悲報 スライムに転生するつもりがゴブリンに転生しました

ぽこぺん

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第152話 希望の光7

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聖魔法で瘴気を浄化して活躍している映像を世界中の皆さんに向けて配信しても信者になってくれないゴブ
邪神の肩書きが無かったら相当数の信者が増えていると思うんだけどな~
種族、職業差別はダメなんだゴブ、どんな職業も貴賤なく尊いのに・・・
ちょっと奇跡を発動させたら災害や争いが起こるだけじゃないか

・・・う~ん、充分邪悪ですね、この平和な世界に邪神の需要なんてあるのか?
あまり深く考えるとアイデンティティに疑問が生じるので考えるのはやめよう

地表の濃い瘴気溜まりをあらかた浄化していると何か所かのダンジョンや深い谷奥などからまた天高く瘴気が噴き出し始めた
そしてその瘴気の霧の奥から大量の魔物たちがゆっくりと湧き出してきている
この世界に息づく魔物たちと姿は似ているが体の一部が醜く肥大したりアンバランスにデカい片腕だったりどこか異常のある異形の魔物たちだ
そしてその虚ろな目の奥に少しの正気が垣間見えて苦しみ喘ぎながら行進している

「ゴブ」(こいつらも浄化されたがっているかもしれないゴブ)

狂って暴れ出している魔物たちも瘴気災害の被害者なのかも
この世界に存在してはいけない者たちだとしても救済は必要だゴブ・・・

「ゴブ」(お前たち・・・すまないゴブ、せめて少しでも早く楽にしてやるゴブ)

わたしは激しい頭痛と全身のやけどの痛みを我慢しながら浄化魔法を発動していく
最前線の兵士たちには少し効果は薄くなるがヒールを小雨のように断続的に降らす

「ゴブゥ・・・」(はぁはぁ・・・ヒールレインだゴブ・・・)

もう信者数が何人増えてどうこうとか関係なく今現在この世界で危機に陥っている人類を回復し汚染された土地と魔物たちをできるだけ浄化してやるだけゴブ

「ミセッティ、もういいわ、やめましょう!せめて一旦休憩して回復しないと本当に死んでしまいます」

「ゴブ」(ダメだゴブ、神になってから分かったけどかなりまずい状況ゴブ)

神化してセレスティア様達とチャンネルが繋がり世界樹を通して情報を得ているが本当に世界中が瘴気に汚染され始めていてこれじゃ1年も持たず国が滅んでしまうゴブ
わたしの体の崩壊が早いか湧き出る瘴気が尽きるのが早いか・・・勝負だゴブ!

「くっ、このままではミセッティが無駄死にになっていまいます!オタ様、私も世界中の皆様に協力を訴えさせてくださいませ!」

アイラお嬢様が反対することをあきらめて協力を申し出てくれたようだ
コスタリア家の世界樹の若木の前でオタさんと話をつけている

「分かった、今そっちの世界樹と全世界の配信を繋げてみるよ、でも結構魔力の負担があるから恐らく1回だけ、それも2,3分しか繋げられないかも」

「分かりました、よろしくお願いいたします」

「それじゃ、いくよ、もうすぐ繋がるから用意してて、3,2,1・・・始め!」

アイラお嬢様は深く息を吸って正面から世界樹と向き合い配信に臨む

「世界中の皆様、私は花と緑の聖女などと呼ばれている小さな聖女見習いです・・・今回の瘴気災害のため私のミセッティが、邪神と成り果てながらもこの世界に息づく全ての生きるものたちのため、その命を燃やして助けようとしています!この映像をご覧の皆さん、どうかこのスタンピードが終わるまでだけでもいい、ミセッティを信じて力を貸してください!ミセッティがその命をもってセレスティア様の力が振るえるように・・・この世界にセレスティア様が顕現されるますようにその身を捧げようとしているのです・・・!!!どうか、どうかお願いいたしま・・・」

途中で魔力が切れて配信が中断した
アイラお嬢様は途中から涙を流しながら声を詰まらせながら訴えてくれた

「すまない・・・そっちの世界樹の若木に溜めた魔力が切れたみたいだ、再充填してもう一度配信するまで少しだけ時間がかかるよ」

ピコン!

『***が邪神ミセッティへの信仰を表明いたしました、信者登録いたします』
『****が邪神ミセッティへの信仰を表明いたしました、信者登録いたします』

おおおおっ!お嬢様の訴えが効いたのか信者様がどんどん増えていくぞ

ピコン!ピコン!ピコン!
登録時のお知らせ音が止まらない、いける!いけるゴブ!!

