スーパー忍者・タカシの大冒険

Selfish

文字の大きさ
40 / 158

第40話:ダンシング・フラミンゴ島でのダンスバトル

しおりを挟む
タカシとユウジは、ヴァスキリーの案内でダンシング・フラミンゴ島に上陸した。島の一歩を踏み入れると、何とも不思議な雰囲気が漂っていた。全身ピンク色のフラミンゴが、島の至る所でステップを踏んでいた。周りの木々は、まるでダンスのリズムに合わせて揺れているかのように見えた。

「うわあ、これ、完全に異次元の世界だな…」ユウジが驚きの声を上げた。

「どんだけフラミンゴが好きなんだよ、この島の住人は!」タカシが呆れた表情をしながら言う。

「この島ではすべてがダンスで決まるのだ!忍具もダンスバトルで手に入れる!」ヴァスキリーが神秘的に言った。

「ダンスバトル!?俺たちが踊らなきゃいけないのか!?」ユウジが顔を顰める。

「フラミンゴの羽を手に入れるためには、この島の最強のダンサー、ダンスフラミンゴに勝たなければならない。だが、注意しろ!ダンスフラミンゴはただのダンサーではない…彼にはある秘密がある。」ヴァスキリーはにやりと笑った。

「秘密…!?まさか、この島のフラミンゴたちが全員変な能力を持ってるわけじゃないだろうな?」タカシが警戒しながら言う。

「フフフ…その通りだ。しかし、君たちにはそれを乗り越える力があるはずだ!」ヴァスキリーがにこやかに答える。

タカシとユウジは、ダンスフラミンゴとの戦いに向けて準備を始めた。フラミンゴたちが激しく踊る中で、二人は自分たちのダンスの腕を上げるべく、特訓を始めた。

「こうか?こんな感じでステップ踏んで…」ユウジがぎこちなく足を動かしながら言う。

「いや、もっとリズムを感じろ!体をフラミンゴのように軽やかに動かすんだ!」タカシが指導するが、二人の踊りは完全にズレていた。

「これ、無理じゃないか…」ユウジが苦笑しながら言う。

「やめるな、練習あるのみだ!」タカシが気合を入れて、さらにリズムよく足を踏み出す。

しかし、どんなに頑張っても、二人のダンスはフラミンゴとは程遠いものだった。まるでおじさんが酔っ払って踊っているかのような動きで、周りのフラミンゴたちが微妙な顔をして見守っていた。

「いや、なんだこの動き…」ユウジが顔を覆いながらつぶやく。

「フラミンゴの気持ちになれ!羽を広げるんだ!」タカシが必死に叫ぶ。

「羽なんてないから!」ユウジが返す。

その時、突然、島の広場に響く音楽が鳴り響き、中央に巨大なフラミンゴが現れた。背中には金色に輝く羽が生えており、その姿はまさに伝説のダンスフラミンゴだった。

「おおおお!ついに現れたか…ダンスフラミンゴ!」ヴァスキリーが興奮した声を上げる。

ダンスフラミンゴは、威厳を持って舞台の中央に立ち、ゆっくりと羽を広げた。

「フラミンゴ島に来た者よ…私とダンスバトルを繰り広げ、私に勝てば『フラミンゴの羽』を授けよう。しかし、負ければ…永遠に島の住人としてダンスを踊り続けなければならない…」ダンスフラミンゴは低い声で言い放った。

「うっ…そんなに怖いこと言うなよ!」ユウジが小さくつぶやく。

「絶対に負けるわけにはいかない!」タカシが力強く言う。

いよいよダンスバトルが始まると、ダンスフラミンゴが軽やかなステップで踊り始めた。彼の動きはまさに神業で、足を一歩踏み出すごとに周囲のフラミンゴたちも揃って同じ動きで応え、まるで一つの生命体のように息を合わせて踊りだした。

