適正がないと言われた俺が、受け継いだ勇者の力で悪魔たちを薙ぎ倒す話

わたなべ ゆたか

文字の大きさ
5 / 5

一章-4

しおりを挟む

   4

 翌朝。
 日の出よりも早い時間に、俺はドアのノックで起こされた。寝慣れない寝藁から身体を起こしてドアに寄った。
 昨晩に言われたように、ソノリーがやってきたと思ったけど、「誰です?」という誰何に返ってきたのは、野太い男の声だった。


「……サムスだ。修練の時間だから、早くこい」


 そういれば、そんな約束をしたっけか。だとしても、随分と早くからやるんだな……俺は盛大に欠伸をしてから、閂を開けた。
 ドアを開けると、修道服に簡素な革鎧を身につけた勇者のサムスが、二本の棒を手に立っていた。棒は長さ二イマル(二メートル二〇センチ)ほどもあり、先端は厚手の布が巻かれていた。
 小屋から出ると、サムスは俺を教会の裏へと連れていった。
 土が露出した裏庭の地面には、焦げ目が残っている。ここで、なにか燃やしているんだろうけど、かなり大きなものみたいだ。
 焦げ目を見ていると、サムスは地面に立てられた二本の木材の前に移動した。木材は円柱状をしていて、直径は三ツセチ(約六センチ)ほど、高さは一イマル半(約一メートル六〇センチ)、あいだは二イマル(約二メートル二〇センチ)ほど離れている。
 左側の木材の前で立ち止まったサムスは、俺を振り返った。


「まずは、おまえの持つ知識を知りたい」


「知識――?」


 俺が首を傾げると、サムスは戸惑った顔をした。口を開きかけては閉ざし、乱暴に自分の頭を掻く。


「つまりね、戦うことへの知識を確かめたいのよ、サムスは」


 いつの間にいたんだろう――裏庭の片隅にソノリーが佇んでいた。
 俺が振り返ると、少し膨れっ面で近寄って来た。


「ヌアダ、なんで小屋の閂をかけたのよぉ。寂しいだろうから、添い寝してあげようと思ったのに」


 ……マジで閂をかけておいて、良かった。 

 言動はむかつくけど、あのメフィルンってヤツには感謝だ。
 初日から問題を起こすのは、流石に御免だ。俺は曖昧に「寝るときは鍵を閉めるでしょ、普通……」と答えてから、サムスへと向き直った。


「それで、俺はなにをすれば?」


「まずは、勇者の力を解放しろ」


「え? 最初にそれでいいの――いいんですか」


 サムスが頷くのを見てから、俺は勇者の力を解放した。
 赤い装束に身に纏い、武器を手にした俺は左の木材へ近づこうとした。だけど、その前にサムスが俺を制すように、小さく手を挙げた。


「待て、ヌアダ。その武器は――なんだ?」


「武器って……」


 槍だろ――と言いかけて、俺は返答に詰まった。
 前回、勇者の力を解放したときは、三つ叉の矛先を持つ槍だった。だけど今回は、矛先がない、二イマル(約二メートル二〇センチ)ほどの棒でしかない。


「……なんで?」


〝武器の形状を、ちゃんと思い浮かべて下さいよ〟


「なん――」


 不意に聞こえて来た声に戸惑っていると、小さな光球が目の前を通り過ぎた――ように見えた。
 俺がフッと視界から消えた光球を目で探していると、サムスが怪訝な顔をした。


「……どうした?」


「あ、いや……今、変な光が」


「光?」


 サムスやソノリーの様子を見る限り、二人にはさっきの光球が見えないようだ。
 俺は「あ、いや……なんでも」と答えてから、変な声に言われたとおり、頭の中で槍をイメージした。
 棒に意識を集中すると、その先端が形状を変え始めた。数秒をかけて、長さが十五ツセチ(約三〇センチ)ほどの矛先へと成った。

 ……ホントに変わったよ。

 俺よりも、それよりもサムスやソノリーのほうが驚いた顔をしていた。


「……なにをした?」


「いや、なにって言われても――」


 どんな説明をすれば信じてくれるのか、まったく見当が付かない。語尾を濁した俺のあとを継ぐように、ソノリーが自信なさげに口を開いた。


「勇者の試しで失敗してるから……あたしたち勇者とは違って、力の効果が固定されていないのかな?」


「なるほど……その可能性もあるか」


 ソノリーの推測に、サムスが同意を込めて頷いた。
 なんのことか理解していない俺に、ソノリーは少しだけ真面目な顔をした。


「あのね。勇者の力を解放した姿は、いつも一緒なの。身を護る鎧や服、それに武器だって、いつも同じ形状のものが出てくるの。だから……今みたいに、武器が姿を変えるなんて、ありえないんだよ」


