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いつも、お読みいただきありがとうございます♪
とっても励みになっております。
これからも、よろしくお願い致します。
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「ん?ああ、そうだったな。」
「そうだったな、じゃないですよ!!」
「だって、ついてくるんだもん。教えたくなっちゃうじゃん?」
「子供のときの、過度な訓練は成長を阻害します!」
「あ、それは大丈夫ですよ。心配だったので、街で有名な医者に定期的に、見てもらってますから!」
「え!?いつの間に・・・」
「ご自分で!?」
おお、ムンさんと父上の声が被ったぞ。
「はい。」
「ムン、いちいち驚いてたら、心臓がもたないよ?」
ハハハと、父上が笑う。
「私も結果は確認していますわ。今のところ、大丈夫ですよ。」
「夫人・・・団長はしっかりしているようで、抜けているところもありますから。辺境伯夫人がしっかりしてくれていて、良かったです。」
と、ムンさんが目を潤ませた。
父上の被害者か。笑
「言い出したのは、ノアですけどね。私も辺境伯の妻として、腕っぷしはゼロですが、勉強はしていますからね。夫がご迷惑おかけします。」
「僕も知識として、知ってましたから。父上が課す訓練の難易度や、量が上がってきた時点で、念のため受診したのです。」
「さすがです。団長と夫人のいいとこどりしたノア様ですね。」
なんて、宰相そっちのけで話してしまって大丈夫なのだろうか。
と、チラっと宰相を見ると、ニコニコ笑っていた。
”相変わらずだな、ダンテは”なんて、ボソッと言っていた。
僕の視線に気づいたムンさんが、ハッとした。
「申し訳ありません!宰相様がいらっしゃるのに、出しゃばってしまって・・・」
と、頭を下げた。
「いやいや、いいよいいよ。ダンテは、相変わらず上も下も関係なく、接するのだなと嬉しくなったくらいだ。中央は堅苦しいし、上下関係を気にする者が多すぎる。特に下の者を見下す人が多くてね。君たちを見ていると、癒されるよ。でもそうだな・・・会話に入れなくてさみしかったから、明日の訓練を見せてもらえたら、嬉しいな。」
「あ、もし良いなら私も見たいですね。」
宰相と、ムンさんがそう言うので、顔を見合わせて、頷いた。
「いいぞ。朝早いけどな。日が昇るころから、朝食前までしている。」
「「わかった(りました。)」」
話してる間にご飯は食べ終わっていた。
あとはデザートと、食後の紅茶のみだった。
「ノア様は、夢や将来の方向性は決めていらっしゃいますか?」
「僕は、冒険者になりますよ。」
そう言うと、宰相は目が落ちそうなほど見開いた。
やっぱり、いい感情がないのだろうか。
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「そうだったな、じゃないですよ!!」
「だって、ついてくるんだもん。教えたくなっちゃうじゃん?」
「子供のときの、過度な訓練は成長を阻害します!」
「あ、それは大丈夫ですよ。心配だったので、街で有名な医者に定期的に、見てもらってますから!」
「え!?いつの間に・・・」
「ご自分で!?」
おお、ムンさんと父上の声が被ったぞ。
「はい。」
「ムン、いちいち驚いてたら、心臓がもたないよ?」
ハハハと、父上が笑う。
「私も結果は確認していますわ。今のところ、大丈夫ですよ。」
「夫人・・・団長はしっかりしているようで、抜けているところもありますから。辺境伯夫人がしっかりしてくれていて、良かったです。」
と、ムンさんが目を潤ませた。
父上の被害者か。笑
「言い出したのは、ノアですけどね。私も辺境伯の妻として、腕っぷしはゼロですが、勉強はしていますからね。夫がご迷惑おかけします。」
「僕も知識として、知ってましたから。父上が課す訓練の難易度や、量が上がってきた時点で、念のため受診したのです。」
「さすがです。団長と夫人のいいとこどりしたノア様ですね。」
なんて、宰相そっちのけで話してしまって大丈夫なのだろうか。
と、チラっと宰相を見ると、ニコニコ笑っていた。
”相変わらずだな、ダンテは”なんて、ボソッと言っていた。
僕の視線に気づいたムンさんが、ハッとした。
「申し訳ありません!宰相様がいらっしゃるのに、出しゃばってしまって・・・」
と、頭を下げた。
「いやいや、いいよいいよ。ダンテは、相変わらず上も下も関係なく、接するのだなと嬉しくなったくらいだ。中央は堅苦しいし、上下関係を気にする者が多すぎる。特に下の者を見下す人が多くてね。君たちを見ていると、癒されるよ。でもそうだな・・・会話に入れなくてさみしかったから、明日の訓練を見せてもらえたら、嬉しいな。」
「あ、もし良いなら私も見たいですね。」
宰相と、ムンさんがそう言うので、顔を見合わせて、頷いた。
「いいぞ。朝早いけどな。日が昇るころから、朝食前までしている。」
「「わかった(りました。)」」
話してる間にご飯は食べ終わっていた。
あとはデザートと、食後の紅茶のみだった。
「ノア様は、夢や将来の方向性は決めていらっしゃいますか?」
「僕は、冒険者になりますよ。」
そう言うと、宰相は目が落ちそうなほど見開いた。
やっぱり、いい感情がないのだろうか。
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