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第三巻・ワンダーランド オオサカ
キヨ子の秘策
しおりを挟む「遅くなりました」
と言って北野家の食堂へ入って来たのは藤本恭子ちゃん。大きな荷物を抱えて、幾分ウサギちゃんのおメメをしておるのは、寝不足のせいであろう。
「システムのインストールはすぐにできたのですが、スマホとの連携に手間取っちゃって……」
「アセンブラばかりやっているからです。これからはオブジェクト指向的頭脳に切り換えなければ、アプリの開発は不可能です」
むぉぉ。開発室の部長さんのお言葉である。6才児なのに……なんと重々しいのだ。
「何の話かさっぱり解らないや」
「アキラにはそんなモンや。ワテかてチンプンカンプやデ」
「さて……」
それでもキヨ子どのは満足げに吐息をすると、
「役者がそろいました……。あ、いえ、まだ正式には注文品が届いていませんが、それまでに私の計画をご説明いたしましょう」
「注文? 計画?」
誰の頭にも同じ疑問が浮かぶ。
「先に配役を決めます」
「はあ?」
何を言おうとしておるのか。
「まず、関西電力は乳子が持って来たドローンを直接操縦していただきます。関東電力はここで中継器の役です」
絶対に『恭子ちゃん』と言う気は無いようだ。相も変わらず我々は電力会社の何かしらにカテゴライズされたままだし……。
ちなみに『乳子』と叫ぶたびに、全員の視線が恭子ちゃんの胸元に集まってしまう。
ま、男の視線だけであるがな。
「もともとワテはそのつもりやったから、かまいまへんで。ほんで今からUFJへ飛んだらよろしおまんのやな?」
「飛ぶ前に……あなたは操縦訓練も兼ねて、庭の上をひと回りしてみなさい。その後、NAOMIさんの指示に従ってメルデュウスの追跡をお願いします」
「訓練でっか?」
キヨ子どのは、ポケラジを当たり前のように睨み倒し、
「地面を走る四輪駆動車とはワケが違います。空を飛ぶんですよ。ドローンは安定飛行が売りですが、いきなりというワケには参りません。慣れてもらいます」
「なんや、本格的になってきたがな。よろしおます。アクティブにアグレッシブがワテのポリシーや」
「ワタシは何をする?」とクララ。
「あなたはこの中でジュノン・アカディアンの生態に最も詳しいので本部にいて頂きます」
捜査本部長かよ……。
キヨ子どのは恭子ちゃんに小さな体を旋回させて顎を突き出した。
「あなたはすぐに関西電力のフライトを手伝いなさい」
「あ。はい」
急激に部屋の中が色めきだって来たのである。
「で、僕は?」
「アキラさんは……」
ひと息吸い、
「顔を洗って、さっさと朝食を済ませるのです。姑(しゅうとめ)が婦人会の会合に出られないと怒っていました。あいだに入る嫁の気持ちを察しなさい!」
「ぅえ――?」
アキラが戸惑うのは当然である。6才児でありながら、もう嫁と姑の関係に悩んでおるのだ。
庭から恭子ちゃんのはしゃぎ声と、ギアの興奮冷めやらぬ声が響き渡ってきた。
「そうそう。安定した浮上を心がけてください」
「おほぉぉぉ。滑らかやがな。こんなに安定してまんのか? こりゃすごいなー」
アキラは玉子掛けご飯をかっくらいつつ、庭の外が気になるようでソワソワ。
「ちょっとアキラさん。ほら、お味噌汁も飲んで、お新香もあるからね」
「もう。マイボ、放っておいてよ」
「放っておいたら、あなたはそれしか食べないでしょ。主食、オカズ、汁物を均等にいただくのよ」
犬に言われていれば世話無いのである。
「そうだよ、だいたいねー。イヌにご飯の世話をしてもらう人間って、世界広しといえども僕だけだよ」
「そんなことおまっかいな。オオカミに育てられた子ぉもおるらしいやんか」
窓の外でホバリングをしていたドローンがゆっくりと室内に入って来てそう言った。
「あのねー。僕んちは特殊環境じゃないよ」
「ちょっと。アキラさん。あたしは犬じゃないわ。オンナなのよ。イヌだなんて、バカにしないで」
「イヌだけやない。ロボットでっせ」
二の句が継げないのである。これ以上の特殊な状況はあり得ないだろ。衣食住の世話をするロボット犬に電磁生命体が二体。暗黒軍団と呼ばれた宇宙のならず者を率いるクイーンが横にいて、アキラの母親と姑関係だと言い切る6才児がいる――これを特種環境と言わずして、何が特種なのだ。
ま、本人が超鈍感男で何も気付いていなので、放っておけばよいのだ。
