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第149話 運命の番
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僕はゴクリと唾をのみ込んで先輩の顔を覗き込んだ。
先輩の目は夜行性動物の様な光を放ち、
その体からは異様な光を発していた。
僕の鼻に絡みつくような香りは
間違いなく先輩から何時も漂うあの香り……
でも今は格段に濃い匂いを発している。
その匂いを追い求めるかのように
体が疼いて内側から熱が放たれそうだ。
それに喉が渇いてヒリヒリと焼けつく様に熱い。
先輩が僕にキスをする度に、
先輩と抱き合う度に、
僕らの熱量は増していった。
体の奥から感じるジワジワと来る波は
遂に僕自身を犯し始めた。
ああ…… これがαのフェロモン……
僕自身が僕でなくなる……
まるで彼の中に溶け込んで彼の一部になっていくような……
誘うように僕を犯していく……
このままいくと、僕はもう抗う事は出来なくなってしまう。
彼の声が指が視線が存在そのものが僕の全てを犯してゆく。
ああ、これが
お父さんの言っていた
“彼は危険だ”
の意味なんだ……
これがお母さんの言ってた
“僕の操は僕が守れなんだ……”
ごめん、
お父さん……
お母さん……
僕はこれに抗えない……
恐らく只の番ではこうはならないだろう。
運命故に僕はこの運命に絡み取られていく……
誰か助けて……
僕はこのままでは溺れてしまう。
ああ、でも何て気持ちのいい香りなんだろう……
「要、お前の匂いが段々強くなっている……
もっと放て!
俺はここにいる!」
僕の耳元で先輩がそう囁く。
動く湿った唇の感覚を耳で感じるたびに
僕の体がピクッとしたように痙攣をおこす。
先輩は待っている……
僕が頂点に達するのを……
「先輩……」
僕の息使いが段々荒くなってくるのがわる。
「怖い……」
欲望の波は否応なしにやって来る。
僕は虚ろな眼差しで先輩を見た。
先輩が欲しい……
あの人の全てが欲し……
先輩のフェロモンの匂いと僕の発情期が絡み合って
段々と思考回路が閉じて来た……
そう、制御という名の思考回路が……
先輩は僕の前に座り
未だピクリとも動かず僕をジーッと見ている。
僕を見つめる先輩の瞳が僕を犯していくようだ。
体中から湧き上がる歓喜が僕の熱を放っていく。
僕の頭はグラグラと揺れているような感覚だった。
「知ってるか?
お前の体からは桃の様な香りがする。
きっと味も桃の様に瑞々しくて甘いんだろう」
そう言って先輩は自分の唇を舐めた。
僕はゴクリと唾をのみ込んだ。
欲しい……
あの淫らで僕を犯してくれるあの舌が欲しい。
僕は海パンを脱ぎ捨てると、先輩の上に跨った。
そして先輩の唇に吸い付くと、
探し物をする様に先輩の舌を求めた。
やっと見つけた物を自分の舌で絡み取り思いっきり吸い付くと、
僕の奥から放たれた蜜は太ももを伝って流れ落ちて来た。
その時の僕には恥ずかしさの欠片も無かった。
僕の奥から流れ出てくる蜜は
どんどんその量を増してやがては
先輩の足の上へも滴り落ちる様になった。
次から次へと溢れ出る部分を先輩の腿になすりつけ、
ゆっくりと動き始めた。
「未だだ要……
もっとお前を曝け出すんだ」
その頃の僕はもう
自分が何をしているのか意識が無かった。
先輩の言葉が霞ががった僕の頭に響いて、
僕はその言葉に誘導されるように
先輩の前に足を広げ、
蜜の滴ってくるその部分に指を伸ばした。
ピチャピチャと卑猥な音を出して
僕の指が蜜をかき混ぜながら
その奥深いところに入っていった。
「先輩……
足りない……
先輩……
先輩の指で触って……」
僕は腰を先輩の足に擦り付け、
モジモジと動いた。
「未だだ……
お前はもっと開ける……」
その時ブワっと風が吹いた様に
先輩の強烈なフェロモンが僕の体を取り巻いた。
まるで千本もある先輩の手に触られている様に。
そしてその感覚が僕の中に入って来ると、
僕は先輩に飛びついて、
先輩のものを鷲掴みに掴むと、口の中に含んだ。
先輩のものからも
溢れる様に透明な液体が流れ出していた。
「美味しい……
もっと頂戴……」
これは麻薬だ……
僕の神経を犯していく。
僕は夢中でそれを吸った。
すると先輩の口から吐息が漏れた。
その瞬間僕の中で何かが開花した様な感覚を覚え、
僕の中から大量の熱が開放された。
先輩は我を忘れた様に、
先輩の物に頬ずりをしている僕をベッドに押し倒すと、
先輩は蜜を溜めた僕の場所に吸い付いて来た。
僕の蜜は止まることを知らずどんどん溢れて来る。
「ああ、やっぱりここは桃の蜜の様な香りと味がする。
凄く甘くて美味しい……」
ピチャピチャと卑猥な音をさせて
先輩が舌でそこを攻めてきた。
僕は浅く息をしながら、
ピクピクと痙攣をしたように腰をうねらせた。
「俺のものが欲しいんだろう?
