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石月煤子

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後編

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「この辺り、感じるようになった……?」



寒い寒い冬の夜。
お布団と毛布に包まってぬくぬくしたいハズが、パジャマのズボンをずり下ろされた一楓はお尻丸出し状態で。

「やっ、やっ、やだーーーー……っ」

多忙で夜しか時間がとれないクライアントとの打ち合わせを終え、帰宅したばかりの奏之にアソコをじっくりいぢくられていた。

ダークグレーのスリムコートとツイードの手袋はリビングのソファに、スーツ一式はダイエット知らずのスレンダーな体に纏ったまま。

寝かかっていた息子を優しく揺り起こした無慈悲な父。

ベッド上で四つん這いにさせて、冷えていた自身の指を上品に一舐めし、ゆっくり挿入。
先月に開発し立ての一楓のアソコを拡げては巧みに抜き挿し、してきた。

「一楓のココで、僕の指、温めてくれる?」
「ぅぅぅ……っやだって……あーーー……っっも、動かすなぁ~~……っっ」

一楓はシーツに額をぎゅうぎゅう押しつけた。

胎内で意味深に動く中指。
内壁が小刻みに擦り上げられる。
手袋でカバーしていたとはいえ肌身に残る冷たさ、熱もつ我が身とその温度差にゾクゾクし、キツく締めてしまう。

「あ……可愛い。一楓のナカ、キュッてなった」

腹側に潜む前立腺をコリコリやられて一楓は口をパクパクさせた。

ぱんつとパジャマの引っ掛かった太腿が弱々しげに震え出す。
一度も触られていないのに、お股の間で、童貞ペニスが徐々に頭を擡げ始める。

(どうしよう)

おれ、とうとう、お尻だけでたっちゃ……。

「一楓、たってるね……?」

奏之に指摘されて一楓はぶわりと涙ぐんだ。

「も……やだ……お父さん、おれ、もうやだ……っ」

鼻をグスグス鳴らしながら哀願してきた我が子に奏之は目許が甘やかな双眸をスゥッと細めた。

愛していた妻に先立たれ、残されたたった一人の家族、その切なる願いを聞き入れるかと思いきや。

「ぇっっっっ?」

二本目の指を捻じ込んできた。
より強まった挿入感。
狭い仮膣がみちみちみちみち拡げられていく。

「わわわっ、ば、ばかっ、ばかーーーっっっ」

ぼろりと涙して喚く一楓に何故だか微笑が止まらない奏之、ちょっとこわい。

「今日はココだけで射精してみようか」

そんなの拷問でしかない。

「く、く、くるし……っ」
「大丈夫、ゆっくり、優しく、よくしてあげる」
「ぁっ……ぁっ……ぁっ……」
「ほら……一楓のナカ、もっと熱くなってきた……やっぱり一楓は誰よりもお利口さんだね……小さい頃から優しくて思いやりのある子だったしね……僕の自慢の子……」

細く開かれたドアの隙間から廊下の明かりが滲む中、薄暗く冷たい部屋でツヤ肌なる頬をほんのり上気させ、奏之は。

息子の秘められたGスポットをピンポイントでコリコリコリコリ攻めてきた。

「ちょちょちょっ……それ、はっ……やばぃぃ……っ……やばぃからぁ……っ……っ……!!」

倍増しになる尿意にも似たムズムズ感。
コリコリ攻めに従ってピクピク跳ねる息子ペニス。

「ぁっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ」

前立腺をノックする悩ましげな指ピストンに声が抑えられず、お尻をゾクゾクブルブルさせ、一楓は。
びゅっっっくん……射精した。
後ろへの刺激だけでたんまり達してしまった。

「んーーーー……っっっ」

寒かったはずが全身に熱を行き渡らせて極まった我が子に奏之は見惚れる。

射精の余韻で腰ビクが止まらない体にそっと覆いかぶさり、まだ乾き切っていない黒髪を撫で、赤くなった耳に囁きかけた。

「……お利口さん、よくできました……」

(またシーツ汚したじゃんか、お父さんのばか……)





クリスマスがもう来週に迫ってる。
このままだと、おれ、ガチでお父さんと……せっくす……。

「嫌だ」

放課後、嫌だと嘆きつつも奏之のためクリスマスプレゼントを買いに街へ寄り道した一楓。

「お前最近ひとり言多くね?」

友達の岡崎にも付き添ってもらった。

「何か悩みでもあんのか」

(こんな悩み事世界の誰一人にも言えません)

「岡崎は。誰かにプレゼントやらないの。ここで買ってけば?」
「ここ高ぇよ」

ハイセンスなファッションアイテムや雑貨を取り揃えたセレクトショップ。
奏之が気に入っているお店だ。
ゆったり広い店内は居心地がよく、父子二人で買い物にくることもあった。