話を戻すぞ――。
キヨ子はドローンが巻き上げる風でサラサラの前髪をなびかせながら訊いた。
「どうです? コツはつかめましたか?」
「ええ感じやでー。鳥になった気分や」と言っておいてから、
「いや。風船ちゅうたほうがエエかな」
「空中静止の安定感は抜群ですが、ボディを傾けることで水平飛行でもかなりのスピードを得ることができます。機動力に関しては文句なしでしょう」
「ほんまでっか。ほな、もうちょいテスト飛行をさせてもらいまっせ」
再び窓から外に出て行くドローン。その安定した動きはまさに空中を浮かぶ飛行船。ゆっくりと庭へ出て行くと、さぁーっと上昇して行った。
しばらく窓から見上げていたキヨ子が振り返る。
「さて……」
ゆっくりとラビラスの前に出ると、ロケット柄のワンピに縫い付けられた小さなポケットに手を突っ込み、
「この子で、少々試したいことがあります」
「何を試すと言うのだ? 星間協議会では動物実験を禁止しておるぞ」
キャザーンが協議会云々とは言えぬだろう。
「非人道的なことをやる気持ちはありません。最悪の場合を考えてドローンで撒くつもりです」
「何を?」と疑問を持つのは我輩とクララである。
「アジの干物でもバラ撒く気か?」
「それでは経費が掛かってしょうがないでしょ」
と言って出したのは一掴みの木のクズであった。
「なんであるか?」
モミジのような手からテーブルの上に移された木クズに視線が移動する。
続いて、さっきまでおとなしかったラビラスが目の色を濃くして立ち上がった。
「な? どうしたの?」
戸惑うアキラの前を素通りすると、ラビラスは整った面立ちをキョロつかせ、これまた可愛らしい小鼻をヒクヒク。
すぐに木クズに視線が留まり、そこへとまっすぐに向かうとそっと手に取り、鼻先に近づけ、妖しく体をくねらせた。
アキラは吃驚仰天(びっくりぎょうてん)である。
味噌汁の入ったお椀を唇に当てたまま凝固。口の両脇からおつゆを滴らせてみっともない姿を曝しているのに気付かないほど。
クララもラビラスの様子をうかがって固まっていた。
「思ったとおりですわね」
「それなぁに?」と鼻をスンスンするNAOMIさん。
「なーんにも臭わないわね」
「ミケの遊び用にと私のお父さまが手に入れたイリドミルメシンです」
「あ、なるほどねー。それで……へぇ、やっぱネコなんだぁ」
あんたはイヌのロボットなんだよー。
「イリドミル……とは?」と訊くのはクララ。
その横でアキラは目を点にして、お椀の縁からまだ味噌汁をじゃーじゃー。
そうなっても仕方がない。アキラの視線の先には木クズを小さな唇に挟み、まるで自分自身を抱くように腕を絡めて、とんでもなく官能的な振る舞いを続けるラビラスがいるのだ。我輩でも彼女の色っぽさに我を忘れると言うものだ。
彼女?
ネコ?
どーでもいいのだ。
キヨ子どのはアキラにタオルを投げつけてから説明する。
「イリドミルメシンです。別名マタタビラクトンとでも言えばお解りでしょう?」
「なるほど。ネコにマタタビであるか」
「あれってほんとの話なの?」
胸の中まで垂れ流れた味噌汁をタオルで拭いながら首をかしげるアキラ。
「ライオンやトラでも同じだそうで効果覿面(こうかてきめん)らしいです。ほらご覧なさい。あの子の恍惚とした表情」
美しい少女の姿をした子猫ちゃんである。床の上で体をくねらせる姿がとんでもなく妖艶と言うか、艶かしいと言うか。
アキラには超目の毒である。
案の定、キヨ子に尻を叩かれて部屋から強制退場。手には味噌汁のお椀を持って。
そんなアキラを横目で追いつつ、
「こんな木の皮に何の効果があって……」と唖然とするのはクララどの。
「ジュノン・アカディアンはネコだとあなたが言い切っていましたので、効果があるか試してみたのです」
「これで誘いだすのか?」
「いえ。イリドミルメシンを使うのは最後の手段です。まずはどこにいるのかを探るのが先決です」
「なるほど……」
捜査本部長は頼もしい。
「どうですか、ドローンのほうは?」
「いい感じです。飛行は安定しています」
庭先から空を見上げた恭子ちゃん。同時に食堂のテレビからギアの声が、
『うほぉぉぉ。アキラの家、上空20メートルでっせ。秋空は最高やぁ。今日も六甲之山が青いワー』
キヨ子どのはテーブルに置いてあった我輩をさっと引っ掴み、
「一旦戻りなさい。ここにあるイリドミルメシンを沁み込ませた木クズを持って、通天乃閣へ飛ぶのです」
