理。邪魔」
「ガーン!」
とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。
「……その子、生きてるっすか?」
「……ああ」
◆◆◆
溺愛攻め
×
明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け
龍は精霊の愛し子を愛でる
林 業
BL
竜人族の騎士団団長サンムーンは人の子を嫁にしている。
その子は精霊に愛されているが、人族からは嫌われた子供だった。
王族の養子として、騎士団長の嫁として今日も楽しく自由に生きていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる