魔王と噂されていますが、ただ好きなものに囲まれて生活しているだけです。

ソラリアル

文字の大きさ
82 / 125

82話 驚かせてばかりでごめんなさい。でも楽がしたいので

しおりを挟む
Arca Magnaアルカ・マグナ!!」


スゥッ―


「わ!本当に馬車が消えた。え?これ、空間収納に入ったってことだよね?」

【はい。昨日お伝えしたように、アルカ・マグナは古代魔法の一つで、主にとても大きな物体を収納できます。
さらに、生きているものなら何でも収納可能です。収納された者たちは、その中でも快適に過ごせます。
別の小さな世界とでも言ったところですね。
そして今回ヨシヒロさんが生成した馬車は、そのアルカ・マグナを応用したものです。
扉を開けると一つの部屋へと繋がり、外の景色を見ることも可能。
しかも、とても軽いので馬への負担もありません。】

「…ヤバいもの作った気がする。」

「気がするではない。作ったのだ、お前は。」

「いや、誰かいるかもしれないじゃん?」

「おらんわ!作り終わる前に死んでしまうわ。
そもそも古代魔法というのは、今では禁忌とされる魔法の一つだ。
アーロンの前であれを使ったのだろう?一般人なら即拘束だぞ、馬鹿者。」

「ええ?!あの時は米俵出すのに仕方なかったし!
それに、そんな危険な魔法をエマは俺に教えたの?!前は何も言わなかったじゃん!」

【ヨシヒロさんには悪意がないのでお教えしました。】

「…まあ、そういうことだ。誰にも知られずに使うなら構わんが、本当に気をつけろ。」

「うぅ……なんか腑に落ちないけど、気をつけます…。」


翌朝、朝食を食べ終えた俺は、昨夜1時間ほどかけて生成した馬車を、エマに教えてもらった魔法で収納した。
アイテムボックスの中でも群を抜いている空間収納魔法。その応用で、馬車の中に異空間を誕生させた。
狭いけど、全員が寝転がれるほどのスペースは確保できた。
それに加えて、馬にも負担がかからない軽さときたら、もう最高だよね。
なんてひとりで喜んでいたら、古代魔法自体が禁忌だと言われてギョッとした。

なぜそんな魔法を俺に教えたのかと訊くと、
「ヨシヒロさんには悪意がないから」と、エマはあっけらかんと答えた。
ロウキもロウキで、禁忌だと言わなかったのは「悪用しないと踏んでいたから」だったらしい。
だとしてもだよ! せめて教えてほしいわ。アーロンさんたちの前で、普通に使っちゃったじゃん。
だからあの時、「古代魔法」と言って驚いた表情とは別に、
一瞬アーロンさんの顔が歪んだんだな…。
もっと早く知っておけば…と思っても、収納していた場所はあそこだったから、
どのみちバレていたんだろうけどな。


「主、準備できたぞー。悪者退治に出発!」

「うーん…本当に皆、行くつもり?」

「僕たちはいつも一緒です!」

「ヨシヒロ様!僕たち、お役に立ってみせますから!」

「あるじ、いっしょにいく。」

「ここのことは私たちに任せて。行ってらっしゃいな。」

「うーん…」


馬車と古代魔法のやり取りをしている間に、準備が整ったとクロたちが集合した。
今回俺とロウキと一緒に行くのは、クロ、ユキ、ミル、ラピスの4匹。
できれば留守番組を多くしておきたかったんだけど、
「行く」と言い出したら聞かない子たち。
ルーナやガーネットたちが、「この場所は私たちが護るから、行ってきていいよ」と送り出してくれたらしい。
そのおかげで、結局いつものメンバーで出発することになった。
でも本音を言えば、あまり嫌な景色は見せたくないんだけどな…。


