【完結】前世の不幸は神様のミスでした？異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

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うん、やっぱり冒険者にも教養は必要だ。
学べる環境を用意した方がいいだろうな。
それは、後でギルド長と話し合うとして・・・
今は目の前の男をどうにかしないと。


「そうは言われても、冒険者なら申請して空きがあれば、使えるのが訓練所だろ？」


「はあっ！？だれに向かって口聞いてんの？ガキが！！」


「名乗られていないからね。あなたの名前、知らないよ。」


「はんっ！俺はBランク冒険者パーティー大蛇のリーダー、ガゼイン様だ。王都じゃ有名な冒険者だが、こんな辺境じゃ知らない奴らが多いんだな！仕方ないな。」


あーあ、もうほんと。
前世の先輩のようだ。
たいして強くない（仕事できない）のに、目下に見える人（後輩）にだけ威張り散らす。
その辺境で働く騎士や、冒険者が守っているから、王都がで安心して生活できてるんだろうに。
そんなことも分からないなんて・・・


「そうだね。ここは辺境だから。王都での活躍も相当活躍しないと、入ってこないんだよな。でも、おかしいなあ。こことは真逆に位置するラートルテ領で活躍した騎士や、冒険者の名前やらは入ってきてるんだよなあ。」


「はああ！？おい、ガキ。喧嘩売ってんのか！？痛い目みないうちに、帰れや。」


「さっきからケンカ売ってるのは、そっちじゃないのかな？」


「お前っ！ガキだからっていつまでもなめたマネしてんじゃねーぞ。」


「おいおい、君。Bランク冒険者ともあろうものが、聞いていれば・・・子供相手にムキにならずともいいだろ？」


「はんっ！子供だろうがなんだろうが、俺らに歯向かうやつには容赦しないんだよ！」


はあ。ダメだ、こりゃ。
話しが通じない。典型的なパワハラなやつ。
こういう人は人の上に立つ資格はないと、僕は思うんだ。


「最後通告です。僕たちはあっちの端っこを使わせてもらいます。なので、そのほかの場所で訓練してもらっていいですか？」


「はあ！？何様だ、ガキ。なんだよ、最後通告って。それは、こっちのセリフだ！帰れっつっただろーが！痛い目見たいようだな！！」

そう言って殴りかかってきた。
それをさも何でも無いようによけて見せた。
僕がいなくなったことで、”おっとっと”って効果音がつきそうな感じに、前のめりになった冒険者。

その間に僕はギルド長と、父上に許可をとる。


「父上、ギルド長、これは正当防衛ですよね。」


「ああ、そうだな。」


「ノアー、殺すなよ。」


「当たり前です！」

そう言うとすぐさま、僕と例の冒険者のいるところに結界をはった。
これで、僕ら以外にけがをする人はいない。