「そうなんだ。でも……なんで?」


「それが、さっきの推測なんだよ。ヌアダは勇者とは違う力を解放してるから、力が安定してないのかも。だから、武器の形状が変わっちゃう――とかね」


「よくわかんねーけど……逆に考えれば、状況によって欲しい武器に形を変えられるかもってこと?」


「そこまで便利かは、わからないけどね」


 ソノリーが肩を竦めたとき、サムスが左側の木材を叩いた。


「力のことは、後回しだ。まずは実戦を意識しながら、この木材に斬りつけてみろ」


「ああ……はい」


 教えを請う立場である以上、サムスの言うことは聞いておく。
 俺は槍を両手で構えながら、大きく息を吐いた。訓練なんか受けてないから、物語を聞いたときに、頭の中で思い描いた想像した振り方しかできない。
 でも、馬鹿にはされたくない。
 俺は両腕に力を込めると、力一杯に踏み込んだ。少しでも速く、少しでも腕の力を矛先に込めて、木材に斬りかかった。
 空気を切り裂きながら木材を薙ぐように振り切った直後、軽く、しかし周囲に轟くような音が周囲を包んだ。
 矛先を地面まで降ろした俺は、溜めていた空気を吐いた。一撃で木材を切断――これで、少なくとも馬鹿にはされないだろう。
 そんな俺の期待とは裏腹に、サムスの顔には賞賛の色がない。


「これでわかった。おまえは戦う知識のない、素人だ」


「え――なんで、そんなこと! あ、いやその……木材は真っ二つになったのに、なんでそんな評価なんですか」


 評価に納得ができなかった俺の問いに、サムスは半分になった木材に触れた。


「わたしは斬りつけろと言っただけだ。木を切断したければ、木こりに教えを請うたほうがいい。もし実践を意識をしているなら――木材を切断などしない」


 サムスはそう言いながら、持っていた二本の棒を地面に置いた。そして腰に下げていた長剣を抜くと、無造作と思えるほど、自然体な構えをとった。

 ――ひゅ。

 小さく息を吐いたと同時に、サムスは右の木材へと斬りかかった。
 大きく踏み込まず、必要以上に力んでもいない。しかし、素早い一振り。サムスの一振りは、木材の三分の一ほど切り裂いただけで、再び無造作に見える構えに戻った。
 正直、拍子抜けしたけど――サムスは長剣を鞘に収めると、俺へと向き直った。


「実戦を踏まえるなら、こうなる」


「え? でも――」


「相手を切断しようとすれば、大きく踏み込み、気合いを入れて刃を振らねばならん。そうなれば必然的に、大きな隙ができる。そこを突かれれば、逆に首を刎ねられるかもしれん。
 それに巧く胴を斬ったとしても――刃が身体に食い込んでしまえば、おまえの動きは止まるだろう。乱戦だった場合、そうなれば待っているのは死だ。素早い一撃を意識していたようだが、それよりも重要なのは、間合いと立ち位置だ」


 ……つまり、俺がやったことは間違いだったってことだ。認められようと気が逸っていたのは確かだけど――いや、やめよう。言い訳じみた思考を振り払うと、俺はサムスを真っ直ぐに見た。


「それじゃあ、どうすれば強くなりますか? 何かの型の素振りをやれっていうなら、すぐにでもやります」


「型は大事だが、時間がない。いつ魔物や悪魔が出てくるかわからない以上、悠長な訓練はしない。わたしがいくつかの型を演じたあと、簡単な組み手を行う。それが終わったら、おまえ個人で素振りをするといい。おまえ次第で、無心の域まで到達できるかもしれん」


「無心……?」


 無心の域というのが、なにを意味するのか――俺にはさっぱりわからなかった。
 質問をしようとしたが、その前にサムスから話しかけられてしまった。
 

「勇者の力を解いたら、始めるとしよう。先にも言ったが、まずは組み手だ」


「いきなり組み手……」


 質問をする暇すらないのか。時間が惜しいという言葉は、どうやら事実のようだ。
 慌ただしい気がするけど、今は言われたとおりにやるしかない。
 勇者の力は解いていないが、サムスは木の棒を投げて寄越した。俺が左手で棒を受け取ると、ゆっくりとした動きで槍を構えてから、サムスは動きを止めた。


「これから型を実践してみせるが――その前に、一つ確認したい。おまえの武器――それは、剣にも姿を変えられるのか?」


「え? あ、ちょ……ちょっと待って下さい」


 俺は慌てて、右手にある槍に意識を集中した。
 さっきの声――あの声の助言通りなら、もしかしたら本当に、武器の姿が自由に変えられるかもしれない。
 俺が頭の中で長剣を思い描くと、槍だった武器が両刃の長剣へと姿を変えた。
 槍から姿を変えた長剣を見て、サムスは僅かに目を見広げた。


