龍の寵愛を受けし者達

樹木緑

文字の大きさ
128 / 167

ローティ

しおりを挟む
「ねえ、ねえ、君達、どこまで行くの?」

ローティがニコニコとして尋ねてきた。

「私達は帝都まで行くのよ。

貴方は?」

ローティの質問にセシルが答えた。

僕は唯セシルの隣で2人の会話を聞いていた。

「君達、帝都まで行くの?!

どうだろう? 僕も一緒に行っても良いだろうか?」

その問いに僕が少し微妙な顔をした。

別に彼が嫌だとかそう思った訳ではない。

まだ世の中の事をはっきりと把握していなかった僕は、
いらぬ失敗をして他の人を危険な事に巻き込みたく無かっただけだ。

現にルーと出会った時も、
無鉄砲にルーに刃向かったせいでセシルを危険な目に遭わせるところだった。

でも僕のそんな態度がローティに分かったのだろうか、

「あ、いや…… もし迷惑にならなければの話なんだけど.……」

気不味そうにそう言って、
今までニコニコとしていたローティの顔が少し曇った。

それを見たセシルが僕を肘で突いた。

”何だよ?“

僕がぶっきらぼうにそうセシルに囁くと、

”ちょっと、私達にはタンクが必要なのよ?

丁度良いカモ……あ、いや、戦士が私たちの目の前に居るじゃない!

それも自分から仲間に入れてくれって言ってるのよ?“

そう囁くセシルに、

”いや、仲間になりたいなんて言ってないから!

唯一緒に行っても良いか?って聞いただけだよ?“

そう返すと、

”良いから、此処は私に任せて!“

そう言って俯くローティに、

「良いわよ!

私達で良ければ一緒に帝都まで行きましょう!」

そう言って勝手にローティと帝都までの道のりを一緒にすることを決めてしまった。

セシルの

“私に任せて!”

に嫌な予感はしたけど、

「ありがとう! ありがとう!」

と大喜びをするローティを見ると、
何だか否定的だった自分に罪悪感を覚えた。

これまでのやり取りを見ても、
ローティは悪い奴ではないのだろうけど、
セシルも何だか緊張感と言うか、危機感が足りない。

僕の時も何の警戒もせずに距離感を縮めて来た。

馬車賃だって見も知らずの僕のために払ってくれたし、
ローティの事をお人好しと言ってたけど、
セシルこそお人好しかもしれない。

“もしもの時は僕が.….…”

今となっては気心知れたセシルに、
僕が彼女の事を守らなければと思い始めた自分に少し驚いた。

そんな僕の心とは裏腹にセシルとローティの間には早くも会話に花が咲いていた。

セシルはキャッキャとはしゃぎながら、

「私はセシル、で、私の相棒は翠!」

そう言ってローティに自己紹介をした。

ローティも改めて笑顔になり、

「改めて宜しく!」

そう言って右手を差し出した。

僕がローティの手を取り挨拶をすると、

「翠って珍しい名前だね?

翠はどこの出身?」

そう尋ねて来た。

僕のもう一つの仲間を作る事に躊躇をした理由は、
僕の過去を根掘り葉掘りほじくり返して欲しく無かったからだ。

予測通りに聞かれた僕の出身地に、

「あ~ 僕は.….…」

そう言い淀んで居ると、

「翠はこの帝国の出身よ!」

とセシルが答えてくれた。

実際はこの帝国の出身ではないけど、
今はそうしておいた方がいいかも知れない。

これからは出身地を聞かれたらこの国を出身地にしようと思った矢先に、

「でも翠ってこの辺の名前じゃ無いよな?

親が外国の出身?」

などとまた難題事を聞いて来た。

そんな質問が返されるとは思っていなかった僕が、

「あ.…いや、僕の両親は.…」

そう言い淀んでいた時セシルが、

「翠の両親は翠が赤ちゃんの時にもう既に亡くなってるのよ。

翠はこの国の親戚に預けられたんだけど、
もしかしたら翠の両親が外国の人だったのかもね?!」

そうセシルが言うと、
ローティも納得している様だった。

僕が

“フ~”

と胸を撫で下ろしていると、
今度はセシルが

「ねえ、ねえ、ローティはどこの出身?」

そう尋ねた。

ローティは直ぐに

「俺の出身はサンクホルム!」

そう答えた。

僕とセシルが、

「サンクホルム?!」

そう同時に尋ねた。

そしてお互いに顔を見合わせた。

ローティは変な顔をして、

「どうしたんだ?

