スーパー忍者・タカシの大冒険

Selfish

文字の大きさ
27 / 158

第27話:蕎麦村の緑のタヌキと赤いキツネの争いが勃発!

しおりを挟む
タカシたちがチョコレート戦争を終え、一息ついた矢先、新たな冒険の気配が漂っていた。次なる目的地は「蕎麦村」。そこでは、名物の蕎麦を巡って「緑のタヌキ派」と「赤いキツネ派」が対立しているという。

「また争いかよ…俺たち、もう平和な旅がしたいんだけど。」タカシがうんざりしながら地図を広げた。

「いやいや、蕎麦は奥が深いからな。ここは一つ、俺の出番だろう。」突然、どこからともなく聞き覚えのある声が響いた。

「その声…まさか!」ユウジが振り返ると、そこに現れたのは、カレーの国で別れたはずの相棒、クマ吉だった。

「やあ、タカシ、ユウジ!久しぶりだな!」クマ吉が元気よく手を振りながら近づいてきた。手にはなぜか、どんぶりと割り箸が握られている。

「クマ吉!なんでここにいるんだよ?」タカシが驚いて尋ねた。

「実はな、俺もこの蕎麦村の噂を聞きつけて来たんだ。蕎麦は俺の専門分野だからな!」クマ吉がどや顔で答える。


「お前、カレー専門じゃなかったのかよ…?」ユウジが呆れ顔でツッコミを入れる。

「いやいや、俺はカレーも蕎麦もいけるんだ!多才だからな!」クマ吉が胸を張ると、タカシとユウジは同時にため息をついた。

蕎麦村の現状

蕎麦村に到着したタカシたち。そこは美しい田園風景が広がり、あちこちに蕎麦畑が見えるのどかな村だった。しかし、村の中央に近づくと、異様な緊張感が漂っていた。

村の広場では、緑のタヌキ派と赤いキツネ派が真っ二つに分かれ、互いに睨み合っている。



「タヌキ蕎麦が至高だ!」緑のタヌキ派のリーダーが声を張り上げる。「サクサクの天ぷらが蕎麦の風味を引き立てるんだ!」

「いやいや、キツネ蕎麦こそが最高だ!」赤いキツネ派のリーダーが反論する。「甘辛いお揚げが蕎麦の旨味を引き出すんだよ!」

「どっちも美味しそうだけど…何でこんなに争う必要があるんだ?」タカシが首をかしげると、近くにいた村人が事情を話してくれた。

「この村では昔から、どっちの蕎麦が優れているかで争いが絶えないんだ。最近、特に激化していて、もうどうにも止められないんだよ…。」

「そんなことで争ってんのかよ!」ユウジが頭を抱えた。

「いや、これは蕎麦の尊厳をかけた大事な争いなんだ!」クマ吉が突然真剣な顔になり、割り箸を握りしめた。「俺が審判をしてやろうじゃないか!」

「お前、いつからそんなに偉そうになったんだよ…」タカシがツッコミを入れる。

緑のタヌキ派と赤いキツネ派の代表対決

タカシたちが状況を見守っている中、緑のタヌキ派と赤いキツネ派は、それぞれの代表を選び出し、直接対決を行うことにした。その対決内容は、「究極の蕎麦を作る」というものだった。

「ふふん、緑のタヌキ派の天ぷらは、村一番の職人が揚げるからな!」緑のタヌキ派の代表が自信満々に言った。

「甘辛いお揚げの味付けなら、俺たちが一番だ!」赤いキツネ派の代表も負けじと宣言する。

「これ…何だか面白くなってきたな。」タカシがニヤリと笑うと、ユウジも「確かに。お前、どっちが勝つと思う?」と乗り気になった。

クマ吉の謎の提案

そんな中、クマ吉が両派の代表に歩み寄り、唐突に提案を始めた。

「おい、お前たち、ちょっと待て!」クマ吉が割り箸を掲げて声を張り上げる。「ここは一つ、俺が提案する『カレー蕎麦』で勝負を決めないか?」

「カレー蕎麦!?」緑のタヌキ派と赤いキツネ派が同時に驚きの声を上げた。

「蕎麦とカレーの融合だ!緑のタヌキの天ぷらと赤いキツネのお揚げを、カレーのスープでまとめるんだよ!」クマ吉が得意げに説明する。

「お前、それ絶対自分が食べたいだけだろ!」タカシが即座にツッコミを入れる。

「いやいや、これこそ平和の象徴だろ?どっちの要素も取り入れて、みんなで仲良く食べれば争いなんてなくなるさ!」クマ吉がニヤリと笑う。

「…確かに、それはアリかもな。」赤いキツネ派の代表が腕を組んでうなずく。

「平和…か。蕎麦村の未来を考えるなら、それも悪くない。」緑のタヌキ派の代表も同意する。

蕎麦村の新たな名物、誕生!

こうして、タカシたちの提案もあり、蕎麦村では「カレー蕎麦」が新たな名物として誕生することになった。緑のタヌキ派も赤いキツネ派も、カレー蕎麦を食べて満面の笑みを浮かべた。

「おい、これめちゃくちゃ美味いじゃねえか!」緑のタヌキ派のリーダーが叫ぶ。

「まさか、天ぷらとお揚げがこんなに合うとはな!」赤いキツネ派のリーダーも驚きを隠せない。

「だから言っただろ?カレーは全てを解決するんだ!」クマ吉がドヤ顔で箸を振り上げた。

「お前、何でもカレーに頼るなよ…」タカシとユウジは呆れながらも、笑いをこらえられなかった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

独身おじさんの異世界おひとりさまライフ〜金や評価は要りません。コーヒーとタバコ、そして本があれば最高です〜

☆ほしい
ファンタジー
ブラック企業で身も心もすり減らした相馬蓮司(42歳)。 過労死の果てに辿り着いたのは、剣と魔法の異世界だった。 神様から「万能スキル」を押し付けられたものの、蓮司が選んだのは──戦いでも冒険でもない。 静かな辺境の村外れで、珈琲と煙草の店を開く。 作り出す珈琲は、病も呪いも吹き飛ばし、煙草は吸っただけで魔力上限を突破。 伝説級アイテム扱いされ、貴族も英雄も列をなすが──本人は、そんな騒ぎに興味なし。 「……うまい珈琲と煙草があれば、それでいい」 誰かと群れる気も、誰かに媚びる気もない。 ただ、自分のためだけに、今日も一杯と一服を楽しむ。 誰にも縛られず、誰にも迎合しない孤高のおっさんによる、異世界マイペースライフ、ここに開店!

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?

行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。 貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。 元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。 これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。 ※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑) ※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。 ※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。

悪役皇子、ざまぁされたので反省する ~ 馬鹿は死ななきゃ治らないって… 一度、死んだからな、同じ轍(てつ)は踏まんよ ~

shiba
ファンタジー
魂だけの存在となり、邯鄲(かんたん)の夢にて 無名の英雄 愛を知らぬ商人 気狂いの賢者など 様々な英霊達の人生を追体験した凡愚な皇子は自身の無能さを痛感する。 それゆえに悪徳貴族の嫡男に生まれ変わった後、謎の強迫観念に背中を押されるまま 幼い頃から努力を積み上げていた彼は、図らずも超越者への道を歩み出す。

「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい

夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。 彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。 そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。 しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!

処理中です...