龍の寵愛を受けし者達

樹木緑

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セシルの願い

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「はい,はい~ ご令嬢方はあちらのドアからお帰りください~

お家の馬車が屋敷の前で待っていますよ~

後の皆んなは私の部屋へどうぞ~」

セシルがそう言ってダイニングのドアを開けて、
ご令嬢方を追い出すように帰したので、
僕はハラハラとしながらその場を見守った。

「あ! 令嬢方は私が馬車まで送ろう!」

そう言って龍星が席から立ち上がった。

それと同時位に、

「ほら、龍輝もミランダ嬢をお送りしてらっしゃい!」

スーにそう言われたけど龍輝は、

「いえ、私は結構です。

母上がご招待したのですから、
ミランダ嬢は母上がお送り下さい。

私は翠とセシルの部屋へ参ります」

そう言って龍輝は僕の手を取り、

「さあ、皆さん参りましょう」

そう言いながら僕の手を引き、
一番先にダイニングから出て行った。

部屋の中からはスーが、

「ちょっ! 龍輝!

待ちなさい! 龍輝!

言う事を聞かない子には後でお仕置きよ!

おやつも抜きですからね!」

そう言って叫んでいたけど、僕は彼女の

”お仕置き、おやつ抜き”

と言う言葉が龍輝に似合わず、
龍騎の顔を見上げてプッと笑ってしまった。

龍輝は耳まで真っ赤になりながら、

「お見苦しいところをお見せしました。

なにぶん、母の中では私達は未だ5歳児のようでして……」

そう言って恥ずかしそうにした。

「龍輝、お前も随分と性格が変わったのだな?

昔は挨拶をすれば、どもりながら
スーの後ろに隠れているような子だったのに」

後ろからそう僕達に話しかけた父さんに、龍輝は

「デューデュー! それは私が本当に5歳の頃の話です!

私はもう母上の後ろに隠れてばかりいる歳ではありません!

それに挨拶位ちゃんとできます!

変な事を翠に教えないでください!」

そう言って慌てて言い返した。

「そうだな、お前達も立派に成人したのだな」

そう言って父さんは感慨深い顔をした。

「ほら、ほら、少年達よ、
親にとって子はいつまでも子なのだよ。

その様なちっぽけな事でギャーギャー言うんじゃない」

セシルがそう言いながら僕達の間に割り込み
腰に腕を回して来た。

「セシル! 君~

マグノリアの記憶はあるのかもしれないけど、
言っておくけど,今では僕達よりも年下だよ?!」

僕がそう言うと,セシルは、

「ん!もう! 翠ったら、
ちゃんと言い返す様になったのね!

あんなにちっちゃくって、
私のオッパイをんっくぅ、んっくぅ飲んでたのに!」

そう言って僕の背をバシバシと叩き始めた。

「ちょっと~ 父さん!

この子どうにかして!」

僕が父さんの方を振り返りそう助けを求めると,

「そうだな、マグノリアは確かに逞しく乳を飲ませていたな。

あれは私の方が驚いたわ」

そう言いながらセシルの方を見下ろした。

「もう僕の赤ちゃんの頃はいいから!」

そんな僕達の言い合いを、
龍輝は目を細めながら嬉しそうに眺めていた。

「龍輝は何だか楽しそうだね」

僕が恨めしそうにそう言うと,

「ええ、私の知らない翠を知る事は楽しいです。

小さい時は会っていたかもしれないのに、
交流をする機会を見逃した事はとても悔しいです。

もっと早くに翠と再開したかったです」

そう楽しそうに言う龍輝に、

「龍輝って翠の事がお気に入りになったの?」

そう尋ねるセシルに僕の方がドキドキとした。

龍輝は僕の顔を眺めながら

「ええ、翠の周りは楽しそうですね。

もっと翠がどんなふうに育って来たのか色々と知りたいです」

と言うとセシルも、

「それ、私も知りたいわ!

私が居なくなった後、
どうやってデューデューと暮らして来たのか!」

そう言って僕の腕に抱きついて来た。

「いや、セシル、近いよ!

知らない人が見たら、ほら、ね?

勘違いしてしまうから!」

そう言うと,

「あら、良いじゃない!

ずっと会いたかった息子に会ったんですもの!

