龍の寵愛を受けし者達

樹木緑

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過去は繰り返す

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皇族であるルーには婚約者がいるというにも関わらず、
僕達と冒険に出ると言ったルーにセシルが放った一言。

「ルーはそれでいいかもしれないけど,
婚約者の姫はどうするの?」

すぐ隣で彼女を見ていた僕には、
彼女の唇が震えているのが分かった。

もうどっぷりとルーに落ちてそうなのに、
ルーを自分から突き放そうという
セシルの気持ちは僕には分からなかった。

僕は一時期、
父さんが僕の生みの親では無いと分かった時、
気の迷いか父さんに心奪われたと思った時期があった。

その時は父さんから離れたいと思った事なんて
一時もなかった。

だからセシルの考えている事は
僕にはちっとも分からなかった。

僕はセシルの問いにルーが何と答えるのか
息を殺した様にしてその瞬間を見守っていた。

するとルーは急に眉間に皺を寄せて眉ジリを下げた。

かと思うと急に情けない顔になって、

「だよね~ どうしよう?! どうしよう?!

僕はこの結婚と言うか、
婚約も本当はイヤなんだ!

ねえ、逃げられないかな?!

僕は本当に好きになった人と結ばれたいだけなんだけど……」

そう言って僕達を見回した。

僕はそんなルーの返事に度肝を抜かれたけど、

“あれ?”

とも思った。

“デジャブ?

前にもこんな事なかったっけ?”

そんな事を考えていたら、
セシルが急に笑い出した。

さっきまで唇を震わせていると思ったら
今度は笑い出して、
その事にも僕は度肝を抜かれた。

呆気に取られて様にして彼女を見ていると、
急に涙目になって

「そうよね!

恋がしたいのよね!

私達、恋がしたいのよ!」

そう言って今度は唇を震わせて微笑んだ。

そうして僕の方をクルッと向くと,

「そうでしょ? 翠?

あなたも恋がしたいでしょ?」

と僕に話題を振ってきた。

僕は慌てて、

「どうして僕に話を振るんだよ。

今はルーのことを話してるんでしょ?

それに二人して話を合わせた様に恋がしたいって何?」

そう突っ込むと、

「そうね、翠には未だ早かったようね」

そうセシルに馬鹿にされたように言われたので、

「恋くらい僕だって知ってるよ!」

そう言うと,

「えっ?!」

と同時に龍星と龍輝が僕を見た。

するとセシルが急に、

「う~ん、あの時と状況が似通ってるわね……

やっぱり過去は繰り返すのかしら?

同じ魂を持ってるんだからきっとそうよね……

とすると、あの人は……あなたたちのどちらなのかしら?

まさか魂まで分裂したって言わないわよね?」

そう言いながら龍星と龍輝に迫って間近で顔を交互に見比べた。

「お前,何訳わかんない事言ってるんだ?」

そう尋ねる龍星に、

「ふーん、貴方も猫かぶってたみたいだけど、
元々はこう言う性格なのね。

龍輝は……」

そう言って龍輝の方をじっと見ると,
龍輝は少し顔を赤らめて恥ずかしそうに静かに横を向いた。

「うーん、貴方は性格的に見て彼に似てるけど,
ちょっと何処か違うのよね……

かと言って龍星も似てると言えば似てるけど、
何処かちょっとズレてるところがあるし……

私はあなた達のどちらかが彼だと睨んでるんだけど、
今の時点では未だ分からないわね……」

そう言っていると,

「お前、何訳のわからない事をごちゃごちゃと言ってるんだ?

彼って誰なんだよ?

もしかしてお前の男か?!

俺達をお前の男と比べようとしてるのか?」

龍星がセシルにそん事を言い出したので、
セシルはケラケラと笑い出した。

さっきまで唇を震わせていた彼女とは別人の様だ。

もしかしてルーの言った事に
何か彼女の気分を変えるものがあったのだろうか?!

急に変貌したセシルを呆気に取られた様に見ていると,

「あの! 僕の事は……」

そうルーが割り込んできた。

僕がちょっとオロっとした様に、

「本当に婚約者は良いの?」

そう尋ねると,横からセシルが、

「良いわよ!

一緒にいきましょう!

婚約なんてどうにでもなるわよ!」

と、さっきとは180度違う事を言い出した。

僕は慌てて、

「え? セシルだって婚約者は?って言ってなかった?!」

そう尋ねると,

「私ね、ルーがカッコつけて、
婚約者を説き伏せて待ってて貰うとか,
はたまた、全てを自分でうまく収めて責任を負うって言ってたら、
一緒に行く事は断ろうと思ってたの。

でも……ルーが私たちに泣きついて来たから……

あの日を又繰り返してくれたから私、確信したの……

私達は繰り返すって!

