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痴漢退治15
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「こ、こんなの、はずかしいよぅ」
儚い雰囲気の美少女が、消え入りそうな声え呟きます。
いえ、美少女ではありません。
私がお化粧をして衣装を着せた男の娘です。
「似合っているわよ」
「スカートがにあったって、うれしくないよぅ」
そう言いながらも、男の娘は私が穿かせたスカートを脱ごうとしません。
それもそのはず。
私が男の娘が穿いていた短パンの上からスカートを縫い付けただけです。
とはいっても、仮止めしただけなので、大人が見たら簡単に解けるでしょう。
ただし、小学生である男の娘には無理です。
スカートを脱げば、同時に短パンを脱ぐことになります。
そのため、男の娘は大人しくスカートを穿いたままでいるというわけです。
パンツ一丁で外を歩き回る度胸はないようです。
「さあ、そろそろ学校に行きなさい。遅刻してしまうわよ」
「ホントに、このふくでがっこうにいかせるつもり!?」
「もちろん。そのスカートは私からのプレゼントよ」
中学校のときにお気に入りだった魔女っ子衣装のスカートなので、実は少しもったいないと思っています。
けれど、子供を正しい道に導くためには仕方がありません。
「その格好でいけば、きっと男の子たちがスカートめくりをしてくると思うわ。実体験としてスカートめくりされる側の気持ちを理解しなさい」
その場面を想像したのか、男の娘は頬を染めます。
恥ずかしそうに、もじもじする様子は、とても可愛らしいです。
これなら、確実にスカートめくりをされることでしょう。
「もしあなたが自分がスカートめくりをされても嫌じゃないなら、もうあなたを止めることはしないわ。スカートめくりでも、スカートめくられでも、好きなだけするといいわ。自分でめくるのもアリよ」
「そ、そんなのへんたいだよぅ」
「その通り。スカートめくりは変態行為よ。あなたは、その変態行為をしたいのでしょう?」
「ち、ちがうよぅ。……あの、もうスカートめくりはしないっていえば、もとにもどしてくれますか?」
「イヤ」
「!?」
「だって、せっかく可愛くできたのだもの」
「そ、そんなぁ」
おっと、いけない。
長々と話していたら、そろそろ時間がギリギリです。
男の娘もそうですが、私も学校に行かないといけません。
これ以上遅れると、遅刻してしまいます。
「それじゃあ、私達は行くわね。あなたも早く学校に行きなさい」
「ま、まってぇ」
ちょうどやってきた電車に、私達は乗り込みました。
*****
そんなことがあった日の放課後、私達は部室にやってきました。
先輩方やおっぱいお化けは、すでに部室にいました。
「いらっしゃい、キララちゃん、ソラ・・・子ちゃん」
ソラの姿を見て、部長が途中で呼び方を変えます。
「あれ? もしかして、今日はずっとソラ子ちゃんだったの?」
「ははっ、男子の制服を忘れちゃって」
部長の言葉に、ソラが困ったように理由を説明します。
そうなのです。
部活でソラと一緒に魔女っ子衣装を着ようと思って中学時代の魔女っ子衣装を鞄に入れてきたため、うっかりソラの制服を忘れてきてしまったのです。
あくまで、うっかりです。
けっして、わざと忘れたわけではありません。
「可愛い転校生がいるって噂になってましたけど、もしかしてソラ君のこと?」
「その通りよ」
おっぱいお化けの言葉に、私は頷きます。
仕方なく、あくまで仕方なく、ソラには今日一日、私の制服ですごしてもらいました。
美少女転校生の噂は一年生の間に駆け巡り、他のクラスからも見学者が来るくらいでした。
ちなみに、私は今日一日、ジャージですごしました。
私としては魔女っ子衣装のままでもよかったのですが、先生達に止められてしまいました。
学校に入れないとまで言われたのです。
魔女っ子は正義の味方なのに、おかしいです。
先生達はきっと悪の秘密結社の一員に違いありません。
証拠がないので見逃しましたが、いつかきっと懲らしめてあげます。
「その格好って、昨日の続きってことだよね。痴漢を捕まえるために、そこまでしなくていいよ」
私が悪の秘密結社への復讐を誓っていると、ソラの姿を見たおっぱいお化けが、申し訳なさそうに言いました。
私のためにムリしないで、とでも言いたいのでしょうか。
ヒロインが主人公に言いそうなセリフです。
目的を達成した暁には、ヒロインと主人公が付き合いそうなシチュエーションです。
いわゆるフラグというやつです。
でも、そうはさせません。
痴漢を捕まえるのは魔女っ子としての使命のためであって、おっぱいお化けのためではありません。
そして、すでに痴漢は捕まえました。
「安心して。痴漢なら捕まえたわ。お仕置きも実行済みよ」
「ええ!?」
おっぱいお化けが、視線をソラから私に移し、驚いた声を上げます。
これでフラグはへし折れたでしょう。
「捕まえたって、大丈夫だったの? 危険なことはなかった?」
「ええ。協力者がいたしね」
そう言えば、協力してくれた元悪人の先輩達には、お礼を言った方がよいのでしょうか。
彼らがいなければ、犯人には逃げられていました。
あの後、わりと時間がギリギリだったので、教室に直行したのです。
もっとも、私は途中で先生達に止められて、ジャージに着替えることになりましたが。