「ママ-!わたしのお人形と同じ聖女様とゴブリンちゃんだよ!人形と同じで悪いのを浄化してくれてる!ママも一緒にお祈りして!」
「花と緑の聖女様じゃ!邪神を改心させて共に女神様を召喚しようされておる!」
「元々俺たちなんざ汚い町でゴミクズだったんだ、今さら邪神を信仰してるって迫害されようが差別されようが昔よりマシだってんだ」
「くくく、この若さと美貌を維持するためには邪神に魂を売るなんてどうってことないですわ!・・・まさか本当に邪神だったとは驚きではありますが」

信者数 283
善行ポイント  1458230
悪行ポイント        0
管理者ポイント      17

「ミセッティ、俺たちもお前を信じるぜ!ちんけなマフィアのボスで野垂れ死にしてもおかしくない俺を1人の人間として扱ってくれたお前をな!」
「ゴブさ~ん、テトも信じるよ~頑張って~」
「ちゅちゅ~」
「我らアイラ派も全員信仰を捧げるぞい、この世界が滅んではせっかく若くなっても無意味じゃからのう」
「この聖水の街はセレスティア様とミセッティ様の加護があってこそですわい、子孫代々全てを捧げて守り抜くとの誓いを今こそ果たす時じゃ!」

ドノバン達や街のみんなもわたしを支持してくれているようだ

「花と緑の聖女様とゴブリン様には我が商会へ聖なる魔道具を提供していただいたご恩は忘れませぬぞ、商人の仁義と義理を舐めてもらっては困る」

「全てを奪われ絶望の海に沈んだ私を聖女アイラ様とミセッティ様の奇跡で美しく生まれ変わらせていただきました!これ以上の幸せを望むべくもありません、邪神の信仰など些細なことです」

商人さんたち・・・エレノア様もわたしの信者になってくれた!

「ミセッティ」
「花と緑の聖女様!」
「ゴブリンちゃん」

みんなの願いと信仰心がわたしの元へどんどんと伝わってくる

信者数 10320
善行ポイント  1458230
悪行ポイント        0
管理者ポイント      17

『信者数が1万人を突破しました神格が14級に昇進いたしました』

おおっ、いきなり2階級特進したぞ
もう初心者の神とは言わせないゴブ!

わたしはステータス画面をみて小さくガッツポーズをした
もう少しでも体を動かすと激痛がはしって耐えられないのだ

「ゴブ」(もうかなり限界だゴブ・・・眷属申請できるゴブか・・・)

『神格が上がりましたので希望の創造神への眷属申請が解除されました、眷属申請許可を出している創造神リストから選択可能です』

よっしゃ!やっと眷属になれる許可が出たぞ
わたしはステータス画面から眷属申請のボタンをタップした

アアイアス 秩序・創造
アイマウス 混沌・創造
アイノエス 混沌・破壊
アイレーン 中庸・創造
  ・
  ・
って多いな!創造神様
しかもアイウエオ順で順番にスクロールしなきゃ見れない、検索機能無しかよ!
くそっ、こっちはもう眼も霞んできてるってのに
ギリギリでポチっとして一度失敗しているからな、次は慎重にいかないと

セレスツェア 混沌・破壊
セレスティア 秩序・創造
セレスティナ 秩序・破壊
セレスティン 秩序・創造
  ・
  ・

はぁはぁ、やっとたどり着いたゴブ
セレスティア様でいいんだよな?なんだか自信が無くなってきたゴブ

『セレスティアです・・・ここで間違えて申請とかは冗談でもやめてくださいね』

「ゴ、ゴブ」(大丈夫ゴブ、創造神様の名前を間違えるなんてあり得ないゴブ)

わたしは[セレスティア 秩序・創造]へと眷属を申請した

『下界と少し時間のズレはありますね・・・問題ありません、今申請が届きました』

ふうぅ、無事にここの創造神セレスティア様に眷属申請が届いたらしい
もう思い残すことはないゴブ、最後に一発大きな魔法を発動して有終の美を飾るゴブ

「ミセッティ、ここまで頑張ったからもういいじゃないですか!セレスティア様の眷属になって少し休んでまた聖魔法で同じように浄化をすれば世界は救われないの!」

アイラお嬢様がわたしを抱きかかえて泣いているようだ
でもそれじゃダメなんだよな・・・
わたしの連発した聖魔法で見えている部分は浄化できたようだけど瘴気の湧き出ている量が半端じゃないんだよ・・・
根本的な解決をするにはもっと上位の存在の力を借りなければ解決しない

「ゴ・・・ブ・・・!」

わたしは最後の力を振り絞って手を天高く掲げて世界中に浄化と回復の雨を降らせる
これが本当に正真正銘の最後の魔法だゴブ・・・

「ミセッティ!いや!逝かないで!!」

アイラお嬢様が悲痛な叫び声をあげる
もう眼が見えない・・・なんだか声も遠くに聞こえる
それにあれだけ激痛だった全身の痛みももう感じない
身体の感覚がもう無いがなんだか暖かく、軽くなってきている気がする
これが死か・・・魔物の体が浄化されて消滅しつつあるんだろうな・・・

「ミセッティ、ミセッティ!消えちゃいや!!」

「・・・」(今までありがとうゴブ、それなりに楽しかったゴブ・・・)

わたしは言葉にならないつぶやきでアイラお嬢様に感謝をした
うまく伝わってくれるといいゴブな

ゴォォ~ン・・・ゴォォ~ン・・・

どこからともなく荘厳な鐘の音が鳴り響き天が割れて大きな眩しい光の柱が差す
その日この世界に生きる全ての人類、魔物も含めて全ての存在が魂で理解した
この胸の内より湧き出る歓喜、高揚感そして畏怖の念

今この瞬間に創造神セレスティア様がこの世界に降臨されたのだ、と

アイラお嬢様の手にミセッティの着ていた服、そして小指ほどの小さな魔石を残して

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