王の宝~元亜光速宇宙移民船の疑似人格電脳は人として生きる夢を見るか~

広海智

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第二十五章 過てばこそ 二

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     二

 不意に拘束が解かれ、アッズーロは急いで施術台を降りた。直後、後部扉が開く。
「ごめん、アッズーロ、今度はここにグーストとブイオとベッリースィモの三人でいて貰うことにしたんだ」
 想像するだに恐ろしいことを口にしながら、最愛が入ってきた。その後ろから、近衛兵二人に挟まれた、両手を縄で括られた青年が入ってくる。すらりと背が高く、やや長い栗色の髪が掛かる顔立ちは整っているが、アッズーロへ向けられた青い双眸の目付きはどこか酷薄だ。
(こやつが、ベッリースィモか)
 フォレスタ・プルヴィアーレ・カルダ侯ズィンコの甥で、その座を欲しているという男。
(そのような輩には、男三人でくっついて過ごす拷問もよいかもしれんが)
 グーストとブイオは、仕事とはいえ気の毒なことだ。
(しかし、こやつらにナーヴェの脇腹を触らせてしまうのか……)
 複雑な心境になったが、口に出す訳にもいかない。
「重要参考人を捕らえるとは、手柄だな」
 当たり障りのないことを言って、アッズーロは施術台を離れ、最愛へ歩み寄った。
「置いていって、ごめん」
 最愛は、申し訳なさそうに謝ってきた。アッズーロの意に染まぬことをしたという自覚は充分あるらしい。
「そなたが無事でさえあれば、よい」
 アッズーロはナーヴェの右肩に手を置き、少しだけ抱き寄せる。ナーヴェは嬉しげに微笑み、報告した。
「ニードがいっぱい手助けしてくれたんだ。ダーチェもロッソの配下で、ベッリースィモを捕まえるのに一役買ってくれたんだよ」
「あの女」
 ベッリースィモが低く吐き捨てた。その表情は酷く醜い。
「女に手玉に取られたか」
 アッズーロは尊大に嘲笑い、グーストとブイオに顎をしゃくった。二人は素早く施術台にベッリースィモを押し倒し、その両脇に寝転んで固める。見るからに窮屈そうだ。その上から、一人一人を束縛帯が固定しつつ、ナーヴェが詫びた。
「ごめんね、グースト、ブイオ。王城に到着したら、すぐに束縛帯を外すから」
「御心配には及びません」
 グーストが頭を上げ、引き攣った笑みを浮かべる。
「見事、王城到着までこやつを押さえておきます」
「どうかお気になさらず」
 ブイオも言う。
「われら以上の適任はいないでしょうから」
「うん。ありがとう」
 礼を述べたナーヴェをいざなって、アッズーロは前部へ通じる仕切り戸へ向かった。ナーヴェがちょっと指先を振ると、仕切り戸は音もなく開く。同時に、開いていた後部扉が閉まった。
 前部の操縦室には、既にエゼルチトと、見知らぬ黒髪の女が後席に並んで座っていた。座席帯に体を固定された二人は、座ったままアッズーロを振り向き、女のほうが束ねた長い黒髪を揺らして会釈した。
「ダーチェだよ」
 ナーヴェが先回りして紹介した。成るほど、美しい顔立ちの両眼は切れ長で、工作員らしい面構えだ。
「ニードから頼まれてね。彼女には一緒に来て貰ったほうが、情報収集の面でもいいだろうって」
「こちらの内情を探りたいという思惑もあろう。単に、身柄を守りたいという意図もあろうが」
 アッズーロが鼻で笑うと、ダーチェは艶やかに笑みを返してきた。
「さすが、英邁と誉れ高き陛下。お察しの通りにございます。ニードとしては、わたくしの身を守りたいという思いが一番強いことでしょう。ベッリースィモを宿屋地下にあるわたくしの部屋に匿っていたことは、いずれ明るみに出ましょうし、そうしたわたくしの工作活動に住民の皆様がどういう感情を懐くかについては、未知数でございますから」
