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番外編
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「あんな嘘にコロッと騙されるなんて…碧はホント、可愛いね。好きだよ、俺の碧。碧空の事なんか忘れさせてあげる。ねえ、碧空にどこまで触らせた?まさか、もう抱かれた?」
「そ、そんなこと……」
碧空くんは大切にしてくれる。碧空くんになら何をされても良いと思っているけれど、まだ少し怖い。
「いや…」
横田くんの手が伸びて僕に触ろうとするのを顔を背けることで拒絶した。
「冷たいね。こんなに碧の事が好きなのに」
「どうして、碧空くんの事が好きなフリなんかしたの?」
「そりゃ、碧に警戒されないためさ。今日だって、俺が碧の事好きだって思われてたら一緒に帰れなかった。辛かったよ。碧空と仲良くしてる碧を見るのは。俺が碧空の事構うと、辛そうな顔だけど俺の事見てくれただろ?そしたらさ、思わず笑顔になった。ますます碧の顔が暗くなったけど、その顔も可愛かったよ」
怖い。僕の頬をサラリと撫でて、顔を寄せてくる。できる限り身体を捻り顔を背ける。
「そんなに嫌がるなよ」
拗ねたように顔を歪め、目を細めた。
どうしたらいいだろう…。あれから何時間寝ていたかはわからない。数時間だろうか?碧空くんはもう用事を済ませ寮に帰っているかな?僕が居ないのがわかったら、探してもらえるだろうか?
そうだトイレに行こう。さっきは居なかった同室者が居るかもしれない。
「よ、横田くん!トイレ!トイレに行きたいんだけど…」
横田くんは僕が顔を背けたからか少し不機嫌だ。
「トイレか…いいよ」
どこかに括られていた紐は外してくれたけど、手は頭上で一まとめにされたのを前に回されただけだった。同じ体勢で長い間腕を上げていたので痛みがある。
「これ、取ってくれないの?」
「取って欲しい?」
「あ、当たり前だよ」
「どうしようかな…困ったな…碧がそんなワガママを言うなんて…」
「ワガママって!」
これのどこがワガママなんだ!僕の戸惑いには触れず、そのまま肩を押されトイレへと連れていかれた。
「これ取って!このままじゃ、できないよ!」
「大丈夫。俺が手伝ってあげるから」
結局共用スペースに同室者は居なかった。まだ帰っていないか、自室に入っているのかはわからない。そこに居てくれることを祈りながら、なるべく大きな声でこの異常な状況を言葉にする。
「やっ…」
横田くんの手がベルトにかかりズボンを脱がせようとする。
「なんで?」
「その方がしやすいだろう?なんなら上も脱がせてやろうか?」
「嫌っ!やめて!」
ここで大きな声を出しても廊下にまでは聞こえない。誰か知らないけれど、どうかそこに居て…。
「碧?どうしたの?そんなに大きな声、出し、て…。あっ、中谷は居ないよ?」
「中谷?」
「そう。俺のルームメイト。昨日の夕方に寮を出て実家に帰った。もう二学期までここには戻らない。だから、安心して。これからずっと二人きりだよ。なんだ、恥ずかしかったの?それとも見物人がいる方が碧は興奮するの?」
「そ、そんな…」
「ほらほら、漏れちゃうんじゃない?俺が持ってあげるから」
ズボンを降ろされて、空調の効いている部屋なのにブルっと震えた。
「可愛い。碧の肌は綺麗だね。後でいっぱい触ってあげるからね」
太ももをサラリと撫でて怖いことを言う。
「やめて!碧空くん!碧空くん!」
「碧はどうして碧空の事ばかり気にするの?僕の方が先に碧と友だちになったのに」
「えっ?」
「まさか覚えてないの?」
「ご、ごめん」
「まあいいよ。小学校の一年生だからね。あの頃から碧は可愛かったな。最初、女の子かと思ったよ」
トイレの前でズボンを降ろされているにもかかわらず思わす謝ってしまった。
「あの時もトイレの前だった。どうしたのって声をかけると一緒に入ってって言われて驚いたよ。だって、女の子と一緒には入れないからね。戸惑っているとお願いって言って僕の手を持ってオトコの子の方に入っていくからさ、ビックリしちゃった。一人でトイレには入れなかったんだね。可愛い碧」