『らじゃ――でっせ』
こちらの声は我輩のスマホから向こうへ、向こうの声はテレビから。どんな仕組みでこうなっているのか……ま、NAOMIさんとキヨ子どのにしてみればドーってことないのであろうな。
「いや~~。地球上の大陸が一つになったみたいや。ほんまエエ気持ちでんなぁ」
ギアは初めて大西洋を単独横断したミス・リンディが語りそうな言葉を綴りながら、見事な飛行ルートでテーブルにドローンを着陸させるとプロペラを止めた。
「これで誘いまんの?」
テーブルの上に残る数枚の木クズを指差すギア。
何? そうさ。指差したんだからしょうがない。ギアの動きは電子の動きである。我輩には解るのだから仕方あるまい。我輩は電磁生命体なのだ。
「これだけではまったく足りません。あなたはメルデュウスを見つければいいのですが、いざとなった時は、これを使っても構いません」
恭子ちゃんはドローンに取りつけられたマニュピレーターに木クズをセットし、キヨ子は回転を始めたプロペラを見つめ、
「いいですか。私の命令があるまでは使用してはいけませんよ。あなたはメルデュウスを見つけて、位置を知らせることに専念なさい。余計なことをするのではありませんよ」
「分かってまんがな」
ふんわりと浮上。ゆっくりと窓へ向かうドローン。
「ほな。みなはん、お先に行って来まーす」
心地良いモーター音を響かせて窓から外に出たドローンは、ギアを乗せて大空高く舞い上がり、視界から消え去った。
「どーなったの?」
廊下で立たされたまま朝食を食べていたアキラが様子を窺いながら入室。それを横目で見たキヨ子どの。
「まだ食べていたのですか!」
呆れ気味に目をひん剥いた。
「食べてるさー。もぐもぐ」
「アナタ、反芻するクセでもありますの? 牛でももう少し早く済ませますよ」
ひどい言い方であるが、ま、確かに遅いな。
「あっちゃー。えらいことになってるわよー」
監視カメラの顔認証処理の合間にニュースをチェックしていたNAOMIさんが忽然と叫んだ。
怖い物を見た、そんな感じに歪めた顔をこちらにねじり、
「ちょっとぉ。10時のニュース見てよ」
テレビ放送に切り替えられた48インチ画面に映ったモノは。
『繰り返します。今朝8時半過ぎ、6両編成の阪南電車が原因不明の事故を起こしました。警察によりますと、車庫を出たばかりの回送電車が踏切に差し掛かったところ、突然強いショックを感じ運転手が緊急停車させたとのことです。
幸い回送電車のため乗客は乗っておらず、また徐行運転中のため民家への被害や乗務員にも怪我はありませんでした。
事故を起こした前から3両目は真ん中で二つに分かれており、まるで鋭利な刃物のようなもので切断したように見えるそうです。また遮断機も同様に切断された状態で発見されており。警察の調べでは何かが通過中の電車に衝突したのではないかとみていますが、爆発の様子もなく首をかしげています。現場にいる警官の一人はソーセージをナイフで切断するようだと感想を述べていました……では次のニュースです』
「…………………………」
無言のクララと、
「そろそろ大ごとになりそうですわね」とキヨ子どの。
「進行を邪魔立てするものは相手が何であれ拒まずって感じがするわね。子猫ちゃん……」こちらはNAOMIさん。
「なんだか我輩。胸の辺りがチクチクするぞ」
「電磁生命体が肺炎にでもなったの?」
くだらない返しをするNAOMIさんに、スマホの着信LEDを赤色にして二回点滅してやった。
面白くないぞ、という意思表示である。
我輩の意思は伝わらなかったが、テレビからはギアの声が伝わって来た。
『今日はホンマええ天気やデ~。絶好の飛行日和や。うっはぁぁ~。もう大阪駅やがな。おおぉ。立派になったなぁ』
おいおい。あのバカ遊覧気分だぞ。
キヨ子は我輩を勢いよく引っ掴み。
「こらー! 関西電力! 遊びに飛んでいるのではありません! 早く通天乃閣へ向かいなさい!」
『向かってまんがナ。ワシをパイロットにしたんは正解や。大阪を知り尽くしてまっからな。今、桜之宮から環状線突っ切って堺ノ筋を南下中や。もうちょいやデ』
「メルデュウスは現れるかしら?」
不安げな恭子ちゃん。
「もぐもぐもぐ……」
反芻中のアキラ。やっぱ牛か!
もうちょい。続くのである―――。
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