龍の寵愛を受けし者達

樹木緑

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龍輝の思いもしなかった

“翠は龍星の様な人が好きなのですか?”

の質問に、僕は首を傾げて龍輝を見上げた。

一瞬、何の事を言ってるのだろう?と思った。

「えーっと……」

そう言い淀んでいると,
龍輝はハッとした様にしてパチパチと瞬きをすると、

「いえ、何でもありません。

さあ、先へ急ぎましょう。

もう龍星は中へ入ってしまいました」

そう言って掴んだ僕の腕を離すと、
まるで何事も無かったかの様に、
スタスタと僕を置いて先に行こうとした。

龍輝の奇怪な行動を不自然に思った僕は、
何食わぬ顔をして僕の横をスッと
通り過ぎて行ってしまおうとする龍輝の腕を
サッと掴むと、
龍輝はビクッとして立ち止まった。

「あのさ、言いかけて止められるとスッキリしないんだけど、
さっきの質問ってどう言う意味で聞いたの?

それに今の龍輝ちょっと変だよ?!」

そう龍輝に言い寄ると、
龍輝は気まずそうに僕を見た。

そして何かを考えた様に間を置いたようにして、

「いえ、本当に何でも無いんです。

ただ、道中では翠と龍星は楽しそうだなって思って……」

そう言ってしれっとした様な顔をした。

龍輝にそう言われると,
確かに僕はずっと龍星と話をしていた。

でもそれは僕から話しかけたんじゃなく、
何かと言えば、
龍星が僕に絡んできたからだ。

別に僕としては特別に龍星と仲が良いと思ったわけでは無いし、
好きだと思って会話をしていた訳でもない。

強いて言えば、
時々やな野郎ってとこはあるけど、
割と話しやすい方ではあるかもしれない。

もしかして龍輝は自分と会話らしい会話が無かったことに対して
何か思っているのだろうか?

ちょっとぎこちなくなった龍輝の態度に、
もっと突っ込んで尋ねたかったけど、
龍輝がグッとした様に下を向くと、
それ以上は何も言えなくなった。

僕は

“は~”

っとため息を吐くと、

「もう良いよ。

龍星も待ってるだろうから中へ行こう」

そう言って龍輝の腕を離すと、
今度は逆に又龍輝に腕を掴まれた。

僕は、ちょっとおかしいと思った
龍輝の手に自分の手を重ねると,

「どうしたの?

もしかして一度に複数の人と接するのは苦手?

邸に居た時は何の問題もなく
僕と会話してたよね。

公共の場に来ると龍星が言った様に、
龍輝って少し引っ込み思案になるのかな?

でも大丈夫だよ。

龍輝は龍星じゃ無いんだから、
龍星みたいに振る舞わなくっても良いんだよ。

沢山の人と接したく無かったら、
僕のそばに居なよ。

話なんか無理にしなくても良いんだよ?」

そう言うと,
龍輝は少し泣きそうな顔をして、

「私は龍星の様に面白い話も出来なければ、
親しい友の様に振る舞うことも出来ません。

翠の事を笑わすことも出来なければ、
気の利いたことも言えません。

本当は翠の笑顔も泣き顔も、
困った顔も怒った顔も私だけのものにしたいのに」

そう真剣な顔で迫られ一瞬聞き間違いかと思った。

でも直ぐに友達ができないのかな?と思った。

「困ったね。

君、重症だね。

そんなに切羽詰まらなくても、
僕はもう龍輝の友達だよ。

そんなに気を張って僕に気を使わなくても良いんだよ?

龍輝が何か失敗したって、
僕は龍輝を嫌いになったりしないよ?

そんな事で龍輝から離れたりしないよ?

それはセシルも同じだよ!」

龍輝の肩をポンと叩いてそう言うと、
龍輝は少しポカンとした様にしていたけど、
直ぐに微笑んで、

「そうですね、
貴方はそう言う人でしたね。

有難うございます。

少し焦ってしまいました」

そう言って龍輝は大きく深呼吸した。

“やっぱり龍星が言った様に
龍輝は大人しい性格みたいだな”

そう思うと、未だ少し不安そうに僕を見る龍輝に微笑んだ。

「取り乱してしまいすみません。

さあ、ギルドへ参りましょう」

龍輝はそう言ってスタスタとギルドへ向かって歩いて行った。

僕は龍輝の後をついていきながら、

“でもさっきの龍輝の態度って
僕のことを独り占めしたいって取れないこともないよな?

