10年前に戻れたら…

かのん

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恭平サイド③

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「外風強い?あんまり強いならお花外にあまり置かないほうがいいかしら。」





奥さんが心配して話かけてくる






「そうですね、結構強いかもしれないです。」






「じゃああとは店内でいいかな。あ、私明日午前中検診で主人は配達なの。だから恭平君がお店開けて開店の準備してくれる?」






奥さんがお店の鍵を渡してきた




「はい。わかりました。」





「大学の授業大丈夫だった?」





「明日は午後からなんで大丈夫です。」





「明日は悪いけど9時に来てもらって準備してもらえる?」






「はい、わかりました。」



「恭平君、物覚えいいし、仕事もテキパキこなすし、このまま就職してもらいたいぐらいだわ。」





奥さんは笑いながら話す





奥さんの陽気なところは恭平にとって居心地がよかった





「そうだな、きてもらえたら嬉しいよな。」






「あ、おはようございます、店長。」



「さっき見てたぞ~ベンチの女性と話してただろ。」





「え…」





「ベンチの女性って10時さん?」





「10時さんって何ですか?」





「あれ、恭平は初めて会ったのか10持さんに。」





「桜君はいつも午後に来ていたもの。」



「10時さんっていうのは私達が勝手に名づけたんだけど、9時から10時までいつもベンチに座っているの。でも絶対10時に帰るの。」





「俺達がお店を始めたのが一年前だけど、それからずっと座っているよな~エプロン姿だから主婦の人だと思うけど。」





「平日毎日座っているのよ~雨が降っていても!」





「雨でもですか!?」






「う~ん、私が思うに家にいたくないんじゃないかしら。」




「家庭か…」





綺麗で明るそうな女性だったけど、やはり悩みはあるんだなと恭平は思った






「あ、それでね、桜君、明日はね、この花を表に出して…」






奥さんが話題を変えて明日の開店の準備の説明を恭平にし始めた。




次の日





恭平は九時前にお店につきシャッターを開ける





奥さんに言われた指示を淡々とこなしていた





「あ、これは表に出すんだったっけ?」





恭平が表に花をだすと昨日の女性がベンチに座っていた



今日は髪の毛を一つに束ねて、シュシュで結んでいる





カバーがかけられた小説を読んでいた





昨日と同じくエプロン姿だった





恭平が表に出てきた音に気づき、女性が恭平の方を見る






「あ…すいません。」





「何で?」





「え?」





「何で謝ったの?」






「いや、本を読んでいるのに邪魔しちゃったかなって。」






「ふふ、大丈夫。この本何度も読んでいるから。私の方こそあなたの仕事の邪魔してない?」




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