魔王と噂されていますが、ただ好きなものに囲まれて生活しているだけです。

ソラリアル

文字の大きさ
89 / 125

89話 皆で決めることにしたよ。君のこと

しおりを挟む
「グオッ!グオッ!」

「そうかそうかぁ。お主は元気だなぁ。
ヨシヒロ、もう名は決めたのか?」

「あ、まだです。俺が名前を決めちゃうと従魔契約になってしまうので、
それはこの子がその意味を理解してから契約しようと思ってて。
だからまた、クロたちに名前を付けてもらおうかなって思ってます。」

「そうか。どんな名前になるか、楽しみだなアクアベア。」

「グオオッ!」


重たい空気が漂っていた応接間。
だけど、アクアベアがアーロンさんをペロペロ舐めたりして笑い声が響き、ようやくその空気が和らいだ。
名前について聞かれた俺は、まだつけていないことを伝えた。
名前はルーナの時みたいに、またみんなに考えてもらわなきゃな。
帰ったらすぐに、誰が名付け役になるか決めてもらおう。
そんなことを考えていると、少しだけ元気が出てくる。


「ヨシヒロ殿。聞いても良いか?」

「何でしょうか?アトス様。」

「いや、今ヨシヒロ殿の元にはどんな生き物がいるんだい?」

「え?」

「どんな生き物と暮らしているのか、少し気になってな。
もし言いたくないなら構わないが…。」


突然、俺の従魔について訊ねてきたアトスさん。
咄嗟にグリフォンのシンゴのことは言わない方がいいかもしれないと思い、シンゴ以外の話をすることにした。


「えっと…まず、使い魔契約をしているのがディアボロス・リザートという悪魔のクロ。
フェンリルのロウキ、その息子のユキ。ミノタウロスのミル。セルリア・ドラゴンのセドラ。
青いスライムのラピス、黄色のシトリン、赤色のガーネット、緑色のルド、銀色のムーン。
スライムはあと20匹ほどがラピスの眷属として一緒にいます。
それから、ケット・シーのムーンとその子猫3匹ですね。で、最後がこの子です。」

「なんと…既にそんなに多種族が?」

「ヨシヒロ!私は全員にまだ会っておらんぞ?!王である私に会わせよ!」

「あはは、機会があれば連れてきますね。」

「ああ。絶対だぞ。約束したぞ!」


ひとまずシンゴ以外の従魔たちを伝えると、アトスさんとブラッドさんは目を見開いて驚いていた。
実際に会ったらもっと驚くだろうなぁ…。なるべく関わらせたくはないけど。
そう思いつつ話していると、アーロンさんはまだ会ったことのない子たちがいることを知り、
「機会があれば連れてきます」と約束した。機会があれば、ね。

それにしても、この空気の中で「そろそろ帰りたい」なんて言えないんだけど、どうすればいいんだろう?
あとのことはガーノスさんがしてくれると言っていたから、俺としては一秒でも早く家に帰りたいんだが。
そう思っていると、アーロンさんとバチッと目が合った。
アーロンさんは俺が帰りたがっているのを察したのか、フッと笑ったあとで言ってくれた。


「ヨシヒロよ。今日は…というより、今回の調査で疲れただろう。
それに、従魔たちが待っておるのだろう?早く帰ってやりなさい。」

「あ…は、はい。ありがとうございます…。」

「ヨシヒロ様、ギルドまでお送りいたします。」

「クロノスさん、ありがとうございます。」

「ガーノス、疲れているところ悪いが、もう少し詳しく話を訊かせてくれるか?」

「ああ。大丈夫だ。」

「あのっ…それでは皆さん、お先に失礼します。また機会があれば….
…失礼します。」


ガーノスさんのおかげでその場から離れることができて、ホッとした俺は、
アーロンさんにペコリと頭を下げて、クロノスさんと一緒に応接間を後にした。
応接間の扉が閉まる音とともに、長い調査がようやく終わった気がした。