少しくらいはお母さんさせてよ!」

そう言ってセシルは僕の鼻を摘んだ。

後ろからはローティが、

「さっきからセシルが翠の母親の様な会話が聞こえるんだが、
俺の聞き間違いか?」

そう言って声をかけて来た。

セシルはローティを見てニコリと微笑むと,

「ほら、それを説明するためにみんなを集めたのよ!

さあ、私の部屋に着いたわ!

皆入って!」

そう言ってセシルは寝室のドアを開けた。

「もうずいぶん暗くなって来たわね。

明かりをつけないと……

さあさあ、皆は好きな所に座って!」

そう言うと、

ベッドの横にある燭台を取り,
蝋燭に火を付けた。

皆何となく床に座り込むと、

「ねえ、何故蝋燭?

この部屋もちゃんと電灯は付くんでしょ?

現に天井にはシャンデリアがぶら下がってるし……

それにちゃんとソファーあるのに皆床だね?」

僕が不思そうにしながら蝋燭の揺れる火を見つめると,
セシルはフッとした様な顔をして、

「これはね…… 私の思い出なの……

私達は……皆んなで良くこうやって集まって、
小さな灯りだけで床に座り込んで一晩中話したりしてたの。

今では魔道具もかなり開発されて電気として明かりが灯る様になったけど,
でも今夜はあの時と同じ様に蝋燭の灯りの元に集まって、
またこんな感じでみんなで集まりたいって言う私の願いなの」

そう言って少し目を潤ませた。

僕は息を呑んで、

「セシルのその思い出ってマグノリアの記憶なんだよね?」

そう尋ねると,セシルは静かに頷いた。

「私は確かに前世ではマグノリアだった。

今ではマグノリアの記憶を思い出したけど、
ちゃんとセシルの記憶もあるのよ。

何だかマグノリアとセシルの記憶が混ざって変んな感じだけど、
今の私はセシル……なのよね。

マグノリアは……もう居ない人だから……

でも何故私が生まれ変わって、
こうしてここに居るのか多分全て思い出せたわ。

とても辛い事だけど,思い出せて良かったわ」

そう言ってセシルは泣きそうにしながら微笑んだ。

僕は少し切なくなった。

“そうか……僕の母さん……

マグノリアはもう居ない人なんだ……

マグノリアの魂はちゃんと此処にいるのに、
もうマグノリアではないんだ……

それって一体どんな感覚なんだろう?

僕は前世を思い出した時に一体何を感じるのだろう?”

そう思うと少し怖くなった。

「ねえ、マグノリアの記憶ってやっぱり言えない事?

父さんは自分で思い出せって言ってたけど……」

僕にはずっとその事が気がかりだった。

未だ何故聞いてはいけないのか、
その事だけが未だ理解できなかった。

セシルはム~っと考えた様な顔をすると,

「そうね、言えないこともないんだろうけど,
それじゃ知識に胡座をかいてしまって、
本当に持たなくてはいけない感情が思い出せないでしょう?

私達は唯、失った友や愛する人に会うために戻って来たんじゃ無いから……」

彼女の言葉は僕の心を少し苦しくさせた。

“僕達は理由があってこの時代に戻って来た……?

一体何のために?!

確かに唯家族に会いたいと言う理由だけでは転生はできないだろう……

これまで多くの人に会ったわけじゃないけど,
これまで転生について聞いた事はない……

じゃあ、転生というものは普段は起こらないんだ。

僕達は何らかの理由があって此処へ戻って来たんだ……”

僕は息を呑むと,

「じゃあ、教えれる範囲でいいから、
マグノリアやマグノリアが共に過ごした人達の事を教えて。

そして僕の父さん……アーウィンの事も……」

そうセシルに尋ねた。

横ではローティが頭をワシャワシャと掻きながら、

「ちょっと待て!

まだ話がよく理解出来ないんだが、
大体のところを先ず大雑把に教えてくれないか?

そうでないと話について行けなさそうだ」

と困惑した様に言ったので、
セシルは頷いた後、

「じゃあ、大まかに私たちの事を話した後、
もっと細かな詳しい話に入っていくわね」

そう言って話し始めた。

「私の話に出てくる登場人物は四人と一匹」

そう言ってセシルは父さんを見た。

父さんは腕を組んでう~んとうなりながら、

「その一匹というのは私の事か?!」

そう言ってクワッとセシルを見下ろした。

「え? デューデューの気になるところってそこ?! 