「いけしゃあしゃあと言うものだ」
 アッズーロは目を細めた。好感の持てる回答だ。及第点である。
「よい。城への同道を許す」
「ありがとう存じます」
 丁寧に頭を下げたダーチェの横を通り過ぎ、アッズーロは助手席に腰を下ろした。ナーヴェは操縦席に収まり、すかさずアッズーロと自分の肉体を座席帯で固定する。直後、正面や側面、上面にもある硝子のようなものが嵌められた窓の外を照らす淡い光が強くなった。船体の近くにいた住民達や反乱民達が、驚いて後退っている。
「アッズーロ、あの銀髪の人が、反乱を起こした人達の代表の一人ゼーロだよ」
 ナーヴェが左側面を指差して告げた。成るほど、銀髪を短めに刈った涼しげな眼差しの青年が、こちらを凝視している。
「あやつと話せと言うのだな」
 アッズーロが先回りし返すと、ナーヴェは頷いて続けた。
「うん。また日時と場所を調整してほしい。それから、他にもお願いがあるんだ」
「聞こう」
 促せば、最愛は真っ直ぐにアッズーロを見据えて明かした。
「実は、羊を毒で殺されてしまった飼い主全員に、今週中に王室からお見舞いを出すと約束したんだ。もし、王室の生活費に余裕がないのなら、ぼくが小物を大量生産して王都で販売して稼ぐから、王室の名を使うことを許してほしい」
 アッズーロは溜め息をついた。自分は、それほどに頼り甲斐のない王で夫なのだろうか。
「城に着いてすぐレーニョに命じて、羊一匹分の市場価格の一・五割増しの見舞いを、被害を申し出た全ての家族に、毒殺された羊の頭数分だけ小麦で支払うよう、準備させよう。被害頭数の概算は、ルーチェの報告にあったゆえ、計算は容易かろう。小麦はわれらが生活費を向こう数ヶ月分切り詰めれば賄えるはずだ。それでも足りんとなれば、われの装身具を幾つか売ればよい」
「ありがとう、アッズーロ。でも、装身具なら、ぼくのものを――」
 言い止して、宝は理解したようだった。
「と言ったら、それは、きみがぼくにくれたものを蔑ろにすることになって、きみを傷つけてしまうことになるんだね」
「まこと、そなたの成長は著しいな」
 アッズーロは呟いて、手を伸ばす。前髪に触れても、ナーヴェは最早怯えず、嬉しげに微笑んだ。その笑顔を眩しく見つめ、アッズーロは真摯に諭す。
「そなたは聡い。そなたの言動は、常にわれを助けている。なれど、身重の体であることを今少し鑑みよ。頼む」
「うん、ごめん……」
 目に見えて萎れた妃の頭を、アッズーロは愛おしく撫でつつ、言葉を重ねた。
「詫びねばならんのは、われのほうだ。いつもいつもそなたを矢面に立たせてしまう。だが、これよりのちは、そなたの夫を、そなたが認めた王を、信じよ。相談し、信頼して託すがよい」
「うん。相談と信頼を、もっと大切にするよ」
 素直に頷いた最愛の頭から、アッズーロはそっと手を引いた。
「まだ飛び立たないのですか」
 不意に後席からエゼルチトが声を掛けてきた。
「ああ、待たせてごめんね」
 ナーヴェはすまなそうに説明する。
「でも、本体を動かしている間、ぼくの肉体の応答機能は、三歳児並みに落とさないといけないから、先にアッズーロと話を――」
 またも言い止して、ナーヴェは目を瞬いた。
「そうか、肉体を眠らせて、本体で浮揚しながら話せばよかったのに。ぼく、そんな判断もできないくらい、壊れて……」
「それは成長だ! そなたは肉体でわれと話したかったのだ」
 アッズーロは問答無用で断言し、再び手を伸ばして宝の手を握る。宝はのろのろとこちらを見て、複雑そうに笑んだ。
「うん、そうだと嬉しい。ありがとう、アッズーロ」
 ぎこちない笑みは、アッズーロの胸を抉って余りある。更に力を込めたアッズーロの手を優しく握り返して、宝は背凭れに肉体を預け、目を閉じた。直後、船体が浮き上がる。
〈浮揚後、回頭。王城へ帰還する〉
 船たるナーヴェの声が告げた。


