【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.

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いつも、ありがとうございます。

______________


それは、洗礼式の2週間後に、唐突に通達があった。


「ノア様、おはようございます。」


「おはよう。トーマス。」

そう言って、立ち上がる。
しばらく頭が回らないが、トーマスがテキパキと指示を飛ばしながら、僕の準備を進めていく。

着替えがもうすぐ終わるというところで、シャキッとしてきた。

「今日の予定は?」


「はい。今日は午後、ダンスレッスンの先生がいらっしゃいます。それと、朝食後に応接間にダンテ様に呼ばれております。」


「ん?急用かな?ありがとう。トーマス。」


そう言って、食堂に向かい、朝食を食べた。
一度部屋へ戻り、歯を磨いて(拭いて・・・)、応接間に向かった。


そこに集まったのは、兄上、父上、僕の3人だった。



____________


「お待たせして、すみません。」


「いや、今来たところだよ。」


「良かったです。それで父上、どういったご用件でしょうか?」


「うむ。昨夜、王家から手紙が届いた。」


「それは・・・」

と兄上が言いよどむ。


「ああ、そうだろうな。1
週間後に、宰相が来る。表向きは、魔の森の視察と、我が家や騎士たちへの激励ということだ。だからな、お断りは出来ないのだ。だが、逆に言えばノアに会うとは言っていないのだから、接触を最小限にも出来る。」


「ふぅ。やはり、ですか。もしかしたら・・・と、懸念していましたが。宰相や王家が、まともな人だと良いのですが・・・」


「ああ、本当にな。それにしても、また急な訪問ですね。」

そう言いながら、兄上が頭を撫でてくれる。
気持ちよくて、目が細まる。


「ノアは可愛いなぁ。猫みたいだ。必ず守るからね。」


「ああ、そうだな。情報を早く知りたいのだろう。私もだ!必ず守る。ノアを取られるようなことがあれば、辺境伯なんて辞めてやる!」


「私も、次期辺境伯の地位も返上しますよ!」


「アハハ!父上がいないと、この国は大変です!兄上も、いないと困ってしまいますよ。」

そう建前は言ってはいるけど、嬉しいな。
ニマニマしてしまったから、僕の気持ちはきっと駄々漏れなんだろう。


うちの家族、大好き。
愛されていて、嬉しい。
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