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第九部『天涯地角なれど、緊密なる心』
三章-4
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キングーが作った道を通って神界に辿り着いた瑠胡は、下駄から伝わる細かい砂の感触に、僅かに眉を寄せた。
辺りには白い砂地が広がっていた。上空からは、ゆらゆらとした光が降り注いでいた。恐らく、見えているのは空ではなく水。
海竜族という名の通り、神界は海中にあるらしい。周囲を見回せば、すぐ側に三棟の尖塔が聳え立っていた。尖塔は一片が五〇マーロン(約六二メートル五〇センチ)もある宮殿の一部で、角張った壁面にはアーチ状の開口部が並んでおり、モザイク床が敷き詰められた中庭が見えた。
瑠胡は宮殿から足元へと視線を移した。
細かい砂は、足袋と下駄の隙間に入る。その慣れぬ感触は、不快でしかない。
ランドが来たら抱きかかえて貰おうか。しかし、そうなるとセラに対して不公平かもしれない――そんなことを考えていた瑠胡は、背後からの足音で振り返った。
(ランド――)
しかし瑠胡の期待に反し、神界にはいる道から出てきたのはキングーだった。
神界に入るや否や、道である空間の歪みを消したキングーは、瑠胡の視線に気付いて一瞬だが緊張を露わにした。
しかしすぐに笑みを浮かべると、瑠胡へと近づきながら宮殿へと促した。
「どうぞ、こちらへ」
「……待て。妾の次はランドだと申したはず――なぜ、御主が先に来た? それにランドとセラが来ておらぬのに、なぜ道を閉ざした」
険しい顔をした瑠胡の問いに、キングーは小さく両手を振った。
「ああ……ランド殿なら、来られませんよ。恐らく、二、三日は動けないでしょうね」
「御主……ランドになにをしたっ!?」
「怒らないで下さい。あの威力では、死ぬような怪我ではないはずです。それより、宮殿で貴女をもてなす準備ができております。どうぞ、中へ」
「ふざけたことを申すな。妾をランドのところへ戻せ」
「……それはできません。ご説明をして差し上げたいのですが、ここで立ち話というのは姫君に対して失礼にあたります。宮殿の中へ入りましょう」
微笑みながら背に手を廻そうとしたキングーの手を、瑠胡は扇子で払いのけた。そして呆気にとられるキングーを睨みながら、一歩だけ離れた。
「ここで構わぬ。そして説明を終えたら、妾をランドの元へ戻せ」
「なんと聞き分けのない。それはできぬと、申し上げているのです。今は、わたくしの言う通りにして下さい」
「聞き分けのないのは、御主であろう。妾たちを謀ったこと、決して許さぬ。戯れ言を口にする暇があるなら、妾をランドの元へ戻せ」
「な――」
従う気配のない瑠胡に、キングーが怒りに顔を歪ませた。
強引に連れて行こうと瑠胡の肩へと手が伸びかけたとき、横から野太い声がした。
「そこまでだ、キングー」
大柄な男が、キングーの腕を掴んでいた。上半身には衣を纏わず、腰に白い布を巻いただけだ。身体には様々な模様が描かれ、瞳は黒に近い紺色だ。
海竜族を束ねる、竜神・ラハブである。
「父上……」
キングーは言葉を続けようとしたが、竜神・ラハブのひと睨みで口を閉ざし、伸ばしていた腕を戻した。
竜神・ラハブは瑠胡に向き直ると、瑠胡に対して跪いてみせた。
「天竜族の姫君への無礼、我が愚息に代わり謝罪申し上げる」
「竜神・ラハブ様が謝ることでは御座いませぬ。妾をランドたちの元へ戻して下されば、此度のことは忘れても良いと考えておりまする」
軽く頭を下げる瑠胡に、竜神・ラハブは顔を上げなかった。
気まずそうなキングーの気配に、目を彼へと向けたあと、固い声で瑠胡へと告げた。
「その願い、叶えて差し上げたいが――我が息子のすることを見守りたいと思う心もござます。少しの時間で構わぬので、キングーの我が儘に付き合って頂きたい」
竜神・ラハブの頼みに、瑠胡は一瞬だが柳眉が逆立った。
しかし竜神・安仁羅と肩を並べる竜神の一柱からの願いに、ギリギリのところで怒りを堪えた。
数秒の沈黙を経て、瑠胡は噛んでいた唇を解いた。
「……先ほど、丁寧な謝罪をして頂いた御礼として、竜神・ラハブ様の願いを聞き入れましょう」
「……かたじけない」
竜神・ラハブは立ち上がると、瑠胡姫をキングーの宮殿へと促した。
ゆっくりとした足取りで瑠胡が宮殿へと向かうと、竜神・ラハブはキングーへと向き直った。
「……やり方が、強引だな。瑠胡姫を騙すような真似をして、どうするつもりだ?」