僕、勝手に龍輝には僕しか友がいない様にとっちゃったけど、
僕、間違ってないよね?!

え? え?!”

と後になって少し疑問に感じ始めた。

“いや、いや、もしそうなると、
龍輝が言っていた好きって……あの好きだよな?

まさか、龍輝に限って女の子に興味……無い……?!

いや、いや、それって僕にとって都合良すぎ?!

だめだ、だめだ、自分がそうだからって、
他の人まで巻き込んじゃダメだ。

だって……男の人は女の人を……って

ちょっと待て?

僕、前に会ったことない?!

男の人が好きな男の人……”

そう思って首をブルブルと振った。

“何処まで行っても自分に都合がいい妄想だな……

父さんとの二人暮らしが長すぎたのかなあ~

もうちょっと色んな人と接していかないと!”

そう思うと,

「龍輝! 待ってよ!」

もうギルドのドアの所まで差し掛かっていた龍輝を呼ぶと、
僕は龍輝へ向かって一目散に走って行った。

「歩くの早いよ!

やっぱり足の長さのせいか?!」

そう言うと照れる龍輝の足を上から下まで
マジマジと目で追った。

「やっぱり長いな。

でも龍星とは少し違うよね。

龍星の方が少し身長が低いよね。

それに見た目も龍星の方が少し年下みたいだよね?

まあ僕と比べれば月とスッポンだけど……」

そう言うと,

「何を言うんですか!

翠は私達とは違い、とても綺麗ですよ。

その髪も真っ白な透き通る様な肌も……」

そう言って龍輝は何かを思い出した様にして
顔を真っ赤にして照れた。

「ちょっと、どうして龍輝がそこで赤くなるの?!

もしかして龍輝の言ってる僕の肌って……

何処で見たの?!」

そう言うと、龍輝は益々真っ赤になって、

「違います、違います!」

と必死に繕っていたけど、
僕としては,

“何処で見たんだ?!

もしかして子供の頃、邸に行った時か?!”

と一人で悶々とし始めた。

龍輝は焦った様にしながらも、
ギルドの戸を開けた。

中へ入って行くと、
龍星は既に冒険者登録を終えて、
彼はパラディンとして登録されて居た。

「へ~、パラディン……って何だっけ?」

冒険者の職種に疎い僕はパラディンがどんな役割を果たすのか
よく分からなかった。

「響きは良いけど、
それって龍輝とは違うんだよね?

確か龍輝はハンターって……」

そう言うと、

「確かに俺たちは双子なのにお互い似ずに、
クロスした様に全く違う両親の遺伝を持ってるよな?」

そう言って龍星が龍輝を見た。

僕は良く理解出来ずに龍星と龍輝を交互に見た。

「翠、見ての通り,私の見た目……エルフとしての姿形は母親の遺伝が色濃く出て居ます。

龍星は父親似ですし……エルフの容姿が全く有りません。

でも受け継いだ職種は正反対なのです。

私が父親のハンターと言う職業を、
そして龍星がパラディンという母親の職業を受け継ぎました。

私は殆ど魔法は使えませんが、
龍星は聖魔法が使えます。

回復術は高くはないのですが、
かなり高い光攻撃魔法を使うことができます」

首を傾げて居た僕に、
龍輝が分かりやすくそう教えてくれた。

「そうだったんた。

君の父親はハンターだったんだ。

それに母親がパラディンって……

お母さん、強いの?」

そう尋ねると、

「母の母方……つまり、エルフの方の祖母の家系なのですが、
実を言うとエルフの戦士家系なのです。

エルフには魔法を使った戦士系が多く居ますが、
その中でも母の実家は高い魔力を持って居る様です」

そう龍輝に説明されたけど、
エルフの魔法戦士と言われても矢張りピンと来なかった。

「じゃあ、おじいさんの家系は?」

そう尋ねると,
龍輝は少しためらう様にして、

「祖父の方は良く分かりません」

そう言って目線を流した。

“何だろ?

何か訳ありなのかな?”

そう思ったけど、
深く追及はしなかった。

逆に龍星がどんな強さをしてるのかに興味を持った。

「じゃあ、龍星って強いの?」

そう尋ねると,
龍輝は少し首を傾げて、

「恐らく人で龍輝より強い人は余り居ないのでは無いでしょうか?