何かサンクホルムについて聞いた事があるのか?」

そう尋ねた。

僕とセシルはまた顔を見合わせて少し沈黙した後、
首を振った。

ローティは自分の事をつらつらと話し始めた。

「俺はあの国が嫌になって出てきたんだ」

そう言って拳を握りしめた。

ローティのそんな姿を見た時、

“きっと何かあったんだ”

と思った。

僕がそんなことを思っていると、
セシルはすかさず、

「どうして自分の国が嫌になったの?

何かあったの?

家族はどうしたの?」

そう尋ねた。

ローティは拳を握りしめたまま、

「あの国はおかしい!」

そう言って俯いたまま視線は何処か遠くを見ている様だった。

「おかしいって……

一体何があったの?」

セシルが優しく尋ねると、

「あの国は今、軍事国家の様になっているんだ。

それも何故か魔法使いを尊重するんだ。

もちろん戦士もいるが俺は優秀な戦士選考から溢れた落ちこぼれなのさ」

そう言ってローティは唇を噛んだ。

「そんな落ちこぼれだなんて……」

セシルがそう呟いてローティの握り拳にそっと手を添えると、

「あの国は子供が成人間近になると職種選定をするんだ。

そして成人するまで学校で訓練を受ける。

卒業する時に優劣選考が行われるんだが、
そこで劣の選定を受けた者は修行の旅に出される。

国から涙ばかりの旅の支度金を貰って体良く国から追い出された様なもんさ。

程の良い国外追放さ。

最初は冒険者になってお金を貯めて強くなって、
国へ戻り俺を追い出した奴らを見返してやろうって思ったけど、
やっぱり国の言う事が本当だったのかもな。

俺は戦士としては才能がないらしい.…

レベルも止まったままだし、
弱いモンスター以外は狩れないし…

後付けになったけど、
一緒に帝都まで行ってくれるって言ってもらえて嬉しかった。

本当にありがとう」

そう言ってローティは頭を下げた。

セシルはニコニコとして、

「そんな畏まらなくていいのよ!

旅は道連れ世は情けと言うでしょ!

困った時はお互い様よ!」

そう言ってローティの背をバンバンと叩いた。

そんなセシルを見てローティも少し元気が出たのか。

「で? セシルはどこの出身?」

と尋ねた。

セシルは少し遠くを見た様にすると、

「誰も聞いたことのない様な小さな島国の田舎町よ!

私はその田舎町の商人の娘なの!

後を継げって言われたから冒険者になるって言ったら勘当されちゃった!」

そう言って舌を出した。

ローティは

「そうか、そうか、セシルも俺と同じ様なもんなんだな。

翠も両親居ないし、
俺達って皆親とは縁遠いんだな」

そう言って遠くを見た。

「いや、でもローティは国へ帰れば親はいるんでしょ?」

そうセシルが尋ねると、

「いや、俺は国を追い出された人間だからもうあの国には帰れないんだ。

親も、と言うか、元々俺は貴族の出身だから
国の役に立たない息子は手に余るんだろうな。

大手を振って送り出されたよ。

まあ、俺は後を継げない三男だし、
親としてはいい機会だったんじゃないかな?

まあ、あんな狂った様な国、
こっちから願い下げだ!」

そう言ってローティは拳を握った。

「ねえ、ローティの出身ってサンクホルムって言ってたよね?」

セシルがそう尋ねると、ローティは頷いた。

僕はサンクホルムと聞いて以来ずっと胸がざわついている。

「サンクホルム?って国があるんだ……」

僕がつぶやいた様にそう言うと、

「ああ、あの国の狂気は15年ほど前に王政権が変わった時に始まったと俺は思っている」

ローティがそう言うから、

「王様が変わったの?

前の王様の時は良い国だったの?」

そう尋ねると、

「俺も親から聞いた話だから詳しくは知らないけど、
15年ほど前に前王が行方不明になったらしく、
王子も城の襲撃で命を落としたらしい.….…

それまでは外国との貿易も盛んで、
王自ら領地へ赴き、平民達と交流を持っていたせいで、
平民の間でも貧富の差があまり無く、
豊かな良い国だったと聞いている。

今は前弟が後を継いでサンクホルムの王となっているが、
彼が王になってからは国は閉鎖され、
外国との貿易も途絶えた。

国が閉鎖された今一体何処からやって来ているのか分からないが、
代わって今まで余りいなかった魔法使い達が国に蔓延る様になったらしい。

噂では王が精鋭部隊を作っているって聞いた事がある。

だから成人を迎えた者は平民から貴族までこぞって能力を試されるんだ。

そこで使えない子供等は国には要らないってさ、
今では親もそう信じて何の迷いもなく国に選ばれなかった子達は家から追い出すんだ。

ほんと、腐ってるよ、あの国は.….…」

そう言って首を振った。

“サンクホルム……

サンクホルム……”