「わたくしはただ……ドラゴン種のために、できることをやりたいのです。決して、父上を失望させないと誓いましょう」
片膝を地に付けて跪くキングーに、竜神・ラハブは静かに溜息をついた。
宮殿に入った瑠胡は、キングーの案内で大広間へと通された。
床に広げられた絨毯には、様々な料理が並んでいた。瑠胡が絨毯に座ると、対面に座ったキングーが誇らしげに両手を広げた。
「インムナーマ王国から遠い、南方で獲れた果物。それに香辛料を使った肉料理にスープ、豪華で珍しいものばかりでしょう? 甘いお茶も御用意しております。遠慮などせず、お好きなものを好きなだけどうぞ」
「なにも要らぬ。それより、早う説明をせよ」
「説明……瑠胡姫を神界にお連れした理由ですか?」
「違う。妾を神界へと攫った理由を説明せよと申しておる。なんの理由があるにしろ、このような非道な行いを許すことはできぬ」
瑠胡が怒りを含んだ声で告げると、キングーは心外とばかりに吐息を漏らした。
「……ここまで強引なことをするつもりは、ありませんでした。ただ、ランドから指輪の資金や、指輪を奪うために雇った人間どもが、役立たずだったのですよ。それで仕方なく、このような手段を講じたのです」
「そうか。ランドの邪魔をしおった黒幕は、御主であったか。そして、それが失敗したから、今度は妾たちを謀った――と、いうわけか」
「謀るなど……〝お救いした〟と考えて頂きたい」
「救い――なんの世迷い言を申しておる」
顔を険しくした瑠胡に対し、キングーは微笑みを崩さない。カップに注がれた紅茶を優雅な所作で飲みながら、瑠胡の問いに答えた。
「世迷い言などではありません。人間などという下劣な価値観を持つ種から、姫君をお救いしたのです」
「御主……今のがランドのことを言うておるのなら、タダでは済まぬぞ」
瑠胡は怒りに満ちた顔で睨むが、キングーは涼しい顔で受け流した。瑠胡の怒りなどまったく意に介していない様子で、したり顔で肩を竦めてみせた。
「貴女は気づいておられないから、そのような考えになるのです。天竜族の姫である貴女を手中に収めるため、彼は近づいた。そして、あなたに好意を持たれるよう、騙し続けていたに違いないのです」
「なにを阿呆なことを……」
「貴女は、ずっと騙されていたのです。人間であるランドが、ドラゴン種である貴女と結ばれることを望んでいると、本当に思っているのですか? すべては、あなたを利用するための行動――そう考えれば、辻褄が合うのですよ」
さも見てきたと言わんばかりのキングーに、瑠胡は不機嫌そうに目を細めた。
「妾とランドのことをなにも知らぬのに、好き勝手を言うものだな」
「確かに、お二人の出会った経緯などは、なにも知りません。ですが、推測はできます。故に、わたくしは貴女が騙されていると確信したのです」
「阿呆らしい」
瑠胡は立ち上がると、広間の出口へと歩き始めた。
「御主の説明とやらに、聞く価値などありはせぬ。竜神・ラハブ様の願いも、これで果たした。妾はもう帰る。早う、メイオール村への道を開けよ」
「……これだけご説明をしても、わたくしの言ったことを理解なさらないのですか!? ドラゴン種ならともかく、ランドは貴女に相応しくないと申し上げているのです!」
「……その認識こそ、誤りであろう。ランドは、天竜族へと昇華しておるのだぞ?」
「元人間ではありませんか。そんな者より、もっと瑠胡姫に相応しい同胞がおりますでしょう」
「相応しい……ランドのほかなど、妾にとっては存在しないも同じ」
答えながら瑠胡が広間を出ようとしたとき、立ち上がったキングーが両手を真横に広げながら、その前に立ちはだかった。
そして瑠胡の瞳に見惚れるような顔で、吐息を漏らす。
「わたくしなら……貴女と同じく眷属神である、わたくしなら相応しいと思われませんか?」
「……話にならぬ。戯れ言を口にする暇があるなら、早う妾をランドの元へ戻せ。それが出来ねば、竜神・ラハブ様に願うことにしよう」
にべ無い態度の瑠胡に、キングーは苛立ちを露わにしながら空間に歪みを作った。
「――これで、いいのでしょう? そんなに帰りたければ、お好きにすればいい」
「無論、そのつもりだ」
瑠胡はキングーに視線を向けないまま、空間の歪みの中へ入っていく。
しかし出た先は、メイオール村ではなかった。一辺が五マーロン(約六メートル二五センチ)ほどの小部屋で、鉄格子のある窓のほかには、窓の真向かいと右側の壁にある金属製のドア、そしてベッドしかない。
瑠胡が振り返ると、空間の歪みからキングーが出てきたところだった。
「御主……ここは何処なのか答えよ」
「宮殿にある部屋です。瑠胡姫には、ここで大人しくして頂きます」