「ちなみに、犯人は小学生の男の子だったわ」
私は朝の状況をおっぱいお化けや部長達に説明しました。
儚い雰囲気の美少女が、消え入りそうな声え呟きます。
いえ、美少女ではありません。
私がお化粧をして衣装を着せた男の娘です。
「似合っているわよ」
「スカートがにあったって、うれしくないよぅ」
そう言いながらも、男の娘は私が穿かせたスカートを脱ごうとしません。
それもそのはず。
私が男の娘が穿いていた短パンの上からスカートを縫い付けただけです。
とはいっても、仮止めしただけなので、大人が見たら簡単に解けるでしょう。
ただし、小学生である男の娘には無理です。
スカートを脱げば、同時に短パンを脱ぐことになります。
そのため、男の娘は大人しくスカートを穿いたままでいるというわけです。
パンツ一丁で外を歩き回る度胸はないようです。
「さあ、そろそろ学校に行きなさい。遅刻してしまうわよ」
「ホントに、このふくでがっこうにいかせるつもり!?」
「もちろん。そのスカートは私からのプレゼントよ」
中学校のときにお気に入りだった魔女っ子衣装のスカートなので、実は少しもったいないと思っています。
けれど、子供を正しい道に導くためには仕方がありません。
「その格好でいけば、きっと男の子たちがスカートめくりをしてくると思うわ。実体験としてスカートめくりされる側の気持ちを理解しなさい」
その場面を想像したのか、男の娘は頬を染めます。
恥ずかしそうに、もじもじする様子は、とても可愛らしいです。
これなら、確実にスカートめくりをされることでしょう。
「もしあなたが自分がスカートめくりをされても嫌じゃないなら、もうあなたを止めることはしないわ。スカートめくりでも、スカートめくられでも、好きなだけするといいわ。自分でめくるのもアリよ」
「そ、そんなのへんたいだよぅ」
「その通り。スカートめくりは変態行為よ。あなたは、その変態行為をしたいのでしょう?」
「ち、ちがうよぅ。……あの、もうスカートめくりはしないっていえば、もとにもどしてくれますか?」
「イヤ」
「!?」
「だって、せっかく可愛くできたのだもの」
「そ、そんなぁ」
おっと、いけない。
長々と話していたら、そろそろ時間がギリギリです。
男の娘もそうですが、私も学校に行かないといけません。
これ以上遅れると、遅刻してしまいます。
「それじゃあ、私達は行くわね。あなたも早く学校に行きなさい」
「ま、まってぇ」
ちょうどやってきた電車に、私達は乗り込みました。
*****
そんなことがあった日の放課後、私達は部室にやってきました。
先輩方やおっぱいお化けは、すでに部室にいました。
「いらっしゃい、キララちゃん、ソラ・・・子ちゃん」
ソラの姿を見て、部長が途中で呼び方を変えます。
「あれ? もしかして、今日はずっとソラ子ちゃんだったの?」
「ははっ、男子の制服を忘れちゃって」
部長の言葉に、ソラが困ったように理由を説明します。
そうなのです。
部活でソラと一緒に魔女っ子衣装を着ようと思って中学時代の魔女っ子衣装を鞄に入れてきたため、うっかりソラの制服を忘れてきてしまったのです。
あくまで、うっかりです。
けっして、わざと忘れたわけではありません。
「可愛い転校生がいるって噂になってましたけど、もしかしてソラ君のこと?」
「その通りよ」
おっぱいお化けの言葉に、私は頷きます。
仕方なく、あくまで仕方なく、ソラには今日一日、私の制服ですごしてもらいました。
美少女転校生の噂は一年生の間に駆け巡り、他のクラスからも見学者が来るくらいでした。
ちなみに、私は今日一日、ジャージですごしました。
私としては魔女っ子衣装のままでもよかったのですが、先生達に止められてしまいました。
学校に入れないとまで言われたのです。
魔女っ子は正義の味方なのに、おかしいです。
先生達はきっと悪の秘密結社の一員に違いありません。
証拠がないので見逃しましたが、いつかきっと懲らしめてあげます。
「その格好って、昨日の続きってことだよね。痴漢を捕まえるために、そこまでしなくていいよ」
私が悪の秘密結社への復讐を誓っていると、ソラの姿を見たおっぱいお化けが、申し訳なさそうに言いました。
私のためにムリしないで、とでも言いたいのでしょうか。
ヒロインが主人公に言いそうなセリフです。
目的を達成した暁には、ヒロインと主人公が付き合いそうなシチュエーションです。
いわゆるフラグというやつです。
でも、そうはさせません。
痴漢を捕まえるのは魔女っ子としての使命のためであって、おっぱいお化けのためではありません。
そして、すでに痴漢は捕まえました。
「安心して。痴漢なら捕まえたわ。お仕置きも実行済みよ」
「ええ!?」
おっぱいお化けが、視線をソラから私に移し、驚いた声を上げます。
これでフラグはへし折れたでしょう。
「捕まえたって、大丈夫だったの? 危険なことはなかった?」
「ええ。協力者がいたしね」
そう言えば、協力してくれた元悪人の先輩達には、お礼を言った方がよいのでしょうか。
彼らがいなければ、犯人には逃げられていました。
あの後、わりと時間がギリギリだったので、教室に直行したのです。
もっとも、私は途中で先生達に止められて、ジャージに着替えることになりましたが。
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