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第一話
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「久しぶりだね、クロエ」
「お久しぶりです、リチャード様」
先週開店したばかりの新しいカフェのテラス席にて、私の婚約者、リチャード様が眩しい笑顔を見せた。私も口角を上げ彼に挨拶を返す。
今日は彼と私の“デート”の日である。
月に一度、私と彼は、デートという名目で衆人環視に晒されることとなる。
私たちはお互い縁の深い伯爵家の長男と次女で、物心ついたときには知り合いだった。婚約は十二歳の頃に決まったもの。
婚約が決まってからは、少なくとも月に一度ほどお互いのお屋敷でお茶会を開いていた。彼がおじさまに連れられてうちの屋敷に来て、暇を持て余した彼と話すこともしばしば。
十五歳で私と彼が学院に入学してからは、月に一度外出許可の出る日に街中で会うことにしている。
領地に戻ってお茶会を続けるには距離があるし、学院の中は男子生徒と女子生徒の校舎が分かれている。外出が一番現実的な選択肢なのだ。
入学する前に、私と同じ学校を卒業した姉から、婚約者と同じ学校に通っても前より顔を見る機会は減ると聞いていた。
だから、私も入学したらリチャード様と定期的な会話をする機会はなくなると思っていた。卒業するまでの三年間は手紙のやり取りや、長期休みで顔を合わせるだけになるだろうと。
だから、彼が月に一度の外出を提案してくれたときは嬉しかったけれど、今ではこの“デート”の時間が憂鬱だ。
理由は彼が目立ちすぎるから。
リチャード様の髪は、太陽の光を集めた麦畑のような黄金色だ。瞳の色は爽やかな青で、雲のない広い空を思わせる。
涼しげな顔立ちなのに、笑うと瞳がほわっと優しくなって、愛嬌がある。一度彼の笑顔を見た女子生徒はその落差に一瞬固まってしまう。その後、彼を視線で追うことになる。
さらにリチャード様は成績優秀で入学式で新入生代表を務め、定期試験では主席をキープしている。運動も得意で、クリケットのチームを優勝に導いたこともある。
王都から距離があるとはいえ、名家の伯爵家の長男で、見目麗しく、紳士的。さらに成績優秀、スポーツも得意となれば、年頃の女子生徒が彼に憧れるのは至極真っ当だろう。
私だって、彼と婚約していなければ、男女の校舎を分ける塀の隙間から彼の姿を探して、きゃあきゃあ楽しそうに悲鳴を上げる一員になっていたに違いない。
けれど、今の私の立場は、彼と一緒に見せ物になるほう。
彼が優雅にティーカップを持ち上げると、それをうっとり見つめる視線が目に入る。そのあと彼女たちの視線は私に移る。
見られている。
私は、田舎から出てきて、たまたま親同士の縁が深いというだけの理由でそれ以外特別な理由もなく彼の婚約者の座に座っている。彼女たちは私がその席に相応しいか採点しているのだ。
姿勢を正してゆっくりカップの背に手をつける。
万が一にでも音が出ないように、慎重に、とろとろにした玉ねぎみたいな飴色の紅茶を口にする。
周りの視線が気になりすぎて、味も香りも楽しめない。
銀のカトラリーに自分の顔が映っている。
灰がかった紫に近い茶色の髪は少しクセがあり、グリーンの瞳も彩度が低くて暗い印象だ。
領地にいたときは、母譲りの自分の外見は気に入っていたのに、今は華やかなリチャード様の隣に相応しくないんじゃないかという不安が心に浮かんでしまう。
会話の内容も周りの人に聞かれている。話した覚えもない自分と彼のことを、学友に知られていることがあると気づいてからは、リチャード様といるときは無難な発言しかできない。
「このアップルパイ、美味しいね」
リチャード様が、フォークでアップルパイを小さく切り、その口に運ぶ。
卵液で綺麗に色づいたアップルパイの中に、つやつやのりんごがぎっしり詰まっている。今すぐ溢れそうなほど密集していて、狭い狭いと叫ぶりんごの声が聞こえてきそうだ。
おいしさを濃縮したようなその様子に、私もアップルパイを頼んだらよかったという気持ちが湧き上がってくる。私はアップルパイを綺麗に食べるのが苦手なので注文できなかった。
(あとで一人で戻ってこようかしら)
そんなことをしたら、次の日に噂になりそうだけど。
「よかったですね」
「でも君が以前作ってくれたもののほうが美味しかったな」
これはお世辞である。
苦笑いするしかない。
私が昔作ったアップルパイなんて、今みたいに綺麗な色がついてなくて、りんごは煮足りなくてシャキシャキな上、滲み出た水分で生地が傘代わりに使われてびしょ濡れになった帽子のようになっていた。