「こんなトコにとーちゃんと二人で? どんなとーちゃんだよ」

おれのお父さん?
弁護士のくせ息子に手を出す非常識人の犯罪者ですけど。
でも正直ハイスペックですけど。
見た目ハンパねーですけど。

「わ。すげーイケメンいるぞ。見てみろよ」

(へー、岡崎がこんなこと言うのめずらし、よっぽどのイケメンなのか、でもまぁ正直おれのお父さんには叶わないんじゃないかなー、どれどれ、)

「うわっっっ」

岡崎の視線を辿って行き着いた人物に一楓はぎょっとした、紛れもない自分の父親がそこにいた、しかも。

全く見覚えのない連れがいた。

オフホワイトのコートを身に纏う若い女性と仲睦まじげな様子でクリスマス雑貨を見ていた。

「あーいうの美男美女っていうのかね、オーラ違うよな、でも男の方がダントツ目立って、あれっ、アイツどこ行った!?」

クリスマスプレゼントを買うのも忘れて、奏之が自分の知らない美女と親しげにしている光景に想像以上のショックを受けて。
岡崎をほっぽって店を飛び出した一楓なのだった。






「どの口がそんなこと言うのかな」

暖房がよく効いたリビング。
一楓は棒立ちになっていた。

真正面にはいつものように夜遅く帰ってきたばかりの奏之がいた。
スリムコートも手袋もそのまま、ぱっと見には普段と変わらない様子であったが。

(お、怒ってる、お父さん)

おれそんなひどいこと言った……?

『今日見たよ、街できれーな女の人といっしょいるとこ、もしかしておれってあの人の練習台か何かだった? んなこと息子に押しつけないでくれる』

「おかえり」も言わないでリビングにやってきた父親に皮肉たっぷりにそんな言葉を投げつければ「ただいま」も言われずに、先の台詞。

キャメル色のビジネスバッグをソファに下ろした奏之はさらに一楓の前へ踏み出した。

「目を閉じなさい、一楓」

えっっっ。
おれ、殴られる?

幼少期に叩かれたこともなかった一楓、どうしようと強張っていたら、再び。

「目を閉じなさい」

いつにない迫力に圧されて一楓は慌てて目を瞑った。
殴られるだろう衝撃に備えて、ぎゅっと唇を噛み締め、拳まで握っていた、ら。

奏之にキスされた。
めちゃくちゃハードなやつをお見舞いされた。
あっという間に下顎がびっしょびしょになった。

「嬉しいよ、一楓」

ビクつく瞼を持ち上げ、とろんとろんになった双眸でおっかなびっくり見上げてみれば。
視界に写り込んだのはいつにもまして美しい微笑みだった。

「へ……っ?」
「やきもち、やいてくれたんだね」
「は……っ?」
「彼女は入社したばかりのパラリーガルだよ。事務所に飾るクリスマス用のモニュメントを探してたんだ、ああ、やきもちやく一楓、なんて可愛いんだろう、もういっそこのまま……」
「んぶーーーーっっ!」

着替えをさぼって制服のままでいた一楓を抱きしめ、奏之は、飽きずに熱烈キスを再開。

繋がれた唇の内側で愛情深い舌先にたっぷり甘やかされる。
ふやけそうになるまで、繰り返し、角度を変えられては、大胆に。

「ん……むっ……ンぅっ……ふ……ぁ……ん、ぷ」

ちゅぷちゅぷと鳴る口内。
氾濫した唾液が次から次に滴っていく。

「んっ……んっ……んっ……んっ」

仕舞いにはガクリと腰が抜けた一楓。
それでも極々平均サイズの体を支え、懲りずに飽きずに欲望のままにキスを続けた奏之。

「ン……でもやっぱり……クリスマスまでとっておこうね」

酸欠寸前まで追い込まれてぐっっったり気味な我が子をお膝に乗っけて、ソファに落ち着いて、いとおしげに頬擦りする。

「一楓にやきもちやいてもらえて本当に嬉しい……やきもち一楓、可愛い、可愛い……誰よりも一番可愛い……ずっとずっと僕の……僕の一楓……僕だけの一楓」

(どうしよう、お母さん)

このままだと、おれ、お父さんにガチで食べられちゃうかも……性的な意味で。







一楓が恐れていた日がやってきた。
その名もクリスマス。
多くの人々が待ち望むイベントであるが、父親による処女喪失を案じる息子にとっては悪夢の夜でしかない……。

「やっぱり多いね」

こぢんまりしたイタリアンカフェレストランは予約客で満席、しかも周囲はものの見事にカップルのみ。

「ちょっと浮いてるかな」

ちょっと、どころじゃない。
フォーマルなスリーピースをこれでもかと着こなし、髪型は普段しないオールバックできめきめ、差し色の暖色マフラーがいいアクセントになっている。

美形度が跳ね上がったクリスマスコーデの父親に対し、無難な格好の一楓、明らかに各彼氏よりも各彼女の視線を集めている奏之が恥ずかしいやら、でもちょっぴり誇らしいやら。

特別ディナーはどれも美味しかった。
食後のデザートだって、いつも頼むカフェモカだって。

このまま終わればいいのに、一楓は聖夜の打ち切りを心から望んだ。
しかしながら。

「一楓……」

その気満々の奏之に自宅に帰るなりベッドへ持ち運ばれた、しかもお姫様抱っこで。

「これまで生きてきた中で最高のプレゼント、僕にくれる……?」

(もう、こうなったら、最後の手段だ)

こんなこと言いたくなかったけど、しょーがない、お父さんが悪いんだ……!!