何かを思い出しそうでいて思い出せない。

その感覚は夢を思い出せない時の感覚と似ていた。

僕がモヤモヤとサンクホルムについて考えている間も、
ローティとセシルの世間話は続いていた。

そうこうしているうちに馬車は一つ目の街に止まり、
そこで降りる人や乗り込む人を拾いその日の終着点である隣町へ向けて進み始めた。

気付くと馬車は満員になっていた。

サンクホルムの事を未だ考え外をボーッと眺めている僕とは裏腹に、
セシルは馬車の乗客と世間話で花が咲いていた。

割と社交性のある彼女の性格は商家の出のせいだろうか?

耳を澄ますといろんな話題が溢れている中でも彼女は臨機応変に皆と会話をしていた。

その事にはローティも驚いていた。

それにローティも言っていたけど、
彼女には貴族の様な気品があるそうだ。

セシルが隣に座った家族連れと話を楽しんでいる時にローティがそっと、

“ねえ、セシルって商家の娘って言ってたけど、
本当は高位貴族と関わりを持ってない?

そう尋ねてきた。

僕が首を捻った様にして、

“彼女の家族の事は知らないけど、
どうしてそんな事を聞くの?”

そう尋ねると、

”いや、 俺の勘違いかもしれないけど、
どっかでみたことある様な気がするんだよな……

俺が見たことあるとすると、
貴族街か城って事になるんだけど……

サンクホルムは知らないって言ってたし、
思い違いかな……?“

そう言ってセシルをチラッとみた。

そして僕をみて、

“それに翠も何処かで見た様な気がするんだよな”

そう言って今度は僕の顔にマジマジと見入った。

“え? そんなはずはないよ!

僕はサンクホルムなんて国行ったことないし、
今回初めて旅に出たし、
これまで育った場所からは離れたこと無かったし……”

そう言うと、ローティも頭を捻っていた。

“う~ん、絶対俺の記憶に間違いはないんだけどな……

でも一体何処で……”

そう言いながらブツブツと独り言を言い始めた。

僕は荒野で同じ様に喧嘩をしながらモンスター狩りをする新米冒険者達を眺めていた。

するとローティが、

「今夜泊まる街は割と大きな街らしいけど、
大きなギルドもあるらしいんだ。

翠とセシルはもう冒険者として登録はしてるのか?」

そう尋ねてきた。

僕が頷くと、

「じゃあパーティーとしても?」

そう尋ねたのでまた頷いた。

ローティは目をパーっと輝かせると、

「もしよければ俺も帝都へ行くまでの間、
君たちのパーティーメンバーとして登録させてもらえないかな?」

そう尋ねてきた。

「あ、いや…… そこはセシルにも尋ねてみないと……」

僕がそう言うや否や

「勿論よ! 勿論よ!」

とセシルが横から僕達の会話に割り込んできた。

ローティはパーっと顔を輝かせると、

「本当に?! 本当に?!」

と何度も繰り返し、

「有難う! 有難う!」

と何度もお礼を伝えた。

セシルは僕の方を見ると、

“やりい! タンク、ゲット~!”

と喜んでいたけど、
きっと彼に掛かっている呪いの事はすっかりと忘れているっぽい。

僕は

“は~”

とため息を吐くと、

「これから少しの間よろしく」

そう言うとローティに手を差し出した。

ローティは僕の手をギュッと握りしめると、
ブンブンと振り翳した。

その時ローティの呪詛が僕の体内に入り込みそれが浄化されるのを感じた。

“えっ?!”

と思いローティを見ると、
ローティも僕と握手した手を翳して変な顔をしていた。

ローティを鑑定すると、
真っ黒な頭蓋骨はローティの名の横に付いたままだった。

“どう言う事?!”

説明出来ない出来事に僕は首を捻った。

ローティも何が起きたのか分からない様な様子を見せたけど、
直ぐに気を取り直して、

「もう直ぐ街に着くぞ!」

そう言ってワクワクとして見せた。

僕達の様子に気づいたセシルが

“どうしたの?”

と僕に耳打ちしたけど、

“あ……いや、多分気のせいだ……”

そう言って馬車の先を見た。

次の街への門が見えてきたので僕達は下車する準備をした。

検問が終わり街へ入ると、
馬車は段々と人通りの多い通りまで行き、
マーケットらしき集落の手前で止まった。

「さあ、降りた、降りた、
馬車が入れるのは此処までだ!