シナモンを入れすぎて子供の舌には辛く、りんごの香りを殺していた。
あれはアップルパイを食べすぎて、家でアップルパイ禁止令を出されてしまったという彼のために作った失敗作。ちょっとだけぽっちゃりしてきた幼いリチャード様は可愛らしかったけれど、彼の母親が彼に甘いものを与えすぎる父親に烈火の如く怒っていた。
もう何年も前の話だ。
「そういえば、今度チャリティーバザーで、女子学部はお菓子を作ると聞いたけれど……」
「ええ、私のクラスはクッキーを作ることになりました」
「そうなんだ」
貴族の子女ばかりが通う学院で、手作りお菓子を作ってバザーに出すなんて、事故が起きる未来しか見えないだろう。それは先生たちも同じ意見。
女子学部の生徒が作るといっても、みんな実の所使用人頼りで、自宅で作らせたものを持ってくる。
クラスの時間はそれをラッピングしたり、一緒に並べるカードを作ったり、お菓子作り以外の時間に使うことになるのが暗黙の了解である。
私のように実家が遠い生徒は、市販のお菓子を買ってきて手作りということにして出すか、もしくは稀に、自作するもの好きな子も――
リチャード様の青い瞳が、物言いたげに私を見ている。
「どうしたんです?」
「え? ああ……その、もしよければなんだけど、また君が作ってくれたお菓子を食べたいな。当日買いに行ってもいいだろうか」
嘘でしょ。
迷惑なのでやめてください、とは言えなかった。
遠慮がちに言われたものを突っぱねるのはさすがに良心が痛む。
「そんなことをしなくても、リチャード様の分は別で作ります。来月は私たちの両親も王都に来てくれると言っていたから、叔父様のお屋敷で会えますよね? そのときに用意します。アップルパイにしましょうか」
彼はクッキーのような口の中の水分を持っていくお菓子は苦手なはずである。
でも多分私が用意すれば、まずいとは言わずに頑張って口にするはず。そして、美味しいと嘘をつく。
「いいの?」
「もちろんです」
「ありがとう。すごく嬉しい」
彼はふわりと柔らかく微笑んだ。
周りにいる女子生徒がざわめいたのが分かる。
リチャード様は、次の学年で監督生の座を狙っている。そのためには、先生からの評価はもちろん、生徒――特に、男子生徒からの人望が必要である。
外見や成績、家柄などを要因に女子に騒がれて、男子生徒から妬まれるとその座が危うい。なので彼は、こうして私という婚約者と仲良くやっていることを周りにアピールするときがある。
以前、わざわざ彼に”人の目があるところで、仲のいい婚約者であると示しておきたい”と直接言われたことがあるので、私もこうして協力している。
(いつまでやらないといけないのかしら)
領地にいたときみたいに、他愛のない話ができない。
私は、背筋を伸ばして味のしないケーキを食べるより、芝生の上でごろごろ昼寝して、お母様に見つからないように、こっそり持ち込んだスコーンを手で割って食べるほうが好き。
クロテッドクリームと季節のジャムをたっぷり乗せて、思いっきり大きく口を開けて。
私の手には大きく見えたスコーンが、リチャード様の手の上ではおもちゃみたいに小さく見えるのだ。彼がつけすぎたジャムを落とさないように、大きく口を開けるのを見るのが好きだった。
彼は昔からキラキラして見えてはいたけれど、元々は結構隙がある雰囲気の人だ。
領地ではそこまで女性に騒がれるタイプではなかった。ダンスの誘いもスマートじゃなかったし、ドレスを褒めるのを忘れていることもあった。私のことを放置して友人とおしゃべりに耽ってしまうことも。
それが、学院に入ってから人が変わったように完璧に振る舞っている。
まるで知らない人みたい。
監督生はすごく名誉ある役職だし、彼が望むなら応援するつもりはある。
でも、婚約者の私にまで周囲から彼に相応しいかどうかのジャッジが入って、それが彼の評価につながるかと思うと、私には荷が重い。私の相手はもっと普通の婚約者でいいと思ってしまう。
例えば昨日窓の外にいた大きな蛾が気になって寝れなかったから、その対策を真剣に話し合えるような人。
リチャード様もそろそろ私が自分のレベルに相応しくないと気付く頃じゃないだろうか。
彼から婚約解消を申し出てくれれば平和に解消できるけれど、律儀なのでそんなことはしないだろう。
愛のない婚約を強いられる人も多い中で、私とリチャード様の関係は良好である。彼は優しいし、喧嘩したこともない。
燃えるような恋をしているかというと、お互いそんなことはないけれど。
だからこのまま卒業して、順当に結婚する可能性が高い。