ハハハ、ごめん、ごめん!

でもマグノリアといた頃のデューデューは人になれなかったし!」

セシルがそういうと,ローティは

“ん?”

という様な顔をした。

「そうね、百聞は一見にしかずね。

デューデュー、ほら、本当の姿を現して!」

セシルのそのセリフに、

「お前は人使いが粗いな。

此処で龍に変わったら、
サイズも変えなくてはいけないではないか。

簡単にやっている様に見えるだろうが、
あれは割と骨が折れるんだ」

父さんはそういうと,
す~っと龍の姿に変わった。

もちろんローティもジュジュもリアも飛び上がって叫んだ。

「りゅ……龍?!

それも灰色?!」

腰を抜かした様に、
言葉にならない声でそう叫ぶと,

「驚くでない!

私に危険はない!

私は龍になってもちゃんと人の言葉が話せるし、
自我もちゃんとある!

それに何と言っても翠をずっと育てて来たのだからな!」

そう言って又す~っと人の姿に戻った。

横では目をウルウルとさせたショウが言葉を発そうとした時
つかさずセシルが、

「はい、ショウは口を閉じててね。

デューデュー大好きなのは知ってるから!」

と先手を打ってショウの口を止めた。

ショウの口を止めたのは良いが、
ローティもジュジュもリアも父さんが龍だと知って一斉に僕の方を見た。

僕は肩を窄めると,

「ま、そういう事だよ」

そう言うと、ローティが、

「翠は龍に育てられた人間か?!

何だか段々話が面白くなって来たな!」

そう言って今度はワクワクとした様な感じになって来た。

「じゃあ話を進めるわね」

セシルがそう言うと、
皆は勢い良くコクコクと頷いた。

「前提として覚えていて欲しいのは、
セシルは二度目の人生を歩んでいて、
一度目の人生の記憶を取り戻したと言う事。

これから私が話すのは、
私が取り戻したマグノリアと言う人物の
一度目の人生の記憶の内容ね」

セシルがそう前置きをすると,
皆は又コクコクと頷いた。

「じゃあ簡単に説明すると,
私がマグノリアとして共に過ごした人達は私を含め四人。

私以外は皆サンクホルムの出身で、
当時の王太子であったジェイド、
そしてジェイドの専属神官だったアーウィンと、
専属騎士だった……ダリル……」

そう言って僕の方を見た。

“僕の父さんはジェイドの専属神官だったんだ……”

その事は初めて知った。

“もう一人はダリルと言うのか……

そう言えばジェイドには騎士がいたと言っていたな。

彼がそうか……

彼の名は初めて聞いたな……”

そう思っていると横からローティが、

「俺はサンクホルムの出身で、
彼らの名は聞いた事がある。

ジェイド王子は亡くなったと聞いていたが、
マグノリア王女を含め後の者達は行方不明とされていた……」

そう言って俯いた。

「そう……マグノリア達は行方不明って事になってるのね」

セシルはそう呟いた様にすると,

「ジェイドの婚約者としてサンクホルムへやって来たマグノリは、
自然と彼の専属だったアーウィンやダリルと仲良くなったの。

でも……いろんな事が起きて……

本当にいろんな事が起きて、
私達は皆殺されたわ……」

そう言ってセシルは俯いた。

皆もシーンと静かになった。

「あのさ、お前……あ、マグノリア殿下達は、
自分を葬った者達を知っているのか?

何故そう言う事になったのかも知っているのか?!」

ローティがボソッとそう尋ねた。

その質問は僕もずっと思っていた事だった。

セシルは俯いたままコクリと頷いた。

ローティはセシルにグッと近づくと,

「お前達をそんな目に合わせたのは誰なんだ?!

それに何故?!」

そう言って彼女の顔を覗き込んだ。

セシルはグッと顔を上げると,

「それはまだ言えないわ。

翠がまだ思い出してないから……

でも、私達四人は巡り会わないといけないの!

そして前世を思い出さなくてはいけないの!

その為にジェイドは……

アーウィンは……

私達をこの世界へと戻してくれた!」

「おい、おい、ちょっと待ってくれ!

何故翠がジェイド王子だったと言う事が分かるんだ?!

そもそも翠はサンクホルム王家の血が流れてるのか?!