「なるほど。なら槍術のあとで剣術も教えてやろう。わたしは槍術より、剣術のほうが得意だからな」


「二つも同時に教えるって……それで習得できると思ってます?」


「それは、おまえ次第だ。さあ――力を解いたら、その棒で一撃を打ってこい」


 俺は言われるまま、勇者の力を解いてから棒を手にした。どう攻めても防がれそうだけど……俺は言われるままに、サムスへと一撃を放った。



 一通りの修練を終えたあと、サムスは自身が訓練に使った棒を手に、教会の中に入っていた。
 自室の前まで来たとき、ドアの横でレイユが壁に凭れていた。


「早朝から、あいつの訓練とは酔狂だな。どうせ、ただの素人だろ。訓練なんかしたって、無駄だ無駄」


「……そうでもない」


 サムスは訓練に使った棒を、レイユに見せた。
 棒の至る所に、ヒビ割れた痕が残っている。


「同様のヒビが、あと二箇所ある。あいつの一撃を受ける場所を変えなければ、間違いなく折れていただろう。素人と侮るのは、止めた方がいい」


 驚く顔をしたレイユを窘めるように告げてから、サムスは自室に入っていった。

   *

 東の都から南にある白林の町は、モミの木が群生する林の中にある、人口数百名の小さな町である。獣避けの壁や門に囲まれた町の周囲には、小規模な畑がある。
 五角形をした壁と壁の頂点には、物見の塔が建っている。領主から派遣された役人が町長となり、町を治めている。
 その白林の町に、エリウスという男が住んでいる。元勇者であるエリウスは、五〇半ば。町で自警団や衛兵を相手にした鍛冶を営んでいた。
 仕事を終え、妻と一緒に店を閉めたエリウスは、濡らした布で汗を拭いていた。白髪混じりの頭部はかなり薄くなり、顔の半分は髭で覆われている。
 上半身裸のまま椅子に座って一息吐いていると、店の中で足音がした。
 妻が戻ってきたのか――と振り向いたエリウスは、目を見広げた。


「あなたは……まさか」


「お久しぶりです、エリウス」


「聖女、マリアンヌ……どうして、ここに」


 エリウスの問いに、マリアンヌは穏やかに微笑んだ。


「実は、あなたにお願いがあって来ました。この近くで魔物が出たようです。東の都から勇者たちを派遣しますが、彼らが到着するまで、あなたに時間稼ぎをして欲しいのです」


「ですが、聖女様。わたしはもう、勇者を引退した身です。身体も老いておりますから、大して役に立てないでしょう」


「そんなことはありません。そのために――解放具があるのです」


 マリアンヌはそっと、エリウスの左手にある解放具に触れた。解放具が赤黒く光り始めると、エリウスの目が大きく見開かれた。


「あ……これは……聖女様」


「さあ、勇者エリウス。あなたの力を解放して下さい」


 マリアンヌの声がしたあと、店内が赤黒い光に包まれた。

---------------------------------------------------------------------------------------------------
本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

主人公特訓の回。武道などを調べていくと、やはり奥深い……。一刀両断――というのは派手ですが、現実では骨や肉の厚いところで、刃が止まることが殆どなんでしょうね。

身体に刃が食い込んでしまうと、引き抜くまでのあいだに、横から来た敵に斬られてしまう――という可能性が高いんでしょう。達人にもなると、そんなことも気にするようです。
そういう動きを極めるのが、なかなか難しいみたいですね。

そこで、中の人は思うわけです。

「いっそ、銃を使えばいいんじゃね」――と。

こんなこと言っていると、剣術家の人に怒られそうですが。

少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

次回もよろしくお願いします!
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

極限効率の掃除屋 ――レベル15、物理だけで理を解体する――

銀雪 華音
ファンタジー
「レベル15か? ゴミだな」 世界は男を笑い、男は世界を「解体」した。 魔力も才能も持たず、万年レベル15で停滞する掃除屋、トワ。 彼が十年の歳月を費やして辿り着いたのは、魔法という神秘を物理現象へと引きずり下ろす、狂気的なまでの**『極限効率』**だった。 一万回の反復が生み出す、予備動作ゼロの打撃。 構造の隙間を分子レベルで突く、不可視の解体。 彼にとって、レベル100超えの魔物も、神の加護を受けた聖騎士も、ただの「非効率な肉の塊」に過ぎない。 「レベルは恩恵じゃない……。人類を飼い慣らすための『制限(リミッター)』だ」 暴かれる世界の嘘。動き出すシステムの簒奪者。 管理者が定めた数値(レベル)という鎖を、たった一振りのナイフで叩き切る。 これは、最弱の掃除屋が「論理」という名の剣で、世界の理(バグ)を修正する物語。気になる方は読んでみてください。 ※アルファポリスで先行で公開されます。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~

名無し
ファンタジー
 突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。  自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。  もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。  だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。  グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。  人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。

最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます

わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。 一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します! 大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

処理中です...