もっと欲しがれ!」
先輩はそういうと、その長い指を持ってその奥深いところを探り始めた。
先輩がその奥をつくたびに僕の口から吐息が漏れる。
堪らなくなり後ろを向き四つん這いになると、
自分で自分の内側を自ら開き、先輩にその全てを晒すと、
「ねえ、来て……
早く……
僕もう待てない……
此処はこんなにも……」
そう言って更に内側を開け広げると、
先輩のものが僕の中に一気に入って来た。
「この音が聞こえるか?」
先輩がゆっくりと動くと、
そこはピチャピチャ、グチュグチュと喜びの音を立てた。
流れ出る蜜は一向にその勢いを失わない。
「先輩、もっと奥に……
もっと早く…… もっと!」
先輩は僕を前向きに抱き変えると、
僕の腰を先輩の方に引き寄せ、
更に奥に進んできた。
先輩のものが僕の秘密の場所に当たった瞬間、
僕は言葉にも表せられないような声を出していた。
もう自分を止める事はできない。
淫らな声も、淫らな格好も、外も、内も
全て先輩に曝け出してしまった。
もう僕を阻むものは何もない。
先輩を奥深い処で感じ、
先輩の先端の擦れる感覚を中で感じ、
僕の中枢神経は力を無くした様に痺れ始めた。
「先輩、もっと奥へ来て! もっと!」
そう叫ぶと、
先輩は素早く僕を後ろ向きに変えた。
そして先輩のものが奥を突いたかと思うと、
僕は、端なくも、内に秘めたものを撒き散らしてしまった。
「止まらない……
この絶頂に達した感覚が止まらない」
僕は行きっぱなしという状態に落ちいったらしい。
先輩の指が僕の頸を軽くストロークしている。
その感覚が気持ちよかった。
そして首筋から腰にかけて先輩の舌が這う感覚を覚えた後、
先輩は僕の中でピクピクと痙攣を起こした様に小刻みに震え始めた。
その瞬間、僕は首筋に
強い衝撃と痛みを感じた後、
それが甘い痺れに変わるのを感じた。
そして僕の中で何かが書き換えられた事を悟った。
「もうお前は俺だけのものだ。
要……愛してる!