買い物は先のマーケットで、
宿はマーケットの東側!

食事所はマーケットの西側だ!

マーケットの向こう側は貴族領になる。

この先の街に行くためにはにマーケットの東側から
別の馬車が出ている。

では良い旅を!」

御者はそう言い残すと、
馬車を停車場へと率いていった。

僕達は食事の前にまず宿を探す事にし、
マーケットを通って東側へと回った。

マーケットを横切って東側の方へと向いた時、
ローティがその店舗にあった物に目をやって、

「これだ! 翠が誰かに似てると思ったらこれだ!」

そう言って目をやった先には、
肖像画がずらっと並べられていた。

僕が肖像画を見やると、
横からセシルも、

「あれ? これ、スーじゃない?」

そう言ってその肖像画に描かれた人物を指差した。

店舗前に椅子を置いて腰掛けていた売り子が、
肖像画に見入っていた僕達に話しかけてきた。

「お前さん達はよその国から来たのかい?」

そう尋ねると、ローティとセシルは頷いた。

「そうか、そうか、じゃあ知らないだろうが、
この国では皇家の肖像画を家に飾るのが流行ってるんだ」

そう言って一つ手に取って僕達に手渡した。

「へ~ これがスーの家族か」

そう言いながらマジマジと肖像画を見るセシルとは裏腹に、僕は

“この中の誰かに僕が似てる?!”

そう思ってローティの方を見た。

そんな僕を悟ってか、ローティは直ぐに、

「いや、いや、翠が似てるって言うのはこの肖像画の中の人物では無いんだが、
俺の出身はサンクホルムだと言ったよな?

実は前に目にしたことがあるんだけど、
亡くなったサンクホルムの王子には実は婚約者がいたんだ。

その婚約者も王子が亡くなった後はどうなったのか分からないけど、
その頃王子とその婚約者の肖像画が出回ったことがあったそうなんだ。

それを何処かで見たことがあって、
その時の…… う~ん…… 何と言う名だったかな?

もう名は忘れたけど、
王子の婚約者だった王女が翠にそっくりだったんだ!

そうだ、そうだ、あの王女様だ!

本当、翠にそっくりだった!

あ~思い出せて一つはスッキリした!」

そう言ってその肖像画を元あった場所に戻した。


しおりを挟む
感想 21

あなたにおすすめの小説

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

悪役会計様に転生した俺は、生徒会長に媚び売って生き残る

桜城 寧
BL
処刑された記憶とともに、BLゲームに登場する悪役会計に転生したことに気付く。処刑されないために、チャラ男としての仮面を被り、生徒会長に媚び売ったり、どうにか能力を駆使したりして生きてたら、色々な人に構われる話。

悪役令息に転生したのに、ヒーローもヒロインも不在で、拾って育てた執事が最強なんだが……なんで?!

はぴねこ
BL
前世の弟が好きだったゲームの世界に、悪役令息として転生してしまった俺。 本来なら、ヒロインをいじめ、ヒーローが活躍するための踏み台になる…… そんな役割のはずなのに、ヒーローともヒロインとも出会えない。 いじめる対象すら見つけられない新米悪役令息とか、ポンコツすぎないだろうか? そんな俺に反して、子供の頃に拾って育てた執事は超優秀で、なぜか「悪役執事スキル」を着実に磨いている。 ……いや、違う! そうじゃない!! 悪役にならなきゃいけないのは俺なんだってば!!! 

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。

姉の聖女召喚に巻き込まれた無能で不要な弟ですが、ほんものの聖女はどうやら僕らしいです。気付いた時には二人の皇子に完全包囲されていました

彩矢
BL
20年ほど昔に書いたお話しです。いろいろと拙いですが、あたたかく見守っていただければ幸いです。 姉の聖女召喚に巻き込まれたサク。無実の罪を着せられ処刑される寸前第4王子、アルドリック殿下に助け出さる。臣籍降下したアルドリック殿下とともに不毛の辺境の地へと旅立つサク。奇跡をおこし、隣国の第2皇子、セドリック殿下から突然プロポーズされる。

不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!

タッター
BL
 ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。 自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。 ――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。  そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように―― 「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」 「無理。邪魔」 「ガーン!」  とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。 「……その子、生きてるっすか?」 「……ああ」 ◆◆◆ 溺愛攻め  × 明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け

龍は精霊の愛し子を愛でる

林 業
BL
竜人族の騎士団団長サンムーンは人の子を嫁にしている。 その子は精霊に愛されているが、人族からは嫌われた子供だった。 王族の養子として、騎士団長の嫁として今日も楽しく自由に生きていく。

処理中です...