またあの日に戻るって!」

そう言ってセシルは僕に綺麗な笑顔を見せた。

「そうか、君だけが分かっている事をルーが言ったんだね?」

そう言うと,

“翠、私達,恋をするわよ。

貴方もきっと繰り返すわ。

そしてきっとあの人を見つけ恋に落ちるわ”

そう言って僕に耳打ちした。

セシルからは僕達は恋というものを
とても大切にしていたという印象を受けた。

未だ漠然としてよく分からなかったけど、
恋について考えた時少しワクワクした。

いつか会うであろう人を考えると胸がドキドキとした。

向こうではルーが、

「じゃあ,僕も連れて行ってくれるって事だよね?!

置いて行ったりしないんだよね?!」

そう言って手を叩いて飛び上がっていた。

そんなルーを、

“打ちとければ全然皇子に見えないな……

やっぱり公の前では自分を作っているんだろうか?

でもこっちの方が断然良いや。

凄く馴染みやすい……

それに何だか昔から知ってる様な……”

そんな事を考えていると,

「あ~あ、決まっちまったか!

これで俺も婚約延期だな。

まあ、あんま乗り気じゃなかったし、
破棄でも良いかもな?!

冒険も面白そうだしな!」

そう龍星が言ってソファーテーブルに足を乗せて伸びをしたので、
僕はジーッと彼を横目で見た。

そんな僕の視線を感じたのか、

「で? 冒険に行くのは良いんだが、
お前、何ができるんだ?

デューデューに育てられたんだから、
さぞ強いんだろうな?」

と嫌味の様に僕に行って来た。

少しカチンと来た僕は、

「君こそ婚約者候補?の令嬢とイチャコラしてたくせに
乗り気じゃなかったって……

破棄しようかな?って
誠実じゃ無いよね?

令嬢の方はもう婚約者気取りだったけど、
今更無かった事にできるの?!

それに君だって何が出来るの?

冒険者って君が思っているよりも大変かもだよ?」

そう言い返すと,彼はプッと笑って、

「ハッ! 俺の方が冒険者の何たるかはお前より詳しいと思うけど?

お前なんてつい最近まで箱入りだったんだよな?

デューデューに大切に大切に
お姫様の様に育てられたんだろ?

まあ、俺みたいな立派な騎士がいれば
お姫様くらいは守ってあげても良いかな~」

なんて言い出した。

横ではセシルが、

「龍星って騎士なの?

じゃあ、龍輝も騎士?!」

そう尋ねると,

「え? いえ、私はハンターです!」

と言う答えにセシルは、

「ハンター? 弓か……

弓だとこっちはちと違うな?

じゃあ、やっぱり龍星のほうか?!」

などと一人でブツブツと言い始めた。

龍輝が、

「いえ、私はハンターですが弓だけと言うわけでは……」

と良いかけた時、

「じゃあ、これから冒険者としてどうすれば!」

そうルーが話しかけて来たので、
皆の視線は一斉にルーの方に集まった。

「そうね、貴方,もう冒険者として登録は済んでるの?」

セシルのその問いに、

「ううん、僕達は未だ……」

とルーが答えた。

「僕達という事は、
龍星も龍輝もシャムアも登録は済んで無いって事よね?」

と言うセシルを横に僕は龍星に向かって

「フフン」

と、いかにも僕の方が一歩出てるという様に振る舞って見せた。

そんな僕に悔しがる龍星は、

「良し! 今から登録に行くぞ!」

と言い始めた。

でもそれにはルーも賛成だった様で、
何故か僕達は急に冒険者ギルドに行く事になった。

「じゃあ、僕はその旨を父上に報告してギルドに向かうよ。

シャムアは僕と一緒に来てくれ。

後はセシルか翠がそちら側の代表として父上に会ってくれれば……」

そう言うルーにセシルが直ぐに、

「ハイハイ!

私が陛下にお会いするわ!

翠では少し心許無いし、
私だったら少しの礼儀作法だったら分かるから!」

そう言って候補した。

僕もその方がいいと思った。

少なくとも彼女はマグノリアであった時の事を思い出しているし、
王女であった彼女はルーの父親への挨拶は朝飯前だろう。

ルーにはセシルが付いてく事になり、
とりあえずセシルからローティ達の事を説明してくれる事になった。

僕は龍星と龍輝と共に乗って来た馬車でギルドへ行く事になった。

馬車を宮殿前で待つ間、

「で? お前は何が出来るんだ?」

そう龍星が尋ねて来た。

「何って冒険者として?」

そう尋ねると,龍星は横目で僕を見て、

「それ以外に何があるんだ?」

と呆れた様に返した。

少しカチンと来たけど、

「僕はヒーラーだよ」

そう言うと,龍星は目を見開いて僕を見た。

「え? 何その顔……」

そう言うと,

「ヒーラーって今じゃ結構貴重だよな?