永遠にお前だけを愛してる……!」
先輩が好きだ。
先輩が好きで、好きで、好きでたまらない。
先輩さえいれば、他の何もいらない。
世界を敵に回してもかまわない。
先輩さえいてくれたら僕はどんな事だって出来る。
先輩の小刻みに動くそれは暫く続いたけど、
その間先輩は、僕の首筋にできた真新しい痕を大切そうに、
愛おしそうにペロペロと舐めた後、優しくそっとキスをした。
僕達の番の契約はそうして終盤を迎えた。
僕は凄く幸せだった。
もう、先輩の一部になって、
先輩と混ざり合っても構わないとさえ思った。
番の契約の儀式が終わった後は、
泥のように眠ったけど、
僕の火照りはまた時間を置かずに舞い戻って来た。
そして先輩のヒートも僕に便乗した様に
僕の発情について回った。
結局僕達は、残りの時間をどこにも行かず、
また、ビーチにさえも出ると言う事をせず、
ただ、ただ、食べては繋がり、繋がっては食べてその3日間を過ごした。
先輩の目は夜行性動物の様な光を放ち、
その体からは異様な光を発していた。
僕の鼻に絡みつくような香りは
間違いなく先輩から何時も漂うあの香り……
でも今は格段に濃い匂いを発している。
その匂いを追い求めるかのように
体が疼いて内側から熱が放たれそうだ。
それに喉が渇いてヒリヒリと焼けつく様に熱い。
先輩が僕にキスをする度に、
先輩と抱き合う度に、
僕らの熱量は増していった。
体の奥から感じるジワジワと来る波は
遂に僕自身を犯し始めた。
ああ…… これがαのフェロモン……
僕自身が僕でなくなる……
まるで彼の中に溶け込んで彼の一部になっていくような……
誘うように僕を犯していく……
このままいくと、僕はもう抗う事は出来なくなってしまう。
彼の声が指が視線が存在そのものが僕の全てを犯してゆく。
ああ、これが
お父さんの言っていた
“彼は危険だ”
の意味なんだ……
これがお母さんの言ってた
“僕の操は僕が守れなんだ……”
ごめん、
お父さん……
お母さん……
僕はこれに抗えない……
恐らく只の番ではこうはならないだろう。
運命故に僕はこの運命に絡み取られていく……
誰か助けて……
僕はこのままでは溺れてしまう。
ああ、でも何て気持ちのいい香りなんだろう……
「要、お前の匂いが段々強くなっている……
もっと放て!
俺はここにいる!」
僕の耳元で先輩がそう囁く。
動く湿った唇の感覚を耳で感じるたびに
僕の体がピクッとしたように痙攣をおこす。
先輩は待っている……
僕が頂点に達するのを……
「先輩……」
僕の息使いが段々荒くなってくるのがわる。
「怖い……」
欲望の波は否応なしにやって来る。
僕は虚ろな眼差しで先輩を見た。
先輩が欲しい……
あの人の全てが欲し……
先輩のフェロモンの匂いと僕の発情期が絡み合って
段々と思考回路が閉じて来た……
そう、制御という名の思考回路が……
先輩は僕の前に座り
未だピクリとも動かず僕をジーッと見ている。
僕を見つめる先輩の瞳が僕を犯していくようだ。
体中から湧き上がる歓喜が僕の熱を放っていく。
僕の頭はグラグラと揺れているような感覚だった。
「知ってるか?
お前の体からは桃の様な香りがする。
きっと味も桃の様に瑞々しくて甘いんだろう」
そう言って先輩は自分の唇を舐めた。
僕はゴクリと唾をのみ込んだ。
欲しい……
あの淫らで僕を犯してくれるあの舌が欲しい。
僕は海パンを脱ぎ捨てると、先輩の上に跨った。
そして先輩の唇に吸い付くと、
探し物をする様に先輩の舌を求めた。
やっと見つけた物を自分の舌で絡み取り思いっきり吸い付くと、
僕の奥から放たれた蜜は太ももを伝って流れ落ちて来た。
その時の僕には恥ずかしさの欠片も無かった。
僕の奥から流れ出てくる蜜は
どんどんその量を増してやがては
先輩の足の上へも滴り落ちる様になった。
次から次へと溢れ出る部分を先輩の腿になすりつけ、
ゆっくりと動き始めた。
「未だだ要……
もっとお前を曝け出すんだ」
その頃の僕はもう
自分が何をしているのか意識が無かった。
先輩の言葉が霞ががった僕の頭に響いて、
僕はその言葉に誘導されるように
先輩の前に足を広げ、
蜜の滴ってくるその部分に指を伸ばした。
ピチャピチャと卑猥な音を出して
僕の指が蜜をかき混ぜながら
その奥深いところに入っていった。
「先輩……
足りない……
先輩……
先輩の指で触って……」
僕は腰を先輩の足に擦り付け、
モジモジと動いた。
「未だだ……
お前はもっと開ける……」
その時ブワっと風が吹いた様に
先輩の強烈なフェロモンが僕の体を取り巻いた。
まるで千本もある先輩の手に触られている様に。
そしてその感覚が僕の中に入って来ると、
僕は先輩に飛びついて、
先輩のものを鷲掴みに掴むと、口の中に含んだ。
先輩のものからも
溢れる様に透明な液体が流れ出していた。
「美味しい……
もっと頂戴……」
これは麻薬だ……
僕の神経を犯していく。
僕は夢中でそれを吸った。
すると先輩の口から吐息が漏れた。
その瞬間僕の中で何かが開花した様な感覚を覚え、
僕の中から大量の熱が開放された。
先輩は我を忘れた様に、
先輩の物に頬ずりをしている僕をベッドに押し倒すと、
先輩は蜜を溜めた僕の場所に吸い付いて来た。
僕の蜜は止まることを知らずどんどん溢れて来る。
「ああ、やっぱりここは桃の蜜の様な香りと味がする。
凄く甘くて美味しい……」
ピチャピチャと卑猥な音をさせて
先輩が舌でそこを攻めてきた。
僕は浅く息をしながら、
ピクピクと痙攣をしたように腰をうねらせた。
「俺のものが欲しいんだろう?