私達には冒険者としての経験はありませんが、
龍輝だと直ぐに強い魔物との対戦も可能なはずですが、
確か冒険者は低ランクから依頼をこなして
ドンドンランクの高い魔獣の討伐を経てランクを上げて行くんですよね?」

そう尋ねられ、
余り冒険者に対してもよく知らない僕は、
セシルから学んだことを答えるしか出来なかった。

「そう言えば龍輝達って魔獣討伐の経験はあるの?」

そう尋ねると,

「魔獣討伐の経験は何度もあります。

アレでも私達の父親はS級クラスの冒険者だった経験が有りますので、
良く領地の魔獣討伐に借り出されました。

冒険者登録こそはして居なかったのですが、
私達のレベルは初心者の冒険者と言うには少し……」

そう言われ、龍星や龍輝は横に置いといても、
僕の父さんにヘロヘロ、ベロンベロンだった彼等の父親が
其処まで強いとは夢にも思わなかった。

僕が変な顔をして龍輝を見たのか、

「あの…… 先程は私達について話したのですが、
殆どが龍星の事で、
何と言っても彼の魔力は桁違いです。

それに比べ私は……」

龍輝が少しネガティブになりそうな雰囲気だったので、
慌てて

「でも、君達は二人ともお父さんの色をしてるよね?

龍輝は少し自分を卑下し過ぎだけど、
全然そんな事ないよ!

それに君たちの父親って東の大陸の人なんだよね?

東の大陸の人達には不思議な力があったって聞いたんだけど、
それだったら龍輝も何処かにその力が秘められてるかもって事だよね?!

もしかしたら、龍星も龍輝もまだまだ秘めた力があるかもだよ?」

そう言うと,

「そうですね。

色だけは私達二人とも東の大陸の血が色濃く出てしまいましたし、
それにも何か意味があるのかもしれませんね」

そう言って少しだけ嬉しそうな顔をした。

「東の大陸か……

ずいぶん昔に海の底に沈んで、
確か今となっては謎の多い大陸となってるんだよね?

今は何処にいるのか分からない黒龍とも繋がっているみたいだし……」

そう言って今はもう無い大陸のことを考えると
少し不思議な感覚がした。

“黒龍か……”

得体の知れない物体なのに、
黒龍のことを考えると,
何故か魂が持っていかれそうな感覚だ。

そんなやり取りを龍輝としていると、

「龍輝、お前も早く登録してこいよ」

そう言って龍星が横から話しかけて来た。

「龍星はもう登録は終わったんだよね?

ちゃんと冒険者カードは貰った?

龍星ってパラディンなんだってね。

龍輝から魔法が凄いって聞いたけど、
君達と新たにパーティーを組むことが出来るから嬉しいよ」

そう言うと、

「まあ、第三王子殿下の頼みとあれば仕方ないしな。

だがランクF?

俺がか?

これから冒険者としてランクを上げて行くのか?

面倒臭いな」

と面倒くさそうにしてるけど、
本心はワクワクしてそうだ。

僕はフフっと笑うと、

「きっとセシル達も時期に追いつくと思うから、
龍輝が登録するまでに何か依頼書でも見てみたら?」

そう言うと,龍星は掲示板の方へと歩いて行った。

僕は龍輝の方を向き、

「僕はここで待ってるから龍輝もさっさと登録してしまいなよ。

セシル達が来たらパーティー登録するからさ」

そう言うと,

「では失礼して……」

そう言って龍輝が受付の所までスタスタと歩いて行った。

ギルド自体未だよく分かって無い僕は
龍輝を待つ間、
キョロキョロと辺りを見回した。

ランクの高い冒険者達は討伐遠征に行くことが多いらしく、
新人冒険者っぽい者達が、
我先にと割の良い依頼書を取り合って居た。

僕もどんなのが有るのか気になって、
依頼書の掲示板の所へと行ってみた。

“へーこんなのがあるのか……”

依頼書はランク毎に分かれて居て、
僕の見ていたFランクは基本、
レベル1~5位のハーブ採取や鉱石の採鉱、
魔獣の色んな部位や魔石収集などが主だった。

「へ~、意外と簡単に出来そう……」

そうボソッと独り言を言ったつもりなのが
隣にいた駆け出し冒険者に聞こえたのか、

「お前、今簡単そうって言ったか?

見るからに新人冒険者の様だが、
ここら辺では見かけた事の無い顔だな?」

と早速いちゃもんつけられて来た。

言い合いにもなりたくなかったので、
ここは下手に出ようと思った。

「もしかして簡単じゃ無いの?!