「お母さんが悲しむよっ?」

一楓が胸の内にギリギリまで仕舞い込んできた台詞を放てば。
ベッドに仰向けにした我が子に覆いかぶさっていた奏之は真摯に受け止めて。

「ううん。未冬さん、きっと喜んでくれてる」

(息子と夫がくっついて喜ぶ女の人なんているかーーーーーーっっっっっっ)

「僕と一楓がより深い絆で結ばれること、天国にいるあの人もきっと祝福してくれるよ……?」

(だめだこりゃっっっ)






とうとう一楓の恐れていた聖夜、到来。

「あ……っ……あんっ……ぁ……っ……あっ」

念入りに時間をかけて解されたアソコは奏之を難なく受け入れた。
たっぷり、たっぷり、奥まで。
愛情深い指と舌にたんまりねんごろに可愛がられて、立派な性感帯となって、怖いくらいの快感を生んだ。

「奥、当た……っっ……やらっ……奥ばっか、きちゃ、だめ……っ」

暖房を点けっぱなしにして暖かくした部屋に一楓の捩れた悲鳴が延々と奏でられる。

全て曝された肌は紅潮して、汗ばんで、しっとり濡れて。
少々の痛みはあったものの、優に上回る快感に童貞ペニスの先っちょもじんわり濡れる始末。
奏之に一頻り舐められた乳首は薄い胸の上でツンと芽吹き、いつも以上に多感になっていた。

「やだ……こんなの、やだ……っこんな、おれ……っ」

父親に処女を奪われた初セックスで感じてしまう自分自身に嫌々と涙する一楓に、奏之は、そっと口づける。

「一楓……」

同じく裸身の奏之。
根元まで我が子の胎内に沈めきって、ゆっくり、しかし最奥までしっかり突きながら、より色づいた唇で囁きかけてきた。

「少しキツイけれど、懐かしいくらい馴染むね……親子だからかな」

僅かに眉根を寄せ、甘やかな目許の双眸を満遍なく濡れ光らせて、優しい口調と反対に鋭いくらいの眼差しを紡いでいて。

初めて目にする美しい獣めいた表情に一楓の心臓は飛び切り跳ねた。
このまま見ていたら確実にやばい、慌てて顔を背けたが、時すでに遅し。

(お父さんのこんな顔、きっと、お母さんとおれしか知らない)

……つまり、今は、おれだけ……。

「ン……一楓……」

徐々に加速していった律動。

キュンキュンと締まる一楓のお尻の穴をはち切れんばかりに育った奏之の剛直がグチュグチュと激しく行き来する。

括れたカリ首が内壁に引っ掛かる度に押し寄せてくる怖いくらいの恍惚感。

肌と肌がぶつかってパンパンパンパン音が鳴った。

「っ、っ、っ……あ、あ、あ、うそ……っ待っ……早っ……んんんんっ……あぁん……っ」

お尻最奥を突かれる過激ピストンに一楓は甘い声を連ねる。
感じている我が子を奏之はそれはそれは愛しげに見つめる。

「待てないよ、もう……ぜんぶ一楓にあげる……」
「ひゃっっ……? ぇっ? ぇっ? ぇぇぇっ……?」
「ッ……ッ……はぁ……」
「おとぉ、さんの、奥きてる……っっ……これ、あつぃ……あ、あ、あ、あ……っっ」

お尻を浅く持ち上げられて最後の一滴まで。
ものものしげにペニスが痙攣したかと思えば近親スペルマを惜しみなくたんまり注ぎ込まれた。

「なっ……なっ……中出しすんなぁ~~……っっばかーーーっっっ……!!」
「……ん……」
「ひっ……ま……まだでて……っ……っ……やっっ……奥グリグリやらぁ~~~……っっ」

奏之は長らく溜め込まれていた欲望をここぞとばかりに解放する。
後孔の狭まる最奥に亀頭をグイグイ押しつけ、射精の余韻を心行くまで貪った。

「一楓……ずっと僕のそばにいてくれる……?」

(おれっ……お父さんのこと甘やかしすぎたっ……かもしれないっ……!!)

「ッ……もぉ……おれ、約束したじゃんか……っ」
「もう一回約束して? ね……? お願い、一楓……?」

本性は甘えたがりでわがままっこの奏之に絆されて「いる……っっいてやるばかーーーっっもぉ抜けーーーっっ!!」と投げやりキレ気味に答える苦労性息子の一楓なのであった。



end


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