「すげえ…これが本当のダンスか…!」ユウジが目を輝かせながら言う。

「こりゃ負けられんぞ…!」タカシも気合を入れる。

タカシとユウジも真似しようと踊りだすが、どうしてもフラミンゴのようにはいかない。足がもつれて転びそうになったり、リズムに乗り遅れたりして、周囲のフラミンゴたちは冷ややかな目で二人を見守っていた。

「やっぱり、こんなに簡単にできるわけないよな…」ユウジが汗をかきながら言う。

「もう、こうなったら適当にやるしかない!いけぇぇぇぇ!」タカシが無茶な踊りを始めた。

タカシが奇怪なステップを踏んだ瞬間、予想外のことが起きた。タカシの踊りが、なぜかフラミンゴたちとシンクロし始めたのだ。何故か周りのフラミンゴたちもタカシと同じ動きを始め、奇妙な一体感が生まれた。

「おおお!?何だこの展開!?俺、いつの間にかフラミンゴになってる!?」タカシは驚きの声を上げる。

ユウジも必死に続こうとするが、どうしても足が絡まって転んでしまった。だが、その瞬間、転んだユウジもまた奇跡的にフラミンゴたちとシンクロして、同じ動きに合流することに成功した。

「え、なにこれ…うちら、どんどんフラミンゴになってる!?」ユウジが目を丸くして叫ぶ。

そして、最終的にタカシとユウジは、ダンスフラミンゴと同じレベルで踊りきり、勝利を手にしたのだった。

「やった!勝ったぞ!」タカシが興奮して叫ぶ。

「まさか、こんな奇跡的な方法で勝てるとは…!」ユウジも喜びを噛み締める。

ダンスフラミンゴは、少し驚きながらも、満足そうに頷いた。「素晴らしいダンスだった。君たちには、フラミンゴの羽を渡そう。」

そして、ダンスフラミンゴは、金色に輝く羽をタカシとユウジに授けた。

「これでまた一歩、伝説の忍具に近づいたな!」タカシが興奮しながら言う。

「でも…クマ吉がどこに行ったのか、まだわかんないよな…」ユウジが少し不安そうに言う。

ヴァスキリーは微笑んで言った。「その答えは、次の冒険で待っているだろう。だが、お前たちがその羽を手に入れたことで、次の伝説の忍具への道が開けるはずだ。」
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

独身おじさんの異世界おひとりさまライフ〜金や評価は要りません。コーヒーとタバコ、そして本があれば最高です〜

☆ほしい
ファンタジー
ブラック企業で身も心もすり減らした相馬蓮司(42歳)。 過労死の果てに辿り着いたのは、剣と魔法の異世界だった。 神様から「万能スキル」を押し付けられたものの、蓮司が選んだのは──戦いでも冒険でもない。 静かな辺境の村外れで、珈琲と煙草の店を開く。 作り出す珈琲は、病も呪いも吹き飛ばし、煙草は吸っただけで魔力上限を突破。 伝説級アイテム扱いされ、貴族も英雄も列をなすが──本人は、そんな騒ぎに興味なし。 「……うまい珈琲と煙草があれば、それでいい」 誰かと群れる気も、誰かに媚びる気もない。 ただ、自分のためだけに、今日も一杯と一服を楽しむ。 誰にも縛られず、誰にも迎合しない孤高のおっさんによる、異世界マイペースライフ、ここに開店!

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?

行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。 貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。 元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。 これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。 ※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑) ※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。 ※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。

悪役皇子、ざまぁされたので反省する ~ 馬鹿は死ななきゃ治らないって… 一度、死んだからな、同じ轍(てつ)は踏まんよ ~

shiba
ファンタジー
魂だけの存在となり、邯鄲(かんたん)の夢にて 無名の英雄 愛を知らぬ商人 気狂いの賢者など 様々な英霊達の人生を追体験した凡愚な皇子は自身の無能さを痛感する。 それゆえに悪徳貴族の嫡男に生まれ変わった後、謎の強迫観念に背中を押されるまま 幼い頃から努力を積み上げていた彼は、図らずも超越者への道を歩み出す。

「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい

夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。 彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。 そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。 しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!

処理中です...