そして、今回の調査でつくづく感じた。
調査に行って解決するだけならいいけど、その後の報告が俺にとっては地獄だということに。
もう、当分依頼は受けたくないなぁ。
なんて思いながら、クロノスさんが用意してくれた馬車に乗り込み、ギルドへと向かった―…。









「ただいまー。」

「主、おかえりー!大丈夫だったか?いじめられたりしなかった?」

「あはは、大丈夫だよ。」

「おかえりなさい!あるじさま!」

「あるじ、おやつ、たべる?」

「ヨシヒロ様!おかえりなさーーいっ!」

「パッパ!パッパ!」

「ああ…幸せだなぁ…」


転移ゲートから家に戻り、「ただいま」と声をかけると、一気に皆が寄ってきてくれた。
こんなふうに「おかえり」って言ってもらえるだけで、心が温かくなって幸せを感じる。
しかも、見てほしいこの満面の笑み。
この笑顔で迎えられて、疲れが取れない人なんていないよね。
なんて思いながら癒されていると、ピョコンッと現れたルーナ。
ルーナを見た瞬間、あの時のことを思い出して、訊いてみた。


「ねぇ、ルーナ。何であの時現れてくれたの?
突然ルーナが現れて、本当にびっくりしたんだよ。」

「ヨシヒロ様の涙が、私を呼んだのですわよ。」

「俺の…涙が?」


人間の身勝手で、あんな結果になってしまった。
フレイムワイバーンの最期の願いを、どうしてやればいいのか分からなかった。
いろんな想いが込み上げて、涙が溢れて止まらなかった。
その涙がルーナを呼んだと言われて、よく分からず首を傾げると、
ルーナは俺の肩に飛び乗り、そっと教えてくれた。


「ヨシヒロ様と私は、従魔契約をしておりますわね。いわば一心同体なのです。
ヨシヒロ様が心で叫んだのです。魂を救ってあげてほしい、助けてほしいと。
その願いを叶えるため、ヨシヒロ様の元へ連れて行ってほしいと月に願いました。
私の願いは叶い、ヨシヒロ様の元へと繋がったという訳なのです。」

「そういうことだったのか…。あの時はありがとうな。
ルーナがいなかったら、安らかな死を迎えさせてやることはできなかったよ。」

「ヨシヒロ様はお優しいですから。優しすぎるのですけれど…
そんなヨシヒロ様の気持ちに寄り添いたいと、皆思っていますわ。」

「…そう思ってくれてるなら、嬉しいな。」


俺の涙が、ルーナを呼ぶ力を持っていたなんて思いもしなかった。
従魔だからとはいえ、毎回そういうことが起きるわけではないだろうから、
今回ルーナが来てくれたことは、本当に奇跡だったんだろうな。
そのおかげで、あのワイバーンに「静かで安らかな死を」という願いを叶えてやることができた。
本当は、どうにかして助けたかったんだけど…。
それでも、命を助けることだけが“救い”ではない。
そう思い、魂を送り続けたルーナの心が、少しだけ分かったような気がしていた。

それに、アクアベアが生まれ変わって、やってきてくれたから。
この子は、絶対に長生きさせてみせる。
そう決意しながら、皆に名前をどうするかを相談した。


「アクアベアの名前、考えたいんだけど、何かいい案ある?」

「名前かぁ!皆で考えようぜー!」

「赤い熊さんですから、それにちなんだ名前がいいでしょうか?」

「あか、なにがある?」

「赤いもの…何がありますかねー?」


アクアベアの名前を考えたいと伝えると、皆が「どんな名前にしようか」と考え始めた。
それぞれの意見を出し合い、ああでもない、こうでもないと話し合う姿は妙に可愛い。
賑やかな教室の生徒を見ているような、そんな気分だな。
なんて思いながら眺めていると、のっそりとロウキがやってきた。
ドスンと俺の隣に座り込むと、俺を見ながらフンッと鼻を鳴らして言った。