翠の父親は、聞いていた話によると,
王子の神官だったアーウィンの子供だろ?!

そもそも何故王子の婚約者として来国したマグノリア王女が、
アーウィン神官……いや、後には最高大神官だったよな?と子をなしているんだ?!

それってジェイド王子に対する立派な裏切りでは無いのか?!

彼の騎士……なんて言ったけ? ダリル?

王子が裏切りを受けている時に彼は無いも言わなかったのか?!

いつも一緒にいたんだったら知らなかった訳はないだろう?!」

ローティがそう言って迫ると,
セシルが眉を顰めてローティの目を見た。

ローティは目を見開くと,

「そうか……裏切りなんかじゃなく、お前達は皆知っていたんだ!

ジェイド王子は何も言わなかったのか?!

何故マグノリア王女がアーウィンに惹かれていくのを
ただ黙って見ていたんだ?!」

ローティが段々ヒートアップして来出した。

僕は何故彼がそこまでその事にこだわるにか分からなかった。

「ローティ、落ち着いて。

あのさ、ジェイドがそれで良かったんなら、
全ては丸く治るんじゃ……」

僕がそう言うと,

「違うだろ!

マグノリア王女はジェイド王子と結婚して、
子をなして、国の繁栄のために尽くすべきだっただろう!

もし,翠がジェイド王子との子であったら、
サンクホルムは今頃……

何故ジェイド王子じゃ無かったんだ!」

そう言うとセシルの方を見た。

セシルは冷静に、

「ローティ、落ち着いて。

貴方の言い分は分かるわ。

サンクホルムの状態は良くないと言っていたわね。

でもね、ジェイドにはジェイドの選択があったの」

そう言うと,ローティは今度は

「え? もしかしてジェイド王子にも誰かマグノリア王女の他に居たのか?!

その人と子はなしてないのか?!」

そう言ってセシルに迫った。

セシルは首を振ると,

「残念ながらジェイドに子はいないわ、でも……」

そう言うと僕を見た。

僕はハッとすると,

「ジェイドにも好きな人がいたんだ!」

そう言ってセシルの目を見た。

セシルは僕の肩を掴むと,

「翠、思い出して!

貴方は自分で思い出さなくてはいけないのよ!

そしてその人を見つけるの!」

そう言って僕の肩を掴む指に力を入れた。

「そんな……見つけると言ったって……

その人、もう良い年になって僕の事は忘れてるんじゃ……

それにもう他の人と結婚している可能性だって……

あ、名前? 彼女の名前は?!」

セシルは首を振ると,

「教えられないわ。 それでも見つけるの!

きっとあなたが生まれ変わったことを知っているわ。

きっと向こうもあなたを探しているはず!

それに私もアーウィンを見つけなきゃいけないの!

私たちが此処にいるって事は、
アーウィンも絶対どこかにいるの!

彼も私達を探しているわ!

そして貴方の騎士だった……ダリルも……」

そう言ってセシルが目を伏せた。

「僕は君が説明した事を何一つ覚えてないんだ。

自分がジェイドだった事も、
僕の両親であるマグノリアやアーウィンも。

それにダリルの事だって!

ましてやダリルなんて名は初めて……」

そう言いかけて、

“違う…… 本当にダリルと言う名を以前聞いた事がないのか?!

彼の名を反芻すればする程何かが引っ掛かる……

僕は本当に彼の名を一度も聞いた事がなかったのか?!”

そう思っていると、

「翠、ダリルはね、」

そう言ってセシルはダリルについて語り始めた。

「ダリルはね、サンクホルム一と謳われるほど剣が凄い人だったの。

それとは反して彼はとてもシャイな人だった……

真っ黒な髪と真っ黒な瞳は彼をミステリアスに見せたけど,
はにかんだように微笑む彼の笑顔は
剣を持つ姿からはとても想像できなかったわ。

凄く恥ずかしがり屋で涙もろくて、
ジェイドに甘くてそれでいて厳しくて、
一歩後ろから何時も私達を守っているような人だった。

何かあればすぐに自分を犠牲にして、
お城が襲撃された時も……」

そう言って彼女は目を伏せると唇をキュッと窄めた。

そんなセシルの語るダリルは夢物語の中の人物の様でいて、
そんな中でも彼の事は特に僕の胸を何故かとてもざわつかせた。
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