ハーブってその辺に咲いてる草花じゃ無いの?!

鉱石や魔獣の何たるかは良く分かんないんだけど」

頭を捻りながらそう言うと,

「お前、ど新人だな。

俺様が少しだけヒントを与えてやろう」

そう言って僕の肩に手を回した。

そして自分の持っていた依頼書を僕の目の前に差し出すと,

「ほら、これはハーブの一種で低級回復薬になる薬草なんだが、
これ、何の葉か知ってるか?」

そう言われて依頼書を見ると,

”タンププの葉“ 



”モーグルットの花“

と書いてあった。

僕が首を振ると,

「だろ? 何のハーブだか分からないだろう?!

それに何処に生息しているか知ってるか?」

と尋ねるので首を振った。

「ほらな、こう言うのが採取出来るところは魔獣も出るんだ。

まあ、低ランクだが、
どんな魔獣が出るか知ってるか?」

次はそう尋ねたのでまた首を振った。

するとその冒険者はニヤッと笑うと,

「実はな、こう言うのが記してある本があるんだ。

新人はな、まず依頼を受ける前に、
こういった事から学ばないといけないんだよ。

帝都図書館へ行けば図鑑があるが、
持ち出し出来ないから自分で描いて写さないといけないが、
いつも誰かが使っている状態だ。

ギルドや店でも表札紙みたいなのは買えるが、
そう言うのでも馬鹿に出来ない値段してるからな。

だから、簡単そうに見えて簡単でも無いんだ」

そう言って偉そーな顔をした。

「へーそうだったんですね。

皆苦労してレベルを上げて行くんですね。

そう言った情報は大切ですね~

これから僕達はパーティーを組んで
サンクホルムという国を目指すので
凄く為になりました!」

そう丁寧にお礼を言うと、

「は? お前今、サンクホルムと言ったか?」

そう聞き返してきた。

「ええ、サンクホルムという国を目指しているんです。

それが何か?」

不思議そうに尋ねると,

「お前もあのダンジョンに挑戦したいってクチだろうけど、
やっぱり新人だよな?

知らなかったのか?

今サンクホルムは入国の規制が難しくなっていて、
簡単には入れないぞ?

まあ、俺もあのダンジョンに挑戦したくて冒険者を目指したんだがな」

そう言うので、

「あの、あのダンジョンとは?」

そう尋ねると彼は目を丸くして、

「おい、おい、あのダンジョンに挑戦したくて
サンクホルムに行くって言うんじゃなかったのか?」

と驚いた様にして尋ねられた。

「いえ、 サンクホルムにあるダンジョンも
入国の規制が厳しいのも知りませんでした。

パーティーにはサンクホルム出身の冒険者がいるのに、
彼、自分の家に帰れるのかな?」

そんな事を言っていたら、

「ああ、サンクホルム出身のパーティーメンバーが居たのか。

珍しいな。

ま~だったら、もしかするとあの国にも入れるかもしれないな。

もし入れたら、絶対あのダンジョンに挑戦してみろよ」

と、しつこくそのダンジョンについて話すので、

「だから、そのダンジョンって何なんですか?!」

そう再度尋ねると,

「お前さ、サンクホルムに城跡があるのは知ってるか?

前王が収めていた時の城みたいだけど、
15年ほど前によ、
奇襲を受けてその時に割と主要人物だったもの達が死んでるんだが、
何でもその者達が地縛霊となってその城にダンジョンを作ったって言われてるぜ。

これまで制覇されたことは無いんだが、
ミニボス達が強いらしくてよ。

聞いた話によると,
その時の王の一人息子であった王子の取り巻き達らしいんだよな。

王子の婚約者、最高大神官、専属騎士……

俺は生まれてこの方、
この国から出た事がないからよく知らないが、
奴等がミニボスみたいだぞ。

生前よっぽど強かったのかな?

今でも城を奇襲した奴らを恨んでるんだろうな~

そしてな、そのダンジョンのラスボスが、
その王子らしい……

まあ、聞いた話だが、
なんせ、一人のミニボスでさえも制覇されてないから、
眠ってるお宝は凄いらしいぞ。

まあ、俺もツテで聞いたから話だから信憑性は分からないけどな」

彼がそう言うや否や、後ろから

「貴方は何の事を言っているのだ?!」

と龍輝が怖い顔というか真っ青と言うか、
これまで誰にも見た事もない様な顔をして、
その冒険者の腕を掴んでいた。
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