そんなこともあった。そう、あの頃の僕は一人で学校のトイレに入れなかった。でも、それは最初の一週間くらいで直ぐに慣れたはずなんだけど…。
「そ、そんなこと……」
碧空くんは大切にしてくれる。碧空くんになら何をされても良いと思っているけれど、まだ少し怖い。
「いや…」
横田くんの手が伸びて僕に触ろうとするのを顔を背けることで拒絶した。
「冷たいね。こんなに碧の事が好きなのに」
「どうして、碧空くんの事が好きなフリなんかしたの?」
「そりゃ、碧に警戒されないためさ。今日だって、俺が碧の事好きだって思われてたら一緒に帰れなかった。辛かったよ。碧空と仲良くしてる碧を見るのは。俺が碧空の事構うと、辛そうな顔だけど俺の事見てくれただろ?そしたらさ、思わず笑顔になった。ますます碧の顔が暗くなったけど、その顔も可愛かったよ」
怖い。僕の頬をサラリと撫でて、顔を寄せてくる。できる限り身体を捻り顔を背ける。
「そんなに嫌がるなよ」
拗ねたように顔を歪め、目を細めた。
どうしたらいいだろう…。あれから何時間寝ていたかはわからない。数時間だろうか?碧空くんはもう用事を済ませ寮に帰っているかな?僕が居ないのがわかったら、探してもらえるだろうか?
そうだトイレに行こう。さっきは居なかった同室者が居るかもしれない。
「よ、横田くん!トイレ!トイレに行きたいんだけど…」
横田くんは僕が顔を背けたからか少し不機嫌だ。
「トイレか…いいよ」
どこかに括られていた紐は外してくれたけど、手は頭上で一まとめにされたのを前に回されただけだった。同じ体勢で長い間腕を上げていたので痛みがある。
「これ、取ってくれないの?」
「取って欲しい?」
「あ、当たり前だよ」
「どうしようかな…困ったな…碧がそんなワガママを言うなんて…」
「ワガママって!」
これのどこがワガママなんだ!僕の戸惑いには触れず、そのまま肩を押されトイレへと連れていかれた。
「これ取って!このままじゃ、できないよ!」
「大丈夫。俺が手伝ってあげるから」
結局共用スペースに同室者は居なかった。まだ帰っていないか、自室に入っているのかはわからない。そこに居てくれることを祈りながら、なるべく大きな声でこの異常な状況を言葉にする。
「やっ…」
横田くんの手がベルトにかかりズボンを脱がせようとする。
「なんで?」
「その方がしやすいだろう?なんなら上も脱がせてやろうか?」
「嫌っ!やめて!」
ここで大きな声を出しても廊下にまでは聞こえない。誰か知らないけれど、どうかそこに居て…。
「碧?どうしたの?そんなに大きな声、出し、て…。あっ、中谷は居ないよ?」
「中谷?」
「そう。俺のルームメイト。昨日の夕方に寮を出て実家に帰った。もう二学期までここには戻らない。だから、安心して。これからずっと二人きりだよ。なんだ、恥ずかしかったの?それとも見物人がいる方が碧は興奮するの?」
「そ、そんな…」
「ほらほら、漏れちゃうんじゃない?俺が持ってあげるから」
ズボンを降ろされて、空調の効いている部屋なのにブルっと震えた。
「可愛い。碧の肌は綺麗だね。後でいっぱい触ってあげるからね」
太ももをサラリと撫でて怖いことを言う。
「やめて!碧空くん!碧空くん!」
「碧はどうして碧空の事ばかり気にするの?僕の方が先に碧と友だちになったのに」
「えっ?」
「まさか覚えてないの?」
「ご、ごめん」
「まあいいよ。小学校の一年生だからね。あの頃から碧は可愛かったな。最初、女の子かと思ったよ」
トイレの前でズボンを降ろされているにもかかわらず思わす謝ってしまった。
「あの時もトイレの前だった。どうしたのって声をかけると一緒に入ってって言われて驚いたよ。だって、女の子と一緒には入れないからね。戸惑っているとお願いって言って僕の手を持ってオトコの子の方に入っていくからさ、ビックリしちゃった。一人でトイレには入れなかったんだね。可愛い碧」
そんなこともあった。そう、あの頃の僕は一人で学校のトイレに入れなかった。でも、それは最初の一週間くらいで直ぐに慣れたはずなんだけど…。
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