「ヨシヒロよ。我たちはお前のように傷ついたりはせんから、大丈夫だ。
気にしすぎておると、お前の方がくたばるぞ。」

「ロウキ…」

「ガーノスが待っておる。行くぞ。」

「…ああ、分かった。」


色々とモヤモヤしていると、それを察したようにロウキが「大丈夫だ」と言い張った。
確かに、元々こういう世界を生きてきた子たちだから、俺みたいになることはないのかもしれない。
それでも、「嫌だ」と感じる世界は見せたくない。
それが親心なんだけど、この世界では、そんな考え方は甘いんだろうなぁ。
なんて思いながら、ゲートをくぐってギルドへと向かった。


「おはようございます!ガーノスさん。」

「おう!おはようさん。今日からよろしく頼むな。」

「こちらこそ、よろしくお願いします!もう出発ですか?
でも、ギルド長が留守にしても大丈夫なんですか?」

「ああ。俺が留守の間は、ルセウスが監督しに来ることになってるからな。」

「わぁお。王家の人が来るってなったら、緊張感が走りますね。」

「ははは、まぁいつものことさ。よし、じゃあ出発するか。」

「はい!王都の外で馬車を出しますねー。」

「俺は馬を連れて外に出るか。馬は1頭で大丈夫か?」

「1頭で大丈夫ですよ。負担がかからない仕上がりですから。」


ゲートをくぐると、すでに準備万端のガーノスさんが待っていた。
ギルド長が留守にしても問題ないのか心配していたけど、
どうやら遠出の際はルセウスさんが監督役を務めるらしく、
いつも以上に緊張感が漂うギルドになりそうだなぁと、少し気の毒に思った。
そんなことを考えながら別館を出て表に出ると、周囲が一気にざわつき始めた。
ロウキが表に出るのも久しぶりだし、そりゃそうだよな…なんて思いながらロウキを見ると、
まるで虫けらを見るような目で人々を見下ろしていて、絶対に敵にしてはいけない存在だ、この犬はと思った瞬間だった。


「ガーノスさん、ヨシヒロ様!お気をつけて!」

「ああ。衛兵たち、しっかり頼むぞ。」

「承知しました!行ってらっしゃいませ!」


王都の門番をしている衛兵たちに見送られながら、俺たちは王都を出た。
そして、人が見えなくなる場所まで移動してから、俺は昨日生成した馬車を取り出した。


Arca Magnaアルカ・マグナ!」

「はぁ?!」

「内密にお願いしまぁーす…馬車でーす…」

「待て待て…その魔法もマズいが…何じゃこの馬車は!!」

「普通の馬車です!」

「どこがだよ!!」


馬車を取り出すためにアルカ・マグナを唱えると、ガーノスさんは大きな声をあげた。
そして俺が頑張って生成した馬車を見て、その声はさらに大きくなった。
馬車の車体は、家と同じ漆黒にしてみた。
目立ってはいけないと思い、豪華な装飾は避けて、あくまでもシンプルな仕上がりにした。


「馬さんに準備をしてもらったら、一度中に入りましょう。」

「あ?ああ。ちょっと待ってろ。」


驚くガーノスさんに馬のセッティングをお願いし、それが終わったところで馬車のドアを開けた。
先に入ったのはクロたち。そのあとに続こうとするロウキ。
その姿を見て、さすがにガーノスさんが止めた。


「待てロウキ!その体じゃ入れねぇだろう?」

「我は体の大きさを自由に変えられる。心配無用だ。」

「はぁ?!どうなってんだよ。」

「従魔契約すると、体の大きさを自在に変えられるスキルを得られるらしいです。」

「何だそれ…いつからだよ…頭痛くなってきた…もう疲れた…
どうりでそこまで大きくない馬車だと思ったぜ…マジで驚かせすぎだぞヨシヒロ。
まぁ…ひとまず中を見せてもらおうか。」

「はい!どうぞ!」


ロウキの大きな体は、とてもじゃないけど馬車には入らない。
それを指摘すると、ロウキは自慢げに体の大きさを変えられると言って、
少し小さくなってから馬車の中へ入った。
その姿を見たガーノスさんの表情は、何だかもうドッと疲れが出て、一気に老けた気がした。
そんなガーノスさんは「疲れた」と言って馬車のドアに手をかけ、溜息を吐きながら中に入っていくと、
想像通り、今日一番の大きな声が響き渡った。