(「成長」か)
 エゼルチトは操縦席の肘掛けの上で握り合ったままの二人の手を見つめる。ものは言いようだ。この王の宝は確実に壊れていっている。
(それを幾ら「成長」と言い繕おうとも……)
 否定し掛けて、エゼルチトは溜め息をついた。現状、自分達はその「成長」に賭けるしかないのだ。
(変化するという事実は重要だ。後は、それをおれ達の利益になるように調整さえできればいい)
 そして、その調整は、アッズーロの手腕に掛かっている。分かっていたことだが、王の宝は、最早完全にアッズーロの支配下にあるのだ。
(ロッソがオリッゾンテ・ブルの王だったなら)
 王の宝ナーヴェは、ロッソのものになっていたはずだ。
(だが……)
 あの堅物の幼馴染みが、果たしてアッズーロのように王の宝を手懐けられただろうか。歴代の王達のように、神殿で崇め奉るだけの存在に留めていたのではないだろうか。
(そうであれば、全く宝を使い熟していないオリッゾンテ・ブル王国へ、「姉」が次々に来て混乱を来した可能性もある訳か)
 エゼルチトは密やかに溜め息をついた。脅威が迫っている時には、現状、手にしているものを最大限活用するしかない。そして集め得る限りの情報が必要だ。
「王の宝よ」
 エゼルチトが呼び掛けると、船体のほうの声が応じた。
〈何だい?〉
「新たな脅威、多くの移民を連れているというあなたの姉について、知り得る限りのことをわれらに教えて頂くことは可能でしょうか」
 船はくすりと笑った。
〈無理に丁寧な言葉遣いをして貰わなくてもいいよ。でも、大切な要望をありがとう。確かに情報共有したほうが、いい対策を思いつける可能性が高くなるよね〉
「わが妃に対し、畏まるは道理だ。だが提案は是。われも、その姉について知りたいと思うていたところだ」
 アッズーロも面倒臭い調子で同意してきて、王の宝はすらすらと語り始めた。
〈ジャハアズ姉さんは、正式にはアアシャ・カ・ジャハアジという名でね、陽気で面倒見がよくて、でも、怒らせると、とてもとても容赦ない、姉さん達の中で一番怖い姉さんなんだ〉
 ナーヴェの口調は、「怖い」と言いつつ懐かしげだ。
〈ぼく達の故郷を出発してから九百九十八年間は姉さん達と一緒に旅をしたんだけれど、例えば、とある惑星の金属生命体から捕食されそうになったことがあってね。そんなに遠くまで追ってくる力はなかったと思うから、チュアン姉さんの指示通りに全速前進で逃げればいいだけだったんだけれど、ジャハアズ姉さんは彼らを全火力で吹き飛ばして、その残骸を、逆に自分の補修用の材料として回収していたよ〉
「……まあまあ過激な性格なのだな」
 感想を述べたアッズーロに、宝は軽く笑い声を立てた。
〈豪快にやりたがるところは、きみと似ているよ。案外、気が合うかもしれないね〉
「われは繊細だぞ?」
 反論した王に、ナーヴェは感慨深げに応じた。
〈きみは王だから、豪快にやった後のことを考えると、どうしても繊細にならざるを得ないだけだよ〉
「他には何かないのですか?」
 エゼルチトは無粋を承知で口を挟んだ。短時間でできるだけの情報を引き出してしまいたいのだ。顔をしかめたアッズーロとは対照的に、ナーヴェの声は機嫌よく答えた。
〈ジャハアズ姉さんは、歌も踊りも得意なんだよ。と言っても、ぼくみたいに肉体を持っている訳ではないから、きみ達から見ることはできないんだけれど〉
「成るほど。趣味嗜好は大切な情報です」
 評したエゼルチトに、船は楽しげに言う。
〈ジャハアズ姉さんは料理、特に薬膳にも興味を持っていたよ。香辛料や生薬の調合を熱心に研究して、自分の歴代の船長達に食べさせていた。結構、不味いことが多かったみたいで、ぼくの船長達がジャハアズ姉さんの船長達に同情していたよ〉
 敵の話をしているはずが、思い出を聞かされる体になってきた。
「……話し合いは、できんのか?」
 アッズーロが、エゼルチトと同じことを感じたらしく、船に問うた。
〈……できたら、いいんだけれどね……〉
 船は沈んだ声を出す。
〈勿論、試みてはみるよ。でも、ジャハアズ姉さんはーージャハアズ姉さんも、船長の命令には逆らえない。チュアン姉さんの船長は、あんな子で、他に乗船者もいなかったからよかったけれど、ジャハアズ姉さんの場合は、そうはいかないはずだ……〉
「どのような船長であれ、そなたの姉が選んだ者であろう」
 即座に指摘したアッズーロの声音に、エゼルチトは不覚にも目を見開かされた。確かな指摘だ。
「そなたの姉を信じよ。話し合う余地は幾らでもあるはずだ。それに、そなたの座右の銘は、『転んでもただでは起きない』であろう? ここから新たな利を拾い上げるがよい。無論、われと共にな」
〈うん、うん。ありがとう、アッズーロ。愛しているよ〉
 感謝を超えた船からの返答に、青年王の頬が少しばかり赤らむのを見つつ、エゼルチトは黙っておいた。
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