年々ヒーラーの数は減って来てるみたいだが、
お前,それあまり言わない方がいいぞ?」

と珍しく僕の事を心配してる様なセリフが出て来た。

「何? 珍しく僕の事心配してるの?」

そう冷ややかに答えると、

「これから前線で戦う俺のヒーラーだと思うとな」

と返ってきた。

「いや、別に僕、君のヒーラーでは無いんだけど?

ルーだってヒーラーでしょ?」

そう言うと,

「バカ、いくらルーがお間抜けって言っても天下の皇子だぞ?

何の為に俺達が付いて行くんだよ。

ルーを危険な目に遭わせる訳にはいかないだろう?」

そう顔を歪めながらそう言う龍星に

「えー何それ?!

冒険者になるんだったら皆んな平等でしょ?!」

と言い返すと、彼は僕の頭を叩いて、

「ばーか、皇太子様は腐っても皇太子様なんだよ!」

そう言って僕の頭をクシャクシャとして来た。

そんな龍星の手をガシッと掴んだ龍輝にびっくりしていると、
馬車がやて来た。

僕が先に乗り込むと,それに続いて龍星が乗り込み、
そして最後に龍輝が乗り込んだ。

僕の目の前に座った龍輝は僕と僕の横に座った龍星を見て
少しムッとした様にして外を見た。

龍星も龍星で、無邪気なのか子供なのか
僕の髪を触りながら、

「へーお前の髪って細っせーな!

それに柔らかいな。

何だか匂いもいいし」

そう言って僕の頭をスーッと嗅いだ。

僕は頭を両手で隠すと、

「ギャー変態!

何、人の頭匂ってるの?!」

そう言ってのけぞると,

「俺の髪触ってみろよ!

凄く太くて硬いんだぞ!」

そう言って僕の手を掴んで自分の頭の上に乗せた。

最初は、

「え? 何?何? 髪の毛なんてどうでもいいでしょ?!」

なんて事を言ってたのに、
いざ龍星の髪を触ると,
ゴワゴワとしてコシがあるのか何なのか
しっかりとした髪質をしている事に気付き、
それが男らしくてカッコいいと思い始めた

「へー凄い!

僕の髪と全然感触が違うや!

ピンとしててコシがあって伸びがいいね!

それなのにしっとりサラサラ感もあって!」

思いっきり褒めながら髪をすいた後,

「龍星がこうだったらもしかして龍輝も?!」

そう言って龍輝の髪に触れようと手を伸ばしたら、
龍輝がビクッとした様にして肩を震わせた。

「あー龍輝のは又違った感覚だ!

どちらかって言うと僕のに似てるね!

双子なのに全然違うんだね~」

そう言いながら龍輝の頭を撫でていると,

「も……もういいでしょ?」

そう言って龍輝が僕の腕を掴んだ。

「あ~ ごめん,ごめん、
ベタネタと触っちゃったね。

嫌だった? 気持ち悪かったよね」

そう言って手を離そうとしたら、

「いえ、そう言う訳ではありません!」

そう言って更に僕の腕を掴んだ手に力が入った。

「龍輝?」

そう言って龍輝の顔を覗き込むと、
龍輝の顔は真っ赤になっていた。

「どうしたの? 

何処か具合でも悪い?

顔が赤いけど熱じゃ無いよね?」

そう言って覗き込む僕の目を逸らす様に
龍輝は横を向いて僕の腕を離した。

そんな龍輝の態度を見ていた龍星がイラッとした様に、

「は! お前は昔からちっとも変わらないな!

何かあると直ぐに母上の背に隠れてピーピー泣いてたしな!

せっかく翠が優しくしてるのに何でそんな態度なんだ?!

訂正するよ!

翠よりもママが必要なのはお前の方だな!」

龍星が揶揄った様にそう言うと、
龍輝は少し尖った耳をピクピクとさせて俯いた。

龍星が又、

「ほらな」

そう言うと、龍輝は泣きそうな声で、

「お前に俺の何が分かるんだ!」

そう叫んでまたソッポを向いた。

僕が龍星の腕を掴んで眉間に皺を寄せ彼を見つめると
龍星はそれ以上は何も言わなかった。

僕は俯く龍輝に

「龍輝?」

ともう一度話しかけると,
彼は僕の目を見て又俯いた。

龍星は横で涼しい顔をして知らんふりしていた。

“龍輝どうしたんだろう?

いつもと様子が違う様だけど……

僕何かしたのかな?”

暫く龍輝をジッと見ていたけれど、
彼は俯いたままで静かにしていた。

それとは逆に龍星はギルドに着くまで
色々とたわいない話をしてはキャラキャラと笑っていた。

僕は龍輝の事が気になって気になって
余り龍星の話は耳に入ってこなかった。

ギルドに着くと龍星ははしゃいで
我一番にと言う様に早足で駆けて行った。

龍輝は龍星に続いてギルドへ入ろうとする僕の腕を掴むと,

「あの、翠は龍星の様な人が好きなのですか?」

と訳のわからない様な事を尋ねて来た。






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