「また、妾を騙したのか。そこまでして、妾をどうするつもりかえ?」
「わたくしとて男です。わたくしの言うことを聞けないというのであれば、力ずく――」
キングーは瑠胡の襟を掴んだ。そのまま腕を引くが、瑠胡の振り袖はビクともしなかった。目を剥くキングーの腕を、瑠胡は畳んだ扇子で打った。
「御主は阿呆か。妾たちの衣は、神糸であろう。故に妾の意志で、脱げなくすることも自在なのは明白であろう」
「く――」
キングーは瑠胡から離れると、ドアまで退いた。
「まあ、いいでしょう。わたしの言うことを聞いて頂くまで、この部屋にいて貰います。言っておきますが、この宮殿はドラゴン化しても破壊できません。逆に、貴女の身体を痛めるだけです。無駄な努力など、せぬように」
「……そのようなことをしても、無駄だというに。じきに、ランドが助けに来る故にな」
海竜族の神界に来てから、初めて瑠胡が笑みを浮かべた。
その様子に苛立ちを露わにしたキングーが、ドアノブに手をかけた。
「この神界に、ランド如きが来られるわけがないでしょう」
「……必ず、来る。ランドは妾に、そう約束した。御主とは違い、ランドは妾に嘘を吐いたことなどないからのう。故に、必ず助けに来る。少なくとも、妾はそう信じておる」
瑠胡の言葉をジッと聞いていたキングーが、ギリギリと奥歯を軋らせた。
「……いいでしょう。そこまで言うのでしたら、賭をしましょう。ランドが我らの神界に来たら、貴女のところまで案内し、二人ともメイオール村へ帰します。どうですか?」
「……良かろう」
「では、成立ということでよろしいですね。期間は十日。それまでにランドが来なければ、貴女はわたしの言うことに従って頂きます」
「な――貴様っ!」
瑠胡が目を剥くと、キングーは素早くドアを閉めた。外から鍵をかけながら、少々勝ち誇った声で告げた。
「賭と言うからには、わたしにも利がなければ不公平でしょう。それに、期間を設けないと言ってもおりません。十日でランドが神界まで辿り着けるか……せいぜい、楽しみに待つことにしましょう」
キングーが去っていく足音が、部屋の中に聞こえて来た。
後悔の念で項垂れた瑠胡がベッドに腰掛けたとき、横の壁にあるドアが開いた。
「あのぅ……」
顔を上げた瑠胡に、一人の少女が御辞儀をした。
ヒジャブという全身を覆い隠す黒の衣装に身を包んだ少女は、部屋に入ると瑠胡の前で跪いた。
「侍女のムシュフシュでございます! お姫様のお世話を仰せつかりました」
「左様か」
「お姫様、元気がないです。キングー様に、なにかされたのですか?」
「頭に血が上っていたとはいえ、自身の迂闊さに嫌気がさしておるところでな。御主は気にせずとも良い」
瑠胡が僅かに顔を上げると、幼い顔立ちのムシュフシュが深々と頭を下げた。
「お姫様が少しでも元気になられるよう、精一杯お世話を致します」
「……元気、か。ランドに会えぬかもしれぬのに、元気になどなれる気がせぬ」
「ランド……それは、どなたです?」
首を傾げるムシュフシュに、瑠胡は「妾のつがいとなる者だ」と低い声で答えた。それで何かを察したのか、ムシュフシュは瑠胡の隣に腰掛けた。
「どんな御方なのですか? 是非、お話を聞かせて下さいまし!」
「……そうか。まあ、気晴らしにはなるかもしれぬな」
瑠胡は溜息を吐いてから、ランドとの出会いから、互いの思いを伝え合った日のことまでを一気に話した。
最初は興味本位だったらしいムシュフシュだったが、瑠胡がランドに命を救われ、そして行方知れずとなったランドを探していた瑠胡の心境を聞く頃には、かなり同情的になっていた。
話が終わったあと、ムシュフシュは真剣な目で瑠胡に告げた。
「お姫様のお気持ち、よくわかりました。このムシュフシュは、姫様のお世話を仰せつかった身。部屋から出すなと厳命はされておりますが、それ以外はなんにも言われてませんから。お姫様とランド様が再会できるよう精一杯、お手伝いをさせて頂きます!」
どーんとお任せあれ――と胸を叩いたムシュフシュは、ベッドから降りると横壁のドアまで下がった。
「お姫様。御用の際は、遠慮無く声をかけて下さいまし」
「かたじけない。そうさせて貰うとしよう」
頷きながら応じると、ムシュフシュはドアを閉めた。
そうして一人きりになった瑠胡は、着物の懐に入れてあった小箱を取り出した。婚礼の式に使う指輪が収められた小箱を抱きしめると、瑠胡は声もなく泣いた。
*
キングーは足早に宮殿を出ると、指を鳴らした。
すると、上空から二体のドラゴン種が飛来した。外見はワイアームに似ているが、翼は小さく、どちらかといえばペークヨーに近い外見をしていた。