その日を頭に思い浮かべると、昔は胸が高鳴ったのに、今はため息が出そうになってしまうのだ。
「お久しぶりです、リチャード様」
先週開店したばかりの新しいカフェのテラス席にて、私の婚約者、リチャード様が眩しい笑顔を見せた。私も口角を上げ彼に挨拶を返す。
今日は彼と私の“デート”の日である。
月に一度、私と彼は、デートという名目で衆人環視に晒されることとなる。
私たちはお互い縁の深い伯爵家の長男と次女で、物心ついたときには知り合いだった。婚約は十二歳の頃に決まったもの。
婚約が決まってからは、少なくとも月に一度ほどお互いのお屋敷でお茶会を開いていた。彼がおじさまに連れられてうちの屋敷に来て、暇を持て余した彼と話すこともしばしば。
十五歳で私と彼が学院に入学してからは、月に一度外出許可の出る日に街中で会うことにしている。
領地に戻ってお茶会を続けるには距離があるし、学院の中は男子生徒と女子生徒の校舎が分かれている。外出が一番現実的な選択肢なのだ。
入学する前に、私と同じ学校を卒業した姉から、婚約者と同じ学校に通っても前より顔を見る機会は減ると聞いていた。
だから、私も入学したらリチャード様と定期的な会話をする機会はなくなると思っていた。卒業するまでの三年間は手紙のやり取りや、長期休みで顔を合わせるだけになるだろうと。
だから、彼が月に一度の外出を提案してくれたときは嬉しかったけれど、今ではこの“デート”の時間が憂鬱だ。
理由は彼が目立ちすぎるから。
リチャード様の髪は、太陽の光を集めた麦畑のような黄金色だ。瞳の色は爽やかな青で、雲のない広い空を思わせる。
涼しげな顔立ちなのに、笑うと瞳がほわっと優しくなって、愛嬌がある。一度彼の笑顔を見た女子生徒はその落差に一瞬固まってしまう。その後、彼を視線で追うことになる。
さらにリチャード様は成績優秀で入学式で新入生代表を務め、定期試験では主席をキープしている。運動も得意で、クリケットのチームを優勝に導いたこともある。
王都から距離があるとはいえ、名家の伯爵家の長男で、見目麗しく、紳士的。さらに成績優秀、スポーツも得意となれば、年頃の女子生徒が彼に憧れるのは至極真っ当だろう。
私だって、彼と婚約していなければ、男女の校舎を分ける塀の隙間から彼の姿を探して、きゃあきゃあ楽しそうに悲鳴を上げる一員になっていたに違いない。
けれど、今の私の立場は、彼と一緒に見せ物になるほう。
彼が優雅にティーカップを持ち上げると、それをうっとり見つめる視線が目に入る。そのあと彼女たちの視線は私に移る。
見られている。
私は、田舎から出てきて、たまたま親同士の縁が深いというだけの理由でそれ以外特別な理由もなく彼の婚約者の座に座っている。彼女たちは私がその席に相応しいか採点しているのだ。
姿勢を正してゆっくりカップの背に手をつける。
万が一にでも音が出ないように、慎重に、とろとろにした玉ねぎみたいな飴色の紅茶を口にする。
周りの視線が気になりすぎて、味も香りも楽しめない。
銀のカトラリーに自分の顔が映っている。
灰がかった紫に近い茶色の髪は少しクセがあり、グリーンの瞳も彩度が低くて暗い印象だ。
領地にいたときは、母譲りの自分の外見は気に入っていたのに、今は華やかなリチャード様の隣に相応しくないんじゃないかという不安が心に浮かんでしまう。
会話の内容も周りの人に聞かれている。話した覚えもない自分と彼のことを、学友に知られていることがあると気づいてからは、リチャード様といるときは無難な発言しかできない。
「このアップルパイ、美味しいね」
リチャード様が、フォークでアップルパイを小さく切り、その口に運ぶ。
卵液で綺麗に色づいたアップルパイの中に、つやつやのりんごがぎっしり詰まっている。今すぐ溢れそうなほど密集していて、狭い狭いと叫ぶりんごの声が聞こえてきそうだ。
おいしさを濃縮したようなその様子に、私もアップルパイを頼んだらよかったという気持ちが湧き上がってくる。私はアップルパイを綺麗に食べるのが苦手なので注文できなかった。
(あとで一人で戻ってこようかしら)
そんなことをしたら、次の日に噂になりそうだけど。
「よかったですね」
「でも君が以前作ってくれたもののほうが美味しかったな」
これはお世辞である。
苦笑いするしかない。
私が昔作ったアップルパイなんて、今みたいに綺麗な色がついてなくて、りんごは煮足りなくてシャキシャキな上、滲み出た水分で生地が傘代わりに使われてびしょ濡れになった帽子のようになっていた。
シナモンを入れすぎて子供の舌には辛く、りんごの香りを殺していた。