もっと欲しがれ!」
先輩はそういうと、その長い指を持ってその奥深いところを探り始めた。
先輩がその奥をつくたびに僕の口から吐息が漏れる。
堪らなくなり後ろを向き四つん這いになると、
自分で自分の内側を自ら開き、先輩にその全てを晒すと、
「ねえ、来て……
早く……
僕もう待てない……
此処はこんなにも……」
そう言って更に内側を開け広げると、
先輩のものが僕の中に一気に入って来た。
「この音が聞こえるか?」
先輩がゆっくりと動くと、
そこはピチャピチャ、グチュグチュと喜びの音を立てた。
流れ出る蜜は一向にその勢いを失わない。
「先輩、もっと奥に……
もっと早く…… もっと!」
先輩は僕を前向きに抱き変えると、
僕の腰を先輩の方に引き寄せ、
更に奥に進んできた。
先輩のものが僕の秘密の場所に当たった瞬間、
僕は言葉にも表せられないような声を出していた。
もう自分を止める事はできない。
淫らな声も、淫らな格好も、外も、内も
全て先輩に曝け出してしまった。
もう僕を阻むものは何もない。
先輩を奥深い処で感じ、
先輩の先端の擦れる感覚を中で感じ、
僕の中枢神経は力を無くした様に痺れ始めた。
「先輩、もっと奥へ来て! もっと!」
そう叫ぶと、
先輩は素早く僕を後ろ向きに変えた。
そして先輩のものが奥を突いたかと思うと、
僕は、端なくも、内に秘めたものを撒き散らしてしまった。
「止まらない……
この絶頂に達した感覚が止まらない」
僕は行きっぱなしという状態に落ちいったらしい。
先輩の指が僕の頸を軽くストロークしている。
その感覚が気持ちよかった。
そして首筋から腰にかけて先輩の舌が這う感覚を覚えた後、
先輩は僕の中でピクピクと痙攣を起こした様に小刻みに震え始めた。
その瞬間、僕は首筋に
強い衝撃と痛みを感じた後、
それが甘い痺れに変わるのを感じた。
そして僕の中で何かが書き換えられた事を悟った。
「もうお前は俺だけのものだ。
要……愛してる!
永遠にお前だけを愛してる……!」
先輩が好きだ。
先輩が好きで、好きで、好きでたまらない。
先輩さえいれば、他の何もいらない。
世界を敵に回してもかまわない。
先輩さえいてくれたら僕はどんな事だって出来る。
先輩の小刻みに動くそれは暫く続いたけど、
その間先輩は、僕の首筋にできた真新しい痕を大切そうに、
愛おしそうにペロペロと舐めた後、優しくそっとキスをした。
僕達の番の契約はそうして終盤を迎えた。
僕は凄く幸せだった。
もう、先輩の一部になって、
先輩と混ざり合っても構わないとさえ思った。
番の契約の儀式が終わった後は、
泥のように眠ったけど、
僕の火照りはまた時間を置かずに舞い戻って来た。
そして先輩のヒートも僕に便乗した様に
僕の発情について回った。
結局僕達は、残りの時間をどこにも行かず、
また、ビーチにさえも出ると言う事をせず、
ただ、ただ、食べては繋がり、繋がっては食べてその3日間を過ごした。
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