体長はどちらも三マーロン(約三メートル七五センチ)ほどと小型だが、四本の脚は細長く、それだけで人の上半身ほどもある。
二体のドラゴンを従えたキングーは、複雑な印を結んだ。小声で呪文を唱えて目の前に空間の歪みを生み出すと、その中に入って行った。
キングーが出た先は、ヤシの木やブッシュなどの植物が生い茂る庭園だった。ジャスミンなどの花々が、緩やかな空気の流れに揺れていた。
キングーは庭園を真っ直ぐに突っ切ると、白くこぢんまりとした屋敷の中に入っていく。キングーの宮殿とは大きく異なり、尖塔は無い。
建物自体はランドたちの神殿より小さいが、広いバルコニーが特徴的だ。
キングーは無遠慮に玄関に近い階段を上がっていき、短い廊下の先にあるドアを開けた。大きな鏡や天蓋のあるベッドなどの調度類に囲まれた部屋の奥では、バルコニーに続く窓が大きく開かれていた。
キングーが早足にバルコニーへと出たとき、ニカブを着た女性が首筋から伸びるドラゴンの翼を広げていた。
「姉上」
「――あ、あら。なんの御用かしら?」
おっとりと振り返る女性――ムンムは弟であるキングーの訪問に驚いて、目を瞬いた。
キングーはムンムに近寄ると、冷たい目を向けた。
「どこへ行かれるおつもりですか?」
「え? ええっと……お散歩?」
言葉に迷いながら首を傾げるムンムの前で、キングーは指を鳴らした。ムンムの屋敷に来る前から従えていた二体のドラゴン種が、ムンムの左右へと降りてきた。
「姉上……老ギランドのところか、メイオール村へ向かうおつもりですか? ですが、それをさせるわけには参りません。これより十日間……姉上は神界から出ないで頂きたい」
「あらあら。でしたら、あなたが攫ってきた瑠胡姫様に会って来るのはいいのかしら」
「それをどこ――いえ、それもご遠慮願います。不慣れな地に来て不安なのでしょう。少し感情的になられております。今はそっとしてあげて下さい。十日ほど、用意したお部屋でくつろいで頂こうと考えております。瑠胡姫に会われるのは、それからにして頂きます」
「あらあら。もしかして、それは命令かしら?」
「いいえ。ですが、父上の許可はとってあります。出来ることなら、この屋敷で大人しくしていて下さい」
キングーは二体のドラゴンに後を任せると、屋敷から去って行った。
二体のドラゴン種とともにバルコニーに残されたムンムは、ゆっくりと左右を見た。
「あなたたちは、わたくしの見張り?」
〝そのつもりはありませぬが、屋敷から出るようであれば力ずくでも、お引き留め致します〟
「まあまあ、怖いことを言うのね。キングーが言っていたのは、神界から出るなということでしょう? 屋敷の外に出るのは自由ではないかしら。もっとも――」
今まで微笑んでいたムンムは、目を細めた。
「わたくしが本気を出せば、あなたたち程度なら数秒で再起不能ですけれど。その覚悟はありまして?」
左右のドラゴン種が怯んだ隙に、ムンムは鱗を飛ばした。空間を超えて古い知り合いへと鱗が飛んでいくのを見送ってから、ムンムは歩き出した。
「少し庭を散歩をして参りますけど、構わないかしら?」
〝は――はい。その代わり、同行はさせて頂きます〟
「……あらあら、そうなの? でも、お仕事ですから、仕方ないわね」
それを同意と受け取ったドラゴン種たちは、庭へと出たムンムのあとを、大人しく付いて行った。
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本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!
わたなべ ゆたか です。
えーと。文字数については、今さらですので、なにも言いません。ただ、本気で水曜にアップできないかもと焦ってました。
いやあ人間、やればできるものですね(滝汗
本編の展開についてですが……神糸の設定が無ければ、瑠胡が攫われるという話にはしなかったです。
神糸の設定があるので、攫われても酷いことはされない、できない――ということで、今回の流れにした経緯があります。
そして今回、ムンムを軟禁状態に。これでムンムがランドに合流して、神界へ――という手段を封じることに成功したわけですが。
どうやって神界に乗り込めばいいのか――というところですね。
……ああ、頭が痛い。
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
次回もよろしくお願いします!
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