あれはアップルパイを食べすぎて、家でアップルパイ禁止令を出されてしまったという彼のために作った失敗作。ちょっとだけぽっちゃりしてきた幼いリチャード様は可愛らしかったけれど、彼の母親が彼に甘いものを与えすぎる父親に烈火の如く怒っていた。
もう何年も前の話だ。
「そういえば、今度チャリティーバザーで、女子学部はお菓子を作ると聞いたけれど……」
「ええ、私のクラスはクッキーを作ることになりました」
「そうなんだ」
貴族の子女ばかりが通う学院で、手作りお菓子を作ってバザーに出すなんて、事故が起きる未来しか見えないだろう。それは先生たちも同じ意見。
女子学部の生徒が作るといっても、みんな実の所使用人頼りで、自宅で作らせたものを持ってくる。
クラスの時間はそれをラッピングしたり、一緒に並べるカードを作ったり、お菓子作り以外の時間に使うことになるのが暗黙の了解である。
私のように実家が遠い生徒は、市販のお菓子を買ってきて手作りということにして出すか、もしくは稀に、自作するもの好きな子も――
リチャード様の青い瞳が、物言いたげに私を見ている。
「どうしたんです?」
「え? ああ……その、もしよければなんだけど、また君が作ってくれたお菓子を食べたいな。当日買いに行ってもいいだろうか」
嘘でしょ。
迷惑なのでやめてください、とは言えなかった。
遠慮がちに言われたものを突っぱねるのはさすがに良心が痛む。
「そんなことをしなくても、リチャード様の分は別で作ります。来月は私たちの両親も王都に来てくれると言っていたから、叔父様のお屋敷で会えますよね? そのときに用意します。アップルパイにしましょうか」
彼はクッキーのような口の中の水分を持っていくお菓子は苦手なはずである。
でも多分私が用意すれば、まずいとは言わずに頑張って口にするはず。そして、美味しいと嘘をつく。
「いいの?」
「もちろんです」
「ありがとう。すごく嬉しい」
彼はふわりと柔らかく微笑んだ。
周りにいる女子生徒がざわめいたのが分かる。
リチャード様は、次の学年で監督生の座を狙っている。そのためには、先生からの評価はもちろん、生徒――特に、男子生徒からの人望が必要である。
外見や成績、家柄などを要因に女子に騒がれて、男子生徒から妬まれるとその座が危うい。なので彼は、こうして私という婚約者と仲良くやっていることを周りにアピールするときがある。
以前、わざわざ彼に”人の目があるところで、仲のいい婚約者であると示しておきたい”と直接言われたことがあるので、私もこうして協力している。
(いつまでやらないといけないのかしら)
領地にいたときみたいに、他愛のない話ができない。
私は、背筋を伸ばして味のしないケーキを食べるより、芝生の上でごろごろ昼寝して、お母様に見つからないように、こっそり持ち込んだスコーンを手で割って食べるほうが好き。
クロテッドクリームと季節のジャムをたっぷり乗せて、思いっきり大きく口を開けて。
私の手には大きく見えたスコーンが、リチャード様の手の上ではおもちゃみたいに小さく見えるのだ。彼がつけすぎたジャムを落とさないように、大きく口を開けるのを見るのが好きだった。
彼は昔からキラキラして見えてはいたけれど、元々は結構隙がある雰囲気の人だ。
領地ではそこまで女性に騒がれるタイプではなかった。ダンスの誘いもスマートじゃなかったし、ドレスを褒めるのを忘れていることもあった。私のことを放置して友人とおしゃべりに耽ってしまうことも。
それが、学院に入ってから人が変わったように完璧に振る舞っている。
まるで知らない人みたい。
監督生はすごく名誉ある役職だし、彼が望むなら応援するつもりはある。
でも、婚約者の私にまで周囲から彼に相応しいかどうかのジャッジが入って、それが彼の評価につながるかと思うと、私には荷が重い。私の相手はもっと普通の婚約者でいいと思ってしまう。
例えば昨日窓の外にいた大きな蛾が気になって寝れなかったから、その対策を真剣に話し合えるような人。
リチャード様もそろそろ私が自分のレベルに相応しくないと気付く頃じゃないだろうか。
彼から婚約解消を申し出てくれれば平和に解消できるけれど、律儀なのでそんなことはしないだろう。
愛のない婚約を強いられる人も多い中で、私とリチャード様の関係は良好である。彼は優しいし、喧嘩したこともない。
燃えるような恋をしているかというと、お互いそんなことはないけれど。
だからこのまま卒業して、順当に結婚する可能性が高い。
その日を頭に思い浮かべると、昔は胸が高鳴ったのに、今はため息が出そうになってしまうのだ。
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