「ヨシヒローーーーーー!!!!!説明しろーーーーーーー!!!」

「ガーノスよ、うるさいわ…」

「声が大きいよー!ガーノスー!」

「馬鹿野郎!これが大声を出さずにいられるか!何なんだこれは!!!」

「アルカ・マグナの応用でー…
あのー…馬車の中の空間を一つのお部屋として生成しましたー…
ちゃんと外も見えますので、ご安心ください。」

「頭おかしいんか!!こんなものが世間の目に触れたらお前…
どうなるか分かってんのか?!」

「分かっておる。だが、こいつは自分がいかに楽できるかしか考えておらぬ。
分かるだろう?ガーノスよ。」

「…分かるが…分かっちゃいけねぇだろう今回は…」

「へへへ。内緒ですよー、ガーノスさん。」

「言えねぇって…」


ガーノスさんが大きな声を出すと、ロウキが「うるさい」としかめっ面をし、
クロはガーノスさんの口を両手で塞いだ。
ユキはクスクスと笑い、ミルはラピスを肩に乗せて自慢げに腕組みしながらニッと笑った。
そして俺はというと、ガーノスさんに盛大に怒られた。
だけどすぐにロウキが、「こいつという男は、ただ楽がしたいだけの男だ」と諭してくれた。
するとガーノスさんは、大きな大きなため息を吐き出し、
その場にあったソファーにドカンと腰を下ろした。
その瞳には、うっすらと涙が浮かんでいるようにも見えた。

こうなったら俺はもう開き直るしかないと思い、
「内緒ですよー」とヘラヘラしながら言うと、ガーノスさんはキッと俺を睨みつけ、
そのあと力なく「言えねぇって……」と呟いた。
ガーノスさんなら、きっと大丈夫だって思ったから、ここまでのモノを生成したんだけど、
ちょっとやり過ぎたかなぁ、と若干思い始めていた―…。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした。今さら戻れと言われても、もうスローライフ始めちゃったんで

ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。 そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティ。 「荷物持ちでもいい、仲間になれ」 そう言ってくれた彼らの言葉を信じて、 俺は毎日、必死でついていった。 何もできない“つもり”だった。 それでも、何かの役に立てたらと思い、 夜な夜なダンジョンに潜っては、レベル上げを繰り返す日々。 だけど、「何もしなくていい」と言われていたから、 俺は一番後ろで、ただ荷物を持っていた。 でも実際は、俺の放った“支援魔法”で仲間は強くなり、 俺の“探知魔法”で危険を避けていた。 気づかれないよう、こっそりと。 「役に立たない」と言われるのが怖かったから、 俺なりに、精一杯頑張っていた。 そしてある日、告げられた言葉。 『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』 そうして俺は、静かに追放された。 もう誰にも必要とされなくてもいい。 俺は俺のままで、静かに暮らしていく。そう決めた。 ……と思っていたら、ダンジョンの地下で古代竜の魂と出会って、 また少し、世界が騒がしくなってきたようです。 ◇小説家になろう・カクヨムでも同時連載中です◇

ギルドの小さな看板娘さん~実はモンスターを完全回避できちゃいます。夢はたくさんのもふもふ幻獣と暮らすことです~

うみ
ファンタジー
「魔法のリンゴあります! いかがですか!」 探索者ギルドで満面の笑みを浮かべ、元気よく魔法のリンゴを売る幼い少女チハル。 探索者たちから可愛がられ、魔法のリンゴは毎日完売御礼! 単に彼女が愛らしいから売り切れているわけではなく、魔法のリンゴはなかなかのものなのだ。 そんな彼女には「夜」の仕事もあった。それは、迷宮で迷子になった探索者をこっそり助け出すこと。 小さな彼女には秘密があった。 彼女の奏でる「魔曲」を聞いたモンスターは借りてきた猫のように大人しくなる。 魔曲の力で彼女は安全に探索者を救い出すことができるのだ。 そんな彼女の夢は「魔晶石」を集め、幻獣を喚び一緒に暮らすこと。 たくさんのもふもふ幻獣と暮らすことを夢見て今日もチハルは「魔法のリンゴ」を売りに行く。 実は彼女は人間ではなく――その正体は。 チハルを中心としたほのぼの、柔らかなおはなしをどうぞお楽しみください。

銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~

雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。 左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。 この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。 しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。 彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。 その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。 遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。 様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。

聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!

ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません? せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」 不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。 実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。 あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね? なのに周りの反応は正反対! なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。 勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?

不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます

天田れおぽん
ファンタジー
 ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。  ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。  サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める―――― ※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。

神に同情された転生者物語

チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。 すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情され、異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。 悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。

憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

『追放令嬢は薬草(ハーブ)に夢中 ~前世の知識でポーションを作っていたら、聖女様より崇められ、私を捨てた王太子が泣きついてきました~』

とびぃ
ファンタジー
追放悪役令嬢の薬学スローライフ ~断罪されたら、そこは未知の薬草宝庫(ランクS)でした。知識チートでポーション作ってたら、王都のパンデミックを救う羽目に~ -第二部(11章~20章)追加しました- 【あらすじ】 「貴様を追放する! 魔物の巣窟『霧深き森』で、朽ち果てるがいい!」 王太子の婚約者ソフィアは、卒業パーティーで断罪された。 しかし、その顔に絶望はなかった。なぜなら、その「断罪劇」こそが、彼女の完璧な計画だったからだ。 彼女の魂は、前世で薬学研究に没頭し過労死した、日本の研究者。 王妃の座も権力闘争も、彼女には退屈な枷でしかない。 彼女が求めたのはただ一つ——誰にも邪魔されず、未知の植物を研究できる「アトリエ」だった。 追放先『霧深き森』は「死の土地」。 だが、チート能力【植物図鑑インターフェイス】を持つソフィアにとって、そこは未知の薬草が群生する、最高の「研究フィールド(ランクS)」だった! 石造りの廃屋を「アトリエ」に改造し、ガラクタから蒸留器を自作。村人を救い、薬師様と慕われ、理想のスローライフ(研究生活)が始まる。 だが、その平穏は長く続かない。 王都では、王宮薬師長の陰謀により、聖女の奇跡すら効かないパンデミック『紫死病』が発生していた。 ソフィアが開発した『特製回復ポーション』の噂が王都に届くとき、彼女の「研究成果」を巡る、新たな戦いが幕を開ける——。 【主な登場人物】 ソフィア・フォン・クライネルト 本作の主人公。元・侯爵令嬢。魂は日本の薬学研究者。 合理的かつ冷徹な思考で、スローライフ(研究)を妨げる障害を「薬学」で排除する。未知の薬草の解析が至上の喜び。 ギルバート・ヴァイス 王宮魔術師団・研究室所属の魔術師。 ソフィアの「科学(薬学)」に魅了され、助手(兼・共同研究者)としてアトリエに入り浸る知的な理解者。 アルベルト王太子 ソフィアの元婚約者。愚かな「正義」でソフィアを追放した張本人。王都の危機に際し、薬を強奪しに来るが……。 リリア 無力な「聖女」。アルベルトに庇護されるが、本物の災厄の前では無力な「駒」。 ロイド・バルトロメウス 『天秤と剣(スケイル&ソード)商会』の会頭。ソフィアに命を救われ、彼女の「薬学」の価値を見抜くビジネスパートナー。 【読みどころ】 「悪役令嬢追放」から始まる、痛快な「ざまぁ」展開! そして、知識チートを駆使した本格的な「薬学(ものづくり)」と、理想の「アトリエ」開拓。 科学と魔法が融合し、パンデミックというシリアスな災厄に立ち向かう、読み応え抜群の薬学ファンタジーをお楽しみください。

処理中です...