【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.

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兄上との模擬戦も、ミックスにした。
魔法だけの模擬戦だと兄上が勝つことが多いけど、剣技だけの模擬戦だと僕が勝つことが多い。
と言っても、僕の勝率は兄上より、少し多いくらいだけど。
ミックスだと、どうなるかな。
兄上はきっと先手必勝とばかりに、一発目から魔法な気がするな・・・


結果は、兄上の勝ちだった。
やっぱり先手必勝、魔法だった。
2面ずつだったけど、数秒で四方と上部を囲まれて、下(土の中)から剣みたいのが伸びてきて、首元につきつけられた。

これ、父上より惨敗なんですが・・・
全然動いてないから、体力残りまくり。
そして、悔しいぃ!!


「兄上・・・容赦ないですね。悔しいので、1日お話しするのやめます。」


「えぇ!!確かに、容赦しなかったけど、もノアのこと大好きなんだよ~」


「仕返しです。ガイさん、兄上に手も足もでなくて、体力まだあるので、剣で打ち合いお願いします。」


「おう!いいぞ~」

えぇー!!と、叫ぶ兄上は放置しておいた。
ま、でも打ち合いしてスッキリしたら、許してあげたんだけど。
だって兄上、イジケて地面に円書いて、モジモジしてたんだもん。
そんなことする人、ほんとにいたんだね。笑
それに、悔しかっただけで、兄上は大好きだし。


訓練はそれぞれ終わったら、宰相に挨拶して部屋へ戻った。


部屋に戻って、クリーンで体をキレイにして、最後の最後の体力と魔力を使いきって、ベッドに倒れるように眠った。

───────────────

コンコン

「おはようございます。ノア様」


「ん~おはよう、トーマス。」

目を擦りながら、起き上がる。
その間に、トーマスがテキパキ指示して、自分も動いて、僕を仕上げていく。

顔を拭くと、すっきりした。

「今日の予定は?」


「はい、宰相様がお帰りになります。その後は、ご当主様の領地視察に同行する予定です。」


「うん、ありがとう。トーマス。」


「はい!」

と、笑顔になるトーマス。

今までは、”これは当たり前のことです”とかって言う返しだったけど、ようやく素直に受け取ってもらえるようになった。
仕事だとしても、”ありがとう”って、感謝されるのって嬉しいよな。


「さあ、行こうか。」

そう言って、食堂へ向かうのだった。
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