「なんだか楽しそうだな、ヨシヒロ。」

「ロウキ。だって見てよ、この光景。めっちゃ可愛い。
皆でアクアベアの名前を考えてくれてるんだよ?凄いことじゃない?」

「まぁ、そうだろうな。魔物や魔獣たちが名前を考えるなど、あり得ぬ光景だな。」

「そうだよなー。」

「本来、魔物や魔獣は名を持たぬ。
名が欲しいと考えるのは、よほど知能が高く、
名を貰うことで得られる力について理解がある者のみだからな。」

「まぁ、そうなるよね。ロウキくらいのレベルじゃないと考えらんないよね。」

「楽しそうだな」と言うロウキに、「この光景はすごいことだよね」と返すと、
魔物や魔獣が他の魔物に名前を考えること自体が普通ではないと教えてくれた。
そりゃそうだろうなと思いながら、ロウキくらいのレベルじゃないと難しそうだと口にすると、
今度は得意げに鼻をフッと鳴らして言った。


「うむ。我は天才だからな。」

「天才って、災害の方の“天災”の間違いだよね?」

「何を言うか!我が本気を出せば、大陸が一つ無くなるくらいだ。天災ではない。」

「それを“天災”というのだよ、ロウキや。自覚しなさい。」

「知らぬ。そもそも我を怒らせるほうが悪いのだ。」

「内容にもよるけどなぁ?」

ロウキは「自分は天才だ」と自信満々に言うもんだから、「天災の間違いだろ?」と返すと、
「大陸が一つ無くなるくらいで天災ではない」とあっけらかんとしていた。
このワンちゃん、自分がどれほどの力を持っているのか、ちゃんと分かっているのだろうか?
時々、ロウキの脳みそがちゃんと機能しているのか心配になっちゃうな。


「むっ…ヨシヒロ、今、我の脳みそがどうとか言ったな?」

「ええ?言わないですよー。言わないー。さて、名前は決まったかなぁ?」

「・・・・・・」


ロウキの脳みその心配をしていたのがバレた俺は、愛想笑いを浮かべてクロたちの元へと向かった。
どんな名前が飛び交っているのかな? アクアベアにぴったりの名前が見つかればいいなぁ。
なんてワクワクしながら、その名前が決まる瞬間を待っていた―…。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした。今さら戻れと言われても、もうスローライフ始めちゃったんで

ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。 そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティ。 「荷物持ちでもいい、仲間になれ」 そう言ってくれた彼らの言葉を信じて、 俺は毎日、必死でついていった。 何もできない“つもり”だった。 それでも、何かの役に立てたらと思い、 夜な夜なダンジョンに潜っては、レベル上げを繰り返す日々。 だけど、「何もしなくていい」と言われていたから、 俺は一番後ろで、ただ荷物を持っていた。 でも実際は、俺の放った“支援魔法”で仲間は強くなり、 俺の“探知魔法”で危険を避けていた。 気づかれないよう、こっそりと。 「役に立たない」と言われるのが怖かったから、 俺なりに、精一杯頑張っていた。 そしてある日、告げられた言葉。 『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』 そうして俺は、静かに追放された。 もう誰にも必要とされなくてもいい。 俺は俺のままで、静かに暮らしていく。そう決めた。 ……と思っていたら、ダンジョンの地下で古代竜の魂と出会って、 また少し、世界が騒がしくなってきたようです。 ◇小説家になろう・カクヨムでも同時連載中です◇

ギルドの小さな看板娘さん~実はモンスターを完全回避できちゃいます。夢はたくさんのもふもふ幻獣と暮らすことです~

うみ
ファンタジー
「魔法のリンゴあります! いかがですか!」 探索者ギルドで満面の笑みを浮かべ、元気よく魔法のリンゴを売る幼い少女チハル。 探索者たちから可愛がられ、魔法のリンゴは毎日完売御礼! 単に彼女が愛らしいから売り切れているわけではなく、魔法のリンゴはなかなかのものなのだ。 そんな彼女には「夜」の仕事もあった。それは、迷宮で迷子になった探索者をこっそり助け出すこと。 小さな彼女には秘密があった。 彼女の奏でる「魔曲」を聞いたモンスターは借りてきた猫のように大人しくなる。 魔曲の力で彼女は安全に探索者を救い出すことができるのだ。 そんな彼女の夢は「魔晶石」を集め、幻獣を喚び一緒に暮らすこと。 たくさんのもふもふ幻獣と暮らすことを夢見て今日もチハルは「魔法のリンゴ」を売りに行く。 実は彼女は人間ではなく――その正体は。 チハルを中心としたほのぼの、柔らかなおはなしをどうぞお楽しみください。

銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~

雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。 左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。 この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。 しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。 彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。 その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。 遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。 様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。

聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!

ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません? せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」 不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。 実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。 あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね? なのに周りの反応は正反対! なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。 勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?

不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます

天田れおぽん
ファンタジー
 ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。  ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。  サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める―――― ※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。

神に同情された転生者物語

チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。 すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情され、異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。 悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。

憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

『追放令嬢は薬草(ハーブ)に夢中 ~前世の知識でポーションを作っていたら、聖女様より崇められ、私を捨てた王太子が泣きついてきました~』

とびぃ
ファンタジー
追放悪役令嬢の薬学スローライフ ~断罪されたら、そこは未知の薬草宝庫(ランクS)でした。知識チートでポーション作ってたら、王都のパンデミックを救う羽目に~ -第二部(11章~20章)追加しました- 【あらすじ】 「貴様を追放する! 魔物の巣窟『霧深き森』で、朽ち果てるがいい!」 王太子の婚約者ソフィアは、卒業パーティーで断罪された。 しかし、その顔に絶望はなかった。なぜなら、その「断罪劇」こそが、彼女の完璧な計画だったからだ。 彼女の魂は、前世で薬学研究に没頭し過労死した、日本の研究者。 王妃の座も権力闘争も、彼女には退屈な枷でしかない。 彼女が求めたのはただ一つ——誰にも邪魔されず、未知の植物を研究できる「アトリエ」だった。 追放先『霧深き森』は「死の土地」。 だが、チート能力【植物図鑑インターフェイス】を持つソフィアにとって、そこは未知の薬草が群生する、最高の「研究フィールド(ランクS)」だった! 石造りの廃屋を「アトリエ」に改造し、ガラクタから蒸留器を自作。村人を救い、薬師様と慕われ、理想のスローライフ(研究生活)が始まる。 だが、その平穏は長く続かない。 王都では、王宮薬師長の陰謀により、聖女の奇跡すら効かないパンデミック『紫死病』が発生していた。 ソフィアが開発した『特製回復ポーション』の噂が王都に届くとき、彼女の「研究成果」を巡る、新たな戦いが幕を開ける——。 【主な登場人物】 ソフィア・フォン・クライネルト 本作の主人公。元・侯爵令嬢。魂は日本の薬学研究者。 合理的かつ冷徹な思考で、スローライフ(研究)を妨げる障害を「薬学」で排除する。未知の薬草の解析が至上の喜び。 ギルバート・ヴァイス 王宮魔術師団・研究室所属の魔術師。 ソフィアの「科学(薬学)」に魅了され、助手(兼・共同研究者)としてアトリエに入り浸る知的な理解者。 アルベルト王太子 ソフィアの元婚約者。愚かな「正義」でソフィアを追放した張本人。王都の危機に際し、薬を強奪しに来るが……。 リリア 無力な「聖女」。アルベルトに庇護されるが、本物の災厄の前では無力な「駒」。 ロイド・バルトロメウス 『天秤と剣(スケイル&ソード)商会』の会頭。ソフィアに命を救われ、彼女の「薬学」の価値を見抜くビジネスパートナー。 【読みどころ】 「悪役令嬢追放」から始まる、痛快な「ざまぁ」展開! そして、知識チートを駆使した本格的な「薬学(ものづくり)」と、理想の「アトリエ」開拓。 科学と魔法が融合し、パンデミックというシリアスな災厄に立ち向かう、読み応え抜群の薬学ファンタジーをお楽しみください。

処理中です...